Logicool(Logitech)のマウスやキーボードを購入し、ボタン割り当て、ジェスチャー、アプリ別設定などを行うために「Logicool Options」または「Logi Options+」を導入しようとしても、インストールに失敗する、途中で止まる、起動しないといったトラブルが発生することがあります。とくにWindows 11や会社PC(プロキシ・VPN・EDR・アプリ制限など)では、原因が1つではなく複数重なっているケースが多く、場当たり的に再インストールを繰り返すほど状況が見えにくくなります。
本記事では、症状を起点に「前提確認 → 症状別の切り分け → OS別の対処 → 再発防止 → FAQ」という順番で、迷いにくい手順として整理いたします。なお、Options(旧)とOptions+(新)は名称が似ているため、まずは“どちらを入れるべきか”を確認してから作業することが最短ルートです。
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Logicool Optionsがインストールできないときに最初に確認すること
最初の確認を飛ばすと、誤ったインストーラーを選んだり、OS要件を満たしていない環境で延々と試行錯誤したりしやすくなります。ここでは、インストール以前の「前提条件」を固めます。目安として、この章の確認を終えるだけで原因が判明することも少なくありません。
OptionsとLogi Options+を取り違えていないか
最初に整理すべき点は、導入対象が Logicool Options なのか Logi Options+ なのかです。現在はOptions+が主流ですが、すべての機種・すべてのOSで同じとは限りません。取り違えが起こる典型パターンは次のとおりです。
旧機種向けにOptionsが必要なのに、Options+を入れようとして失敗する
新機種向けにOptions+が必要なのに、Optionsを入れても目的の機能が出ない/認識しない
「Optionsが入らない」と思って調べていたが、実際はOptions+が推奨されているケースだった
この段階でやることはシンプルです。対象デバイスの公式ページ(または製品箱・同梱説明)で、必要なソフト名を確認し、そこから案内されるインストーラーを使うことです。検索結果からたどる場合は、似た名称のページや古い案内に誘導されることがあるため、可能な限り公式導線を優先してください。
また、会社PCで「ソフトウェア配布の指定(社内ポータルからのみ導入可能)」がある場合は、そのルールが最優先です。個人で直接ダウンロードしようとしても、途中でブロックされる可能性があります。
OS要件と対応デバイスを確認する
次に、OS要件と対応デバイスを確認します。ここで重要なのは「OSの種類(Windows/Mac)」だけではなく、OSのバージョン、CPUアーキテクチャ、そして接続方式(Bluetooth/Unifying/Logi Bolt)まで含めて把握することです。
確認すべきポイントは以下です。
OSが要件を満たしているか(Windows 10/11、macOSの対応範囲など)
OSアップデートが止まっていないか(古いビルドやセキュリティパッチ不足)
会社PCの場合、OS自体は最新でも権限が制限されていないか
対象デバイスがOptions/Options+のどちらに対応しているか
要件を満たしていない場合、インストーラーが起動しない、途中で停止する、インストール自体は終わっても機能が効かないなど、さまざまな症状になり得ます。ここでの結論は「要件を満たす環境に寄せる」ことです。OSを更新できない会社PCでは、IT部門に相談して配布手順を確認するのが合理的です。
会社PCなら制限要因を先に把握する
会社PCの場合、インストール失敗の原因はアプリ側ではなく、環境側(統制・セキュリティ)にあることが非常に多いです。最初に以下の制限を洗い出しておくと、無駄な試行を減らせます。
管理者権限の有無
インストール時に管理者権限が必要でも、一般ユーザー権限では許可できず失敗します。アプリ実行制御(アプリケーション制限)
未承認アプリを実行できない、特定フォルダ以外からの実行が不可、署名のない実行ファイルがブロックされるなど。EDR/アンチウイルスの挙動
ダウンロードはできても、実行時に隔離される、インストール中のコンポーネント追加が阻止されるケースがあります。ネットワーク制限(プロキシ/VPN/DNS)
インストーラーが途中で追加コンポーネントを取得する仕様の場合、そこで通信が遮断されて停止します。USBやBluetoothのポリシー
アプリ以前に、周辺機器接続が制限されていて認識しないこともあります。
会社PCでの基本方針は、次のどちらかです。
オフラインインストーラーで回避できるか確認する
IT部門へ必要事項を添えて依頼する(後述のチェックリストを活用)
「個人で頑張れば何とかなる」領域と、「権限やネットワークの都合で個人では解決できない」領域の見極めが最重要です。
Logicool Optionsの症状別チェック早見表
ここでは、症状から原因をある程度絞り込み、次に進むべき対処を判断します。最初に全体像を掴んだうえで、該当する章へ移動してください。なお、同じ症状でも原因は複数あり得ますので、「上から順に」実施していくのが安全です。
| 症状 | ありがちな原因 | 優先して試す順番 |
|---|---|---|
| ダウンロードが失敗する/ブラウザで保存できない | プロキシ/VPN、セキュリティソフトの遮断、回線不安定、保存先の権限 | ①別回線で再試行 ②保存先変更 ③会社PCはIT相談 ④オフラインインストーラー |
| インストールが0%/1%で止まる/進捗が動かない | 管理者権限不足、競合プロセス、セキュリティ干渉、インストーラー破損 | ①管理者で実行 ②再起動 ③クリーンブート ④オフラインインストーラー ⑤再インストール |
| インストール後に起動しない/紫画面で止まる | バックグラウンド更新の固着、競合、権限不足、古い構成の残骸 | ①タスク終了→再起動 ②更新/再インストール ③競合排除 ④残骸除去を含む再導入 |
| デバイスが認識されない | 接続方式の問題、ドライバ/USBポート、Bluetooth設定、権限、複数ソフトの競合 | ①接続再設定 ②別ポート/別方式 ③OS側権限 ④アプリ再導入 |
この表の目的は「最短で当たりをつける」ことです。次のH3で症状の特徴を整理し、その後のOS別対処法で手順を具体化します。
ダウンロードに失敗する
ダウンロード失敗は、インストーラー自体が保存できない/途中で中断する/「ダウンロードできません」などの表示が出る状態です。原因は大きく次の3系統に分かれます。
ネットワーク系(回線・VPN・プロキシ・DNS)
会社ネットワークでは外部接続が制限され、CDNや配布サーバへのアクセスが遮断されることがあります。セキュリティ系(アンチウイルス、Web保護、ブラウザ保護)
実行ファイルのダウンロードがポリシーで止められるケースがあります。保存先・権限系(OneDrive配下、同期フォルダ、権限不足)
保存はできても実行できない、保存そのものが失敗するなど、地味に多い要因です。
対処としては、まず「別回線」「保存先変更」で切り分け、会社PCならオフラインインストーラーまたはIT部門相談へ移る判断が重要です。
インストールが進まない
「進捗が止まる」症状は、待てば進むケースと、永遠に進まないケースがあります。判断のポイントは次のとおりです。
10分以上変化がない、CPU/ディスクの動きがほぼない → 固着の可能性が高い
断続的にCPU/ディスクが動いている → バックグラウンド処理中の可能性
ただし、固着の原因が「管理者権限不足」や「セキュリティ干渉」の場合、待っても改善しません。したがって、対処は「管理者として実行」「再起動」「競合排除(クリーンブート)」の順に進めるのが合理的です。
インストール後に起動しない
インストールが終わったのにアプリが起動しない、または紫色の画面で止まる場合、インストール工程は成功しているように見えても、内部で更新処理や初期化処理が止まっていることがあります。
この症状では、次の確認が有効です。
タスクマネージャーで関連プロセスが複数残っていないか
再起動後も同じ状態か
旧版(Options)や関連コンポーネントが残っていないか
OS側の権限が必要な設定(Macでは特に)で止まっていないか
まずは「タスク終了→再起動→再起動直後に起動」の順で確認し、改善しない場合は再インストールや競合排除を検討します。
デバイスが認識されない
デバイス認識の問題は、アプリが悪いのか、接続が悪いのか、OSが許可していないのかが混ざります。特に次のような状況は切り分けが必要です。
Bluetooth接続だが、OS側では接続済みになっているのにアプリで見えない
Unifying/Logi Boltレシーバー接続だが、USBポートによって見え方が違う
複数のLogitech系ソフト(別ユーティリティ)が共存して競合している
この場合、アプリの再インストールに飛ぶ前に、接続方式を変えてみる/別USBポートに挿す/OSのデバイス一覧で状態を確認するなど、外側から順に切り分けると短時間で原因に近づけます。
Logicool OptionsをWindowsにインストールできない場合の対処法
ここではWindows向けに、成功率を上げる順番で具体手順を示します。ポイントは「いきなり削除」ではなく、実行条件の整備 → 競合排除 → 回避策(オフライン) → 再インストールの順で進めることです。会社PCでは実施できない項目もありますので、無理な操作は避け、後段の「IT部門に依頼すべき項目」へつなげてください。
管理者権限で実行し保存場所を見直す
最初に実施すべきは、インストーラーの実行条件を整えることです。特にWindowsでは、実行権限と保存場所が原因になりやすいです。
手順
ダウンロードしたインストーラーを、ローカルの分かりやすい場所(例:
C:\Temp)へ移動します。OneDrive配下や「ダウンロード」フォルダでも動くことはありますが、同期・保護の影響で失敗する場合があります。
インストーラーを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
UACの確認が出た場合は許可します。
インストール中は、不要なアプリを閉じ、スリープに入らないよう電源設定も確認します。
ここでの狙い
権限不足で止まるケースを早期に排除する
同期フォルダや保護機能による影響を避ける
まず「インストーラーが正しく動く状態」を作る
会社PCで管理者として実行できない場合、ここで詰まる可能性が高いです。その場合は無理に進めず、IT部門へ相談する前提で情報(エラー画面、停止タイミング)を控えてください。
セキュリティソフトとネットワーク制限を切り分ける
インストーラーが途中で止まる、ダウンロード後に実行できない、といったケースでは、セキュリティやネットワーク制限が原因であることが多いです。切り分けの考え方は「環境を一時的に変えたら改善するか」です。
自宅PCでの切り分け
可能であれば、別の回線(スマホテザリング等)でダウンロードし直す
ブラウザを変える(Edge/Chromeなど)
セキュリティソフトのWeb保護やダウンロード保護が関与していないか確認する
一時停止が可能な製品もありますが、停止操作が不安な場合は実施しないでください。代替として、例外設定の有無を確認する方が安全です。
会社PCでの切り分け
VPN接続時だけ失敗するか、VPN未接続でも失敗するか
プロキシ環境かどうか(ブラウザは通るがアプリの通信が通らない場合があります)
EDRが実行ファイルを隔離していないか(隔離ログが残る場合があります)
会社PCでは個人が設定を変えられないことが多いため、ここで「ネットワーク要因の可能性が高い」と判断できたら、次の「オフラインインストーラー」へ進めるか、IT部門への相談材料として整理するのが最短です。
クリーンブートで競合を除外する
インストールが進まない・途中で止まる場合は、常駐アプリやサービスの競合が原因になることがあります。クリーンブートは、Windowsを最小限の状態に近づけて起動し、競合を切り分ける方法です。
クリーンブートが有効になりやすい例
セキュリティソフト以外にも最適化ツール、常駐VPNクライアント、周辺機器ユーティリティが多数入っている
インストーラーが同じ場所で必ず止まる
何度も試すうちに状況が不安定になった
実施のポイント
クリーンブートの目的は「犯人探し」ではなく、「競合があるかどうか」の判定です。
クリーンブート状態でインストールが通るなら、常駐要因が濃厚です。通常起動に戻しながら、どの常駐が影響していたかを切り分ける運用が可能です。
※会社PCでは、クリーンブートが禁止されていたり、ポリシー違反になる場合があります。その場合は実施せず、IT部門へ相談してください。
オフラインインストーラーで回避する
ネットワーク制限が強い環境や、オンラインインストーラーが途中で追加ファイル取得に失敗する環境では、オフラインインストーラーが有効です。考え方としては「インストールに必要なデータを一式まとめて持ってくる」ことで、途中の通信要件を減らします。
オフラインインストーラーが向くケース
会社ネットワークでダウンロードが頻繁に失敗する
インストール途中でネットワーク関連のエラーが出る
一定の割合(0%/1%/数十%)で止まり、再試行しても同じ場所で停止する
PCが複数台あり、同じインストーラーで展開したい
注意点
オフライン版でもインストール自体に管理者権限が必要な場合があります。
会社PCでは、持ち込みメディアや外部ファイルの持ち込みが禁止されていることがあります。その場合、IT部門に配布方法を相談してください。
オフライン版を入れた後も、初回起動時に追加の通信が必要になる可能性があります。ネットワーク制限が極端な場合は、IT部門で例外許可が必要になることがあります。
アンインストール後に再インストールする
ここまでの手順で改善しない場合は、既存インストールの破損や残骸が原因の可能性が高まります。アンインストールと再インストールは強力ですが、順序を誤ると状況が悪化することもありますので、以下の手順で安全に進めてください。
安全重視の再インストール手順
アプリを終了します(起動していない場合も、タスクマネージャーで関連プロセスがないか確認します)。
Windowsの「設定」→「アプリ」から、Logi Options+ / Logicool Options をアンインストールします。
PCを再起動します(再起動は省略しないでください)。
可能であれば、インストーラーを取り直します(破損の可能性を排除するためです)。
「管理者として実行」でインストールします。
必要に応じてクリーンブートやオフラインインストーラーを組み合わせます。
Windows対処チェックリスト
インストーラーをローカル(例:C:\Temp)に置いた
管理者として実行した
途中停止時にPCを再起動してから再試行した
セキュリティ/常駐の競合を疑い、クリーンブートで切り分けた
ネットワーク制限が疑わしいため、オフラインインストーラーを検討した
アンインストール→再起動→再インストールの順で実施した
会社PCで権限がないため、IT部門へ依頼する前提で情報を整理した
Logicool OptionsをMacにインストールできない場合の対処法
Macでは、インストール自体ができないケースもありますが、むしろ「インストール後に機能しない」「認識しない」「起動が不安定」のほうが発生頻度としては目立ちます。Macは権限(プライバシー設定)が機能に直結するため、Windowsよりも「許可の不足」で不具合が起きやすい点が特徴です。
macOSの権限と許可設定を確認する
macOSでは、周辺機器のカスタマイズソフトが正常に動くために、プライバシー関連の権限が必要になることがあります。権限が不足していると、次のような症状になります。
アプリは起動するが、ボタン割り当てが反映されない
デバイスが表示されない、または一部機能が無効になる
起動直後に固まる/初期設定が進まない
確認の観点
システム設定(プライバシーとセキュリティ)で、必要な許可が与えられているか
初回起動時に許可ダイアログを見逃していないか
セキュリティポリシーで許可が強制的に無効化されていないか(会社支給Macで発生しやすいです)
会社支給Macでは、権限付与が管理者操作になっている場合があります。その場合、ユーザー側で完結しないため、IT部門に「どの権限が必要か」「どの画面で止まっているか」を共有すると進みやすくなります。
残骸を含めて削除してから再インストールする
Macで「入れ直しても直らない」場合、アプリ本体だけでなく設定ファイルやキャッシュなどが残って影響している可能性があります。ただし、削除手順を誤ると他アプリに影響することもあるため、最初は安全側に倒して進めてください。
安全な再導入の流れ
Logi Options+ / Logicool Options を終了します。
アプリケーションフォルダから該当アプリを削除(ゴミ箱へ移動)します。
Macを再起動します。
公式導線から最新のインストーラーで再インストールします。
初回起動時に、許可ダイアログや権限設定の案内が出る場合は、その場で対応します。
注意点
“残骸削除”は、環境・バージョンでファイルの場所が変わることがあります。無理に探索して削除するより、まずは上記の安全手順で改善するか確認してください。
会社支給Macでは、端末管理(MDM)によりファイル操作が監視・制限される可能性があります。疑わしい場合はIT部門に相談してください。
別ユーザーで切り分ける
Macの不具合が「端末全体」なのか「ユーザー環境固有」なのかを切り分ける方法として、別ユーザーでの動作確認があります。これは、設定・権限・キャッシュがユーザー単位で影響している場合に有効です。
切り分け手順(考え方)
別ユーザーでインストール・起動が正常 → 既存ユーザー側の権限/設定/キャッシュが原因の可能性
別ユーザーでも同じ症状 → 端末全体の制限(MDM、OS側問題、ネットワーク制限)の可能性
会社支給Macでは、新規ユーザー追加ができない場合があります。その場合は無理に実施せず、IT部門に状況を共有してください。
Logicool Optionsの再発防止と運用の注意点
インストールできた後も、アップデートや権限変更、セキュリティポリシーの更新で再び使えなくなることがあります。再発防止の要点は「更新の取り扱い」「競合の回避」「会社PCでの運用ルール」にあります。
アップデートと互換性の考え方
周辺機器ソフトは、OS更新やセキュリティ強化の影響を受けやすい領域です。アップデートで改善することもあれば、逆に環境側の更新で不具合が発生することもあります。したがって、次の運用が安全です。
安定稼働している場合、むやみに複数要素(OSとアプリ)を同時に更新しない
更新前に「元に戻す手段」を用意する(復元ポイント、IT部門の手順など)
会社PCでは、勝手に更新せず、配布バージョンに従う
特に会社PCでは、更新はIT部門の管理下で行われることが多いため、「最新版にしたい」よりも「社内ルールに沿って安定運用したい」が優先になります。
会社PCでIT部門に依頼すべき項目
会社PCで導入できない場合、IT部門への依頼内容が曖昧だと、確認が往復して時間がかかります。以下を整理して依頼すると、解決までが短くなりやすいです。
IT依頼チェックリスト
OSとバージョン(Windows 10/11、macOSのバージョン)
端末の権限(管理者権限の有無、ソフト配布ルール)
失敗するタイミング(ダウンロード時/起動時/インストール途中○%)
表示されたエラー文言(可能ならスクリーンショット)
接続状況(VPN接続の有無、プロキシ必須か、社外回線で改善するか)
EDR/アプリ制御のログ有無(隔離やブロックが起きていないか)
オフラインインストーラーの利用可否(社内ルール・配布方法)
周辺機器接続の制限(USB/Bluetoothが許可されているか)
依頼のコツは「やりたいこと(ボタン割り当て等)」と「止まっている場所(具体的な症状)」をセットにすることです。目的が伝わると、IT部門側も許可の判断がしやすくなります。
どうしても導入できないときの代替策
どうしても導入できない場合、時間をかけて個人で粘るより、代替策に切り替えた方が結果的に早いことがあります。代表的な代替策は以下です。
IT部門が管理するソフト配布(社内ポータル)に載せてもらう
許可された別端末(私物PCや別部署端末)で設定作成・検証を行い、社内導入の判断材料にする
OS要件を満たす端末への更新・交換を相談する
周辺機器の運用を見直し、標準機能の範囲で使う(暫定対応)
ただし、入力デバイスのカスタマイズは業務効率に直結します。制限がある環境ほど、「何が制限で、何なら許可されるか」をIT部門と合意形成することが最短の解決策になります。
Logicool Optionsでよくある質問
OptionsとOptions+は同時に入れられますか
環境・機種・バージョンによっては共存できる場合がありますが、基本的には競合や混乱を避けるため、目的のデバイスに必要な方だけを導入する運用を推奨いたします。どうしても共存が必要な場合は、対象機種とOS要件を確認し、導入順序や残骸の有無も含めて慎重に運用してください。会社PCでは共存が許可されない場合もありますので、ルールに従ってください。
インストールできないのは故障ですか
多くの場合は故障ではなく、権限・ネットワーク制限・セキュリティ干渉・競合・更新固着といった環境要因です。とくに会社PCは制限が強く、個人では解決できない領域が含まれることがあります。本記事の「最初に確認すること」と「会社PCの制限要因」を先に整理し、必要に応じてオフラインインストーラーやIT部門相談に切り替えるのが安全です。
オフライン版は機能が違いますか
オフラインインストーラーは、主に「配布やインストールを安定させる」目的のものです。機能差が本質というより、導入経路の違いと捉えると理解しやすいです。ただし、導入後の初回起動や更新で通信が必要になる場合もあり、会社ネットワークの制限が厳しいと追加の許可が必要なことがあります。会社PCでは、オフライン版の利用可否も含め、IT部門の方針に従ってください。
設定の引き継ぎはできますか
設定の引き継ぎ可否は、利用しているソフト(Options/Options+)、デバイス、アカウント連携の有無などで変わります。まずは安定して起動し、デバイスが認識される状態を作ることが先決です。引き継ぎを検討する場合は、次の順で進めると安全です。
新環境でアプリの起動と認識を確認する
既存環境の設定がどこに保存されているか(アプリ内の同期・バックアップ機能等)を確認する
引き継ぎは段階的に行い、失敗時に戻せるようにする