Discordに動画を貼ろうとして、「サイズが大きすぎます」と止められた経験はないでしょうか。急いで送りたいのに、どこをどう直せばよいのか分からず、圧縮を試しては画質が荒くなり、結局あきらめてしまう──この流れは非常に起こりやすいです。
本記事では、Discordで動画を送る際に押さえるべき「サイズ」の正体を、容量(MB)と画質(解像度・fps・ビットレート)に分けて整理し、無料10MB・50MB・500MBの上限別に、送信成功率を上げる具体的な設定目安と手順を詳しく解説いたします。スマホだけで完結させる最短ルートから、PCで確実に容量を抑える方法、さらに「容量は問題ないのに送れない」場合の切り分けチェックまで、迷うポイントを一つずつ潰せる構成です。
「とにかく今すぐ送れる状態にしたい」「画質を落としすぎずに上限内へ収めたい」「次回からは設定で迷いたくない」という方は、本文のプリセットと手順をそのまま当てはめてみてください。読み終えた時点で、Discordの動画サイズに振り回されず、目的に合わせて最短で共有できるようになります。
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Discord動画サイズの基礎と上限の考え方
動画のサイズは容量と画質で決まる
Discordで「動画サイズ」と言う場合、多くのケースで指しているのはファイル容量(MB)です。ただし、容量は動画そのものの「重さ」ではなく、画質設定(解像度・fps・ビットレート・音声設定)の組み合わせでほぼ決まります。したがって、動画をDiscordに送れない/送ると画質が荒い、といった悩みは「容量の上限」だけでなく「画質設定の選び方」を理解すると、短時間で解決しやすくなります。
まず、サイズ(容量)を決める主要要素は以下です。
解像度(例:1920×1080=1080p、1280×720=720p、854×480=480p)
解像度が高いほど、画面内の情報量が増えるため、同じ見た目を維持しようとすると容量が増えやすいです。特にゲーム動画は画面変化が多く、静止画より圧縮が効きにくい傾向があります。fps(フレームレート:30fps/60fpsなど)
60fpsは1秒間に60枚の画像を詰め込むのに対し、30fpsは30枚です。単純比較で、同程度の画質を保つなら60fpsの方が情報量が多く、容量が増える方向になります。ゲームの滑らかさを重視する場合に60fpsを選びがちですが、Discordの上限内に収める目的なら、まず30fpsへ落とすのが効果的です。動画ビットレート(kbps / Mbps)
もっとも容量に効く要素です。ビットレートは「1秒あたりに使うデータ量」を意味し、数値が大きいほど画質は上がりやすい一方、容量も増えます。解像度を変えなくても、ビットレート調整だけで大幅に容量が変わります。音声ビットレート(kbps)
動画に比べると影響は小さめですが、無料10MB枠のように厳しい条件では無視できません。例えば音声を192kbpsにしていると、短尺でも容量を押し上げます。会話中心でなければ96kbps程度でも十分なケースが多いです。
容量の概算は、以下の考え方で見積もれます。
容量(ビット) ≒(動画ビットレート+音声ビットレート)× 再生時間
ビットをバイトへ直すには 8で割る
さらに、kbps(キロビット/秒)をMBに落とすには概算の単位換算が必要ですが、実務上は「合計ビットレートを決める→その合計で何秒いけるか」を先に見積もると失敗が減ります。
例として、無料10MB枠で「1分」を狙う場合を考えます。
合計ビットレートを仮に 1,300kbps(=1.3Mbps) とします。
1.3Mbps × 60秒 = 78Mb(メガビット)
78Mb ÷ 8 = 9.75MB(概算)
この計算から、無料10MBで「約1分」を目指すなら合計ビットレートは約1.3Mbps前後が目安になる、と判断できます。逆に「60fps」「1080p」「高ビットレート」のまま1分動画を送ろうとすると、10MBを超えやすいのは自然な結果です。
また、Discordに投稿したあと「相手が見やすい」状態にするためには、容量だけでなく以下も重要です。
再生互換性(相手の端末で再生できる形式か)
プレビューの見え方(サムネイル、埋め込み表示の安定性)
読み込み時間(回線が弱い人でも見られるか)
この観点からも、圧縮や変換では「容量を下げる」だけでなく「再生しやすく整える」ことがポイントになります。
Discordのプラン別アップロード上限
Discordには、プランに応じた「1ファイルあたりのアップロード上限」があります。一般的には、無料プランよりもNitro系プランの方が上限が大きく、動画共有が容易になります。ここで重要なのは、自分のプラン上限を基準に動画の目標容量を決めることです。目標が決まると、必要な圧縮の程度や設定が逆算でき、試行錯誤が減ります。
以下は目安として整理した表です(運用前には最新仕様の確認を推奨いたします)。
| プラン | 1ファイル上限の目安 | 動画共有の体感 | 適した用途 |
|---|---|---|---|
| 無料(Base) | 10MB | かなり短尺向け | クリップ共有、ハイライト |
| Nitro Basic | 50MB | 数分が現実的 | まとめクリップ、解説短編 |
| Nitro | 500MB | そのままでも通りやすい | 高画質共有、長尺素材 |
運用上の注意点として、上限は「1ファイル」単位であるため、長尺動画は「分割・切り出し」「リンク共有」などを組み合わせるとスムーズです。逆に、上限だけを見て「一発で全部添付しよう」とすると、送信失敗や、視聴者側の読み込み負担が増えやすくなります。
また、DMとサーバー投稿で根本の上限が同じでも、環境(端末・回線・アプリ状態)により成功率が変わる場合があります。特にスマホは、OS側の省電力・省データ設定の影響を受けやすく、容量が上限以下でも失敗することがあるため、後半の切り分けチェックを併せて行うと安定します。
スマホの動画品質設定がサイズに与える影響
スマホでDiscordへ動画を送る場合、Discordアプリ側の「動画アップロード品質」の設定が、結果のサイズと画質に影響することがあります。これは、アップロード時に一定の圧縮処理が働くためです。したがって、スマホで「画質が荒い」「思ったより小さくなる/大きくなる」「送れたり送れなかったりする」といった症状がある場合、まずアプリの設定確認が重要です。
スマホ運用で起こりやすいポイントは以下です。
品質設定が標準になっている
容量を抑えやすい一方で、細かい文字やUIが潰れやすいです。ゲーム動画ではミニマップや字幕が読みにくくなる原因になります。省データ設定が有効
さらに圧縮が強くなり、画質が落ちやすくなります。無料枠10MB内に収めたい場合は有利な面もありますが、意図せず画質が劣化して「見せたい部分が見えない」状態になりやすい点に注意が必要です。端末側の共有方法の違い
端末の「共有」機能からDiscordへ渡すのか、Discordアプリ内で添付するのかで、挙動が変わる場合があります。迷ったらDiscordアプリ内の添付操作に統一すると再現性が上がります。
結論として、スマホだけで完結させる場合は「Discordアプリ設定の最適化」と「切り出し・短尺化」を組み合わせるのが堅実です。画質を維持しながら確実に上限内へ収めたい場合は、PCでの圧縮手順が最も安定します(後述)。
Discord動画サイズを上限内に収める設定目安
10MBで送るためのおすすめ設定
無料枠(10MB)は、Discordで動画を共有するうえで最も制約が強い領域です。ここで重要なのは「画質を完璧にしよう」とするのではなく、見どころが伝わる最低ラインを確保しつつ、確実に送信できる設定へ寄せることです。特にゲームクリップでは「動き」「音」「状況」が伝われば目的達成になるケースが多いため、細部の解像感より「送れること」を優先する判断が合理的です。
無料10MBで安定させる基本方針は以下です。
fps:まず60→30へ(効果が大きく、画の破綻が比較的少ない)
解像度:1080p→720p→480pの順で落とす
動画ビットレート:1,000〜1,600kbpsを中心に調整
音声:96〜128kbpsで十分な場合が多い
おすすめプリセット(目安):
| 目標 | 解像度 | fps | 動画ビットレート目安 | 音声 | 想定できる長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 送信成功を最優先 | 480p | 30 | 900〜1,200 kbps | 96 kbps | 約30秒〜1分 |
| 画質もできるだけ確保 | 720p | 30 | 1,200〜1,600 kbps | 128 kbps | 約20〜40秒 |
| 動き重視で最低限 | 480p | 60 | 1,200〜1,500 kbps | 96 kbps | 約20〜40秒 |
実務上(※本記事では「実務的」という表現は使用いたしませんが、現場運用の意味合いとして)失敗が多いのは「1080pのまま」「60fpsのまま」「ビットレートが高いまま」で短尺に頼ってしまうケースです。1080pは情報量が多く、短尺でも上限を超えることがあります。まずは480p/30fpsへ落として「必ず送れる状態」を作り、その後に画質を上げて最適点を探すのが、結果的に最短です。
また、無料枠は「少しの誤差」で上限超過しやすいです。再エンコードの結果はツール・設定・映像の動き量で変わるため、目標容量は10MBぴったりではなく、9MB台前半を狙うと送信エラーが減ります。
50MBで送るためのおすすめ設定
Nitro Basic(50MB)は、無料枠よりも一気に自由度が上がり、数分程度の動画共有が現実的になります。ここでの狙いは、次の2点です。
視聴者がストレスなく見られる画質と容量のバランス
投稿頻度が高くても、圧縮に時間を取られない設定の定型化
おすすめの目安は以下です。
| 目的 | 解像度 | fps | 動画ビットレート目安 | 音声 | 向いている内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| バランス重視 | 720p | 30 | 2,000〜3,000 kbps | 128 kbps | 解説、ハイライト |
| 動きが激しい | 720p | 60 | 3,000〜4,500 kbps | 128 kbps | FPS、格闘、レース |
| 長め優先 | 480p | 30 | 1,200〜1,800 kbps | 96 kbps | まとめ、状況説明 |
50MB枠では「720p/30fps」を軸にし、映像が激しいときだけ60fpsへ上げると分かりやすい運用になります。視聴者側の端末性能や回線も考えると、1080pに上げるより、720pでビットレートを適切に確保する方が「見やすさ」と「容量」を両立しやすい場合が多いです。
なお、字幕やUIが重要な動画(攻略説明、手順説明など)は、480pまで落とすと文字が読みにくくなることがあります。その場合は「720p維持・fpsは30・ビットレートはやや高め」にする方が、目的に合致しやすいです。
500MBで送るためのおすすめ設定
Nitro(500MB)は、添付による動画共有の自由度が高く、短尺から中尺の多くは「ほぼそのまま」で送れるケースも出てきます。ただし、共有の目的が「相手が見やすい」ことである以上、容量が許すからといって高すぎる設定をそのまま投げると、視聴者側の読み込みが重くなったり、モバイル回線のユーザーが見づらくなったりします。
おすすめは「用途に応じた上限」を決めることです。たとえば、サーバーが雑談中心であれば、500MB枠でも無制限のように使うのではなく「1投稿あたりの目安」を決めると、コミュニティ運営が安定します。
| 目的 | 解像度 | fps | 動画ビットレート目安 | 音声 | 想定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 高画質共有 | 1080p | 30 | 6,000〜10,000 kbps | 192 kbps | 見せ場重視 |
| 動き重視 | 1080p | 60 | 10,000〜16,000 kbps | 192 kbps | 高速ゲーム |
| 長尺でも抑える | 720p | 30 | 3,000〜5,000 kbps | 128 kbps | まとめ・解説 |
| 共同作業のラフ共有 | 720p | 30 | 2,500〜4,000 kbps | 128 kbps | フィードバック用 |
また、共有の安定性を考えると、形式はMP4(H.264)へ整えておくのが無難です。H.265(HEVC)は容量効率がよい一方で、環境によっては再生互換性やデコード負荷の問題が出ることがあります。サーバー参加者の端末が混在しているなら、互換性優先の選択がトラブル回避になります。
容量の早見表と計算方法
容量調整で最も大事なのは、「目標容量を決めて、合計ビットレートを逆算し、秒数に合わせる」ことです。ここでは、現実的に使える早見の考え方を示します。
まず、無料10MBを例にします。
10MB = 約80Mb(メガビット)相当(※概算)
1分(60秒)で割ると、1秒あたり約1.33Mb
したがって、合計ビットレートは 約1.3Mbps(=1,300kbps) が目安
同様に、50MBで「3分」を狙う場合を概算します。
50MB = 約400Mb
3分=180秒
400Mb ÷ 180秒 ≒ 2.22Mbps
よって合計ビットレートは 約2.2Mbps が目安
この「合計ビットレート」の中身を、動画と音声に配分します。音声を128kbpsにするなら、動画は 2,200−128=約2,072kbps が目安、というように分けます。
以下は、覚えやすい形にした簡易早見です(概算)。
| 目標 | 目安の合計ビットレート | 例:音声128kbpsなら動画は |
|---|---|---|
| 10MBで60秒 | 約1,300kbps | 約1,170kbps |
| 10MBで30秒 | 約2,600kbps | 約2,470kbps |
| 50MBで180秒 | 約2,200kbps | 約2,070kbps |
| 50MBで120秒 | 約3,300kbps | 約3,170kbps |
映像の動きが激しいほど、同じビットレートでも画質が崩れやすくなります。その場合は「秒数を短くする」「解像度を下げる」「fpsを下げる」のいずれかを先に行うと、画質の破綻を抑えたまま容量を下げやすくなります。
Discordで動画サイズを小さくする手順
スマホでできる最短手順
スマホで最短解決を目指す場合は、「設定の確認」と「切り出し」を中心に進めると成功率が高いです。スマホでは高度な圧縮パラメータ設定が難しいことが多いため、やるべきことを絞ります。
手順(最短ルート)
Discordアプリの設定で、動画アップロード品質を確認します
送信成功を優先するなら「標準」へ寄せます(容量が下がりやすい)
画質を優先するなら「最高品質」へ寄せます(ただし容量超過に注意)
省データ設定が有効なら、意図した設定か確認します(画質が荒い原因になり得ます)
送る動画を端末の編集機能でトリミングし、短尺にします
Discordで添付し、送信後に再生確認(自分の端末・可能なら別端末)を行います
スマホ運用のコツ
無料10MB枠では、まず「短くする」ことが最も確実です。圧縮を頑張るより、見せ場を切り抜く方が失敗が減ります。
画面収録は元のビットレートが高いことがあり、編集で少し切るだけでは上限に収まらない場合があります。そのときは、PC圧縮へ切り替える判断が早道です。
送信が不安定な場合は、Wi-Fiへ切り替えるだけで成功率が大きく変わることがあります。
PCで確実に圧縮する手順
画質を保ちながら上限内に収めたい場合、PCでの圧縮が最も再現性が高いです。ここでは、特定の製品に依存しない「考え方」と「設定の決め方」を中心に整理します。
手順(確実ルート)
元動画の情報を確認します(解像度・fps・おおよその容量)
目標容量(10MB / 50MB / 500MB)を決めます
目標尺(何秒にしたいか)を決めます
早見や概算で「合計ビットレートの目安」を出します
音声ビットレートを決めます(迷ったら96〜128kbps)
残りを動画ビットレートに割り当てます
出力形式を「MP4(H.264)」に寄せて書き出します
書き出し後の容量を確認し、上限を少し下回る(余裕)状態にします
Discordへ投稿し、再生確認を行います
調整の優先順位(迷ったときの順)
① fpsを下げる(60→30)
② 解像度を下げる(1080p→720p→480p)
③ 動画ビットレートを下げる(画の崩れ具合を見て微調整)
④ 音声ビットレートを下げる(会話が重要でなければ96kbpsでも可)
この順番を推奨する理由は、動画の見え方が「一気に読めなくなる」リスクを減らすためです。解像度を急に落とすと、文字やUIが潰れやすい一方で、fps調整は「動きの滑らかさ」に影響するものの、内容理解は維持できるケースが多いからです。
無料10MBを狙う場合の具体例
目的:ゲームの見せ場を40秒で送る
目標:9MB台前半(余裕を取る)
設定例:480p / 30fps / 動画1,200kbps / 音声96kbps
結果:動きが激しい場面でも破綻しにくく、送信成功しやすい
50MBを狙う場合の具体例
目的:解説込みの2分動画を共有
設定例:720p / 30fps / 動画2,800kbps / 音声128kbps
結果:字幕やUIも読みやすく、視聴者側の負担も過大になりにくい
切り出し・分割で対処する手順
「圧縮すると画質が気に入らない」「どうしても上限に収まらない」という場合、最も確実な解決策は切り出しと分割です。特に無料枠では、圧縮の限界より、コンテンツの見せ方を工夫した方が満足度が上がることが多いです。
切り出しの手順
見せたいポイント(キルシーン、クリア瞬間、バグの再現など)を決めます
前後の文脈に必要な秒数だけ残します(例:前5秒・後5秒)
30秒〜60秒以内に収まるようにトリミングします
必要なら字幕や矢印など最低限の補助を入れます(文字を入れる場合は画質優先で720pも検討)
分割の手順
動画を「章」に分けます(例:導入→本編→結果)
各章を40秒〜1分程度へまとめます
投稿時に番号と内容が分かるタイトルを付けます
視聴者が追いやすいよう、投稿順序を固定します
投稿テンプレ例(そのまま使えます)
[1/3] 導入:状況説明(45秒)[2/3] 本編:交戦シーン(55秒)[3/3] 結果:決定打(35秒)
これにより、単に「分割した」ではなく、視聴者が「どれから見ればよいか」「どこが見どころか」を理解しやすくなります。
Discord動画サイズが原因で送れない時の確認ポイント
形式・コーデック・拡張子の注意点
容量が上限以下でも「送れない」「再生できない」「プレビューがおかしい」などが起きる場合、形式やコーデックが原因のことがあります。一般的に、共有の安定性を優先するなら以下の方針が安全です。
コンテナ形式:MP4
動画コーデック:H.264
音声コーデック:AAC
MOVやWebMなどでも送れる場合はありますが、相手側の環境が多様なサーバーでは、互換性重視の整形がトラブルを減らします。特に「自分の端末では見えるが、相手のスマホでは真っ黒」「音が出ない」などのトラブルは、形式・コーデックの差で起きやすいです。
また、拡張子だけをMP4に変えても中身は変わりません。必ず「変換(再エンコード)」でMP4(H.264)へ書き出す必要があります。ここを誤ると、見た目はMP4でもDiscord上で挙動が不安定になることがあります。
回線・端末・アプリ設定の注意点
容量や形式が問題ないのに送れない場合、原因は「環境要因」であることが少なくありません。チェックすべきポイントを整理します。
回線が不安定
アップロードはダウンロードより不安定になりやすいです。特に移動中のモバイル回線では失敗が増えます。可能ならWi-Fiへ切り替えて再試行します。端末の空き容量が少ない
アプリが一時ファイルを作れず、送信が失敗する場合があります。不要データの削除や再起動で改善することがあります。Discordアプリの状態
長時間起動しっぱなし、バックグラウンドで制限、ログイン状態が不安定、といった条件で失敗する場合があります。アプリ再起動→再ログイン→端末再起動の順で切り分けると早いです。省データ・省電力設定
OS側(iOS/Android)の省電力は、バックグラウンド通信を抑制し、アップロードに影響することがあります。大きめの動画を送るときだけ一時的に解除する判断も有効です。
送信失敗時の即時チェックリスト
✅ 容量が上限より十分小さい(余裕がある)
✅ 回線が安定している(Wi-Fi推奨)
✅ アプリを再起動した
✅ 端末を再起動した
✅ 省電力・省データ設定が強すぎない
✅ 動画形式がMP4(H.264)である
このチェックだけでも、多くの「原因不明」を短時間で解消できます。
権限・チャンネル設定・サーバー側制限
サーバー投稿で「自分だけ送れない」「特定チャンネルだけ送れない」場合、権限やチャンネル設定の可能性があります。Discordではサーバー管理者が、投稿権限や添付権限、メディア投稿の運用ルールを設定していることがあるためです。
確認の手順は以下です。
同じチャンネルで他の人が添付できているかを確認します
できていないなら、チャンネルの運用ルール(添付禁止等)の可能性が高いです
自分だけできないなら、ロール(役職)権限の差が疑われます
管理者へ「動画添付ができない」「権限があるか確認したい」と相談します
また、荒らし対策や新規参加者制限のため、参加直後はメディア投稿を制限しているサーバーもあります。その場合は、一定時間の経過や認証、ロール付与で解決することがあります。
Discord動画サイズの応用と共有のベストプラクティス
リンク共有の使い分け
動画共有は「Discordに添付する」だけが正解ではありません。特に長尺・高画質・アーカイブ目的の場合、外部サービスに置いてリンク共有する方が、視聴者の負担が軽く、管理もしやすいです。目的別に使い分けると、全体の満足度が上がります。
短尺で盛り上がり共有:Discord添付(上限内に圧縮)
長尺で見返す必要がある:クラウドストレージ(フォルダで整理)
広く共有・再生安定性重視:動画サイトの限定公開・非公開リンク
共同作業のレビュー:リンク+コメント運用(時間指定で指摘)
リンク共有の運用では、次の点を揃えるとトラブルが減ります。
アクセス権(限定公開、閲覧権限)
期限(いつまで見られるか)
命名規則(日時・内容・バージョン)
Discordは「会話と導線」に強く、動画の本体は「外部で管理」する、と役割分担すると、サーバーが散らからず、参加者のストレスも減ります。
サーバー運用ルール例(投稿テンプレ)
動画投稿が増えるサーバーでは、軽いルールを設けるだけで混乱が大きく減ります。以下は、初心者が多いサーバーでも運用しやすい例です。
✅ 動画は原則MP4推奨
✅ 無料ユーザー向けに「480p/30fps推奨」を明記
✅ 長尺はリンク共有を推奨
✅ 連投は番号付け([1/3])
✅ 内容が分かる一言を添える(例:どの場面か)
✅ ネタバレ配慮が必要ならスポイラー運用
投稿テンプレ例:
タイトル:何の動画か(例:〇〇戦のハイライト)尺:〇秒 / 画質:480p or 720p見どころ:最後の〇秒がポイントです
この程度でも、閲覧者が「開く価値があるか」を判断しやすくなり、投稿が流れても探しやすくなります。
Nitro加入判断の基準
Nitro加入の判断は、機能の魅力だけでなく「動画共有の頻度・尺・画質要求」で割り切ると迷いにくいです。以下の観点で判断すると整理できます。
頻度が高いか:週に何度も10MB超えで困るなら、上限拡張の価値が出やすいです
尺が必要か:毎回1分以上を共有したいなら、50MBの効果は大きいです
画質が必要か:字幕やUIが重要で、480pだと目的を満たさないなら、上限拡張の価値が上がります
運用の手間を減らしたいか:圧縮・切り出しに毎回時間を取られるなら、上限で解決する方が合理的な場合があります
一方で、長尺・高画質を「アーカイブ」したいなら、上限拡張よりリンク共有の方が向くケースも多いです。加入は「Discordに添付したいのか」「共有の仕方自体を変えるべきか」を先に決めると、無駄がありません。
Discord動画サイズのよくある質問
無料枠の上限は変わることがある?
はい、変わる可能性があります。Discordの機能や上限は、運営方針・サービス仕様の変更により見直されることがあります。そのため、Web記事やSNS情報が古い上限値(例:過去の数値)を前提にしている場合もあります。運用上は、公式情報を起点にし、上限が変わったときはプリセットを更新するという姿勢が安全です。
また、上限が変わると、これまでの圧縮設定が「過剰に低画質」になる場合もあります。逆に上限が厳しくなれば、これまで通っていた動画が通らなくなる可能性もあります。したがって、記事末尾の「次にやること」にある通り、定期的な確認とプリセットの更新が重要です。
画質を保つならH.264とH.265どちら?
目的により異なります。
互換性とトラブル回避を最優先:H.264
容量効率を最優先(同画質で軽くしたい):H.265(HEVC)
ただし、サーバーの参加者がiPhone/Android/PCなど混在している場合、H.265は端末や再生環境によって負荷が高くなったり、再生互換性の問題が出たりすることがあります。全員が同じ環境である保証がない一般サーバーでは、まずH.264が無難です。容量が厳しい場合にのみ、H.265を試す、という順序を推奨いたします。
スマホで画質が荒いのはなぜ?
主な原因は次のいずれかです。
Discordアプリの動画アップロード品質が標準になっており、圧縮が強い
省データ設定が有効で、さらに圧縮が強い
元動画が暗い・動きが激しいため、低ビットレートで破綻しやすい
送信のために短時間で自動処理され、最適化の余地が少ない
対処としては、まずアプリ設定を見直し、それでも改善しない場合はPCで「狙ったビットレート」で再エンコードする方法が確実です。特にゲーム動画は、動きが多い場面で画質が崩れやすいため、480pでもビットレートが低すぎるとモザイクが出ます。無料枠であれば「fpsを下げてビットレートを確保する」方向が効果的です。
長い動画を送りたい場合の最適解は?
「長い動画を送りたい」の意味が、Discordに添付したいのか、相手に見てもらえればよいのかで最適解が変わります。
Discordに添付したい:
Nitro枠の活用、または分割投稿
見どころ中心に切り出し
見てもらえればよい:
外部にアップロードしてリンク共有
Discordには説明とリンクを投稿
長尺を無理に添付しようとすると、視聴者側の負担(読み込み、通信量)が増え、結果的に「見てもらえない」ことも起きます。目的が「見てもらう」なら、リンク共有は非常に合理的です。目的が「Discord内で完結」なら、分割とテンプレ運用で視聴導線を整えるのが堅実です。
Discord動画サイズのまとめと次にやること
自分のプラン上限を確認する
まず最初に行うべきは、自分のプランで1ファイルあたりどの上限なのかを明確にすることです。無料(10MB)とNitro Basic(50MB)では、取れる戦略が大きく変わります。上限が分かれば「切り出しで済むか」「圧縮が必要か」「リンク共有へ切り替えるべきか」が判断できます。
プリセットで圧縮して再送する
迷ったら、以下のプリセットから始めると失敗しにくいです。
無料10MB:480p / 30fps / 動画1,000〜1,200kbps / 音声96kbps
50MB:720p / 30fps / 動画2,000〜3,000kbps / 音声128kbps
まず送信成功を確保し、次に「文字が読めるか」「動きが滑らかか」を見て、fpsや解像度、ビットレートを段階的に調整してください。最初から高画質を狙うより、段階調整の方が確実で、結果的に時間も短く済みます。
変更に備えて公式情報を確認する
Discordの仕様は変更される可能性があります。特に上限値やアプリ側の挙動(圧縮の仕方)は、アップデートで変わることがあります。違和感があれば、過去の記憶や古い記事に頼らず、公式情報を確認し、プリセットを更新する運用を推奨いたします。
以上を踏まえれば、「Discordで動画が送れない」「サイズ制限で詰まる」という問題は、再現性高く解決できます。次に取るべき行動は、上限の確認 → 目的尺の決定 → プリセット適用 → 送信確認の順で進めることです。