アリーナ入場でヒーロー3択が出た瞬間、「結局どれが当たりなのか分からない」と手が止まる。復帰したばかりで、昔の感覚のまま構築を回したら連敗してしまう。Tierを見てもサイトごとに評価が違い、余計に迷ってしまう——そんな経験はありませんか。
本記事では、アリーナはヒーロー(=クラス)Tier、構築はデッキTierと目的別に切り分けたうえで、どこを見て、どう判断し、いつ見直すかまでを分かりやすく手順化します。参照先の使い分け、入場3択の分岐フロー、連敗時の立て直しチェックまで揃えているので、読了後には「今日はこれを選べばいい」が迷わず決まります。
ハースストーンTierで最初に押さえるべき前提
Tierはモード別に分けて見れば迷いが止まります。アリーナはクラス勝率とカード評価、構築はデッキ勝率・使用率と週次分析、変更点は公式パッチで確認します。参照先と分岐フローを固定すれば、復帰直後でも最短で勝てる選択ができます。
Tierはモード別に意味が変わる
ハースストーンの「Tier」は、ひとことで言えば“勝ちやすい候補の並び”です。ただし、この言葉はモードによって意味が変わります。ここを混ぜると、正しい情報を見ているのに判断がズレてしまいます。
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アリーナのTier
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主に「ヒーロー(=クラス)Tier」と「カードTier」が中心です。
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入場時はクラスTierで“勝ちやすい土台”を選び、ドラフト中はカードTierやデッキの骨格で勝率を安定させます。
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構築(主にスタンダード)のTier
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「デッキTier」が中心です。勝率だけでなく使用率や対面相性も重要で、“環境全体の中で勝ちやすいか”を見ます。
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同じTierでも、アリーナは「提示された3択から何を選ぶか」、構築は「どのデッキを握って何を対策するか」という別の問題を解いています。まずは、自分が今解きたい問題がどちらかを決めてから情報を見に行くのが、迷いを止める最短ルートです。
更新日と母数を見ないと判断を誤る
Tier表を見て失敗しやすいのは、「強いらしい」という印象だけで決めてしまうことです。環境はパッチやナーフ、ミニセットで動きますし、統計も期間や母数でブレます。そこで、Tierを見る前に次の4点を必ず揃えてください。
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モード:アリーナか、スタンダードか
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期間:直近◯日(短すぎるとブレやすい)
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帯:自分のランク帯(上位帯と下位帯で強さが変わることがある)
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直近の更新イベント後か:パッチ・ナーフ・ミニセットの後か
この4点が揃っていないTierは、参考にしても“鵜呑みにしない”のが安全です。特に復帰直後は、過去の感覚で「いつもの強いデッキ」「いつもの強いクラス」を選びがちですが、今のルールやカードプールが変わっている可能性があります。だからこそ、前提を揃えるだけで判断の精度が上がります。
HSReplayとVicious SyndicateとHearthArenaの得意領域
Tierの評価がサイトごとに違うのは珍しくありません。ただ、これは“どちらが間違い”というより“見ているものが違う”ケースが大半です。用途別に得意領域を押さえると、混乱が大きく減ります。
| 目的 | 見るべきTier | 参照先(起点) | 判断の軸 |
|---|---|---|---|
| アリーナ入場3択を決めたい | クラスTier(勝率) | HSReplay Arena Guide | クラス勝率、環境の傾向 |
| アリーナのドラフト精度を上げたい | カードTier(評価) | HearthArena Tierlist | 単体性能+シナジー+曲線 |
| 構築で今勝ちやすいデッキを知りたい | デッキTier(統計) | HSReplay Meta Tier List | 勝率・使用率・分布 |
| 構築メタの構造と対策を理解したい | 週次分析レポート | Vicious Syndicate Data Reaper | 対面相性・構造・最適化 |
| 大きな変化が起きたか確認したい | 公式更新 | Hearthstone公式ニュース(パッチノート) | 変更点と時系列 |
最初に“起点”を固定すると、検索のたびに情報を拾い直す必要がなくなります。復帰勢ほど、参照先が増えるほど迷いが増えるため、「用途別に固定」が効きます。
アリーナヒーローTierの見方と入場3択の決め方
アリーナのヒーローTierはクラスの勝率で考える
アリーナで表示される“ヒーロー”は、実質的にクラスの選択です。つまり入場時点での最重要事項は「勝ちやすいクラスを選ぶ」ことになります。ここで役に立つのが、統計(クラス勝率)をベースにしたTierの確認です。
ただし、Tierは万能ではありません。Tier上位を選んでも、プレイスタイルが合わずに勝ち切れないことは起きます。そこで、Tierを“土台”にしつつ、最終決定は「事故を減らす要素」と「自分の得意」で調整します。これが復帰勢にとって最も勝率が安定しやすい考え方です。
入場3択を決める判断フロー
入場3択は、次の順番で決めると迷いが激減します。まずはこのフローを固定してください。
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3択の中で、クラスTierが最も高いものを第一候補にする
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第一候補が複数ある(同Tier)なら、事故を減らせる方を優先する
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それでも差が出ないなら、最も慣れているクラスを選ぶ
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直近で大きな更新(パッチ・ナーフ・ミニセット)が入った直後は、短期のブレを想定し“慣れ”の比重を上げる
このフローの良い点は、情報が揺れている時期でも判断が崩れにくいことです。Tierの微差を追いかけて迷い続けるより、「勝率が落ちにくい決め方」を持つ方が、結果として平均勝利数が伸びます。
同じTierが並んだときの決定基準
同Tierで迷ったときは、「好み」ではなく「勝率が安定する要素」で比較すると後悔が減ります。具体的には次の3つです。
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事故りにくさ(安定性)
序盤から動けるカードが多い、引きムラがあっても戦える、盤面を作りやすい、といった“下振れを減らす”性質です。 -
逆転力(リカバリー)
全体除去、回復、挑発、発見、ドローなど、負けている状況を戻せる手段が取りやすいかを見ます。 -
得意な勝ち方(再現性)
テンポで押し切るのが得意か、資源勝負が得意か。自分が普段勝ちやすいパターンに寄せるほど、ミスが減りやすくなります。
最後まで差が付かないなら、「最も慣れているクラス」を選びます。これは逃げではなく、アリーナは1ターンの判断が重く、慣れが勝率に直結しやすいからです。復帰直後は特に、プレイの再現性を重視した方が結果が安定します。
ピックの優先順位チェックリスト
アリーナで勝利数が伸びない原因は、派手なシナジー不足よりも「基礎の骨格不足」であることが多いです。迷ったら、次のチェックリストを上から順に満たすようにピックします。
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盤面に触れるカードが十分にある(除去、確定交換、テンポの良いミニオン)
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2〜3マナ帯が足りている(序盤の遅れは取り返しづらい)
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負け筋を消す札がある(全体除去、回復、挑発、沈黙、武器対策など)
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継続的に息切れしない要素がある(ドロー、発見、継続的な生成)
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勝ち筋が見えている(押し切りの手段、盤面の押し付け、終盤の一枚)
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シナジーは“骨格ができた後”に乗せる(シナジー優先で土台を崩さない)
この順番が重要です。シナジーを優先しすぎると「引ければ勝てるが、引けないと負ける」デッキになり、平均勝利数が安定しません。復帰勢ほど、まずは“下振れを減らす”設計に寄せるのが近道です。
ハースストーンのデッキTierを最短で活かす方法
まずは自分のランク帯とプレイ時間を決める
構築のTier表は情報量が多く、見ているだけで疲れてしまいがちです。そこで先に「自分の状況」を固定すると、選択肢が自然に絞れます。
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ランク帯:どの辺りで勝ちたいか(今いる帯で勝率を出すのか、上位帯を目指すのか)
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1日のプレイ時間:30分なのか、2時間なのか
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目標:とにかく勝って報酬を増やしたいのか、上達したいのか
復帰直後は、まず“勝てる体験”を早めに取り戻す方が継続しやすくなります。そのためには、Tierの高さに加えて「試合時間」と「プレイ難度」を重視するのが有効です。
デッキTierの選び方を資産別に整理
復帰勢が最も悩むのは「結局どれを作ればいいのか」です。資産(所持カード・作成できる枚数)で方針を分けると判断が速くなります。
| 資産状況 | おすすめ方針 | 失敗しにくい基準 |
|---|---|---|
| 低資産(作成を絞りたい) | まず1デッキを完成→必要カードだけ追加→2つ目 | 試合が短い/勝ち筋が単純/判断分岐が少ない |
| 中資産(複数候補あり) | 環境上位から“自分に合う型”を選ぶ | 不利対面が極端でない/練習で伸びる |
| 高資産(環境対応できる) | 上位デッキを複数持ち、当たりに合わせて回す | 週次で微調整しやすい/テックの幅がある |
低資産のときにやりがちなのが、「いろいろ作って全部中途半端」になることです。これは勝率も学習効率も落ちます。最初は1つを完成させ、回しながら必要なカードだけ足していく方が、復帰のスピードが上がります。
主要デッキの見分け方と入れ替えの考え方
Tier表を“眺める”から“使う”に変えるために、見るポイントを固定します。
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使用率が高い:当たりやすい=対策の価値が高い
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勝率が高い:握る候補として有力
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対面相性が偏る:環境が合うと強いが、合わないと連敗しやすい
次に、入れ替え(テック)をする場合のコツです。復帰勢ほど“入れ替えすぎ”で事故ることが多いので、上限を決めてください。
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よく当たる相手を2〜3個だけメモする
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その相手に刺さるカードを“1〜2枚だけ”入れる
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事故要因になっていないか(重い、腐る、引くと弱い)を確認する
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勝率が戻らないなら、入れ替えを増やす前にマリガンを見直す
多くの場合、入れ替えで勝率を戻すより、マリガンと序盤のプランを整える方が効果が大きいです。
メタが動いたときに確認する場所
「環境が変わった気がする」と思ったときは、情報収集の順番を固定すると速く終わります。
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まず公式(パッチノート・告知)で“変化が起きた事実”を確認
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次に統計で“勝率・使用率が動いたか”を確認
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最後に分析で“なぜそうなったか・どう対策するか”を理解
この順番にしておくと、SNSの体感に振り回されにくくなります。復帰勢は特に、体感のブレが大きくなりやすいので、公式→統計→分析の3段階で整理するのが安全です。
Tierが割れる理由と情報のズレを正しく扱う
ランク帯や期間の違いでTierは簡単に変わる
同じデッキでも、上位帯では弱いのに下位帯では強い、ということは普通に起きます。理由は、対策の濃さとプレイ精度が違うからです。さらに、短い期間だけ切り取ると、一時的な流行で勝率が跳ねることもあります。
だからこそ、Tierを見るときは「帯」と「期間」を揃える必要があります。自分がいる帯で勝てる情報を見ているか。直近の更新イベント後の情報か。この2点を揃えるだけで、Tierのズレはかなり減ります。
体感と統計が噛み合わないときの対処
「Tier上位を使っているのに勝てない」とき、統計が間違っているよりも、自分の側に“ズレ”があることが多いです。切り分けは次の順で行うと立て直しやすくなります。
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マリガンが合っているか(序盤の勝率を最も左右します)
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不利対面に当たりすぎていないか(時間帯・帯で偏ることがあります)
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勝ち筋を通すプランが固定できているか(毎試合、勝ち方がブレていないか)
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テックを入れすぎて事故っていないか(引いたら弱い札が増えていないか)
Tierは“地図”であって“自動運転”ではありません。地図で行き先を決めたら、次は運転(プレイ)を整える段階です。ここを区別できるだけで、復帰後の停滞が短くなります。
古い日本語記事に引っ張られない確認ポイント
検索結果には、更新が止まった記事が残りやすい傾向があります。古いTier表を踏むと「強いはずなのに勝てない」が起きやすくなるため、次のチェックを習慣にしてください。
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更新日が明記されているか(直近パッチ後か)
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参照データ(統計・レポート・公式)が明示されているか
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“いつの環境か”が分かるか(パッチ番号、拡張、ミニセットなど)
更新日が不明なTier表は、参考度を下げるのが安全です。復帰勢ほど「昔の定番」への引力が強くなるため、更新情報だけは必ず一次情報(公式)で押さえるのが失敗しにくい方法です。
よくある負けパターン別の改善チェック
アリーナで勝ち切れないときの原因
アリーナで勝てない原因は、だいたい次のどれかに収束します。
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序盤が薄く、盤面を取れない
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除去が足りず、相手の強い一枚に押し切られる
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シナジー優先で単体が弱いカードが増える
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息切れして、最後に逆転される
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リカバリー札(回復、全体除去、発見など)がなく、負けが確定しやすい
改善の優先順位は明確です。「序盤」「盤面干渉」「息切れ対策」を増やすことが先で、シナジーは後です。派手な上振れより平均点を上げる方が、勝利数は伸びます。
ランク戦で連敗するときの原因
連敗の典型パターンは次の3つです。
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当たりが悪い(メタと逆のデッキを握っている)
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難しいデッキを短時間で回してミスが増える
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テックを増やしすぎて、デッキの本来の強みが薄れる
復帰直後は特に、プレイ難度が高いデッキを握ると勝率が安定しません。まずは勝ち筋が単純なデッキで感覚を戻し、余裕が出てから難しいデッキに移る方が、トータルで早く上達しやすくなります。
1日で立て直す行動プラン
「今日から立て直したい」場合は、やることを絞るほど結果が出ます。おすすめの1日プランは次の通りです。
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公式で直近の更新(パッチ・告知)があるか確認する
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統計サイトで“今の候補”を2つまで絞る(見すぎない)
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1つに決めて10戦だけ回し、負けた理由を3つまでメモする
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よく当たる相手が見えたら、テックを1〜2枚だけ試す
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勝率が戻らないなら、テックではなくマリガンを見直す
この流れを固定すると、情報収集で疲れず、改善が“行動”として積み上がります。
ハースストーンTierに関するよくある質問
アリーナはTier上位だけ選べばいいのか
基本はTier上位を優先して問題ありません。ただし同Tierで迷ったときは、「事故りにくさ」「逆転力」「得意な勝ち方」で比較し、それでも差がないなら“最も慣れているクラス”を選ぶのが安定します。アリーナは小さな判断ミスが負けに直結しやすく、慣れが勝率に出やすいからです。
無課金でもTier上位デッキを組めるのか
可能です。重要なのは「中途半端に複数作る」より「まず1つ完成させる」ことです。最初の1デッキが安定して勝てるようになると、報酬で次のデッキに必要な資産も集まりやすくなります。復帰直後は特に“完成度”が勝率に直結します。
HSReplayは無料でどこまで見られるのか
無料でも傾向の把握は可能です。まずは無料で「候補を絞る」ことに使い、より細かい条件(帯の絞り込み等)まで突き詰めたくなった段階で、必要に応じて検討するのが無駄がありません。最初から全部を見ようとすると、情報量で迷いが増えやすくなります。
ナーフ後はいつTierを見直すべきか
ナーフや大型調整の直後はTierが揺れます。おすすめの見直し順は次の通りです。
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直後:公式で何が変わったか確認(変化の事実)
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数日後:統計で勝率・使用率の変化を確認(傾向)
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週次:分析レポートで環境構造と対策を確認(納得と最適化)
この順番にしておくと、短期のブームに振り回されにくくなり、判断が安定します。
参考情報源
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Hearthstone公式ニュース(パッチノート・告知)
https://hearthstone.blizzard.com/news -
HSReplay(アリーナ:クラスTier)
https://hsreplay.net/arena/ -
HSReplay(構築:メタTier)
https://hsreplay.net/meta/ -
HearthArena(アリーナ:カードTier)
https://www.heartharena.com/en/tierlist -
Vicious Syndicate(週次メタ分析:Data Reaper Report)
https://www.vicioussyndicate.com/