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チンブー・マンブーとは?意味・由来とブースティングの問題点を徹底解説

LoL

ランクマッチや配信のコメント欄で飛び交う「チンブー」「マンブー」という言葉。
なんとなくニュアンスは分かるものの、はっきり意味を説明できず、使ってよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
これらは単なるゲーム用スラングではなく、ブースティングによるランク操作や、性差別・ハラスメントの問題とも深く結びついています。
本記事では、チンブー/マンブーの正確な意味や由来から、姫プ・ブースティングとの違い、各ゲームの規約上のリスク、そして実際に言われたときの対処法までを整理して解説いたします。
言葉の背景を理解し、トラブルを避けながら、公平で安心できるランク環境づくりの一助としてご活用ください。

チンブー・マンブーとは?基本の意味と由来

マンブーの意味と由来

マンブーとは、主にオンライン対戦ゲームのランク戦において「女性プレイヤーが男性プレイヤーにキャリー(実力で支えてもらうこと)してもらい、自分のランクを引き上げてもらうブースティング行為」を指す俗語です。

言葉の由来としては、

  • 「マン」:女性器を表す俗称を伏せ字にしたもの

  • 「ブー」:ランクを上げることを意味する「ブースト/ブースティング」

を組み合わせた造語と説明されています。

そのため、単に「ブースティングを受けている」という意味だけでなく、性的なニュアンスや侮蔑が強く含まれる表現である点が重要です。

チンブーの意味と由来

チンブーは、マンブーの「逆パターン」を指す言葉として使われます。一般的な説明では、

  • 男性プレイヤーが女性プレイヤーにキャリーしてもらい、ランクを上げてもらう行為

  • 「チン」:男性器を表す俗称を伏せ字にしたもの

  • 「ブー」:ブースト/ブースティング

という組み合わせだとされています。

また、「男のくせに他人に頼ってランクを上げてもらっている」というニュアンスで、より強い蔑みを込めて使われることがあると指摘されています。

姫プや一般的なブースティングとの関係

これらの用語は、より広い概念である「ブースティング」「姫プ」と密接に関係しています。

  • ブースティング
    他人の力を借りて、自分のゲーム内ランクを意図的に引き上げる行為全般を指します。強いプレイヤーに代わりにプレイしてもらう、あるいはサブアカウントなどを利用して意図的に有利なマッチング条件を作り出すなど、さまざまな形があります。

  • 姫プ
    「姫プレイ」の略で、女性プレイヤーがパーティメンバーから過剰に守られたり、キャリーしてもらったりする状況全般を指すネットスラングです。必ずしもランク操作を目的としない場合もありますが、ランク戦で過度なキャリーが行われるとブースティングと重なります。

  • マンブー/チンブー
    上記の中でも「ランクを上げてもらうこと」に焦点を当てつつ、かつ性的なスラングと結びつけて侮蔑的に使う言葉だと言えます。


どんな場面で使われる言葉か

よく挙がるゲームタイトルとシチュエーション

マンブー/チンブーという言葉は、特定の1タイトルだけではなく、ランク制度のあるさまざまなオンライン対戦ゲームで用いられています。

  • MOBA系:League of Legends(LoL)など

  • FPS/タクティカルシューター:VALORANT、Apex Legends など

  • これらのタイトルに関連する配信やSNSの文脈

典型的なシチュエーションとしては、

  • 実力に比べて明らかに高いランク帯でプレイしているプレイヤーを見かけたとき

  • 女性配信者と高ランク男性視聴者の固定デュオ・フルパーティが目立つとき

  • プロチームや有名配信者周辺の炎上案件で、ブースティング疑惑が取り沙汰されたとき

などが挙げられます。

配信・SNS界隈での使われ方の例

SNSや配信コメント欄では、次のような使われ方が見られます。

  • 「あの女VTuberはマンブーだから実力じゃない」

  • 「そのランクはチンブーだろ」

これらは、単に冗談のつもりで書かれる場合もありますが、本人や周囲から見ると「性的スラング+実力の否定」という二重の侮辱となり得ます。

冗談で済まないケースがある理由

マンブー/チンブーが「冗談では済まない」とされる理由は大きく3つあります。

  1. ブースティングそのものが規約違反・ペナルティ対象となる可能性があるため

    • Riot Gamesは、LoLやVALORANTにおいて、ランク操作やブースティング行為を利用規約違反として扱い、アカウント停止などの措置を取る場合があると明言しています。

  2. 性的スラングで相手の人格を攻撃するハラスメントになり得るため

    • 性的な俗称をあえて用いることで、性別や身体のイメージを笑いものにしている構造があり、セクハラ・性差別と感じる人も少なくありません。

  3. 「本当に実力が足りないプレイヤー」がマッチに混ざると、他プレイヤーの体験を大きく損なうため

    • 不正に上げたランク帯で実力不足のプレイヤーがプレイすると、そのマッチに参加している全員の体験が悪化します。


ゲーム規約から見るブースティングの問題点

ブースティングとスマーフの違い

混同されがちな用語として「スマーフ」があります。

  • ブースティング
    本来の実力より高いランクに「引き上げる」ことを目的に、他人の力を借りてランクを操作する行為。代行プレイやサブアカウントの活用など、さまざまな形態があります。

  • スマーフ
    高ランクのプレイヤーが、新しく作った低ランクアカウントで初心者帯に入り、実力差で無双する行為。ブースティングを目的としない場合もありますが、結果としてマッチの公平性を損なうとされます。

マンブー/チンブーは、これらのうち「ブースティング」に当たるケースを指すことが多いと言えます。

公式ルールにおけるブースティングの扱い

  • LoL公式のアカウントペナルティFAQでは、

    • ブースティング:他人のアカウントでプレイする/ランク操作を目的にデュオを組むなど、MMRを人為的に上げる行為

    • ランク操作:意図的な敗北やMMRの上下を狙った行為全般

    を不正行為として列挙し、ペナルティ対象になると明記しています。

  • VALORANTの公式サポート記事でも、ブースティングは公平性を損なう不正行為であり、利用規約違反として扱われることが示されています。

  • 日本国内のゲーム会社も、公式コラムで「他人の力を借りてランクを上げるブースティング行為」はゲームバランスと公平な競技環境を壊すものだとして注意喚起しています。コナミ

つまり、「マンブー/チンブー的な構造」を持つ行為は、その内容によっては各タイトルの規約に触れるリスクがあると言えます。

ランク環境とマッチ品質への悪影響

ブースティングが問題視される理由は、単に「ズルだから」ではありません。

  • 実力不相応なプレイヤーが高ランク帯に増える

  • その結果、同じマッチに入った他プレイヤーが理不尽な負け方をする

  • ブースティングされたアカウントがソロキューに来ると、その試合のバランスが崩壊する

といった連鎖が起こり、ゲーム全体の体験が継続的に損なわれると指摘されています。


性差別・ハラスメントの観点から見るチンブー/マンブー

性的スラング+実力否定という二重の侮辱

マンブー/チンブーは、それぞれ女性器・男性器の俗称を元にした言葉です。そこに「ブースティング」という不正行為・ズルのニュアンスが重なるため、

  • 「性別(身体)そのものを笑いものにする」

  • 「その人の実力・努力を全面否定する」

という二重の攻撃性を持つ表現になりやすいと言えます。

実際に指摘されている問題・批判の声

マンブー/チンブーに関するnoteやブログでは、次のような問題点が指摘されています。

  • 「女だからマンブーしているに違いない」と決めつけることで、女性プレイヤー全般の実力を低く見積もる

  • 「男なのにチンブー」といった表現で、男性に対しても特定の「男らしさ」を押し付ける

  • 性的な言葉を絡めることで、セクハラ・性的なからかいと結びつきやすくなる

  • 結果として、VCやチャットで性別を明かしにくい雰囲気が強まり、マイノリティのプレイヤーほどプレイしづらくなる

こうした背景から、「言葉自体をなくそう」「使うべきではない」とするスタンスのプレイヤーも増えています。

なぜ使わないほうがよいのかと代替表現

以上を踏まえると、マンブー/チンブーという言葉を日常的に使うメリットはほとんどありません。
相手を批判するときも、次のような中立的な表現に置き換えることをおすすめいたします。

  • 「ブースティングを受けている/している」

  • 「実力に合わないランク帯でプレイしている」

  • 「代行やランク操作の疑いがある」

これらの表現であれば、性別や身体を持ち出さずに問題の本質(ランク操作・不正行為)のみに焦点を当てることができます。


もし自分やフレンドが「チンブー/マンブー」と言われたら

まず状況を整理するためのポイント

チャットやVCで「お前マンブーだろ」「チンブー乙」などと言われた場合、次の点を冷静に確認することが重要です。

  • そこに性差別的・性的なニュアンスが含まれているか

  • ランク操作の事実があるかどうか(自分がルールを守っているか)

  • 相手が冗談のつもりでも、自分や周囲が不快に感じていないか

不快感や侮辱と感じた場合は、「冗談」かどうかにかかわらずハラスメントとして扱って差し支えありません。

実践的な対処例(ミュート・通報・説明)

具体的な対応としては、次のようなステップが考えられます。

  1. 即時の安全確保

    • VC/テキストチャットをミュートする

    • 必要に応じてパーティを抜ける

  2. ゲーム内ツールを活用した通報

    • 「ハラスメント/差別的発言」「不正行為の助長」など、該当する項目で通報する

    • スクリーンショットや録画があれば、サポート窓口での証拠にもなります

  3. チーム内での簡潔な共有(可能なら)

    • 「その表現はハラスメントになり得るので控えてください」

    • 「ブースティングは規約違反なので、軽い冗談でもやめておきませんか」

感情的な言い合いに発展させず、「ルールとマナーの問題」として短く伝えることがポイントです。

健全なパーティ募集・デュオ募集のための工夫

フレンドとプレイするときや募集をかけるときには、次のような工夫でトラブルを避けやすくなります。

  • 募集文に「ブースティング目的NG」「ランク操作目的の参加はお断りします」と明記する

  • ランク帯や目的(練習・カジュアル・真剣ランク)の期待値を最初にすり合わせる

  • 性別を理由に扱いを変えないことをパーティの方針として共有しておく

こうした小さな工夫が、マンブー/チンブー的な構造や疑念から距離を置く助けになります。


まとめ:言葉の背景を理解して、公平で安全なランクマ環境へ

  • チンブー/マンブーは、

    • 異性プレイヤーにキャリーしてもらうブースティング行為

    • その人の性別や身体を性的なスラングで揶揄する行為

    の両方を含んだ、攻撃性の高い言葉です。

  • ブースティングそのものは、多くのタイトルで規約違反とされ、アカウント停止などのペナルティ対象となり得ます。

  • 性差別・ハラスメントの観点からも、マンブー/チンブーという表現を日常的に使うことには大きなリスクがあります。問題がある行為を批判したい場合でも、「ブースティング」「ランク操作」といった中立的な言葉を選ぶ方が建設的です。

  • もし自分やフレンドがこうした言葉で揶揄された場合は、ミュート・通報・冷静な説明といった手段を用いて、自分と周囲の安全を守ることが大切です。