プリンターで印刷しようとした瞬間、「ドライバーは使用できません」
という表示が出て、何もできなくなった経験はないでしょうか。
急ぎの資料、在宅勤務中の提出物、業務で欠かせない帳票――「今すぐ印刷したいのに、なぜか動かない」状況は、強い焦りと不安を招きます。
しかも、このエラーは原因が分かりづらく、再起動しても直らず、「何から手を付ければいいのか分からない」と感じる方が非常に多いのが特徴です。
実際には、この表示の多くは
プリンタードライバーの不整合
Windows更新後の影響
プリントスプーラーの不調
USBやWi-Fi接続情報のズレ
といったよくある原因の組み合わせで発生しており、正しい順番で対処すれば、多くの場合は自力で解決できます。
本記事では、
なぜ「ドライバーは使用できません」と表示されるのか
10分以内で確認すべきポイント
再起動から再インストールまでの安全な手順
それでも直らない場合の追加対処と再発防止策
を、専門知識がなくても迷わないように、段階的かつ丁寧に解説いたします。
「削除して大丈夫なのか」「再インストールで失敗しないか」
といった不安にも配慮しながら進めていきますので、今まさに印刷できず困っている方も、落ち着いて読み進めてください。
この記事を最後まで読むことで、プリンターが使えない状況から抜け出すだけでなく、同じトラブルを繰り返さないための考え方まで理解できるはずです。
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プリンターにドライバーは使用できませんと表示される主な原因
「プリンターにドライバーは使用できません」と表示されると、プリンター本体が壊れているように感じるかもしれませんが、実際にはPC側(OS側)がプリンターを動かすための情報を正しく参照できていないことが大半です。
特にWindowsでは、ドライバー(プリンター制御用ソフトウェア)と、印刷ジョブを管理する仕組み(プリントスプーラー)と、接続情報(USBやネットワークの紐付け)が連動して動いています。どこか1つが崩れると「使用できません」という表示につながります。
以下では、代表的な原因を4つに分けて整理いたします。原因を知っておくと、対処手順を実行する順番に迷いにくくなります。
ドライバー未導入や破損
プリンタードライバーは、Windowsがプリンターに「用紙サイズ」「カラー設定」「給紙トレイ」「解像度」などの命令を伝えるために必要です。
このドライバーが次のいずれかの状態になると、「使用できません」と表示されやすくなります。
ドライバーが未導入(PC移行直後、買い替え直後、初回設定が途中で止まった等)
ドライバーが破損(インストール失敗、更新失敗、強制終了、途中で電源断など)
別機種のドライバーが紐付いている(似た型番のドライバーを入れてしまった、旧機種の情報が残った等)
汎用ドライバーで機能不整合(印刷はできるが詳細設定ができない/逆に認識できない等)
特に注意したいのは、Windowsが自動で入れる「汎用ドライバー」です。汎用ドライバーは便利な一方、機種固有の機能や接続方式によっては不整合が起きやすく、結果として「使用できません」表示が出ることがあります。
Windows更新や互換性の影響
Windows Updateの前後で突然発生する場合、次のような影響が考えられます。
Windowsの更新で印刷周りのコンポーネントが更新され、既存ドライバーとの相性が変わった
ドライバーの署名やセキュリティ条件が変わり、古いドライバーが正常に読み込めない
更新後の初回起動時に、ドライバーの再構成が途中で止まった
更新によりネットワークの扱い(プロファイル)が変化し、共有プリンターの認識がズレた
古い機種の場合、メーカーが新OSへの対応を終了していることもあります。その場合は「メーカー純正での完全対応は難しいが、印刷だけなら汎用で回避できる」などの現実的な着地点が必要になります。
プリントスプーラー不調
プリントスプーラーは、印刷ジョブ(印刷待ちのデータ)をまとめて管理し、プリンターへ順番に送るためのWindows機能です。
これが不調になると、ドライバーが正しくても次のような症状が出やすくなります。
印刷キューが溜まり続けて消えない
プリンターが「オフライン」「利用不可」など揺れる
「ドライバーは使用できません」など、状態表示が不安定になる
以前は印刷できたのに、突然できなくなる
スプーラーは、軽い不調であれば再起動だけで改善することが多く、対処手順として優先度が高い項目です。
接続不良とネットワーク変化
接続が不安定だと、Windowsはプリンターを「存在するが使えない」「認識はしているが制御できない」状態として扱い、結果的に「ドライバーは使用できません」と表示することがあります。
USB接続:ケーブル不良、ポート不良、ハブ経由で電力不足、接触不良
Wi-Fi接続:同一SSIDではない、2.4GHz/5GHzの差、ルーター交換でIP体系が変化、中継器で分断
有線LAN接続:スイッチングハブの変更、社内ネットワークのセグメント変更
共有プリンター:共有元PCが停止、共有設定の変更、権限不足、資格情報の不一致
特にWi-Fiは「昨日まで印刷できていた」が起きやすい領域です。ルーター交換や回線工事の後は、プリンター側も再設定が必要なことが多いため、接続方式を意識した切り分けが重要です。
プリンターにドライバーは使用できませんが出たら最初に確認すること
対処を始める前に、まずは「最短で復旧できる可能性が高いポイント」から確認いたします。
いきなり削除や再インストールをすると、状況によっては余計に時間がかかったり、会社PCでは権限で詰まったりします。ここでは10分以内を目安にできる確認をまとめます。
10分で確認できるチェックリスト
次のチェックリストを上から順に実施し、1つ対処したら都度テスト印刷をお試しください。
テスト印刷は、可能であれば「メモ帳(短文)」など軽いデータが推奨です。
プリンターの電源が入っている
プリンター本体にエラー(紙詰まり、カバー開、インク切れ、用紙切れ)が出ていない
USBなら、ケーブルの抜き差し/別ポートで試した(可能なら別ケーブルも)
USBなら、ハブや延長ケーブルを外してPC直結にした
Wi-Fiなら、PCとプリンターが同じSSIDに接続されている(ゲストWi-Fiに注意)
Wi-Fiなら、ルーターの再起動を行った(可能ならプリンターも再起動)
PCを再起動した(スリープ復帰直後の不調を解消できる場合があります)
別アプリから印刷を試した(特定アプリだけの不具合切り分け)
Windows Updateが「保留」「再起動待ち」になっていない
最近、ルーター交換・回線工事・VPN導入など環境変化がないか確認した
ここまでで直らない場合、次の「接続方式の切り分け」に進むのが合理的です。
USB接続とWi-Fi接続で変わる切り分け
同じ表示でも、USBとWi-Fiでは原因が異なりがちです。最初の方向性を誤ると、手順が遠回りになります。
以下の表を目安に、「今の接続方式」に合わせて優先順位を決めてください。
| 接続方式 | 起きやすいパターン | 優先して試すこと |
|---|---|---|
| USB接続 | 物理的な不良/認識の不整合 | ケーブル・ポート変更、直挿し、再起動、再追加 |
| Wi-Fi接続 | 同一ネットワーク外/IP変化/プリンター情報の残骸 | 同一SSID確認、ルーター・プリンター再起動、削除→再追加 |
| 共有プリンター | 共有元停止/権限/資格情報 | 共有元の稼働確認、権限確認、管理者への依頼 |
また、USBで「使用できません」が出る場合、インストールのタイミングも重要です。機種によっては「インストール途中でUSBを挿す」必要があり、最初から挿していると誤認識が起きる場合があります(メーカー手順に従うのが安全です)。
型番とOSの確認ポイント
次の情報は、後半の手順(再追加・再インストール)に必須です。必ず控えてください。
メーカー名と型番(本体前面のシリーズ名だけでなく、正確な型番)
OS(Windows 11 / Windows 10 / macOS)
Windowsの場合は、可能ならエディションとバージョン(設定 → システム → バージョン情報)
接続方式(USB/Wi-Fi/有線LAN/共有)
会社PCの場合、管理者権限があるか(ソフトのインストール可否)
型番は非常に重要です。似た型番でも対応ドライバーが異なることがあり、誤ったドライバーを入れると表示が改善しないだけでなく、別の不具合を誘発することがあります。
プリンターにドライバーは使用できませんを直す手順
ここからは、復旧率と安全性のバランスを踏まえ、おすすめの順番で手順を提示いたします。
ポイントは「軽い操作で直る可能性があるものから順に試す」ことです。上から順に進め、直ったところで停止して問題ありません。
プリンターとPCを再起動する
最初に必ず行いたいのが再起動です。印刷関連は一時的な状態不整合が起きやすく、再起動で解消するケースが多いです。
手順(推奨)
いったん印刷を止め、印刷待ちがある場合は可能ならキャンセルする
プリンターの電源を切る
可能なら電源プラグを抜き、30秒待つ(内部状態をクリアしやすくなります)
プリンターの電源を入れる
PCを再起動する
メモ帳等でテスト印刷を行う
注意点
スリープ復帰直後は印刷機能が不安定になりやすいので、完全再起動が有効です。
プリンター側にエラー表示が出ている場合は、先にプリンターのエラー解消が必要です。
トラブルシューティングを実行する
次に、自動診断を試します。Windowsのトラブルシューティングは万能ではありませんが、印刷設定やサービス状態の軽微な異常を自動で修正できる場合があります。
実施の目安
「設定の場所が分からない」「何が原因か見当がつかない」
直前にWindows Updateが入り、急に症状が出た
プリンターを複数使っており、どれが正しい設定か分からない
実行例(Windows)
設定内の「トラブルシューティング」からプリンターを実行
案内に従い、診断・修復を進める
修復後に必ずテスト印刷を行う
自動診断は、原因を1つに特定するというより、よくある不具合をまとめて整える手段として捉えると失敗しにくいです。
プリントスプーラーを再起動する
表示の揺れや印刷待ちの詰まりがある場合は、スプーラー再起動が有効です。
特に次の症状がある場合は、優先して実行する価値があります。
印刷キューが残り続ける
プリンター状態が「オフライン」「利用不可」など頻繁に変わる
何をしても印刷が開始されない
手順(代表例)
Windowsの検索で「サービス」と入力して開く
一覧から「Print Spooler(プリント スプーラー)」を探す
右クリックで「再起動」を実行する
しばらく待ってからテスト印刷する
補足(再発しやすい場合)
スプーラー不調の背景に、破損した印刷ジョブが溜まっている場合があります。
何度も再発する場合は、後述の「ドライバー再インストール」まで進めると改善しやすいです。
プリンターを削除して再追加する
次に有効なのが「削除して再追加」です。
これは、Windows側に保存されているプリンター情報(接続先、利用ドライバーの紐付け、状態情報)を一度リセットし、正しい状態で再登録するための手順です。
手順(Windowsの一般的な流れ)
設定を開く
「Bluetooth とデバイス」→「プリンターとスキャナー」
対象プリンターを選択
「削除」を実行
「プリンターまたはスキャナーを追加」から再追加する
Wi-Fi接続での注意点
再追加の前に、プリンターが同じネットワークにいることを確認してください。
ルーターがデュアルバンド(2.4GHz/5GHz)の場合、プリンターが2.4GHzのみ対応であるケースがあります。その場合、PCが5GHzにいると自動検出がうまくいかない場合があります。
会社PCで削除できない場合
管理者権限がない可能性があります。無理に進めず、後述の「相談先と準備情報」に沿って社内ITへ依頼するのが安全です。
ドライバーをアンインストールして再インストールする
削除・再追加でも改善しない場合、ドライバー自体の整合性が崩れている可能性が高いため、再インストールを行います。
この作業は復旧率が高い一方で、環境によっては権限が必要です。手順の前に「準備」を整えることが重要です。
事前準備(必須)
正確な型番の確認
メーカー公式サイトから、OSに合う最新ドライバーの入手
接続方式(USB/Wi-Fi)に対応するインストール手順の確認
管理者権限の有無(会社PCで不可なら社内ITへ)
基本手順(一般的な流れ)
既存のプリンタードライバー関連ソフトをアンインストールする
PCを再起動する
取得したドライバーを実行し、案内に従ってインストールする
指示があるタイミングでプリンターを接続する(USBは特に重要です)
テスト印刷を行う
失敗しやすいポイント
USBを「最初から挿している」と、別ドライバーで認識されることがあります
型番が似た別機種のドライバーを入れると改善しません
Wi-Fi設定が途中で止まると、プリンターが検出されずエラーが残ります
ここまで実施して改善しない場合は、ドライバーだけではなく「接続情報」や「権限」「セキュリティ干渉」の可能性が上がります。次の章へ進んでください。
メーカー純正と汎用ドライバーの使い分け
ドライバーの種類は大きく2つです。状況に応じて使い分けると、復旧までの時間と機能要件の両立がしやすくなります。
| 種類 | 特徴 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| メーカー純正ドライバー | 機種の機能を最大限使える | 両面印刷、色補正、スキャン、給紙トレイ制御が必要 | インストールが重い場合がある/権限が必要 |
| 汎用ドライバー | 早く入る、軽い | とにかく印刷だけ急ぎたい/旧機種の一時回避 | 機能制限や不整合が出る場合がある |
「急ぎで印刷を通す」ことが最優先なら汎用で一度動作確認し、その後落ち着いて純正に戻す、という二段構えも現実的です。
プリンターにドライバーは使用できませんが直らない場合の追加対応
ここまでの手順で改善しない場合、よくある落とし穴は次の3つです。
残骸(ゴーストプリンター)が残っており、正しいプリンターと競合している
セキュリティやVPNが通信を遮断している
共有プリンターで権限・資格情報・共有元の問題が起きている
順に確認いたします。
残骸のプリンター表示を消す方法
プリンターを買い替えた後や、接続方式を変えた後に、古い情報が残って「使用できません」が出ることがあります。
この場合、実害が「表示だけ」で済むこともありますが、正しいプリンターと競合して印刷先が乱れることもあるため、整理しておくと安心です。
まず試すべきこと
「プリンターとスキャナー」から、不要なプリンターを削除
同名のプリンターが複数ある場合、現在使用中のもの以外を一度整理する
USBとWi-Fiで同一機種が二重登録されていないか確認する
見分け方の目安
「オフライン」「利用不可」が固定されている
接続先情報(ポート)が不明、あるいは古いネットワーク名が残っている
同じ型番が複数並び、どれが正しいか分からない
注意点
会社PCでは削除操作が制限される場合があります。無理に進めず、管理者へ依頼してください。
共有プリンターの登録は、削除すると再追加が必要になります。再追加手順(共有名、サーバー名等)が不明なら、先に情報を控えてください。
セキュリティソフトやVPNの影響を確認する
Wi-Fiや共有プリンターで多いのが、VPNやセキュリティ機能が通信を遮断して印刷ができないケースです。
特に在宅勤務では、社内VPNに接続するとネットワークが切り替わり、家庭内プリンターへ到達できなくなることがあります。
切り分けの手順
VPNを切った状態で印刷できるか試す
会社ネットワーク(VPN)に繋いだ状態で印刷できるか試す
状況が変わるなら、VPNが原因である可能性が高い
よくあるパターン
VPN中は家庭内プリンターが見えない(同一LAN扱いにならない)
セキュリティソフトのファイアウォールが、印刷に必要な通信を遮断している
「パブリックネットワーク」扱いになり、共有が制限される
設定変更が必要な場合は、勝手に変更せず、社内ITまたはセキュリティ担当へ相談するのが安全です。
共有プリンターと権限の問題を切り分ける
共有プリンターは、家庭内で「別PCが共有している」ケースと、オフィスで「サーバーが共有している」ケースがあります。いずれも次が原因になりがちです。
共有元PC/サーバーが停止している、スリープしている
共有設定が変わった(共有名、アクセス権)
ログインユーザーが変わり、権限が不足している
資格情報(ユーザー名・パスワード)が古い
共有元でドライバー更新が行われ、クライアントとの整合が崩れた
切り分けのコツ
自分のPCだけでなく、他の人も同じ症状か
共有元に近い人(管理者)が印刷できるか
ネットワーク接続自体(共有フォルダが見えるか)は正常か
共有環境は、個人で完結しない原因が多いため、状況が見えた時点で管理者へエスカレーションすると復旧が早いです。
それでも解決しない時の相談先と準備情報
メーカーサポートや社内ITへ相談する際は、情報が揃っているほど対応が早くなります。次をまとめておくと、やり取りの回数を減らせます。
メーカー名、型番(正確に)
OS(Windows 11/10)、バージョン
接続方式(USB/Wi-Fi/有線/共有)
エラー表示の文言(可能ならスクリーンショット)
発生したタイミング(更新直後、ルーター交換直後、移行直後 等)
これまでに試した手順(再起動、削除再追加、スプーラー再起動、再インストール 等)
会社PCの場合:管理者権限の有無、利用しているVPNの有無
「情報が少ないので確認します」という往復が減るだけで、復旧までの時間が大きく短縮されます。
プリンターにドライバーは使用できませんの再発を防ぐ設定と運用
復旧できた後に重要なのが「再発防止」です。同じトラブルは、更新や環境変化のたびに起きがちです。ここでは、負担が少ない範囲で取り入れやすい運用をまとめます。
ドライバー更新の方針を決める
ドライバーは「最新が常に正解」とは限りません。環境と優先事項に合わせて方針を決めると、トラブルを減らせます。
安定優先の方針
普段問題がなければ、むやみに更新しない
大きな更新をする場合は、業務が落ち着いている日に実施する
更新前に、現状の状態(接続方法、設定)を簡単にメモしておく
最新優先の方針
OS更新が多い、セキュリティ要件が厳しい環境では最新化を優先
メーカーサイトで推奨ドライバーを定期的に確認する
更新後は必ずテスト印刷する
どちらの方針でも共通して重要なのは、「更新したらテスト印刷」までをセットにすることです。問題が出ても、原因の切り分けがしやすくなります。
接続方式の安定化
表示トラブルの根は「接続の不安定さ」であることも多いです。次の観点で見直すと、再発が減りやすくなります。
Wi-Fiはプリンターをルーター近くへ(電波が弱いと状態が揺れやすいです)
中継器を使っている場合、PCとプリンターが別の経路になっていないか確認する
可能なら有線LAN(オフィス用途)で安定性を高める
USBはハブ経由を避け、PC直挿しで安定性を確認する
ルーター交換時は、SSIDとパスワードを統一する運用も有効(プリンター再設定の手間を減らせます)
重要な印刷前の点検項目
「ここ一番の印刷」でトラブルが起きると、精神的負担が大きくなります。次の簡単な点検を習慣化すると安心です。
テスト印刷が通る(短文でよいです)
プリンターがオフライン表示になっていない
用紙サイズ・向きの設定が合っている
印刷待ちが異常に溜まっていない
VPN接続中の場合、家庭内プリンターに到達できる状態か確認する
重要資料の前日に一度テスト印刷をしておくと、当日慌てずに済みます。
プリンターにドライバーは使用できませんでよくある質問
表示はあるが印刷できる場合は放置してよいか
印刷自体ができている場合、緊急性は高くありません。ただし、放置すると次のリスクが残ります。
Windows更新や再起動の後に、突然印刷できなくなる
正しいプリンターが複数表示され、印刷先を間違えやすくなる
共有プリンターなどで設定が乱れたときに、復旧が難しくなる
時間があるときに「不要なプリンターの削除」「削除して再追加」まで整理しておくと、将来のトラブル対応が軽くなります。
削除しても再インストールできるか
通常は再インストールできます。削除は「Windowsに登録されているプリンター情報」を外す操作であり、物理的にプリンターを壊すものではありません。
ただし、次の場合は注意してください。
会社の共有プリンターで、再追加に管理者が必要
メーカー独自の管理ツールで運用しており、再設定に手順が必要
スキャン機能まで使っており、複合的なソフトが入っている(入れ直しに時間がかかる)
不安がある場合は、削除前に「型番」「接続方式」「再追加の情報(共有名など)」を控えてから進めると安全です。
Windows11だけ起きるのか
Windows 10でも起きます。Windows 11は設定画面の場所が変わっているため、「どこから削除するのか」「どこから診断するのか」で迷いやすい点が違いとして出やすいです。
根本的な原因(ドライバー、スプーラー、接続情報)は共通ですので、本記事の手順はWindows 10/11のいずれにも考え方として適用できます。
メーカーサイトのドライバーが見つからない場合
まず確認したいのは、型番の取り違えです。シリーズ名だけでは絞り切れないことがあります。背面ラベルなどの正確な型番を再確認してください。
それでも見つからない場合は、次の可能性があります。
サポート終了で、現行OS向けドライバーが提供されていない
旧OS向けページにアーカイブされている
製品カテゴリ(複合機/プリンター/業務用)を間違えている
サポート終了の場合は、「印刷だけ汎用で継続できるか」または「買い替えを検討するか」の判断になります。業務で必須なら、無理に延命するより、安定運用できる機種へ更新したほうが総コストが下がるケースもあります。
Macでも同様の考え方でよいか
考え方は概ね共通です。
再起動、プリンタの再追加、別アプリでの印刷確認など、基本の切り分けはMacでも有効です。ただし、設定画面やドライバーの扱いがWindowsと異なるため、Macの場合はメーカーのMac向け手順も併せて参照すると確実です。
まとめ
「プリンターにドライバーは使用できません」と表示される場合は、焦って難しい操作に進むより、復旧率の高い順に段階的に進めることが最短ルートです。
プリンターとPCを再起動する
Windowsのトラブルシューティングを実行する
プリントスプーラーを再起動する
プリンターを削除して再追加する
ドライバーをアンインストールして再インストールする
それでもだめなら、残骸・VPN/セキュリティ・共有と権限を疑う
復旧できた後は、ドライバー更新方針と接続の安定化、重要印刷前のテスト印刷を習慣化すると、再発リスクを大きく下げられます。
特に在宅勤務ではVPNやネットワーク変化が絡むことが多いため、「同一Wi-Fi」「VPNの有無」「共有の権限」を意識しておくと、次回の切り分けが速くなります。