実家暮らしの20代にとって、「家にいくら入れるのが普通なのか」は答えが見えにくい悩みです。親から金額を提示されて戸惑ったり、周りに聞きづらくて相場を探したり、入れすぎて貯金ができない不安を抱えたりすることもあります。一方で、入れなければ後ろめたさが残り、親子関係がぎくしゃくするのも避けたいところです。
本記事では、よく紹介される平均額を“正解”として押し付けるのではなく、複数の調査で語られやすい相場をレンジで捉えたうえで、手取り別の目安と家庭条件(食事・光熱費・車・保険など)を踏まえた決め方を具体化します。定額・変動・現物負担の3方式の比較、親と揉めずに合意する話し合い手順、貯金を守る家計設計までまとめています。読み終えたときに「候補額が整理できた」「親に根拠を示して説明できる」「貯金も両立できる」と感じられるよう、今日から使えるテンプレートとして解説します。
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実家暮らしで家に入れるお金の相場を20代向けに把握する
20代の平均は3万円台が多いがレンジで捉える
最初に押さえておきたいのは、「平均額」にはブレがあるということです。ネット記事や調査で見かける金額がバラつくのは、主に次のような違いがあるからです。
対象者の年齢層(20代だけ/全年代混在)
地域(都市部中心/全国)
“家に入れるお金”に含めるもの(生活費としての負担/親へのお礼/食費・光熱費の分担/不定期の渡し方も含む等)
「毎月定額」だけなのか、「不定額」も平均に入れるのか
そのため、平均値を「正解」として覚えるより、相場はレンジ(幅)で捉えるのが安全です。20代では、体感としても紹介されやすい数字としても「3万円台」が中心に置かれがちですが、家庭条件によって上下します。たとえば、食事がほぼ毎日出る・家の車を使う・保険も親が負担している、という条件が揃えば、同じ“実家暮らし”でも実質的な支援額は大きくなり、家に入れる金額も上がりやすくなります。
ここで重要なのは、「相場から外れているかどうか」を気にしすぎないことです。相場はあくまで“目安の地図”で、あなたの家庭の答えは、家の負担とあなたの手取りのバランスで決まります。
表1:目安としての相場レンジ(考え方の土台)
| 目安の帯 | 受け取り方 | こういう条件で出やすい |
|---|---|---|
| 0円〜2万円台 | 「生活費はまだ入れていない」「不定期」も含む | 親が不要と言う、家計に余裕、食事が各自など |
| 3万円台〜4万円台 | “20代の中心帯”として話題になりやすい | 食事・光熱費などを一定分担、納得しやすい落とし所 |
| 5万円前後〜 | 条件次第で十分あり得る | 車や保険も含む、親の家計負担が重い、手取りが高め |
※この表は「ここが正解」という断定ではなく、話し合いを始めるための“目線合わせ”として使うものです。
手取りの1.5〜2割が目安になりやすい理由
次によく使われる軸が「手取りに対する割合」です。実家暮らしの家計分担は、家賃が発生しないぶん見えづらいのですが、割合で考えると「無理なく続けられるか」が判断しやすくなります。
目安としてよく挙がるのが手取りの1.5〜2割です。これは「生活費の分担として納得されやすい」「貯金も同時に残しやすい」ラインになりやすいからです。逆に、手取りが低い時期に2割を大きく超えると、貯金どころか交際費や自己投資が圧迫されてストレスが溜まり、結果的に継続できず揉めやすくなります。
ただし、割合は万能ではありません。同じ2割でも、次の条件で体感は大きく変わります。
昼食代が自腹か(弁当が出るのか)
通勤が車でガソリン代がかかるか
スマホ代・保険料・サブスクを自分で払っているか
奨学金返済があるか
つまり、「割合」を使う目的は、“納得できる上限を作ること”です。ここを超えるなら、何が含まれているのか、別の形(現物負担や期限付き)で調整できないかを検討する価値があります。
表2:手取り別「定額方式」目安(1.5割/2割)
| 手取り月収 | 1.5割 | 2割 |
|---|---|---|
| 18万円 | 27,000円 | 36,000円 |
| 20万円 | 30,000円 | 40,000円 |
| 25万円 | 37,500円 | 50,000円 |
| 30万円 | 45,000円 | 60,000円 |
この表は「あなたは必ずこの金額にしなさい」ではなく、親と話すときの根拠のたたき台です。たとえば親から「6万円」と言われたとき、手取り30万円なら2割で説明できますが、手取り20万円なら2割をかなり超えます。その場合は、金額だけで反発するのではなく、「6万円に何が含まれる想定なのか」を分解して整理するのが大人の交渉です。
相場より大事な前提(家計状況・地域・食事の有無)
相場や割合よりも、実は最重要なのが「前提条件の共有」です。ここが曖昧なままだと、どれだけ相場を提示しても話が平行線になります。
前提条件の柱は3つです。
親の家計がどれくらい固定費に縛られているか
住宅ローン、固定資産税、保険、教育費、車の維持費、親の医療費、家の修繕費など、家計の重さは家庭ごとに違います。親が「入れてほしい」と言う背景は、単なる気持ちではなく現実の負担であることが多いです。あなたが実家で受けている支援の範囲
食事、光熱費、日用品、Wi-Fi、車、保険、クリーニング、家電の購入など。ここを棚卸しすると、「家に入れるお金=親へのお礼」ではなく「生活費の分担」に切り替わります。話が建設的になります。地域事情と生活スタイル
都市部で公共交通が中心か、地方で車必須かで出費が違います。在宅勤務が多いなら電気代や昼食も家で増えます。条件を言語化しないと、金額だけの議論は不毛です。
この3つを揃えたうえで、ようやく「うちの場合はこの金額が納得できる」が作れます。相場はそのための“最初の目線”に過ぎません。
実家暮らしで家に入れるお金を決める3つの方法
定額方式(毎月固定)
定額方式は、毎月「○万円」と固定して渡す方法です。最もシンプルで、親側も家計の見通しが立てやすく、あなた側も支出管理がしやすいのが利点です。揉めにくい一方で、条件差(食事の有無、在宅の増減、家計イベント)を反映しづらいという弱点もあります。
定額方式の作り方(おすすめの順番)
表2を参考に、まず「無理のない上限」を仮置きする
生活条件で増減する(食事が毎日出るなら+、昼食も自腹なら−など)
「3カ月だけ試す」など、見直し前提でスタートする
見直し日を決めて、昇給や生活変化のタイミングで再調整する
定額方式が向く家庭
親が「毎月一定」を望む(家計管理しやすい)
あなたもシンプルに固定支出化したい
家計の変動が大きくない(人数や在宅が安定)
注意点
親が“家計の細かい内訳”を示さないまま高額提示してくると、納得感が作りづらい
逆にあなたが低額に固定すると「一人暮らしより得しているのに」と不満が溜まりやすい
→ だからこそ、最初から「含む範囲」と「見直し」をセットにすると安定します。
変動方式(家計内訳から按分)
変動方式は、食費・光熱費・日用品など、実家の生活費を見える化して「あなたの分」を按分する方法です。根拠が明確なので、親子ともに納得しやすいのが最大のメリットです。
ざっくり手順(難しくしないのがコツ)
親に「だいたいでいいから月の支出感」を聞く
例:食費、光熱費、日用品、通信費、車関連など“あなたが増やしている費用”を拾う
例:在宅で電気代増、夕食が毎日、洗濯頻度など世帯人数や使用割合で按分する
例:3人家族なら1/3を目安に、食事の回数で調整上限(キャップ)を決める
例:計算上5.5万円でも、上限5万円にするなど月ごとのブレをならす
例:3カ月平均で調整、季節変動(夏冬)を考慮
変動方式が向く家庭
親が「根拠がほしい」「公平にしたい」タイプ
在宅勤務などで使用量が月によって変わる
生活条件が複雑(車・保険・通信などが絡む)
弱点と対策
毎月計算が面倒 → 「3カ月に一度見直し」で十分
家計の開示に抵抗がある → “大まかなカテゴリ合計”だけでも成立
気まずさが出る → 「負担を分担したいから、ざっくり教えてほしい」と目的を先に言う
変動方式は、うまく回ると「うちはこういう条件だからこの金額」が自然に作れるため、長期的に揉めにくい選択肢です。
現物方式(食費担当・通信費担当など)
現物方式は、現金で渡す代わりに、あなたが特定の支出を担当する方法です。「何に使われているか分からない」不満が出にくく、現金のやり取りに抵抗がある家庭でも採用しやすいのが特徴です。
現物方式の具体例
毎月の米・日用品(トイレットペーパー、洗剤など)をあなたが購入
家のWi-Fiやサブスクの一部をあなたが支払う
車のガソリン代・点検費用をあなたが負担
家族の外食(週1回)をあなたが担当する
現物方式が向く家庭
現金を渡すことに抵抗がある
親が「用途が明確な形で負担してほしい」と感じている
あなたも“家計分担している実感”がほしい
注意点
支出が月によって変動しやすく、偏りが出る
「結局いくら負担した?」が曖昧になりやすい
→ 対策として、現物方式でも「月○円相当まで」「担当項目はこれ」とルール化すると安定します。
表3:支払い方式比較(定額/変動/現物)
| 方式 | メリット | デメリット | 向く家庭 |
|---|---|---|---|
| 定額 | 分かりやすい、続けやすい、家計が立てやすい | 条件差を反映しづらい | 家計が安定、早く合意したい |
| 変動 | 根拠が明確で納得感が高い | 手間がかかる、家計共有が必要 | 公平さ重視、条件が変わりやすい |
| 現物 | 使途が明確、現金の抵抗が少ない | 偏り・曖昧さが出やすい | 用途を明確化したい、現金が苦手 |
実家暮らしで家に入れるお金と貯金を両立する家計設計
先取り貯金の最低ラインを決める
家に入れるお金を決めるときに見落としがちなのが、「貯金が残る仕組み」です。実家暮らしは家賃負担が少ないぶん貯め時ですが、逆に“使えるお金が多い錯覚”で散財しやすい時期でもあります。
両立のコツは、順番を変えることです。
先取り貯金を先に確保する(自動化が最強)
次に家に入れるお金を固定する
残りで生活費・自由費を回す
「家に入れるお金をいくらにするか」だけを先に決めると、貯金が後回しになりがちです。特に20代は、交際費・趣味・服・美容・推し活など、支出が増えるイベントが多く、意思の力だけでは守りきれません。だからこそ、給料日に自動で貯金口座へ移すなど、仕組みで守るのがおすすめです。
最低ラインの作り方
まずは月1万円でもいいので“自動”にする
慣れてきたら「手取りの1割」など、無理のない比率に上げる
目標がある人(引っ越し、結婚、資格)は、期限から逆算して月額を決める
“金額”よりも“継続できる形”が最重要です。
手取り別の配分モデル(入金額/貯金額/自由費)
ここでは、現実的に回しやすい配分例を示します。家庭条件によって調整が必要ですが、考え方の骨格として使えます。
モデルの前提
家に入れる:手取りの1.5〜2割を目安にしつつ、生活条件で調整
貯金:まずは手取りの1割を最優先で確保(目標があるなら上乗せ)
自由費:残りでやりくり(ここを“使い切ってもOK枠”にする)
手取り18万円の例
家に入れる:2.5〜3.5万円
貯金:1.5〜2万円
残り:12.5〜14万円
→ 手取りが低い時期は、家に入れる金額を上げすぎると生活が苦しくなります。親に理解してもらうために、奨学金返済や通勤費など固定費の提示が重要です。
手取り20万円の例
家に入れる:3〜4万円
貯金:2〜3万円
残り:13〜15万円
→ 「家に入れる3〜4万円+貯金2〜3万円」を先に固定できると、一気に安定します。
手取り25万円の例
家に入れる:3.5〜5万円
貯金:2.5〜4万円
残り:16〜19万円
→ 余裕が出た分、貯金を上げるか、家に入れる金額を上げるかで悩みやすいラインです。迷ったら、半年は貯金を厚めにして“自立資金”を作るのも手です。
手取り30万円の例
家に入れる:4.5〜6万円
貯金:3〜6万円
残り:18〜22.5万円
→ 家に6万円は“高額”に見えても、手取り30万円なら2割です。ただし、将来の独立計画があるなら、貯金も同時に増やしておくと後で効きます。
ポイントは、家に入れるお金と貯金を“競合”させないことです。両方を先に決めると、残りの範囲で気持ちよく使えるようになります。
実家暮らしで貯まらない典型パターンと対策
実家暮らしなのに貯金が増えない人には、ある程度共通のパターンがあります。自分に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
貯まらない典型パターン
給料日から使ってしまい、残った分だけ貯金しようとしている
サブスクやスマホ、保険など固定費が把握できていない
交際費・趣味が“際限なく膨らむ”仕組みになっている
家に入れる額が曖昧で、その場しのぎ(不定期)
「実家だから大丈夫」と油断して、特別費(旅行・家電・推しイベント)を連発する
対策(すぐできる順)
先取り貯金を自動化(給料日に別口座へ移す)
固定費を棚卸し(サブスクは“月○円まで”と上限を決める)
自由費は週単位で管理(週1万円など)
特別費は積立(旅行や大型出費を毎月積立)
家に入れる額も固定化(定額が難しければ“最低額だけ固定”でも良い)
貯金が増える人は意思が強いのではなく、仕組みが整っています。実家暮らしは、その仕組みを作るのに最適な環境です。
実家暮らしで家に入れるお金を親と揉めずに話し合う手順
話し合い前の準備チェックリスト
話し合いで最も大事なのは、気合いより“材料”です。準備不足だと感情論になり、親もあなたも疲れます。最低限、次を用意してから話すとスムーズです。
自分の手取り(月)
自分の固定費(スマホ、保険、通勤、奨学金返済、サブスクなど)
自分の貯金目標(引っ越し資金、結婚、資格、車購入など)
実家で負担してもらっている範囲(食事、光熱、日用品、Wi-Fi、車、保険など)
支払い方式の案(定額/変動/現物)を最低2案
見直しタイミング(半年後、昇給後など)
このチェックリストを満たすだけで、「感情」ではなく「設計」の話に持ち込めます。
切り出し方の例文とNG例
親とお金の話をするときは、言い方が9割です。相場や理屈が正しくても、切り出し方が雑だと一気に険悪になります。
切り出し方の例(角が立ちにくい)
「家計の負担を分担したいから、うちの生活費ってざっくりどれくらいか教えてほしい」
「いくらが妥当か決めたいから、定額にするか項目担当にするか、一緒に決めたい」
「貯金もして将来自立したいから、無理なく続けられる金額でルール化したい」
「まず3カ月は○万円でやってみて、問題があれば見直そう」
NG例(揉めやすい)
「友達は入れてない」
「それ高すぎる」
「払う意味が分からない」
「どうせ親が勝手に使うでしょ」
ポイントは、“反論”から入らないことです。親は「負担を分担してほしい」「大人として自立の意識を持ってほしい」という気持ちが混ざっていることが多いので、まずは分担の姿勢を示し、そのうえで金額の設計に入るのが安全です。
合意できない時の落とし所(段階的・期限付き・積立保管)
きれいに合意できないこともあります。そこで“白黒つけよう”とすると、関係が消耗します。揉めないためには、最初から落とし所を用意しておくのが賢いです。
落とし所の定番パターン
段階的に上げる
例:最初の3カ月は3万円、次の3カ月は4万円、昇給後に見直し
メリットは「最初のハードルが下がる」こと。親も「様子を見て増えるならOK」となりやすいです。
期限付きにする
例:引っ越し資金が貯まるまで(1年だけ)3万円、その後4万円に再設定
メリットは「自立の計画とセットになる」こと。親も“いつまでこの状態?”という不安が減ります。
積立として預かってもらう(将来返す運用)
例:毎月4万円渡すが、うち1万円は将来の独立資金として積立に回してもらう
メリットは「家計負担の分担」と「自分の将来資金の確保」を同時に満たすこと。
ただし、家庭の信頼関係が前提です。記録を残す・通帳を分けるなど、透明性の工夫が必要です。
合意できないときほど、相場の数字で殴り合うより、“続けられる形”を一緒に作る方がうまくいきます。
実家暮らしで家に入れるお金をケース別に調整する
食事が出る/出ないで変わる
「実家暮らし」と一言で言っても、食事の条件で実質負担は大きく変わります。ここは金額調整の最重要ポイントです。
食事がほぼ毎日出る(朝・夜、弁当など)
→ 食費負担が大きいので、家に入れる金額は上がりやすい平日は各自、休日だけ一緒
→ 家に入れる金額は抑えめでも説明しやすい(あなたの外食費が増える)そもそも自炊担当があなた
→ 現物方式(食費担当)にすると納得感が出やすい
大切なのは、「家に入れる金額に何が含まれているのか」を親子で一致させることです。“食費込みの4万円”と“食費別の4万円”は、意味が違います。
車・保険・スマホなど誰が払うかで変わる
金額の議論がこじれる原因は、「あなたがすでに払っているもの」が見落とされることです。たとえば、親に月4万円渡していても、車の保険やスマホ、医療保険、サブスクなどをあなたが別で負担しているなら、実質的な分担はもっと大きいかもしれません。
整理すると強い項目
車:保険、税金、車検、ガソリン、駐車場
通信:スマホ、Wi-Fi、サブスク
保険:医療保険、生命保険
生活:日用品、外食、家電の買い替えへの貢献
その他:ペット、親へのプレゼント(不定期でも)
話し合いでは、「家に入れる金額」だけでなく、家庭全体に対するあなたの総負担として見せると、親も納得しやすくなります。金額の大きさより、“公平に整理できているか”が重要です。
自立準備(引っ越し資金)を優先したい場合
「早めに一人暮らししたい」「同棲・結婚を考えている」など、独立が現実的な目標になっている人は、家に入れるお金の設計も変わります。なぜなら、独立にはまとまった資金が必要で、そこを削ると結局いつまでも実家から出られなくなるからです。
このケースで通りやすい提案は、次の組み立てです。
家に入れる額は、相場帯の下限寄りに設定する(例:3万円)
その代わり、毎月の貯金額と期限を明確にする
「○月に引っ越す」「○月に再協議する」と約束し、実行する
親にとっての不安は「いつまで実家にいるのか分からない」「負担が続く」です。独立計画をセットで示すと、家に入れる金額を一時的に抑えることが“甘え”ではなく“戦略”になります。
実家暮らしで家に入れるお金のよくある質問
入れないのは非常識?
非常識と断定できません。実際、家庭の方針として「貯金して将来出ていくなら今は入れなくていい」「代わりに家事を担当してほしい」など、さまざまな形があります。
ただし、多くの家庭で生活費は確実に発生しています。親の負担が増える構造がある以上、何らかの分担(お金・現物・家事)を考えた方が、関係は長期的に安定しやすいです。入れるか入れないかの二択ではなく、「どう分担するか」に置き換えると、納得解が見つかりやすくなります。
6万円は高い?判断の基準は?
6万円が高いかどうかは、次の3点で判断できます。
あなたの手取りに対して何割か
表2で見た通り、手取り30万円なら2割、手取り20万円なら2割を大きく超えます。継続できるかが大事です。6万円に含まれるもの
食費・光熱費・日用品だけなのか、車・保険・通信も含むのかで意味が変わります。内訳が不明なら、まず分解して確認するのが先です。親の家計事情と、あなたの自立計画
親の負担が重いなら、金額は上がりやすいです。一方、あなたが独立準備中なら、期限付きで調整する合理性があります。
結論としては、6万円は「高いこともあるし、妥当なこともある」です。だからこそ、割合と内訳と計画の3点で“うちの場合”を作るのが正解です。
ボーナスは入れるべき?
ボーナスは「入れる家庭」も「入れない家庭」もあります。揉めにくい考え方は次の通りです。
毎月分担で十分なら、ボーナスは必須ではない
親が期待しているなら、固定ルール化せず“感謝の形”として少額を渡す
自立資金が必要なら、ボーナスは貯金優先にして、代わりに普段の分担で誠実さを示す
ボーナスは不安定な収入です。固定の義務にすると、業績や転職で減ったときに揉めやすくなるため、「余裕があるときだけ」「一定額だけ」のように柔らかく設計すると長続きします。
途中で減額・増額はどうする?
途中で変えること自体は悪いことではありません。むしろ、生活は変わるのが普通なので、見直し前提のルールにしておく方が健全です。
おすすめの見直しタイミングは次の通りです。
半年に1回(定期点検として)
昇給・転職で手取りが変わったとき
在宅勤務の増減で生活費が変わったとき
家計イベント(家の修繕、車の買い替え、親の収入変化など)
話し合いのコツは、減額・増額を「お願い」ではなく「状況変化に合わせた更新」として扱うことです。記録(いつからいくら)を残しておくと、後からの揉め事を防げます。
実家暮らしで家に入れるお金を納得して決めるための要点
今日決めるべきこと(合意事項のテンプレ)
話し合いは、最後に「何が決まったか」が曖昧だと、必ずやり直しになります。今日のうちに、最低限次をテンプレとして合意しておくと安心です。
支払い方式:定額/変動/現物のどれにするか
金額:まずの3カ月(または半年)の暫定額
含む範囲:食事、光熱、日用品、Wi-Fi、車、保険、通信費の扱い
支払い日:給料日後の何日までに渡すか
見直し日:半年後、昇給後など
例外:病気・失業・大きな出費が出たときは再協議する、など
このテンプレがあるだけで、「言った/言わない」が減り、親子関係が安定します。
見直しタイミング(昇給・家計変化・転居)
20代は働き方や収入が変わりやすく、親世代も家計のイベントが起きやすい時期です。だからこそ、家に入れるお金は“一回決めたら終わり”ではなく、ライフステージに合わせて更新していくもの、と捉えるのが自然です。
昇給したら、割合目安に合わせて少し増額する
在宅が増えて光熱費が上がったら、方式を見直す
引っ越しが近いなら、期限付きで調整して貯金を厚くする
親の家計負担が増えたなら、現物方式を追加して負担を分散する
最終的に大切なのは、「相場に合わせること」ではなく、あなたが自分の生活を守りながら、家族の負担も分担できているという納得感です。数字だけで決めず、内訳・方式・見直しまで含めて設計すると、家に入れるお金は“揉める話”から“協力の話”へ変わっていきます。