X(旧Twitter)の動画やスペースで音が出ない——そんなとき、原因は複雑そうに見えて実は「端末設定」「接続」「アプリ」「コンテンツ」の4つに集約できます。
本記事はまず30秒でできるチェックでサクッと切り分け、続いてiPhone/Androidの機種別手順で確実に復旧する流れ。
Bluetoothの“音の吸い込み”、データセーバーや自動再生の設定、Safari/ブラウザの自動再生許可、スペース特有の落とし穴まで、現場でつまずきやすいポイントを一枚のフローチャート感覚で解説します。
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Xで音が出ないときは、ミュート解除 → メディア音量 → サイレント/集中モード → Bluetooth/出力先 → データセーバー → 端末再起動の順で“広く浅く”確認し、改善しなければ機種別の設定見直しとアプリの更新/再インストールで仕上げる——これが最短の解決パターンです。
スペースの途切れやブラウザ再生の無音は、省電力の例外設定や自動再生の許可で改善するケースが多数。
再発防止には、Xを省電力の例外にする、イヤホン利用後は出力先を本体に戻す、アプリの自動更新をONが有効です。
もし直らない場合は、他アプリで出音チェック→別アカ/別ブラウザ→OS更新→設定リセットで切り分けてください。
Xで音が出ないときの原因
端末設定:メディア音量、サイレント/集中モード、出力先、省電力など
接続系:Bluetoothイヤホンへの自動接続、外部スピーカー、AirPlay/キャスト
アプリ側:Xのデータセーバー、自動再生、キャッシュ破損、バージョン不一致
コンテンツ側:投稿が初期ミュート、著作権配慮で無音、年齢/センシティブ制限
Xで音が出ないときの対処法
プレイヤーのミュート解除
再生画面の🔇/🔊アイコンをタップ。投稿の仕様で最初は必ず無音の動画があります。メディア音量を上げる
端末の音量ボタン→画面上の音量HUDが“スピーカー”になっているか確認。通知音や着信音量とは別です。サイレント/集中モードをOFF
iPhone:側面スイッチ(オレンジ表示ならサイレント)と集中モードを解除。
Android:クイック設定でサイレント/バイブ → サウンドへ戻す。
Bluetoothを一時OFF
イヤホン・スピーカーに音が流れている可能性。BTを一度OFFにして切り分け。出力先を“本体”へ
再生UIやクイック設定のメディア出力で「本体スピーカー」を選び直す。データセーバー/省データをOFF
Xアプリや端末の節約設定が再生を抑制する場合があります。端末を再起動
一時的なオーディオプロセスの不調が解消されることがあります。
ここまでで直らない場合は、iPhone/Androidの手順へ進んでください。
iPhoneで音が出ないときの対処法
物理スイッチ/集中モード/出力先
着信/サイレントスイッチを切り替える
オレンジ=サイレント。ON/OFFを一度切り替え、音量ボタンでメディア音量を上げます。集中モードの自動化を一時停止
設定 > 集中モード > 使用中のモードをOFF。自動化(時間/場所/アプリ)も停止。AirPlay/出力先の確認
画面右上からコントロールセンター →「再生中」カードのAirPlayアイコン→iPhoneを選択。BluetoothをOFFにして再生
設定 > Bluetooth をOFF → 動画再生で出音確認 → 必要に応じてONへ戻す。
Xアプリ設定(自動再生・データ使用)
データセーバーをOFF
X右上のプロフィール → 設定とサポート → 設定 → データ使用量 → データセーバーをOFF。自動再生を有効化(またはWi-Fiのみ)
同画面で「動画の自動再生」をオン/ Wi-Fiのみに設定(ミュート解除操作の手間を減らせます)。アプリの再起動・ログアウト/ログイン
タスクセンターから完全終了 → 再起動。改善しなければログアウト→ログイン。再インストールでキャッシュ刷新
長期利用やアップデート直後の不具合時は削除→再インストールが効くことがあります。App Storeで最新版に更新
旧バージョン由来の不具合を避けます。
Safari/ブラウザで見ている場合
サイト別の自動再生を許可
アドレスバー左の「AA」→ サイト設定 → 自動再生:許可。コンテンツブロッカーを一時OFF
広告/トラッキングブロックがメディアに干渉する例があります。履歴とWebサイトデータの削除
設定 > Safari > 履歴とWebサイトデータを消去 → タブを開き直して再生。
iPhone 15以降でアクションボタンに「サイレント切替」を割り当てている場合は、誤作動の可能性も。割り当てを一時的に解除して検証してください。
Androidで音が出ないときの対処法
サウンド設定/出力先/Bluetooth
メディア音量を上げる
設定 > サウンドと振動 > 音量 > メディアが0でないか確認。サイレント/バイブを解除
クイック設定からサウンドに切替。メディア出力を“スマホ本体”に
クイック設定の「メディア出力」→ 本体スピーカーを選択。BluetoothをOFFで切り分け
イヤホン・スピーカーへの吸い込みを排除。
アプリ権限/キャッシュ/更新
Xの権限確認
設定 > アプリ > X > 権限。近くのデバイス/メディア関連周辺が拒否されていないか。キャッシュ削除 → ストレージ削除の順
設定 > アプリ > X > ストレージとキャッシュ → キャッシュを削除。改善しなければストレージを削除(再ログイン必要)。Playストアで更新/再インストール
旧版や破損ファイルの影響を除去。
機種別の“ハマりポイント”まとめ
Galaxy
クイック設定のメディア出力がTV/イヤホンに固定されがち。Dolby Atmosの自動切替で稀に不安定→一時OFFで検証。Xperia
「サウンドエフェクト」「ダイナミックノーマライザー」などの音質系が干渉する例。標準に戻してテスト。Pixel
**Live Caption(自動字幕)**ON時、音量HUDの挙動が紛らわしいことあり。Live CaptionをOFFにして確認。AQUOS/Arrows等
省エネ/自動タスク殺しでバックグラウンド音声が制限→電池の最適化でXを「最適化しない」。iPhone 13以前
ハードのサイレントスイッチがケースで半押しになる例。ケースを外して状態確認。iPhone 15以降
アクションボタンの割り当てに「サイレント」を設定していると誤作動に気づきにくい→解除して検証。
X特有の“コンテンツ側”原因と対処
初期ミュート仕様
タイムラインの動画は最初は無音で流れる投稿が多いです。プレイヤーのスピーカーアイコンをタップ。スペースで音が出ない/途切れる
出力先を本体に切替
アプリ再起動
省電力の例外設定(バックグラウンド制限で無音化することあり)
ネットワークをWi-Fi↔モバイルで切替
年齢/センシティブメディアの制限
設定でセンシティブメディアの表示がOFFだと動画自体が再生されない場合があります。ポリシー範囲で許可設定を確認。著作権配慮で投稿が無音
投稿者側が権利保護のため無音編集していることも。他のツイートで音が出れば端末側ではなくコンテンツ側の可能性が高いです。
直らないときの最終手段
他アプリで出音テスト(YouTube/音楽アプリ)
→ 出る=端末は正常、X側問題の可能性。出ない=端末/OS設定・ハードの可能性。別アカウントorブラウザでXにログイン
→ アカウント設定/アプリ依存の切り分け。ネットワーク切替(Wi-Fi↔モバイル/別Wi-Fi)
→ 帯域不足やパケットロスで音だけ遅延・無音化が起きることがあります。OSアップデート
設定 > 一般/システム > ソフトウェア・アップデート。オーディオ/ネットワーク設定のリセット
iPhone:設定 > 一般 > 転送またはiPhoneをリセット > すべての設定をリセット(データは保持、Wi-Fi再設定は必要)。
Android:設定 > システム > リセットオプション > Wi-Fi、モバイル、Bluetoothのリセット。
ハード不良の切り分け
通話のスピーカー/ボイスメモで録音・再生テスト。出ないなら端末点検を検討。
リセット系の操作はWi-Fi・Bluetoothの再設定が必要になります。重要な設定(Wi-Fiのパスワード等)は事前に控えておきましょう。
再発防止のコツ
データセーバー/省電力の“自動ON”は賢く運用
普段はONでも、Xは例外アプリに設定。イヤホン使用後は出力先を本体へ戻す
翌日もイヤホンに吸われがちな“あるある”を防止。アプリは自動更新ON
不具合修正を取りこぼさない。iPhoneの物理スイッチに注意
ケース干渉・アクションボタン割り当ての誤動作に気づける仕組みを。
よくある質問
Q. 動画だけ無音で、通知音は鳴ります。
A. メディア音量が0になっている/アプリのデータセーバー・自動再生が原因のことが多いです。冒頭の「30秒チェック」と機種別手順を実施してください。
Q. イヤホンでは聞こえるのに、本体スピーカーが無音です。
A. 出力先がイヤホン固定になっている/BTキャッシュの不整合が原因の定番です。BluetoothをOFF→端末再起動→メディア出力を本体に。
Q. スペースの音が途切れます。
A. ネットワーク品質、省電力でのバックグラウンド制限、他アプリのマイク競合が主因です。省電力の例外化と回線切替、他の通話系アプリを終了で改善することがあります。