Windows11に移行してから、「タスクバーが中央で落ち着かない」「右クリックが二段階になって作業が止まる」「エクスプローラーの操作が微妙にやりにくい」と感じていませんか。
こうした違和感は、見た目の好みというよりも、毎日の作業効率に直結する“操作の摩擦”として積み重なります。
本記事では、Windows11をWindows10風の操作感に近づける方法を、標準設定でできること→必要な場合だけレジストリ→最後に外部ツールの順で、安全に整理して解説いたします。さらに、各変更には戻し方と注意点をセットで用意し、会社支給PCのように制約があるケースでも判断しやすいように構成しています。
まずは「最短で効くポイント」から、無理なく快適さを取り戻していきましょう。
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- 1 Windows11をWindows10風にする前に最短で効く3ステップ
- 2 Windows11をWindows10風にするための安全準備
- 3 Windows11をWindows10風に近づける標準設定
- 4 Windows11の右クリックをWindows10風に戻す方法
- 5 Windows11のエクスプローラーをWindows10風に寄せるコツ
- 6 Windows11のスタートメニューをWindows10風にしたい場合の選択肢
- 7 Windows10風カスタムで迷わない判断フロー
- 8 Open-Shell・StartAllBack・ExplorerPatcher比較表
- 9 Windows11をWindows10風にした後のトラブル対処と戻し方
- 10 参考にした情報源
Windows11をWindows10風にする前に最短で効く3ステップ
Windows11をWindows10風にしたい理由の多くは、「見た目が嫌い」というより、毎日の操作で小さな摩擦が増えたことにあります。たとえば、右クリックが二段階になった、タスクバーが中央で視線移動が増えた、よく使う機能が探しにくい。こうした違和感は、積み重なるほど仕事のスピードに影響します。
まず結論として、最短で効く順は次の3つです。ここまでで満足する人も少なくありません。
まずはタスクバーを左寄せにして違和感を減らす
タスクバー中央配置は慣れの問題に見えて、実際にはクリック位置が毎回変わりやすく、視線移動も増えがちです。左寄せに戻すだけで「いつものWindows」に近い感覚になり、精神的なストレスが大きく下がります。
次に右クリックの二段階を解消する
Windows11の右クリックは、最初に簡易メニューが出て「その他のオプションを表示」を押してようやく従来の項目に到達する場面があります。ファイル作業が多い人ほど、この“1クリック増”が痛いところです。まずは負荷の低い方法(Shift+右クリック)から試し、必要ならレジストリで既定を戻す、という順番が安全です。
仕上げに不要なタスクバー要素を整理する
ウィジェットや検索ボックスなど、使わない要素が常時表示されていると、情報量が増えて集中力が削られます。Windows10風に寄せるコツは「追加する」より「減らす」です。ここまでを標準設定で整えると、外部ツールに頼らなくても十分改善するケースがあります。
Windows11をWindows10風にするための安全準備
レジストリ変更や外部ツール導入は便利ですが、環境によっては不具合を招くこともあります。特に業務PCでは、会社の規程やMDM(端末管理)により変更が制限される場合もあります。ここでは「やりすぎない」「戻せる」を前提に準備します。
復元ポイントを作っていつでも戻せる状態にする
まず、システムの復元ポイントを作成しておくと安心です。レジストリ操作やツール導入で挙動が崩れたときに、元の状態へ戻す選択肢ができます。
操作に不慣れな場合ほど、この一手間が後から効きます。
会社支給PCは情シス方針を最優先する
会社PCは、管理者権限がない、インストールが禁止、レジストリ変更が監査対象、といった制約があり得ます。勝手に変更するとトラブルになることもあるため、次の順で考えるのが安全です。
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まず標準設定で改善できる範囲だけ対応する
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それでも厳しければ、情シスへ相談して許可範囲を確認する
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外部ツール導入やレジストリ変更は、社内ルールに従う
外部ツールは入手先がすべてを決める
Windowsの見た目や操作感を大きく変えるツールは便利ですが、入手先を誤ると危険です。特にExplorerPatcherは、公式が「GitHubのReleasesページが唯一の公式配布」と明記して注意喚起しています。
検索結果には“それっぽいダウンロードサイト”が紛れますが、再配布や改造版インストーラーは避け、必ず公式の配布元を使うべきです。
Windows11をWindows10風に近づける標準設定
ここからは、外部ツールなしでできる変更をまとめます。標準設定だけでも「慣れない部分」を相当減らせます。
タスクバーを左寄せにする
タスクバーの何もないところを右クリックして「タスクバーの設定」を開き、「タスクバーの動作」内で配置を左に変更します。これだけで体感が大きく変わります。
また、ピン留めされているアプリの並びも、Windows10の感覚に近づけておくと迷いが減ります。
タスクバーの不要要素をオフにして情報量を減らす
Windows11は、検索やウィジェットなどが目立つ構成になりがちです。Windows10風に寄せるときは「必要最小限」に寄せると効果的です。
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使っていない機能(ウィジェット等)を非表示にする
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検索の表示を簡素にする(ボックスが邪魔ならアイコン化など)
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通知領域(隠れているアイコン)を整理する
情報の密度が下がると、操作ミスも減ります。
スナップや提案表示を自分の好みに合わせる
ウィンドウ操作が増えたと感じる人は、マルチタスク関連の設定を見直すと改善することがあります。便利な人もいるため、「邪魔に感じるものだけ」を減らすのがポイントです。
Windows10風にしたい場合は、勝手に出てくる提案系の表示を抑える方向で調整すると落ち着きます。
Windows11の右クリックをWindows10風に戻す方法
右クリックは、作業効率に直結します。ここは「軽い方法→確実な方法」の順で案内します。
まずはShift+右クリックで従来メニューを出す
まず試すべきは、Shiftキーを押しながら右クリックする方法です。環境によっては従来の詳細メニューに直接アクセスできます。
この方法は設定変更が不要で、会社PCでも試しやすいのが利点です。ただし毎回Shiftが必要なので、右クリックを頻繁に使う人にはやや煩わしいかもしれません。
旧メニューを常に出すレジストリ変更手順
Shift+右クリックが面倒で、常に従来メニューを既定にしたい場合、レジストリ変更が候補になります。Microsoft系の解説でも、旧コンテキストメニューの復帰として次のコマンドが提示されています。
実行前の注意点は次の通りです。
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復元ポイントを作成してから行う
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文字列は手入力せず、コピー&ペーストで実行する
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実行後はExplorer再起動(または再起動)で反映する
実行手順(Windows Terminalで実施)
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スタートボタンを右クリックし、「ターミナル」を開く(環境によっては「Windows Terminal」)
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次のコマンドを貼り付けてEnter
reg.exe add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve -
Explorerを再起動するか、サインアウト/再起動して反映を確認する
反映が分かりにくい場合は、いったんPC再起動が最も確実です。
元に戻す手順と、うまくいかないときの確認ポイント
戻したい場合は、追加したキーを削除します。
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削除コマンド:
reg.exe delete "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}" /f
戻した後も表示が変わらないときは、次を確認してください。
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Explorerを再起動したか(またはPC再起動したか)
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コマンドが途中で改行されず正しく貼れているか
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会社PCでレジストリ変更が制限されていないか
ここまでで右クリックのストレスが大きく減るはずです。
Windows11のエクスプローラーをWindows10風に寄せるコツ
エクスプローラーはWindows11で見た目と導線が変わり、ファイル作業の多い人ほど違和感が出ます。ただし、ここは“完全にWindows10へ戻す”よりも、「迷うポイントを減らす」ほうが成功しやすいです。
フォルダーオプションで表示ルールをWindows10寄りに固定する
Windows11のエクスプローラーで迷いやすいのは、UIの形そのものより「表示ルールが自分の癖とズレる」ことです。次の項目は特に体感が変わりやすいので、好みに合わせて固定しておくと効きます。
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拡張子を表示する(ファイル種別の判断が速くなる)
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隠しファイルを表示する(必要な作業がある人のみ)
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表示形式(詳細/一覧など)を作業内容に合わせる
この「表示ルール固定」は、派手さはないものの、毎日の迷いを減らす効果が高いです。
右クリック復元とセットで“ファイル作業の摩擦”をまとめて減らす
エクスプローラー単体の見た目をいじるより、右クリック復元と組み合わせたほうが作業は速くなります。
「ファイルを選ぶ→右クリック→目的の操作」を何度も繰り返す人は、右クリックが一発で従来メニューになるだけで、体感が大きく改善します。
それでもWindows10のリボンに戻したい人が知っておくべきこと
Windows11では設計が変わっており、OS更新で挙動が変わる可能性があります。“完全に昔の形”を求めるほど、外部ツールに依存しやすくなり、アップデート耐性の問題が出ます。
そのため、ここは次の考え方が現実的です。
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まず標準設定+右クリックで「実害」を潰す
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それでも辛い場合だけ、外部ツールで補う(戻し方前提)
Windows11のスタートメニューをWindows10風にしたい場合の選択肢
スタートメニューは、Windows11で最も“標準だけでは戻しにくい”領域です。ここは「どこまで求めるか」で分岐します。
標準機能でできる範囲と、できない範囲を切り分ける
標準機能でも、ピン留めの整理や不要なおすすめ表示の抑制などはできます。しかし「Windows10のスタートメニューそのもの」へ近づけるのは、標準だけでは難しいことが多いです。
つまり、目的が次のどちらかで選択肢が変わります。
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見た目までWindows10に寄せたい → ツール検討が現実的
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作業の摩擦を減らしたいだけ → 標準+右クリック+タスクバー整理で十分な場合が多い
Open-Shellでクラシック寄せする(無料で試したい人向け)
Open-Shellは、クラシックなスタートメニュー系の流れを汲むツールで、公式サイトとGitHubで案内されています。
無料で試しやすい反面、設定項目が多く、最初は迷いやすい点があります。
使うなら、次の運用が安全です。
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まずはプリセット(既存スタイル)から入る
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変更は一度に増やさず、1項目ずつ試す
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Windows for ARMでは互換性注意が案内されているため、該当環境は避ける
StartAllBackで手早くWindows10風に寄せる(バランス型)
StartAllBackは、Windows11のUIをクラシック寄りに戻す目的のツールとして公式サイトが案内しています。
また、Microsoft Store上の掲載も確認できます。
“手早く戻したい”人には分かりやすい選択肢です。
一方で、OS更新の影響を受ける可能性があるため、次の運用が安心です。
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大型アップデート直後は、まず不具合報告がないか確認してから適用
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変更前に復元ポイント
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不具合時は「無効化→再起動→アンインストール」の順で戻す
ExplorerPatcherでタスクバーまで強く寄せる(強力だが注意点あり)
ExplorerPatcherは、Explorerやタスクバーなどに深く関与して“昔の使い勝手”に寄せられることがあります。そのぶん影響範囲が大きく、導入前に注意点を理解しておくべきです。
最重要ポイントは入手先です。公式は「GitHub Releasesが唯一の公式配布」であると警告しています。
導入するなら、次の安全策を前提にしてください。
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公式Releasesからのみ入手する
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復元ポイントを作成する
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不具合時にアンインストールできる状態を確保する
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Windows Update後は挙動が変わる可能性があるため、更新直後は様子を見る
Windows10風カスタムで迷わない判断フロー
ここでは「自分がどこまでやるべきか」を即断できるよう、判断基準を整理します。
見た目より操作摩擦を減らしたい人は標準+右クリックで止める
業務用途の多くは、次でほぼ改善します。
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タスクバー左寄せ
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不要なタスクバー要素整理
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右クリック旧メニュー化(必要ならレジストリ)
これでもう「毎日つらい」が減るなら、外部ツールは不要です。
スタートやタスクバーの形そのものを戻したい人はツールを検討する
見た目までWindows10へ寄せたい場合は、ツールが現実的です。ただし、ツール選びは「できること」より「戻しやすさ」と「入手先の確実性」を優先するのが安全です。
Open-Shell・StartAllBack・ExplorerPatcher比較表
| ツール | おすすめ用途 | できること(例) | 費用目安 | 戻しやすさ | アップデート影響 | 公式入手先の確実性 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Open-Shell | 無料でスタートをクラシック寄せ | 主にスタートメニューを調整 | 無料 | 比較的戻しやすい(アンインストール) | 影響あり得る | 公式サイト/GitHubで案内 |
| StartAllBack | バランスよく手早く10風へ | スタート/タスクバー/Explorer等を調整 | 有料(環境により表示) | 戻しやすい(無効化/アンインストール) | 影響あり得る | 公式サイト/Store掲載 |
| ExplorerPatcher | 強力にUIを寄せたい | タスクバー/Explorer等に深く関与 | 無料 | 影響範囲が大きいので慎重に | 影響が出やすい可能性 | 公式はGitHub Releasesのみ |
Windows11をWindows10風にした後のトラブル対処と戻し方
最後に、安心のための復旧ガイドです。「壊れたらどうしよう」が消えると、必要な範囲だけ安全に手を入れられます。
Windows Update後に崩れたときの切り分け順
不具合が出たら、影響範囲の小さいものから順に疑います。
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標準設定(タスクバー左寄せ等)を一度戻してみる
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レジストリ変更(右クリック旧メニュー化)を削除してみる
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外部ツールを無効化する
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直らなければアンインストールする
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最終手段として復元ポイントで戻す
外部ツールは便利な一方、OSの更新で挙動が変わる可能性があります。困ったときに即座に戻せるよう、導入前に手順を控えておくと安心です。
ツールは無効化→アンインストールの順で戻す
いきなり削除すると、設定状態が中途半端に残る場合があります。まず無効化できるなら無効化し、再起動して挙動を確認してから削除するのが安全です。
それでも直らない場合は、アンインストール後に再起動して確認します。
レジストリ変更は「追加したキーを消す」だけに絞る
右クリック旧メニュー化は、追加したCLSIDキーを削除すれば元に戻せます。削除後はExplorer再起動(またはPC再起動)で反映させます。
レジストリは触る範囲を最小限にし、別の最適化情報を混ぜないほうが安全です。
どうしても直らないときは復元ポイントで一気に戻す
原因切り分けが難しい場合は、復元ポイントで「変更前の状態に戻す」のが最も確実です。
“いろいろ試した結果ぐちゃぐちゃになった”という事故を防ぐためにも、最初の安全準備が効いてきます。
参考にした情報源
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Microsoft Learn(Answers):「Restore the old Right-click Context menu in Windows 11(レジストリ手順)」
https://learn.microsoft.com/en-us/answers/questions/2287432/%28article%29-restore-old-right-click-context-menu-in -
ExplorerPatcher(GitHub Releases):「唯一の公式配布元である注意喚起」
https://github.com/valinet/explorerpatcher/releases -
ExplorerPatcher(GitHub Repository):「プロジェクト概要」
https://github.com/valinet/ExplorerPatcher -
StartAllBack(公式サイト)
https://www.startallback.com/ -
StartAllBack(Microsoft Store掲載)
https://apps.microsoft.com/detail/xpfmhkp3qhrqrh?gl=JP&hl=ja-JP -
Open-Shell(公式サイト)
https://open-shell.github.io/Open-Shell-Menu/ -
Open-Shell(GitHub Releases)
https://github.com/open-shell/open-shell-menu/releases -
Open-Shell(ダウンロードページ:互換性注意を含む)
https://openshellmenu.com/download