「試合中に味方や相手のランクを見たいのに、どこにも表示されない」「ロード画面やプレイヤーカードの三角形はランクなの?」――VALORANTのランク表示は、仕様・設定・外部ツールが入り混じって分かりにくく、勘違いしたまま触ると余計に混乱しがちです。
本記事では、試合前・試合中に“現在ランク”が見えない理由を整理しつつ、Actランクの三角形の正体、前Act表示の消し方、試合後にランクやRRを確認する手順、配信でランクを載せたい場合の選択肢、表示トラブルの直し方までを一気に解説します。読み終える頃には「何が仕様で、何が設定で、何が外部表示なのか」が明確になり、目的に合わせて迷わず操作できるようになります。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
VALORANTの試合中にランクが表示されない理由
VALORANTをプレイしていると、「試合中に味方や相手のランクが見えない」「以前は何か表示されていた気がするのに、どこにも出てこない」と戸惑うことがあります。結論から言えば、試合前・試合中に“現在ランク”を明確に見せない設計がベースにあり、加えて「ランクだと思っていた表示が、実はActランクの三角形だった」というケースが非常に多いです。
このテーマは、次の3つが混ざると一気に分かりにくくなります。
仕様として表示されない(ゲームが意図的に隠している)
設定で表示・非表示を切り替えられる(Actランク関連、UI関連)
外部ツールが独自に表示している(トラッカーやオーバーレイ)
この記事では、上の混同をほどきながら「自分の目的に合った確認方法」「消したい場合の対処」「配信で表示したい場合の選択肢」「表示が変な時の切り分け」まで、順番に整理していきます。
試合前・試合中にランクを出さない方針
VALORANTでは、コンペティティブ(ランク)において、試合前や試合中に現在ランクが強調されないようになっています。これには、プレイの質を落とす要因を減らす狙いがあります。たとえば、次のような状況です。
味方のランクを見た瞬間に「この人は弱いはず」と決めつけてしまう
相手のランクを見て「格上だから無理」と消極的になる
ランク差が見えることで、試合開始前から空気が悪くなる
作戦やコミュニケーションが「ランクの印象」に引っ張られる
こうした心理的なノイズを抑え、試合中は目の前の状況(敵の位置、スキルの使い方、武器状況、ラウンド運び)に集中できるよう、見せない設計が採用されています。
そのため「試合中にランクが見えない=すぐバグ」とは限りません。まずは仕様の線を疑い、そのうえで「自分が見たいのは何か」を明確にすると、迷いが減ります。
試合中に見えるのは何か(ランク相当情報の範囲)
試合中に「ランクっぽいもの」が見えている場合、ほとんどは次のいずれかです。
プレイヤーカードに表示されるActランクの三角形
前Actランクの三角形(表示・非表示の切り替え対象になり得る)
外部ツールのオーバーレイ表示(ゲーム外の仕組み)
ここで重要なのは、“現在ランク”と“Actランクの三角形”は別物という点です。
「試合中にランクが表示されない」問題は、実は次のどれかに言い換えられます。
試合中に現在ランクが見たい(しかし仕様で難しい)
三角形が邪魔なので消したい(設定で可能なことがある)
配信や分析目的で試合中に表示したい(外部ツールを使う)
表示がおかしい(設定や競合で崩れている)
次章では、混同の元になりやすい「三角形」の正体をはっきりさせます。
VALORANTのランク表示で混同しやすい三角形の正体
プレイヤーカードやプロフィール周辺で見える三角形は、見た目が「ランクバッジっぽい」ため、特に初心者~中級者の方ほど混同しがちです。しかし、三角形は“いまのランク”を常に示すものではありません。意味を知ってしまうと、表示に振り回されにくくなります。
Actランク三角形の意味と確認場所
Actランクの三角形(いわゆるActランクピラミッド)は、ざっくり言うとそのAct期間中に勝利した試合の積み上げです。より正確には、次の要素が関係します。
そのActでランク戦に勝利した回数・分布
どのランク帯で勝ったか(到達度の目安)
三角形の上段(最上段)が「そのActでの到達・実績」を象徴しやすい
ここで覚えておきたいのは、三角形が示すのは「現在ランクそのもの」ではなく、Act期間中の結果の“履歴”や“到達の証跡”に近いということです。
同じ人でも、Actの序盤と終盤で調子が変わることはありますし、連勝・連敗でランクが上下することもあります。三角形は“今この瞬間の段位”というより、Act全体で見た活動の痕跡だと捉えると納得しやすいです。
また、三角形が見える場所は、基本的に「プロフィール」「プレイヤーカード」「Act関連の画面」などに寄っています。試合中の情報として常に見続けるより、試合後に振り返りの材料として見る方が用途に合っています。
三角形を見て判断しない方がよいこと
Actランク三角形は、それっぽく見える分、過剰に信じてしまうことがあります。ただ、次のような判断には向きません。
味方の強さを決めつける
相手の強さを確定させる
試合開始前からメンタルを上下させる
ランク戦はチーム要素が大きく、役割・得意エージェント・マップ相性・当日の調子で結果は変わります。三角形はあくまで履歴の一部と割り切ると、プレイの安定につながります。
前Actランクの三角形を表示・非表示にする方法
「前のActの実績が見えるのが嫌」「過去の三角形で見られたくない」という悩みは非常に多いです。最近は、こうした声に合わせて前Actに関する表示を抑えるための設定が用意されるケースがあります。ここで押さえるべきポイントは次の通りです。
対象は「前Actランクの三角形」であることが多い
設定場所は「Actランクページ」周辺であることが多い
変更したいのが「前Act表示」なのか、「Actランクの概念自体」なのかを切り分ける
実際の操作は、考え方としては次の流れになります。
プロフィールまたはコレクション/キャリア周辺からAct関連の画面へ移動
Actランクページを開く
前Actランクの三角形の表示・非表示を切り替える項目を探す
切り替え後、ロビーやプロフィール表示で反映を確認する
うまくいかない時の典型パターン
設定が見当たらない、変えたのに反映されない場合は、次を疑うと切り分けが早くなります。
変更したい表示が「前Act」ではなく「現Act」の要素だった
画面がActランクページではなく、別のプロフィール画面だった
UIが一部非表示(HUDやUI設定、解像度・スケール等)で項目が見えにくい
表示が反映されるまでに画面遷移や再ログインが必要なケースがある
「三角形を消したい」要求は多いですが、消せる範囲と消せない範囲が混ざりやすいので、次章の「どこで何を確認できるか」も合わせて整理すると迷いません。
VALORANTの自分と味方のランクを確認する手順
試合中の表示は制限が多い一方で、試合後の導線を押さえれば、必要な情報はかなりの範囲で確認できます。ここでは「現在ランク」「RRの増減」「Actの進捗」などを、混乱しない順序で確認する方法をまとめます。
試合後に現在ランクやRRを確認する導線
「試合中に見えない」ことにモヤモヤしやすいのですが、確認タイミングを試合後に寄せると実は効率が上がります。おすすめの導線は次の通りです。
試合終了後のリザルト画面で、RR増減や概要を確認
勝敗、ラウンドスコア、個人成績などをざっと見る
キャリア(戦績)を開き、直近の試合を選ぶ
試合ごとの詳細(ラウンド推移、KDA、経済状況など)も見られる
ランク関連の画面で、現在ランクとAct進捗を確認
ここで「今の段位」と「Actの履歴」を分けて把握する
この順番にする理由は明確で、まず“今回の結果”を見てから、“長期の進捗”を見る方が理解がブレないからです。
逆に、最初にActランク(三角形)を見てしまうと、「この三角形は今の強さを表しているのか?」と混乱しやすくなります。
RR増減の見方で気をつけたいこと
RRは試合の勝敗だけでなく、対戦のバランスやパフォーマンスなど複数要因が絡みます。そのため、次のような場合も起こり得ます。
勝ったのに思ったより増えない
負けたのに大きく下がった気がする
連勝で一気に上がる/連敗で急に落ちる
ここでは深掘りしすぎず、「試合後に確認する」「増減の傾向を数試合単位で見る」くらいの距離感が、メンタルを安定させやすいです。
キャリアとAct画面で確認できる情報の整理
混乱の最大原因は、「同じ“ランク”という言葉で別の情報を見てしまう」ことです。そこで、目的別に整理します。
| 目的 | 見る場所 | 得られる情報 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| いまの段位と直近の増減を知りたい | 試合後リザルト/キャリア | RR増減、直近の試合結果 | 試合中に見ようとして迷う |
| Act期間の到達・勝利履歴を把握したい | Actランクページ | 三角形(Actランク履歴) | これを“現在ランク”だと誤解しやすい |
| 前Actの露出を抑えたい | Actランクページの設定 | 前Act三角の表示切替 | 設定場所が分からず迷いやすい |
| 味方や相手の情報を試合中に見たい | 外部オーバーレイ等 | 推定/取得した情報の表示 | 非公式領域・競合や不具合が起きやすい |
この表の通り、「どの画面で何を見るか」を固定すると、情報の見間違いが激減します。
特に、試合後=キャリア中心、Actの振り返り=Actページ中心という棲み分けを作るのがおすすめです。
VALORANTの試合中にランクを表示したい場合の選択肢
「仕様で見えないのは理解した。それでも、配信で見せたい」「企画でランク帯を出したい」「コーチングで素早く確認したい」というニーズは現実にあります。この場合、ゲーム内設定だけで完結しないことが多く、外部の表示手段が候補になります。
ただし、外部ツールには次の特徴があります。
便利だが、環境差でトラブルが起きやすい
アップデートで突然動かなくなる可能性がある
表示される情報の扱い(プライバシー、配信事故)に注意が必要
ここでは、代表的な2ルートを整理します。
配信用のランクオーバーレイ(OBS/Web)で表示する
配信目的なら、比較的管理しやすいのがOBSにWebオーバーレイを取り込む方式です。考え方は「ゲーム画面に直接何かを挿す」のではなく、「配信の映像に重ねる」イメージです。
進め方(一般的な流れ)
ランク表示用のWebオーバーレイを提供するサービスを選ぶ
サービス側で必要情報(表示したい項目やID)を入力し、オーバーレイURLを取得する
OBSで「ブラウザソース」を追加し、URLを貼り付ける
配置・サイズ・透明度などを調整し、ゲーム画面の邪魔にならない場所に置く
テスト配信や録画で、視認性と事故の有無を確認する
この方式が向いている人
視聴者に向けて「自分のランク」を分かりやすく示したい
試合中に表示を出しても、自分の画面上は見なくてよい(配信だけに出したい)
外部ツールの競合でゲームが重くなるのが不安
注意点(配信事故を防ぐコツ)
表示する対象は基本「自分の情報」に限定するのが安全です。味方や相手の情報が映ると、不要な摩擦が生まれやすくなります。
画面の端に小さく置き、必要ならシーン切り替えでオンオフできるようにするのがおすすめです。
オーバーレイサービスは仕様変更があり得るため、表示できなくなった時の代替(非表示にする、テロップに切り替える)を用意しておくと安心です。
Tracker/Blitzなど外部オーバーレイの特徴と注意
次に、試合中に手元でも確認したい場合に候補になるのが、トラッカー系のオーバーレイです。こうしたツールは「エージェント選択画面や試合中に情報を重ねる」ことを売りにしていることがあります。
できることのイメージ
ロビーや選択画面で、味方の傾向やランク帯の情報を表示
試合中に小さなパネルを出して、状況を把握
試合後の分析(戦績の深掘り)をしやすくする
注意点(導入前に必ず理解しておきたい)
公式機能ではない
ゲーム内の仕様変更で動作が不安定になる可能性があります。競合が起きやすい
録画ソフト、チャットオーバーレイ、GPUのオーバーレイ、Discordなどと重なると、表示崩れ・フリーズ・ショートカット衝突が起きやすくなります。メンタルとチーム空気に影響しやすい
ランクが見えると、良くも悪くも先入観が生まれます。自分が冷静でいられるか、チームへの影響を許容できるかは考えておく必要があります。配信に映る情報の範囲
自分の意図に反して、味方・相手の情報が映る可能性があります。企画でない限りは慎重に扱うのが無難です。
どちらを選ぶべきか(選択基準)
配信の見栄え重視、事故を減らしたい → OBS/Webオーバーレイ
自分の手元でも見たい、分析やコーチング目的が強い → トラッカー系オーバーレイ
不安が少しでもある → まずは試合後のキャリア確認で運用し、必要になったら段階的に導入
VALORANTのランク表示が出ない・おかしい時の直し方
ここからは「表示されない」「急に変になった」「余計なものが出る」といったトラブル対応です。やみくもに設定を触ると混乱が増えるので、切り分けの順番を固定するのが大切です。
おすすめの順番は、次の通りです。
HUD/UIが非表示になっていないか(最頻出・最短で直る)
仕様・アカウント状態による“見えなさ”(休止、公開状態など)
外部オーバーレイの競合(導入している人だけが該当)
HUD/UIが非表示になっていないか確認
「ランクが見えない」と言いつつ、実際にはランク以前にUI全体が一部消えていることがあります。特に、HUDを非表示にする設定やショートカットを誤って押した場合、以下が起こりがちです。
画面の情報量が急に減る
本来見えるはずのパネルが出ない
設定画面や表示項目も探しにくくなる
まず確認するチェックリスト
HUDやUIを非表示にする設定・キーが有効になっていないか
観戦・録画向けの設定を触っていないか
解像度やUIスケールを変更して、表示が画面外に押し出されていないか
一度ロビーに戻ってから再度確認すると戻るか
ゲームを再起動すると復帰するか
ここが原因なら、直し方は比較的シンプルです。まずは「UIを戻す」ことを最優先にし、その後にランク関連の表示を改めて確認します。
休止や非公開など“仕様/設定”で見えないケース
次に、「昨日まで見えていたのに、急に表示されない」というケースです。ここでは、次の2系統を疑うと整理しやすいです。
ゲーム内の仕様・状態で見えなくなる
外部表示の前提(公開設定など)が変わって見えなくなる
ゲーム内の状態で起きること
一定期間プレイしなかったことで、ランク表示の扱いが変わる
Actが切り替わり、表示される情報が更新される
表示が「現在ランク」ではなく「Act関連」に寄って見える/見えないが変わる
この場合は「表示が消えた」というより、「見せ方の前提が変わった」可能性があります。まずは、キャリア→Actページの順で確認し、「本当に情報が消えているのか」「見ている場所が違うだけなのか」を切り分けます。
外部トラッカーで起きること
トラッカー系のサイトやアプリで「ランクが表示されない」場合は、次の要因が頻出です。
戦績やデータの公開設定がオフになっている
アカウント連携が切れている/ログインが外れている
API側の不具合、サービス側の障害
表示の更新が遅れている
外部ツールは便利ですが、ゲーム本体とは別の仕組みで動くため、表示されない時に「ゲーム側のバグ」と決めつけないのがコツです。
まずはゲーム内での表示(キャリアやAct)を確認し、ゲーム内で正常なら外部側の要因を疑うと、遠回りしません。
外部オーバーレイの競合とショートカット対策
外部オーバーレイを使っている場合、「勝手に出る」「表示位置がズレる」「キーが被って誤作動する」といった相談が増えます。これは、複数のソフトが同時に画面へ重ね描画し、さらにショートカットも奪い合うためです。
典型的な症状
特定のキーを押すと、オーバーレイが開いて試合に集中できない
表示が重なって読めない/画面外へ飛ぶ
ゲームのフレームが落ちる
録画ソフトや配信ソフトと相性が悪くなる
対策の基本セット(順番が重要)
ショートカットキーの割り当てを確認し、被りを避ける
よく使う操作(マップ、スコアボード、プッシュトゥトークなど)と重ならないようにします。
同時に使うオーバーレイを減らす
Discord、GPU系、録画ソフト、他のトラッカーを同時に走らせるほど競合は増えます。
表示が不要な場面ではオーバーレイを切る運用にする
常時表示は便利に見えますが、安定性と引き換えになりやすいです。
配信目的ならWebオーバーレイに寄せる
「ゲーム中の自分の画面を軽くしたい」「事故を減らしたい」なら、配信映像にだけ重ねる方が安定することがあります。
外部ツールは「導入=終わり」ではなく、競合しない運用設計まで含めて完成だと考えると失敗しにくいです。
VALORANTのランク表示に関するよくある質問
敵のランクは試合中に見られる?
一般に、試合前・試合中に現在ランクを強く表示しない設計がベースにあります。そのため、ゲーム内の標準機能として「敵の現在ランクを試合中に一覧で確認する」方向にはなりにくいです。
どうしても情報として見えてしまう場合は、Actランク(三角形)や外部ツール由来である可能性が高いです。
大事なのは、試合中にランクを見られるほど、先入観が生まれやすいという点です。情報が増えるほど勝てるとは限らず、むしろ迷いが増える人も少なくありません。必要性が高い場合のみ、目的(配信、分析、企画)を明確にして導入を検討するのが安全です。
三角形だけ消してランク戦は普通に遊べる?
「三角形が気になる」「過去の印象で見られたくない」という悩みは、プレイ体験に直結します。多くの場合、三角形の中でも特に気になるのは「前Actの表示」で、ここは表示・非表示を切り替えられる場合があります。
一方で、Actランクの概念自体はシステムの一部なので、完全に“存在を消す”というより、露出を抑える・見え方を調整する方向が現実的です。
ランク戦を普通に遊ぶうえでは、次の運用が最もストレスを減らします。
試合中はランク表示を追わず、ラウンド判断に集中する
試合後にキャリアでRRや結果を確認する
気になる表示(前Actなど)は設定で抑える
この流れにすると、三角形の存在に気持ちを揺さぶられにくくなります。
配信でランクを載せるのは安全?
技術的には、配信ソフト側にオーバーレイを重ねる方法などがあり、実現は可能です。ただし、安全性は「できるかどうか」よりも「どう運用するか」で決まります。特に注意したいのは次の3点です。
映す範囲の固定:原則は自分の情報に限定し、他人の情報は慎重に扱う
事故が起きない配置:小さく端に置き、必要ならシーンで切り替えられるようにする
外部サービス依存の理解:仕様変更や停止があり得るため、表示できない時の代替を用意する
配信は「見せ方」がすべてです。ランクを載せる目的(視聴者の理解、企画のルール説明、自己紹介)をはっきりさせ、必要最小限の表示にとどめるのが、トラブルを避ける近道です。