引っ越し先の候補を比べたい、職場や学校までの距離感をすぐ知りたい、配達や対応エリアの目安を作りたい――そんなときに便利なのが「直線距離」です。経路検索の距離(道のり距離)と違い、地図上の2点をまっすぐ結んで距離を出せるため、候補比較や距離感の把握が一気にスピードアップします。
ただし、Googleマップで直線距離を測ろうとして「どこに距離測定があるのか分からない」「スマホだと表示が違って迷う」「複数地点の合計距離が出せない」とつまずく方も少なくありません。また、直線距離だけで判断すると、川や線路、入口の位置などで“実際の移動”とズレることもあります。
本記事では、Googleマップで直線距離を測る方法をPC・Android・iPhone別に分かりやすく整理し、複数地点の合計距離を出すコツまで丁寧に解説いたします。さらに、住所しか分からないときに直線距離を出す方法、よくある失敗の直し方、引っ越し・通勤比較や対応圏づくりに役立つ使い方もまとめます。読み終えた頃には、「自分の端末で迷わず測れて、目的に合う距離の見方が分かる」状態になっているはずです。
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直線距離を地図で測る前に知っておきたい基礎
直線距離と道のり距離の違い
「直線距離」と「道のり距離(経路距離)」は、目的が違います。ここを取り違えると、距離は合っているのに判断がズレてしまいます。
直線距離:地図上の2点を“まっすぐ”結んだ距離です。道路・信号・川・線路・出入口の位置などは考慮しません。
道のり距離:実際に移動できる道(徒歩・車・公共交通など)に沿った距離です。所要時間や曲がり角、迂回、橋の有無などが影響します。
たとえば「A駅とB駅、どちらが職場に近いか」をざっくり比べたいなら、まず直線距離で比較すると早いです。一方で「毎日の通勤がどれくらい大変か」を判断したいなら、道のり距離や所要時間のほうが現実に近いです。
直線距離は“最短の物差し”、道のり距離は“実際の移動の物差し”と覚えると迷いません。まずは直線距離で候補を絞り、その後に道のり距離で最終確認する、という使い分けが失敗しにくい流れです。
直線距離が役立つ場面と注意が必要な場面
直線距離が得意なことと、苦手なことを把握しておくと、測定結果を正しく使えます。
直線距離が役立つ場面
引っ越し・住まい探しの一次比較:職場・学校・実家など、複数候補の距離感を短時間で比較できます。
営業・訪問計画の目安:「この拠点から大体どのくらい離れているか」を素早くつかめます。
半径◯kmの目安づくり:配達圏・対応圏・商圏の“おおまかな輪郭”を描くのに向いています。
ランニング・散歩コースのざっくり設計:複数地点をつないで合計距離を作ると、コースの目安になります。
注意が必要な場面(ズレが大きくなりやすい)
川・山・線路・高速道路などの障害物が多い地域:まっすぐ行けないため、直線と実際の移動が大きく離れることがあります。
出入口の位置が重要な施設:駅の出口、病院の正面入口、商業施設の駐車場入口など、数百m〜1km単位で差が出ることがあります。
移動手段によって経路が変わるケース:徒歩と車で通れる道が違う、公共交通の乗り換えが必要など、直線距離だけだと判断が難しい場面があります。
時間や費用の見積もりが目的:距離が近くても渋滞・踏切・信号が多いと時間は延びます。最終判断には所要時間が必要です。
直線距離は「比較のスピード」を上げる道具です。精密な移動計画や契約上の距離根拠が必要な場面では、道のり距離や公式な測量・ルールの確認も検討してください。
測定前チェックリスト
直線距離を測る前に、次のチェックをしておくと失敗が減ります。
目的は「直線距離」でよい(本当は道のり距離や所要時間が必要ではない)
測定の始点・終点をどこに置くべきか決めた(建物中心か、入口か、駅の出口か)
地図の拡大率を上げて、点を置く位置を細かく調整できる状態にした
単位(m / km)が想定と合っているか確認するつもりがある
複数地点を測る場合、合計距離の表示の見方を理解している(端末によって表示位置が違うことがある)
「直線距離→候補絞り→道のり距離で最終確認」という流れで使う方針がある
Googleマップで直線距離を測定する方法
パソコンで直線距離を測る手順
パソコンのGoogleマップは、操作がもっとも分かりやすいです。右クリックから距離測定を始められるため、迷いにくいのがメリットです。
手順
ブラウザでGoogleマップを開きます。
始点にしたい場所を地図上で見つけます(検索窓に住所や施設名を入れてもOKです)。
始点の位置で右クリックします。
メニューから距離を測定を選びます。
終点にしたい場所を左クリックします。
画面の下部などに距離が表示されます(短い距離はm、長い距離はkm表記になることがあります)。
精度を上げるコツ
地図を十分に拡大してから点を置くと、ズレが減ります。
建物の中心に点を置くと「建物の反対側の入口」までの距離は反映されません。入口が重要なら入口付近に点を置きます。
点を置いた後も、必要に応じて位置を微調整して距離を更新すると、納得しやすい結果になります。
よくあるつまずき
右クリックができない(タッチ操作やトラックパッド設定)場合は、ブラウザやデバイス側の操作設定を確認します。別のマウスを使うと解決することもあります。
クリック位置がずれて意図しない場所に点が置かれた場合は、いったん測定を解除してやり直すか、点を動かして調整します。
Androidスマホで直線距離を測る手順
AndroidのGoogleマップアプリでは、地図上の地点を選択して「距離を測定」に入る流れが基本です。操作はPCと違い、地図を動かして照準(中心)を合わせるタイプになりやすい点がポイントです。
手順
Googleマップアプリを開きます。
始点にしたい場所を地図上で探します。
始点を長押ししてピンを立てます(施設や地点をタップして選ぶ場合もあります)。
画面下の地点情報カードを上に引き上げ、メニューから距離を測定を選びます。
画面中央の照準に終点が来るように地図を動かします。
表示された距離を確認します。
必要なら点を追加して複数地点をつなぎ、合計距離を作れます。
スマホならではのコツ
指で地図を動かすときは、縮尺が小さい(広域)ままだと少しのズレが大きな誤差になります。最後は拡大して微調整すると安心です。
終点を合わせるとき、道路上や入口付近など「実際に到着したい場所」を意識すると、道のり距離への見当がつきやすくなります。
注意点
アプリの更新や端末の表示設定で、メニューの位置や文言が変わることがあります。見つからない場合は後半のトラブル対処を参照してください。
iPhoneで直線距離を測る手順
iPhone(iOS)のGoogleマップでも基本は同じで、地点情報から距離測定に入ります。Androidと同様に、地図を動かして照準を合わせる形式になりやすい点を押さえておくとスムーズです。
手順
Googleマップアプリを開きます。
始点にしたい場所を地図上で探します。
始点を長押ししてピンを立てます(または地点を選択します)。
地点情報カードを開き、メニューの中から距離を測定をタップします。
地図を動かして照準を終点に合わせ、距離を確認します。
必要なら点を追加し、合計距離を確認します。
iPhoneで迷いやすいポイント
地点情報カードが半分だけ表示されていて、メニューが見切れていることがあります。カードを上にスワイプして、項目を探してください。
検索結果の施設ページと、長押しで立てたピンの情報画面では、メニュー構成が異なる場合があります。見つからない場合は、長押しでピンを立てる方法に切り替えると解決することがあります。
複数地点を追加して合計距離を出すコツ
直線距離の便利さが最も発揮されるのが、複数地点をつないで「合計距離」を作る使い方です。ランニングコースの目安、外周の概算、複数拠点を順番に回る距離感の把握などに向きます。
基本の考え方
直線距離の測定は「点と点を結ぶ」作業です。曲がり角や折り返し、橋の入口など、コースが変化するポイントに点を置くと合計距離が自然になります。
点を増やしすぎると操作が煩雑になります。まずは少なめの点で大枠を作り、必要に応じて点を追加するのがスムーズです。
合計距離を安定させるコツ
曲がる場所に点を置く:まっすぐ区間の途中に点を増やすより、曲がり角に置いたほうが距離がイメージどおりになります。
最後は拡大して合わせる:広域表示のまま点を置くと誤差が出やすいので、最終的には拡大して微調整します。
コースの目的を明確にする:ランニングなら歩道沿い、車移動なら道路沿いなど、実際に通りたいラインを意識します(ただし直線距離なので“通路そのもの”の距離ではない点は理解しておきます)。
やり直しをためらわない:点が増えて訳が分からなくなったら、一度終了して最初から作り直したほうが早いことがあります。
端末別の最短手順 早見表
| 端末 | 測定開始の操作 | 測定の進め方 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| PC | 始点を右クリック→距離を測定 | 終点をクリック、点追加で合計 | 右クリックできない環境(タッチPC、設定) |
| Android | 地点を選択(長押しでピン)→距離を測定 | 照準を合わせて点追加 | メニュー位置が見つからない、カードが見切れる |
| iPhone | 地点を長押し→距離を測定 | 照準を合わせて点追加 | 地点情報カードの出し方、施設ページとの差 |
住所だけで直線距離を出したいときの地図サービス
住所入力で直線距離が出るサイトの特徴
Googleマップの距離測定は便利ですが、次のような状況では「住所入力で距離を出すサイト」が役に立ちます。
相手から住所だけ渡され、地図でピンを立てるのが手間
複数の組み合わせをテンポよく試したい(A→B、A→C、A→D…)
直線距離だけ分かればよく、地図上で細かく調整する必要がない
道のり距離と並べて見たい、など比較が目的
住所入力型のサイトは、一般に次のような特徴があります。
メリット
住所を入れるだけで距離が出るため、とにかく早い
組み合わせを変えて試す作業に向く
直線距離だけでなく、サイトによっては道のり距離も表示できる場合がある
デメリット
建物の“どこ”を起点終点にするか(入口・出口・駐車場など)までは反映しづらい
表示される地図の操作性がサイトごとに異なる
モバイルでの操作性はサイトによって差がある
住所入力型は「候補を絞る」「目安を作る」用途に向きます。細部まで詰めたい場合は、Googleマップの地図上で点を置いて微調整する方法に戻ると、納得感の高い結果になります。
直線距離と道のり距離を並べて見たいときの選び方
直線距離で判断して失敗しやすいのは、「直線では近いのに、道が回り込んで遠い」ケースです。川や線路、高速道路、山などで迂回が必要な地域で起こりがちです。そこで役立つのが、直線距離と道のり距離を並べて確認する進め方です。
おすすめの進め方
直線距離で候補を絞る
候補が10件、20件あると、いきなり道のり距離(経路)で全部比較するのは大変です。まず直線距離で「近い順」を作り、上位だけ残します。残した候補だけ道のり距離・所要時間で確認
次に、道のり距離や所要時間を見て、現実的に通えるかを判断します。徒歩・車・公共交通で結果が変わるため、利用シーンに合わせた手段で確認します。起点終点を現実に寄せる(出口・入口・駐車場)
最後に、駅の出口や建物の入口、車なら駐車場入口など、実際に使う地点に合わせて測り直すと、判断に自信が持てます。
見比べるときの目安
直線距離が短いのに、道のり距離が極端に長い → 迂回要因(橋・踏切・回り道)が強い可能性
直線距離と道のり距離が近い → 地形が素直で、移動のストレスが少ない可能性
同じ直線距離でも所要時間に差がある → 信号、渋滞、道路種類(幹線道路か生活道路か)などが影響している可能性
直線距離は「比較の入口」、道のり距離は「最終判断の裏付け」と捉えると、距離の数字に振り回されにくくなります。
直線距離の測定でよくある失敗と直し方
距離が経路になってしまう
よくあるのが、「直線距離を調べたつもりが、経路検索の距離(道のり距離)を見ていた」という混同です。特にスマホでは、経路ボタンが目立つため起こりがちです。
見分け方
直線距離の測定:点を置いて線分(直線)が表示され、距離だけが出ることが多い
経路検索:車・徒歩・電車などの選択があり、所要時間やルート候補が出ることが多い
直し方
直線距離が必要なら、必ず「距離を測定」機能に入っているか確認します。
いったん経路検索を閉じて、地図画面に戻ってから測定を開始します。
目的が通勤・移動の見積もりなら、直線距離を補助として使いつつ、最終的には所要時間で判断します。
混同を防ぐ一番のコツは、「今は比較のための直線距離なのか」「移動のための道のり距離なのか」を先に決めることです。目的が定まると、見るべき数字が自然に決まります。
点がずれて正確に測れない
直線距離は、点の位置がすべてです。点が数十mずれるだけでも、短距離では誤差が目立ちます。対処はシンプルで、「拡大して合わせる」「入口を意識する」「微調整する」の3つが中心です。
直し方
地図を拡大してから点を置く:広域のままだと、指一本のズレが大きな誤差になります。
衛星写真や地図表示を切り替える:建物の輪郭が見えたほうが合わせやすい場合があります。
入口・出口の位置を意識する:建物の中心ではなく、実際に出入りする場所に点を置きます。
必要なら測定し直す:点が増えすぎたり、どこを測っているか分からなくなったときは、やり直したほうが早いです。
また、地図上の施設名をタップした場合と、長押しで置いたピンでは、参照している地点が微妙に違うことがあります。違和感がある場合は「長押しでピン→距離測定」の手順に切り替えて比較すると、納得しやすくなります。
単位や合計距離の見方が分からない
直線距離の表示は、端末や画面サイズによって「どこに出ているのか分かりにくい」ことがあります。特に複数地点の合計距離は、表示位置を見失うと混乱しやすいです。
直し方
単位を確認する:短距離はm、長距離はkmになることがあります。
合計距離の表示を探す:複数地点を追加した場合は、合計距離が別の場所(画面下部、カード内など)に出ることがあります。
点を増やしすぎない:点が多いと、どの区間の距離か分かりづらくなります。要所に絞ると見やすいです。
測定を終了して再開する:表示が見つからない場合、測定を一度終了し、最小の2点から再開すると把握しやすいです。
距離は数字が一つでも、状況によって「見方」が変わります。混乱したら、最初の2点測定に戻るのが最短の立て直しになります。
直線距離を地図で測るときの実用テクニック
引っ越し・通勤の距離比較を効率化する
引っ越しの候補比較で時間がかかる原因は、「最初から細かく調べようとする」ことです。そこで直線距離を使うと、比較のスピードが上がります。
おすすめの比較フロー
職場(または学校)を基準地点として決める
候補物件(駅、住所、エリア)を順に直線距離で測る
直線距離で「ここまでなら許容」という線を作り、候補を絞る
残った候補だけ、道のり距離・所要時間で確認する
最後に、駅の出口や物件の入口位置など現実に寄せて微調整する
便利な使い方
「職場→最寄駅」「最寄駅→物件」を別々に測ると、距離の構造が見えます。
「直線距離が近い=通勤が楽」とは限りませんが、「直線距離が遠い=通勤が大変」は当たりやすい傾向があります。まずは遠い候補を落とすのに向きます。
家族の送迎や買い物など、日常の主要地点(保育園、スーパー、病院)も同様に直線距離で比較すると、生活圏のイメージが湧きます。
直線距離は「候補を減らす」ための武器です。候補が減ると、経路検索や現地確認に時間を回せるようになります。
半径の目安を作って対応圏を考える
対応圏や商圏を考えるとき、「距離が近いか遠いか」だけでなく、「どの方向にどこまで広がるか」を掴む必要があります。直線距離は、この“輪郭”を短時間で描くのに向きます。
半径を作る手順(考え方)
まず「最大で何kmまで対応するか」という距離基準を仮決めします(例:半径5km)。
拠点から東西南北など、複数方向の地点を選び、直線距離が基準に近い地点を探します。
その地点を結ぶと、対応圏のイメージができます。
注意点
対応圏は“円”にならないことが多いです。川を渡るのに橋が少ない、山で移動が難しい、幹線道路が混むなど、現実の移動条件で歪みます。
直線距離で輪郭を作ったら、境界付近だけ道のり距離や所要時間で精査すると、効率と精度のバランスが取れます。
「距離」より「時間」が重要なビジネス(出張サービス、緊急対応など)は、最終的に“分”で考えるほうが現実的です。
直線距離は、全体を俯瞰する地図上の“下書き”として使うと効果的です。
コース作りで複数点測定を使う
ウォーキングやランニング、サイクリングのコース作りでは、「だいたい何kmか」を把握できるだけで計画が立てやすくなります。複数点の合計距離は、まさにその用途に適しています。
コース作成のコツ
スタート地点とゴール地点を決める:まずは2点で大枠を作ります。
曲がり角・橋・公園の入口など要所に点を追加:曲線的なコースでも距離感が出ます。
距離が足りない/長いを調整:足りないなら遠回りポイントを追加、長いならショートカット地点に変えます。
最後は現実に寄せる:信号が多い、歩道が狭い、坂が急など、距離以外の負担もあるので、地図を見ながら通りやすさも考えます。
よくある落とし穴
直線距離の合計は、実際の移動距離より短く出やすい傾向があります。きっちり管理したい場合は、GPS計測アプリなどで実測して微調整すると安心です。
同じ距離でも、坂道や信号で体感は変わります。距離は目安、体感は別物として捉えると計画が崩れにくいです。
直線距離の地図測定に関するよくある質問
直線距離はどのくらい正確ですか
直線距離は、地図上の点と点の距離なので、基本的には「点の置き方」に精度が左右されます。地図を拡大し、入口や出口など“本当に測りたい地点”に点を合わせるほど、納得できる結果になります。
一方で、直線距離は移動条件を考慮しません。川や線路、山、通れない道路、立ち入り制限などがあると、直線では近くても実移動は遠くなることがあります。正確な移動の見積もりが必要な場合は、道のり距離(経路)や所要時間を併用してください。
スマホで「距離を測定」が出ないときは
スマホで見つからない場合は、次の順番で確認すると解決しやすいです。
長押しでピンを立て直す
施設ページを開いていると項目が見つからないことがあります。地図上を長押ししてピンを立て、そこから地点情報カードを開いて探してください。地点情報カードを上にスワイプして項目を探す
カードが半分表示のままになっていて、メニューが見切れていることがあります。アプリの更新状況を確認する
更新で表示が変わることがあります。最新版に更新すると項目が見つかるケースがあります。PCで測定する
急ぎならPC版のGoogleマップで測ると、右クリックから入りやすく確実です。住所入力型の距離計算サイトを使う
住所しか分からない場合や、手早く距離を出したい場合は代替手段として有効です。
スマホ操作は画面サイズやOSバージョンで体験が変わりやすいため、「長押しでピン→地点情報→距離測定」という基本導線に戻すと立て直しやすいです。
複数地点の距離を保存できますか
距離測定は、その場で距離を確認する目的に向いており、「測定結果を一覧で保存する」機能は限定的です。必要な場合は、次の方法が現実的です。
スクリーンショットで結果を残す(地点と距離が一緒に記録できる)
メモアプリに距離を書き残す(起点終点の住所や施設名もセットで)
地点を保存(スターやリスト、マイプレイス)して、後で再測定しやすくする
コース作りの目的なら、別途ランニングアプリ等でコースとして保存する(実測と相性が良い)
「あとから見返す」目的なら、距離そのものよりも「どの地点を測ったのか」が分かる形で残すのがコツです。距離だけ保存しても、起点終点が分からなくなると再利用できません。
まとめ
地図で直線距離を測るときは、まず「直線距離」と「道のり距離」の違いを押さえ、目的に合う物差しを選ぶことが大切です。直線距離は比較を素早く進めるのに強く、引っ越し・通勤の候補整理、営業訪問の距離感把握、半径◯kmの目安づくり、コース設計などで力を発揮します。
Googleマップなら、PCでは右クリックから、スマホでは地点情報から「距離を測定」に入り、2点の距離だけでなく複数地点の合計距離も作れます。操作に迷ったら、地図を拡大して点を置く位置を丁寧に合わせ、入口や出口など“測りたい地点”に寄せるだけで結果の納得感が上がります。
また、住所しか分からない場合は住所入力型のサービスを使うと効率的です。直線距離で候補を絞り、最後に道のり距離や所要時間で確認する流れにすると、速さと確実さの両方を得られます。距離の数字を「判断の材料」として賢く使い、迷わない比較と計画につなげてください。