一人暮らしや引っ越しを機にベッドを探していると、「すのこベッドはやめたほうがいい」「安いすのこはすぐ壊れる」「カビる」といった不安な情報を目にすることがあります。
しかし一方で、「通気性が良くてカビにくい」「日本の湿気にはすのこベッドが合っている」といったポジティブな意見も多く、結局どちらが本当なのか迷ってしまう方も多いはずです。
結論からお伝えすると、すのこベッドは「一律でやめたほうがいい」わけではなく、環境や体質・予算・メンテナンス習慣によって向き不向きがはっきり分かれるベッドです。
本記事では、「すのこベッド やめたほうがいい」と検索された方に向けて、
やめたほうがいい人/おすすめできる人の条件
すのこベッドのメリット・デメリット
失敗しないすのこベッドの選び方
すでに買ってしまった人のための対策
不安な場合の代替案と比較表
まで、順番にわかりやすく解説いたします。
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すのこベッドは、「一律でやめたほうがいい」ベッドではありません。
通気性が高く湿気対策に優れる一方で、環境や体質、予算、メンテナンス習慣によっては、寒さ・硬さ・きしみ・カビ・床ダメージといったデメリットが強く出てしまう「人を選ぶベッド」であることが分かります。
とくに、
・湿気が多い北向きの1階住戸や、床の冷えが強いフローリング
・強い冷え性や腰痛持ちで寝心地の変化に敏感
・予算が限られており、極端に安いすのこベッドしか選べない
・布団やマットレスを敷きっぱなしにしがちで、掃除や換気が苦手
といった条件に複数当てはまる場合は、すのこベッドは慎重に検討すべきです。一方で、湿気やカビが最大の悩みであり、ある程度の予算を確保し、耐荷重や板厚といったスペックを確認したうえで、適切なマットレスとメンテナンスを行えるのであれば、すのこベッドは日本の住環境に非常に相性の良い選択肢にもなりえます。
すのこベッドは本当に「やめたほうがいい」のか?
「すのこベッド やめたほうがいい」と言われる主な理由
ネットや口コミで「すのこベッドはやめたほうがいい」と言われる主な理由は、次のような点です。
冬は床からの冷気がすのこの隙間を通って伝わり、寒く感じやすい
板が硬く、マットレスや布団が薄いと寝心地が悪く腰や背中が痛くなる
木と木がこすれる構造のため、きしみ音が出やすい
ベッド下やすのこの桟にホコリがたまりやすく、掃除が面倒
安すぎるすのこベッドは、板が薄くて強度が不足し、きしみや破損につながりやすい
一方で、通気性が良く湿気を逃がしやすいという大きなメリットもあり、日本の高温多湿な気候に合うベッドとして推奨する意見も多数あります。
つまり、メリット・デメリットが環境や使い方で強く出やすいベッドであるため、「人と条件によってはやめたほうがいい」と言われやすいのが実情です。
やめたほうがいい人/おすすめできる人のざっくり判断基準
まずは全体像として、次のチェックリストで状況を確認してみてください。
すのこベッドを「やめたほうがいい」可能性が高い人
☐ 北向き・1階などで、部屋が年中ジメジメしている
☐ 冬場の床の冷えが強いフローリング(コンクリ床直上など)
☐ 強い冷え性で、足元の冷えに特に敏感
☐ 掃除や換気があまり得意ではなく、布団・マットレスを敷きっぱなしにしがち
☐ ベッド下をギッシリ収納として使いたい
☐ とにかく最安のすのこベッド(1万円未満)だけで済ませたい
☐ 体重が重めで、耐荷重・強度に不安がある
すのこベッドを「おすすめしやすい」人
☐ 湿気がこもりやすい地域・建物でカビが心配
☐ こまめな換気・掃除・メンテナンスがそれほど苦ではない
☐ ある程度の予算を確保し、耐荷重や板厚などのスペックも確認できる
☐ 適切な厚みのマットレスを用意できる(薄い敷布団だけにしない)
☐ ベッド下収納よりも通気性を優先したい
当てはまる項目が多いほど、その方向性が強いと考えていただけます。以降の章で、より詳しく条件ごとの向き不向きを解説していきます。
すのこベッドで後悔しやすい人の特徴
やめたほうがいい代表的なケース(環境・体質・予算)
1. 環境面でやめたほうがいいケース
北向き・1階など、日当たりが悪く湿気がこもりやすい部屋
窓をあまり開けられない・換気しにくい間取り
コンクリート直上のフローリングで、冬は足元から強く冷える
こうした環境では、すのこの隙間から床の冷気がダイレクトに伝わり、冬場に体感温度がかなり下がることがあります。
2. 体質面でやめたほうがいいケース
強い冷え性で、特に足先の冷えで寝つきが悪くなる
腰痛があり、寝心地の変化に敏感
ハウスダスト・ダニアレルギーが強く、ベッド下のホコリが大きなストレス
すのこベッドは板のクッション性が低いため、マットレスや布団が薄いと硬さによる違和感や腰痛につながる可能性があります。
3. 予算面でやめたほうがいいケース
1万円未満など、極端に安い商品しか選べない
通販レビューで「きしみがひどい」「すぐ壊れた」という声が目立つ商品を選ぼうとしている
安価なすのこベッドでは、板厚が薄く耐荷重が低いものや、ネジ・金具の強度が不足しているものも見られます。その結果、きしみ音やぐらつき、早期の劣化・破損につながるリスクが高まります。
一人暮らし・賃貸ワンルームで特に注意したいポイント
一人暮らしの賃貸ワンルームで、すのこベッドを選ぶ際に注意したい点は次の通りです。
フローリングのカビ・結露・傷・凹み
すのこやベッド脚と床の接地面に荷重が集中すると、長期的には凹みや傷の原因となることがあります。
マットレスや布団裏に結露が発生し、放置すると床・すのこ両方にカビが広がるリスクもあります。
ベッド下収納と通気性のトレードオフ
ベッド下を収納でギッシリ埋めると、せっかくの通気性が損なわれ、カビリスクが高まります。
引っ越しのしやすさ
安価な組立式すのこベッドは、組み直しのたびにネジの緩みやきしみが悪化するケースもあるため、引っ越しが多い方は構造のシンプルさ・丈夫さにも注意が必要です。
賃貸の場合、床のダメージやカビによる修繕費負担が発生しうるため、床保護シートやラグを併用するなどの対策も検討したほうが安心です。
家族・カップル・子ども用ベッドの場合の注意点
カップル・夫婦で使う場合
2人分の体重がかかるため、耐荷重に余裕がないすのこベッドは避けるべきです。
きしみ音が出やすい構造だと、寝返りのたびに相手を起こしてしまう可能性があります。
子ども用として使う場合
子どもがベッドの上で飛び跳ねるなど、想定以上の荷重や衝撃が加わることがあります。
安全性の観点から、耐荷重に十分余裕がある商品を選ぶ、あるいはロータイプのベッド・マットレスベッドなどを選ぶ方が安心な場合もあります。
すのこベッドのメリット・デメリットを整理
すのこベッドの構造とメリット
すのこベッドは、ベッドの床板部分が板状の木材(または樹脂)を一定間隔で並べた「すのこ」構造になっているベッドです。板と板の間に隙間があることで、湿気を逃がしやすく通気性に優れている点が最大の特徴です。
主なメリットは次の通りです。
マットレスや布団の裏側に湿気がこもりにくく、カビ・ダニの発生を抑えやすい
フローリングへの結露を軽減し、床へのカビ・劣化を防ぎやすい
一枚板のベッドに比べて比較的軽く、通気性の良いものが多い
折りたたみ式やロール式のすのこなど、省スペース商品も豊富
高温多湿な日本の気候では、通気性の悪い環境下でのマットレス直置きはカビの原因になりやすく、すのこ構造が有効な対策とされています。
デメリット一覧と、他ベッドとの比較表
一方で、すのこベッドには次のようなデメリットがあります。
板のクッション性が低く、寝具が薄いと「硬い」と感じやすい
木と木がこすれ合うため、きしみ音が出やすい
板の隙間から床の冷気が伝わり、冬は寒く感じることがある
ベッド下やすのこの桟にホコリが溜まりやすく、掃除の手間がかかる
ベッド下を収納で埋めると、通気性が落ちて本末転倒になりやすい
これらを他のベッドタイプと比較すると、次のようなイメージになります。
ベッドタイプ別 比較表(イメージ)
| 項目 | すのこベッド | パイプベッド | ローベッド/フロアベッド | 脚付きマットレス | マットレス直置き |
|---|---|---|---|---|---|
| 通気性 | ◎(構造上高い) | ○〜◎ | △(低め〜中) | ○ | ×(非常に低い) |
| カビリスク(適切使用) | 低め | 中 | 中 | 中 | 高い |
| 寒さ(床からの冷気) | やや感じやすい | 中 | ロータイプはやや感じる | 中 | 強く感じやすい |
| きしみ・揺れ | 出やすい商品も多い | フレーム次第 | 安定しやすい | 比較的少ない | なし |
| 掃除のしやすさ | やや手間 | ベッド下掃除しやすい | ロータイプは掃除しにくい | ベッド下掃除しにくい | マットレス裏の乾燥が必要 |
| ベッド下収納との相性 | 収納を詰めるとNG | 収納しやすいものも | 収納スペースほぼなし | 収納スペースなし | 収納なし |
| 初期費用 | 幅広い | 比較的安価 | 安価〜中程度 | 中程度 | マットレスのみ |
※上記はあくまで一般的な傾向であり、商品によって異なります。
デメリットを軽減するための基本対策
すのこベッドのデメリットは、次のような工夫である程度軽減できます。
寝心地の硬さ
厚みのあるマットレスを使用する(薄い敷布団のみは避ける)
ベッドパッドやトッパーを追加し、体圧分散性を高める
きしみ音
定期的にネジを増し締めする
接合部にフェルトや緩衝材を挟む
ベッド脚の下に滑り止めやフェルトを敷き、ガタつきを抑える
冬の寒さ
ベッド下に断熱性のあるラグやマットを敷く
すのこと床の間に断熱シートを挟む(通気を完全に塞がない範囲で)
冬場は厚手の敷きパッドや毛布を活用する
失敗しないすのこベッドの選び方
チェックすべきスペック(耐荷重・板厚・すのこ間隔・素材)
通販で商品ページを見る際は、次のようなスペックに注目することをおすすめいたします。
1. 耐荷重
一人暮らしのシングルであれば、100kg以上を目安にすると安心です。
体重が重めの方・二人で使う場合は、さらに余裕のある耐荷重(180〜200kg以上)の商品を選ぶとよいでしょう。
2. 板厚(すのこの厚み)
あまりに薄い板(例:1cm未満)が使われていると、たわみや割れ、きしみの原因となりやすいです。
一般的には、1cm以上の板厚があるもののほうが安心感があります。
3. すのこの間隔(ピッチ)
板と板の隙間が広すぎると、マットレスや布団が沈み込み、寝心地の悪化やヘタりにつながります。
目安として、3〜6cm程度の間隔に収まっている商品だと、通気性と安定性のバランスが取りやすいです。
4. 素材
パイン材・スギ・ヒノキなど、使用されている木材によって強度・重さ・価格が変わります。
合板・集成材も決して悪いわけではありませんが、あまりにも薄く軽いものは強度面で不安が残る場合があります。
上記はあくまで「一般的な目安」であり、商品によって構造や耐荷重設計が異なります。最終的には、メーカーの記載する耐荷重・構造説明・レビューなどを総合的に判断することが重要です。
通販チェックリスト(スペック編)
☐ 耐荷重は自分(+想定する荷重)に対して十分な余裕がある
☐ 板厚が極端に薄くない(1cm以上が目安)
☐ すのこの間隔が広すぎない(3〜6cm程度が目安)
☐ 素材や塗装、構造についての説明がしっかり記載されている
☐ レビューで「きしみがひどい」「すぐ割れた」といった声が多数ではない
価格帯別の注意点と「安すぎるすのこベッド」の見分け方
1万円未満の超低価格帯
メリット:初期費用を大きく抑えられる
デメリット:
板厚が薄い・耐荷重が低い商品が混在
きしみやすい構造・簡易的な金具が使われていることも
長期利用より「数年使えれば良い」方向け
1〜3万円程度のミドルレンジ
選択肢が最も多い価格帯で、構造がしっかりした商品も多数
耐荷重・板厚・デザインなどのバランスを見ながら選びやすいライン
3万円以上のハイレンジ
無垢材・デザイン性の高いベッド・耐荷重に余裕のある頑丈モデルなど
長期間の使用や二人寝・子どもと一緒に寝る用途にも向きやすい
「安すぎるすのこベッドかも?」と疑うべきポイントは次のとおりです。
スペック情報(耐荷重・板厚・素材)がほとんど書かれていない
レビューで「きしみ」「割れ」「グラグラする」といった声が多い
価格の割に多機能(コンセント・引き出し・棚など)が盛り込まれすぎている
今持っているマットレス・布団との相性チェックリスト
マットレスとすのこベッド
厚さ10cm未満の薄いマットレス × すのこベッド → 硬さを感じやすく、腰痛の原因になる場合も
厚さ15〜20cm以上のしっかりしたマットレス → すのこの硬さを吸収しやすく、相性良好なことが多い
布団とすのこベッド
薄い敷布団1枚のみ → すのこの板を背中に感じやすく、硬さやゴツゴツ感が出やすい
敷布団+折りたたみマットレス・ベッドパッド → 緩衝材を挟むことで、寝心地が改善しやすい
相性チェックリスト
☐ マットレスまたは布団の厚みは十分か(10cm以上あるか)
☐ 「すのこ+薄い布団1枚」という構成になっていないか
☐ 今使っている寝具のメーカー推奨のベース(フロア直敷き可・ベッド推奨など)を確認したか
☐ 既に床直置きでカビが出た寝具を、そのまますのこに載せようとしていないか
すのこベッドを快適に使うためのメンテナンス・対策
カビ・ダニを防ぐための湿気&掃除対策
すのこベッドは通気性に優れる一方、「敷きっぱなし・掃除サボり」ではカビ・ダニのリスクがゼロになるわけではありません。
基本の対策は次の通りです。
週1回程度は、掛け布団をめくり、部屋の換気をしながらベッド周りを乾燥させる
可能であれば、月に数回はマットレスを立てかけて裏面を乾燥させる
ベッド下・すのこの桟に溜まったホコリを、掃除機やモップで定期的に除去する
湿気が気になる場合は、ベッド下やマットレスの下に除湿シートを敷く
きしみ音・揺れ・壊れやすさへの対処法
きしみ音や揺れが気になる場合は、次の点を確認します。
組立時のネジが緩んでいないか → ドライバーで増し締め
床との接地面が不安定でないか → 脚の下にフェルトやゴム製の滑り止めを敷く
接合部で木が擦れている音であれば、フェルト・布・シリコンスプレーなどで摩擦音を軽減
それでも改善しない場合や、板の割れ・金具の変形が見られる場合は、安全性の面から買い替えも視野に入れるべきです。
冬の冷え対策(敷きパッド・ラグ・断熱シートなど)
冬場に「すのこベッドが寒い」と感じやすい場合は、次の対策が有効です。
床に断熱効果のあるラグやコルクマットを敷いた上にベッドを置く
すのこと床の間、またはマットレスとすのこの間に断熱シートを挟む(通気を完全に塞がないよう注意)
厚手の敷きパッドや起毛素材のシーツ、毛布を併用する
足元に電気毛布・湯たんぽなどを併用し、体全体を冷やさない
すのこベッドが不安な人向けの代替案
パイプベッド・ローベッド・脚付きマットレス・マットレス直置きの比較表
すのこベッドに不安がある場合、他にも選択肢があります。
| タイプ | 通気性 | カビリスク* | 寒さ | きしみ・揺れ | 掃除・メンテ | 特徴・向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| すのこベッド | ◎ | 低め | やや寒い | 出やすい商品もある | やや手間 | 湿気対策重視 |
| パイプベッド | ○ | 中 | 普通 | 構造次第 | 下を掃除しやすい | 価格と軽さ重視 |
| ローベッド/フロア | △ | 中 | やや寒い | 安定しやすい | 周囲掃除しやすいが下は不可 | 安定感・圧迫感の少なさ |
| 脚付きマットレス | ○ | 中 | 普通 | 比較的少ない | 下掃除やや難 | シンプル・省スペース |
| マットレス直置き | × | 高い | 非常に寒い | なし | 裏面乾燥が必須 | 予算最優先・短期利用 |
*「適切な換気・掃除・メンテナンスが行われた前提での一般的な傾向です」
特に、「すのこベッドのきしみ音や構造が不安だが、通気性は確保したい」という方は、脚付きマットレス+除湿シートや、しっかりしたフレームのパイプベッド+マットレスなどの組み合わせも検討する価値があります。
環境別・ライフスタイル別のおすすめ組み合わせ例
一人暮らしワンルーム(湿気多め・床の冷え強め)
→ すのこベッドを選ぶ場合は床断熱+厚めのマットレス必須。
→ 不安な場合は、脚付きマットレス+除湿シートの方がバランスが良いケースも。カップル・夫婦での使用
→ 耐荷重・きしみに強い丈夫なすのこベッドか、頑丈なパイプベッドが候補。
→ きしみがどうしても気になる場合は、脚付きマットレスを検討。子ども部屋・成長期の子ども用
→ 転落リスクを抑えたローベッドやフロアベッド、脚付きマットレスなども選択肢。
→ 湿気対策を重視するなら、すのこ構造のローベッド+除湿対策という組み合わせも有効。
よくある質問(FAQ)
フローリングにマットレスを直置きするのと、すのこベッドではどちらがカビやすいですか?
一般的には、通気性が確保されるぶん、すのこベッドの方がマットレス直置きよりカビのリスクは低いとされています。ただし、換気や掃除を怠れば、すのこベッドでもカビは発生しうるため注意が必要です。
すのこベッドで腰が痛くなるのはなぜですか?対策はありますか?
すのこは板の弾力が少ないため、マットレス・布団が薄いと硬さを感じやすく、体圧が分散されず腰に負担がかかる場合があります。対策としては、
厚みと硬さが適切なマットレスに変更する
ベッドパッドやトッパーを追加してクッション性を高める
すのこの間隔が広すぎる場合は、上に板やマットを敷いて段差を均す
といった方法が有効です。
冬だけ異常に寒く感じます。すのこベッドが原因ですか?
すのこベッドは床と寝具の間に隙間があるため、床からの冷気がすのこの隙間を通って伝わり、体感温度が下がりやすい傾向があります。特にコンクリート直上のフローリングではその影響が強く出ます。
断熱ラグ・断熱シート・厚手の敷きパッドなどで床からの冷気を遮断する対策を行うことで、多くの場合は改善が期待できます。
すのこベッドがカビてしまった場合、買い替えるべきですか?
軽度のカビであれば、カビ部分をアルコールや中性洗剤で拭き取り、しっかり乾燥させることで対応できる場合もあります。しかし、
板が大きく変色している
カビの範囲が広く深い
木材自体が傷んで強度に不安がある
といった場合は、安全性や衛生面から買い替えを検討したほうがよいと言えます。その際は、カビの原因(換気不足・除湿不足・結露など)を見直し、次のベッドでは同じ問題が起こらないよう対策を行うことが重要です。
一人暮らしで予算が少ない場合、すのこベッドと他の選択肢どちらがおすすめですか?
「最安値だけ」で選ぶと、どのタイプでも失敗のリスクは高まります。予算が限られている場合は、
すのこベッドを選ぶなら、スペック(耐荷重・板厚)とレビューを必ず確認する
マットレス直置きはカビリスクが高いため、最低限すのこや除湿シートを併用する
脚付きマットレスやシンプルなパイプベッドなど、コスパの良い代替案も比較する
といった観点で、**トータルのコスパとリスク(カビ・きしみ・寿命・修繕費)**を見ながら判断するのが望ましいです。
まとめ:すのこベッドを「やめたほうがいい」かどうかの最終チェック
最終チェックリスト
最後に、ここまでの内容を踏まえて「すのこベッドをやめたほうがいいかどうか」をチェックしてみてください。
環境チェック
☐ 部屋が非常に湿気やすい(北向き・1階・窓が少ないなど)
☐ 冬に床の冷えが強く、素足で歩くとかなり冷たい
☐ 換気や窓開けの頻度が少ない
体質・生活習慣チェック
☐ 強い冷え性・腰痛持ちで、寝心地の変化に敏感
☐ 布団・マットレスを敷きっぱなしにしがち
☐ 掃除やベッド下の手入れにあまり時間をかけたくない
予算・スペックチェック
☐ 1万円未満など、極端に安いすのこベッドしか選べない
☐ 耐荷重や板厚など、スペック情報がほとんど書かれていない商品を選ぼうとしている
☐ 今持っている寝具が薄い敷布団1枚のみで、買い替え予定がない
上記の「☐」に多くチェックが付く場合は、すのこベッドはやめておいたほうがよい、あるいは代替案を優先的に検討したほうが安全です。
一方で、
湿気やカビが最大の悩みである
ある程度の予算を確保でき、スペックも確認して購入できる
こまめな換気・掃除が苦にならない
厚みのあるマットレスを使用できる
といった条件に当てはまる場合、すのこベッドはむしろ「日本の気候に合った有力な選択肢」となりえます。
本記事のポイント
すのこベッドは「一律でやめたほうがいい」わけではなく、環境・体質・予算・メンテナンス習慣で向き不向きが決まります。
通気性によるカビ対策という大きなメリットの一方で、寒さ・硬さ・きしみ・ホコリなどのデメリットも存在します。
耐荷重・板厚・板間隔・素材・価格帯といったスペックを確認し、安すぎる商品を避けることで、失敗のリスクを減らせます。
すでにすのこベッドを購入している場合でも、寝具の見直し・断熱対策・メンテナンスで多くの問題は軽減できます。
不安が大きい場合は、パイプベッド・ローベッド・脚付きマットレスなどの代替案も比較検討し、自分の環境に最も合う選択をすることが重要です。
本記事の内容をもとに、「すのこベッドはやめたほうがいい」のか、それとも工夫次第で快適に使えるのか、ご自身の条件に照らして判断していただければ幸いです。