突然「このサイトにアクセスできません」と表示され、仕事の資料やログイン画面に入れずに焦った経験はないでしょうか。原因は一つではなく、Wi-Fiやルーターの一時不調、DNSの不具合、ブラウザのキャッシュや拡張機能、プロキシ・VPN設定、そしてサイト側の障害まで幅広く考えられます。闇雲に設定を触ると、かえって状況を悪化させたり、復旧後に別の不具合を招いたりすることもあります。
本記事では、最初の3分で「自分の環境が原因か、サイト側が原因か」を切り分け、10分以内の復旧を目指す手順を、Windows(Chrome/Edge)とiPhone・iPad(Safari)に分けて丁寧に解説します。さらに、ERR_CONNECTION_REFUSEDやDNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAINなど、表示されがちなエラーコード別に「最短で当たりやすい対処」も整理しました。急いで直したい方は、上から順に試すだけで、迷わず原因に近づける構成です。
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このサイトにアクセスできませんが出たとき最初にやる3分チェック
「このサイトにアクセスできません」という表示は、原因が1つとは限りません。だからこそ、最初の3分で「どこに原因がありそうか」を切り分けるだけで、復旧までの時間が大きく短縮できます。ここでは、難しい操作をせずにできる確認だけに絞って整理します。
まず前提として、この表示は「ブラウザが目的のページを取得できなかった」状態を示しています。回線が不安定でも、DNSがうまく働いていなくても、ブラウザ設定が邪魔をしていても、サイト側が落ちていても、同じような文言になることがあります。焦って設定をいじる前に、順序立てて確認しましょう。
他のサイトは開けるかで切り分ける
最初に見るべきは「そのサイトだけが開けないのか」「どのサイトも開けないのか」です。ここが分かるだけで、原因の候補は一気に絞れます。
他のサイト(検索、ニュース、動画など)は普通に開ける
この場合、回線全体が落ちている可能性は下がります。疑うべきは、次のどれかです。特定サイトの障害、メンテナンス、アクセス集中
そのサイトのドメインに関するDNS不具合
ブラウザのキャッシュやCookieの破損
拡張機能(広告ブロック、セキュリティ系)が特定サイトだけを遮断
会社・学校ネットワークのフィルタやプロキシが影響している
どのサイトも開けない(検索もできない、複数サイトで同様)
この場合は、まずネットワーク側の問題を疑います。ルーター/ONU(光回線終端装置)の一時不調
Wi-Fiの不安定、接続先の誤り(別のSSIDに繋がっている等)
PC側のネットワークスタック不調
回線障害(プロバイダ側、地域障害)
VPNの不調(社内VPNなど)
ここでのコツは、「別系統のサイトを3つ」試すことです。例えば、検索(Googleなど)、動画(YouTubeなど)、ニュースサイトのように種類の違うサイトを開いてみてください。特定のカテゴリだけ開かない場合は、フィルタやDNSの影響も疑えます。
また、可能なら「エラーが出るサイトのURL」を一度コピーして、メモ帳などに貼り付け、余計な文字(空白、全角記号)が混ざっていないかも確認します。特にチャットからURLをコピーした場合、末尾に句読点が混ざることがあります。
別端末と別回線で再現するか確認する
次に、原因が「自分のPC」なのか「回線」なのか「サイト側」なのかを、短時間で切り分ける最強の方法が別端末・別回線チェックです。できればこの確認を優先してください。
別端末チェック(同じ回線のまま)
同じWi-Fiに繋いだスマホでも開けない
→ PC固有の問題より、Wi-Fiやルーター、回線側の可能性が上がります。スマホでは開けるのにPCだけ開けない
→ PCのブラウザ、DNSキャッシュ、プロキシ、セキュリティソフト、拡張機能の可能性が上がります。
別回線チェック(回線を変える)
スマホの4G/5G(モバイル回線)なら開ける
→ 自宅Wi-Fi側(ルーター、回線、DNS、プロバイダ)の可能性が上がります。モバイル回線でも開けない
→ サイト側障害、もしくは端末全体の設定(DNSを固定している等)の可能性が上がります。
さらに精度を上げるなら、次の組み合わせが理想です。
PC(自宅Wi-Fi)でNG
スマホ(同じWi-Fi)でもNG → 回線・ルーター側濃厚
スマホ(4G/5G)でOK → 自宅回線に絞れる
スマホ(4G/5G)でもNG → サイト側障害の可能性が大きくなる
この切り分けをしておくと、後の作業が「やるべきことだけ」に減るので、無駄に設定を触って悪化させるリスクも下がります。
エラーコードを控える
「このサイトにアクセスできません」の画面には、英数字のエラーコードが出ることがあります。これがある場合、対処の近道になります。まずはスマホで画面を撮っておくか、メモしておきましょう。
代表的な例:
ERR_CONNECTION_REFUSED:接続が拒否された
DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN:ドメインが見つからない(DNS系)
ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR:暗号化通信(SSL/TLS)周辺の不整合
ERR_CONNECTION_TIMED_OUT:一定時間応答がなくタイムアウト
ERR_NAME_NOT_RESOLVED:名前解決できない(DNS系)
ERR_TOO_MANY_REDIRECTS:リダイレクトが多すぎる
エラーコードは「原因を断定するもの」ではなく、あくまで方向性のヒントです。ただし、DNS系のコードが出ているならDNS周りを優先、拒否系ならプロキシやセキュリティ・拡張機能を優先、というように試す順序が作れます。
このサイトにアクセスできませんの主な原因
ここでは、どの環境でも起こり得る原因を体系的に整理します。原因を知っておくと、対処が「闇雲に試す」から「当たりを付けて試す」に変わります。
URLの誤りとリダイレクトの問題
意外と多いのがURL起因です。特に次のようなケースがあります。
URLの入力ミス:
comとco、ハイフン、アンダースコア、ドメインのスペル末尾に余計な文字:句読点、括弧、全角スペース、絵文字
古いブックマーク:サイト移転、URL構造変更で旧URLが無効
http/httpsの問題:httpからhttpsへの移行途中で、古いリンクが残っている
リダイレクトループ:ログインや地域判定で転送が繰り返される
対処の基本は次の通りです。
URLを一度すべて消し、検索結果や公式ページから開く
ブックマークなら削除→新しいURLで登録し直す
「別ブラウザ」や「シークレットモード」で同じURLを試す
可能ならトップページから目的ページへ辿り直す(直リンクが切れている場合がある)
リダイレクト問題の場合、Cookieの状態が原因になることも多いので、ブラウザの閲覧データ削除が有効です(後述)。
ルーターや回線の一時不調
回線は常に安定しているようで、ルーターの熱、接続機器の多さ、プロバイダ側の混雑などで一時的に不安定になることがあります。特に「昨日まで普通だったのに急に」起きる場合、ここが原因のことが多いです。
起こりやすい状況:
ルーターを長期間再起動していない
同時に多くの端末が接続(スマート家電、テレビ、ゲーム機)
大容量ダウンロードやオンライン会議が同時発生
近隣のWi-Fiと干渉(集合住宅など)
雷や停電、短い瞬断の後
この場合の鉄板は、ルーター再起動と接続し直しです。再起動は「電源ボタン」ではなく、可能なら電源を抜いて30秒待つ方法が確実です。内部の状態が完全にリセットされやすくなります。
また、ONU(光回線の箱)とルーターが別の場合は、ONU→ルーターの順に再起動すると安定しやすいです。
DNSの不具合
DNSは、ドメイン名(例:example.com)をIPアドレスに変換する役割を担います。このDNSが不調だと、ブラウザは「どこに接続していいか分からない」状態になります。
DNSの不具合で起きやすい症状:
特定のサイトだけ開けない
急に「サーバーが見つかりません」系のエラーが増えた
スマホのモバイル回線だと開けるが、自宅Wi-Fiだと開けない
DNS系のエラーコード(NXDOMAIN等)が出る
DNSの問題は、次のどこに原因があるかで対処が変わります。
PC側のDNSキャッシュ(古い情報を掴んでいる)
ルーター側のDNSキャッシュ
プロバイダのDNSサーバー
サイト側のDNS設定(運営側の問題)
まずは「DNSキャッシュのフラッシュ」と「ルーター再起動」で、PCとルーターのキャッシュをリセットするのが安全です。DNSを手動で変更するのは次の段階で、元に戻せるように記録してから行うのがおすすめです。
ブラウザのキャッシュや拡張機能
ブラウザは表示を速くするために、画像や一部データを「キャッシュ」として保存しています。これが壊れると、特定サイトだけ表示が崩れたり、アクセスできなかったりします。また、Cookieやサイトデータが壊れているとログイン処理で詰まり、アクセス不能に見えることもあります。
さらに、拡張機能も要注意です。特に以下は影響が出やすいです。
広告ブロック
トラッキング防止
セキュリティ系(危険サイト検出、通信監視)
VPN拡張
スクリプト制御
切り分けの基本は次の順序です。
ブラウザを完全に閉じて開き直す
シークレットモードで開く(拡張機能の影響が減る)
キャッシュだけ削除
直らなければCookieも削除
拡張機能を一時的に無効化して確認
「仕事で拡張機能が必要」な場合は、一気に全部消すのではなく、原因になりやすいものから順に無効化し、影響範囲を小さくしながら切り分けると安全です。
プロキシやVPN、セキュリティソフト
会社PCや、セキュリティが強い環境ほど、ここが原因になりがちです。プロキシやVPNは通信の経路を変えるため、特定サイトだけ繋がらない、あるいは認証が通らないことが起こります。
よくあるパターン:
会社のネットワークでは開けないが、自宅回線では開ける
VPNに繋ぐと開けない/VPNを切ると開ける
セキュリティソフトが特定サイトをブロック
「安全な接続ができません」や証明書系の警告が出る
注意点として、会社のポリシーでプロキシやVPNが必須の場合、勝手にオフにすると業務上の問題になることがあります。会社のルールがある場合は、確認できる範囲で切り分けに留め、最終的には社内ヘルプデスクに相談するのが安全です。
サイト側の障害やブロック
こちらが最も「頑張っても直らない」原因です。サイト側が落ちていたり、メンテナンス中だったり、アクセスが集中していたりすると、こちらの設定を変えても改善しません。
サイト側障害の可能性が高いケース:
複数の端末・複数の回線でも同じサイトが開けない
SNSなどで「落ちてる」「繋がらない」の投稿が増えている
時間を置くと直る(混雑や一時障害)
ブロック系の可能性:
会社や学校のネットワークフィルタで遮断
海外サービスで地域制限
不正アクセス対策でIPが一時的にブロック(短時間に何度もアクセスした等)
この場合は、まず「別回線で試す」「時間を置く」「運営の告知を確認する」が基本です。ブロックが疑われるなら、問い合わせるのが早道です。
Windowsで直す手順
ここからはWindows(Chrome/Edge想定)の復旧手順です。ポイントは、安全で戻しやすいものから順番に試すことです。特に会社PCでは権限が制限されている場合もあるため、できる範囲から進めましょう。
まず、全体像をチェックリストにまとめます。上から順に実行すると、最短で復旧しやすく、不要な設定変更も避けられます。
安全に試せる順チェックリスト(上から実行)
1)別サイト・別端末・別回線で切り分け済み
2)ブラウザ再起動(完全に閉じる)
3)シークレットモードで確認
4)ルーター再起動/Wi-Fi再接続
5)閲覧データ削除(まずキャッシュのみ)
6)DNSキャッシュのフラッシュ
7)IPアドレス更新
8)プロキシ設定確認
9)拡張機能・VPN・セキュリティの影響確認
10)どうしてもダメなら運営/社内へ連絡
ルーター再起動とネットワーク再接続
「どのサイトも開けない」「自宅Wi-Fiだと開けない」など、回線側が疑われる場合はここからです。ルーター再起動は最も効果が出やすい一方で、設定を壊しにくい安全策でもあります。
手順(ルーター単体の場合)
ルーターの電源を抜く
30秒待つ(可能なら60秒)
電源を入れる
ルーターのランプが安定するまで待つ(数分かかることがあります)
PCのWi-Fiを一度切断し、再接続する
ブラウザを開き直してアクセスする
ONUとルーターが別の場合
ONUの電源を抜く → 30秒待つ → 入れる
ONUのランプが安定したら、ルーターも同様に再起動
その後、PCを再接続
ネットワーク再接続のコツ
Wi-Fiアイコンから一度「切断」して再接続
可能ならPCを再起動
有線LANならケーブルを抜き差し(接点不良の切り分け)
なお、集合住宅などでWi-Fiが混雑する場合、ルーターの設置場所を少し変えるだけで改善することがあります(床置きを避ける、電子レンジの近くを避ける等)。
DNSキャッシュをフラッシュする
「特定サイトだけ開けない」「DNS系のエラーコードが出る」「スマホ回線なら開ける」といった状況で特に効果的です。PCはDNSの情報を一時保存しており、これが古いまま残ると誤った接続先を参照してしまうことがあります。
手順
Windowsの検索(スタートメニュー)で「cmd」と入力
「コマンドプロンプト」を右クリック
「管理者として実行」を選ぶ(可能な場合)
次のコマンドを入力してEnter
ipconfig /flushdns
「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」などの表示が出たらOK
ブラウザを開き直して再度アクセス
管理者権限がない場合、実行できないことがあります。その場合は、次の手順(ルーター再起動、閲覧データ削除、プロキシ確認)に進み、必要なら社内ヘルプデスクへ相談してください。
IPアドレスを更新する
ネットワーク情報がうまく更新されず、接続が不安定になるケースがあります。IP更新は、DHCP(自動でIPを配る仕組み)から再取得する操作です。DNSフラッシュとセットで効くことも多いです。
手順
コマンドプロンプトを管理者として実行
次のコマンドを順に実行
ipconfig /releaseipconfig /renew
途中で一瞬ネットが切れます(正常です)
完了後、ブラウザを再起動して確認
もし renew の段階で時間がかかる場合、ルーター側が不調の可能性があります。そのときはルーター再起動を先に行ってから再実行すると安定しやすいです。
プロキシ設定を確認する
プロキシ設定が原因だと、特定サイトだけ開けない、あるいはすべてのアクセスが失敗することがあります。特に、VPNや社内ネットワークの設定を触った後に起きることが多いです。
確認手順(Windows)
設定を開く
「ネットワークとインターネット」
「プロキシ」
次を確認
「設定を自動的に検出する」:通常オンでも問題ありません
「手動プロキシ設定」:不要ならオフ
「プロキシ サーバーを使う」:意図しないオンは要注意
会社PCの場合の注意
会社指定のプロキシが必要な環境では、勝手にオフにすると社内システムに入れなくなることがあります。
分からない場合は、現状の画面をスクリーンショットで保存し、変更前に戻せるようにしてから試してください。
ブラウザの閲覧データを消去する
キャッシュ・Cookie・サイトデータが壊れていると、読み込みが途中で止まったり、無限リダイレクトになったりして「アクセスできない」と見えることがあります。削除は効果が高い反面、ログイン状態が解除されることがあるため、段階的に行います。
おすすめの順序
キャッシュのみ削除(まずここ)
直らなければ Cookieも削除(ログイン解除の可能性)
特定サイトだけなら そのサイトのデータだけ削除(可能なら)
Chromeの例
右上の「︙」→「設定」
「プライバシーとセキュリティ」
「閲覧履歴データの削除」
期間は「過去24時間」→ダメなら「全期間」
まず「キャッシュされた画像とファイル」にチェックして削除
直らなければ「Cookie と他のサイトデータ」も追加して削除
Edgeの例
右上「…」→「設定」
「プライバシー、検索、サービス」
「閲覧データをクリア」
同様にキャッシュから試す
削除後は、ブラウザを完全に閉じて開き直し、再度アクセスしてください。「閉じる」だけではバックグラウンドで残っている場合があるため、タスクマネージャーでChrome/Edgeが残っていないか確認すると確実です。
iPhoneとiPadで直す手順
iPhone/iPad(Safari想定)の場合、操作はシンプルですが、効き目のあるポイントがはっきりしています。まずは「回線の切り替え」で原因を切り分け、その上でSafariのデータを整理する流れが基本です。
別ネットワークへ切り替える
最初の一手として最も強いのがネットワーク切り替えです。操作も簡単で、切り分けにも直結します。
Wi-Fiでダメなら:Wi-Fiをオフにしてモバイル通信(4G/5G)で試す
モバイル通信でダメなら:別のWi-Fi(テザリング、別回線)で試す
この結果で分かること:
4G/5Gで開ける → Wi-Fi側(ルーター、回線、DNS)の問題の可能性
どちらでも開けない → サイト側障害、もしくは端末側(Safariのデータ、VPN設定)を疑う
また、公共Wi-Fiではアクセス制限がある場合もあるため、自宅Wi-Fiやモバイル回線での確認がより信頼できます。
端末を再起動する
再起動は万能ではありませんが、ネットワーク関連の一時不調をリセットできることがあります。特に、長時間スリープを繰り返している端末、VPNを使った後、OSアップデート直後などに効果が出やすいです。
再起動のポイント
電源オフ→数十秒待つ→電源オン
再起動後はまずSafariを開き直し、対象サイトへアクセス
可能なら、同時にWi-Fiの再接続も行う
SafariのWebサイトデータを消去する
Safariのサイトデータが原因で、特定サイトだけ読み込めないことがあります。Cookieやキャッシュ、ログイン情報の状態が絡むため、段階的に実施します。
手順(一般的な導線)
設定を開く
Safari(もしくは「アプリ」→Safari)
「履歴とWebサイトデータを消去」を実行
Safariを完全に閉じて開き直し、再度アクセス
注意点
ログインが必要なサイトは再ログインが必要になる場合があります。
二段階認証のサイトは、ログイン手段(認証アプリ等)を手元に用意してから実施すると安心です。
仕事で重要なサイトの場合、削除前にパスワード管理(キーチェーン等)が機能しているか確認しておくと復旧が早いです。
エラーコード別の近道
ここでは、エラーコードごとに「まず何を試すべきか」を最短ルートとしてまとめます。全部を網羅的にやる必要はありません。エラーコードが分かる人は、ここから入る方が速い場合があります。
ERR_CONNECTION_REFUSEDのとき
「接続が拒否された」は、相手側(サーバー)が拒否している場合もあれば、途中の経路(プロキシ、セキュリティ、VPN)が拒否している場合もあります。次の順で切り分けると効率的です。
最短ルート
別ブラウザで試す(Chrome→Edgeなど)
シークレットモードで試す(拡張機能の影響を減らす)
プロキシ設定を確認(意図しない手動プロキシがオンになっていないか)
VPNを切って試す(会社ポリシーがある場合は注意)
セキュリティソフトのWeb保護を一時的に確認(停止できない場合は例外設定の相談)
別回線(スマホテザリング等)で試す
それでもダメなら、サイト側の拒否・障害の可能性が上がる
見分けのヒント
別回線でも拒否される → サイト側が落ちている、あるいはIPブロック
回線を変えると通る → 自宅回線側の制限、DNS、プロキシ、セキュリティの可能性
シークレットで通る → 拡張機能やCookieの問題
DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAINのとき
これはDNS系の代表格です。「そのドメインが見つからない」という意味合いなので、URLミスとDNS不具合のどちらかであることが多いです。
最短ルート
URLのスペルを確認(特にドメイン部)
検索結果から同じサイトを開き直す(正しいURLへ誘導されることがある)
Windowsなら DNSフラッシュ(
ipconfig /flushdns)ルーター再起動(DNSキャッシュリセット目的)
別回線で試す(モバイル回線で開けるなら自宅DNSの可能性)
DNSを手動変更する場合は、元の設定を控えてから実施(自動取得に戻せるように)
注意点
サイト運営側のDNS設定ミスでも同じエラーになります。その場合、こちらでできることは限られるため、時間を置く/運営の告知を待つのが現実的です。
ERR_SSL_PROTOCOL_ERRORのとき
暗号化通信(SSL/TLS)のやり取りがうまくいっていない状態です。原因は幅広いですが、まずは「端末の時刻」と「ブラウザの状態」を疑うのが定石です。
最短ルート
日付と時刻が正しいか確認(自動設定が推奨)
ブラウザ再起動 → キャッシュ削除
別ブラウザで試す(Chrome→Edgeなど)
会社ネットワークの場合、SSL検査(セキュリティ製品)による影響を疑う
サイト側の証明書更新トラブルの場合、時間を置く
補足
端末の時刻がずれていると、証明書が「期限切れ」と判定されやすくなります。再起動だけでは直らないことがあるため、時刻設定は必ず確認してください。
ERR_CONNECTION_TIMED_OUTのとき
タイムアウトは「待ったが応答がなかった」状態です。回線不安定、サイト過負荷、経路上の問題などが候補になります。
最短ルート
別サイトも遅いか確認(全体の回線不調か切り分け)
ルーター再起動
Windowsなら DNSフラッシュ→IP更新
別回線(モバイル)で試す
時間帯を変えて試す(混雑の可能性)
サイト側障害が疑わしいなら、告知確認・復旧待ち・問い合わせ
補足
在宅勤務中のオンライン会議や動画視聴が同時に走っていると、上り回線が詰まりタイムアウトが増えることがあります。家庭内の通信状況も合わせて確認すると改善が早いです。
どうしても直らないときの対処と連絡テンプレ
上記の手順を順に試しても直らない場合、これ以上は「原因を自分の手で潰す」より、「適切な相手に情報を渡して早く解決する」段階に入ります。ここでは、サイト側障害の見分け方と、会社・学校の制限の可能性、連絡時に役立つテンプレートを整理します。
サイト側障害の見分け方
サイト側障害を疑う判断材料は、「環境を変えても再現するか」です。次のチェックを埋めるほど、サイト側の可能性が高まります。
サイト側障害チェック
PCでもスマホでも開けない
Wi-Fiでも4G/5Gでも開けない
ChromeでもEdgeでも同じ
同僚や家族も同じサイトに入れない
時間帯によって症状が変わる(混雑が疑われる)
しばらく待つと改善することがある
この条件が揃うほど、「こちらでできること」は少なくなります。むしろ、不要な設定変更を増やすほど復旧後に困ることがあります。ここまで来たら、次の行動が有効です。
公式SNSや障害情報の告知を確認
時間を置いて再試行
緊急なら代替手段(アプリ版、別のミラーサイト、別のサービス)を検討
運営に問い合わせる(テンプレ活用)
会社や学校のネットワーク制限の可能性
特定の場所だけで開けない場合は、ネットワーク制限が関係していることがあります。特に次の状況は要注意です。
会社のWi-Fiでは開けないが、自宅では開ける
学内Wi-Fiでは開けないが、モバイル回線なら開ける
VPNをオンにすると開けない/オフにすると開ける
社内ポータルには入れるが外部サイトだけが不安定
この場合、個人でできる対処は「切り分け」と「情報整理」です。勝手に設定を変えると、セキュリティルール違反になる可能性があるため、次の形で相談するのが安全です。
どの回線で、どの端末で、どのブラウザで再現するか
エラーコード
いつから起きているか
直前にやったこと(VPN更新、証明書更新、OS更新など)
これが揃っていると、社内ヘルプデスク側も原因を特定しやすく、解決が早まります。
管理者・サイト運営へ連絡する文面
問い合わせるときは、「相手が再現できる情報」と「切り分け結果」をセットで伝えるのが重要です。以下のテンプレートをそのまま使い、分かる範囲で埋めて送ってください。
問い合わせテンプレ(社内ヘルプデスク/サイト運営向け)
発生日時:2026年◯月◯日 ◯時頃(日本時間)
影響内容:ログイン不可/購入不可/特定ページのみ不可/全ページ不可
対象URL:
端末:Windows 11(PC)/iPhone(機種名)/iPad(機種名)
ブラウザ:Chrome/Edge/Safari(可能ならバージョン)
ネットワーク:自宅Wi-Fi(プロバイダ名)/モバイル回線(4G/5G)/会社VPN
表示文言:「このサイトにアクセスできません」
エラーコード:ERR_____(表示があれば)
実施した対処:
別端末確認(結果)
別回線確認(結果)
ルーター再起動(実施有無)
キャッシュ削除(実施有無)
DNSフラッシュ(実施有無)
プロキシ確認(実施有無)
再現手順:URLにアクセス→同じエラーが表示
補足:直前の変更(OS更新、VPN設定変更、セキュリティソフト更新等)があれば記載
「実施した対処」と「結果」を書いておくと、相手は同じ確認をやり直さずに済むため、対応が早くなります。
まとめ
「このサイトにアクセスできません」は、見た目は同じでも原因が複数あります。最短で直すコツは、最初に3分で切り分けて、手順を安全な順に試すことです。
まずは「他のサイトは開けるか」「別端末・別回線でも再現するか」で、原因の場所を絞る
自宅Wi-Fi側が疑わしいなら、ルーター再起動と再接続から始める
PCだけの問題なら、シークレットモード→キャッシュ削除→DNSフラッシュ→IP更新→プロキシ確認の順が効率的
iPhone/iPadは、別ネットワーク切り替え→再起動→SafariのWebサイトデータ消去が基本
エラーコードがある場合は、コード別の近道で「当たりやすい原因」から試す
どうしても直らない場合は、サイト側障害やネットワーク制限を疑い、切り分け結果を添えて問い合わせる
ブラウザやOSの画面構成はアップデートで変わることがあります。手順通りでも改善しない場合は、エラーコード・発生日時・試したことを記録し、運営や社内サポートに共有してください。復旧までの時間を最短にするための、最も確実な手段になります。