「できるだけ出費は抑えたい。でも、中古の洗濯機って本当に大丈夫なんだろうか…?」
そんな不安を抱えて「洗濯機 中古 やめたほうがいい」と検索されたのではないでしょうか。
中古洗濯機は、一見すると新品よりも圧倒的に安く、引っ越しや新生活の初期費用を抑えられる“お得な選択肢”に見えます。一方で、実際に購入した人の中には、「すぐ壊れた」「カビ臭がひどい」「結果的に新品より高くついた」と後悔している声も少なくありません。価格だけを見て判断すると、まさに“安物買いの銭失い”になってしまう可能性があります。
本記事では、なぜ「中古洗濯機はやめたほうがいい」と言われるのかという理由から、絶対に避けるべき中古品の条件、どうしても中古を選ぶなら最低限チェックすべきポイント、さらに新品・レンタルとの費用比較まで、体系的に整理して解説いたします。読み終えていただくころには、「自分の状況で中古洗濯機を選ぶべきかどうか」を、感情ではなく根拠をもって判断できるようになることを目指します。
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洗濯機の中古はやめたほうがいい?
条件次第ではアリだが、多くの人は「やめたほうがいい」側に当てはまる
「洗濯機 中古 やめたほうがいい」と検索されている方は、
「できれば安く済ませたいが、失敗や後悔はしたくない」というお気持ちではないでしょうか。
結論から申し上げますと、
利用期間が短い
自分で家電の状態をしっかり見極められる
設置やトラブルにも自力で対応できる
といった、かなり条件がそろった方であれば、中古洗濯機は選択肢になり得ます。
一方で、
家電の良し悪しを見分ける自信があまりない
小さな子どもや敏感肌の家族がいる
3〜5年以上、日常的にしっかり使う予定がある
といった多くのケースでは、中古洗濯機は「やめたほうがいい」側に入ると考えた方が安全です。
中古洗濯機が選択肢に上がる典型的なケース
中古洗濯機が検討対象になる典型的なケースは、例えば次のような状況です。
新社会人・学生の一人暮らしで、初期費用を極力抑えたい
突然の故障で、とにかく急ぎで洗濯機が必要になった
単身赴任や短期留学などで、1〜2年だけ使えればよい
いずれも「新品を買うほど長く使うかわからない」「今をしのげればよい」といった前提があるケースです。
ただし、こうした場合でも、
製造年
内部のカビや汚れの状態
保証の有無・内容
設置条件(搬入経路・防水パンなど)
といったポイントを確認せずに購入すると、
結果的に新品より高くついてしまうリスクがあります。
中古洗濯機が「やめたほうがいい」と言われる主な4つの理由
見えないカビ・雑菌など衛生面のリスク
洗濯機は、衣類やタオルなど肌に直接触れるものを洗う家電です。
中古の場合、前の所有者がどのような使い方・お手入れをしていたかは分かりません。
特に問題になりやすいのは、次のような「見えない部分」の汚れです。
洗濯槽の裏側
ドラム周辺のゴムパッキン
排水ホース・排水フィルター周り
これらの部分には、
水垢
洗剤カス
衣類の繊維くず
皮脂汚れ
などが蓄積し、そこを足場にカビや雑菌が繁殖します。
その結果、
洗濯物にカビ臭・生乾き臭が残る
アレルギーや肌トラブルの一因となる可能性がある
部屋干しの際に、部屋全体の空気環境を悪化させる
といったリスクが生じます。
外見がきれいな中古洗濯機でも、内部まで分解洗浄されていない限り、衛生状態は実際に分解してみないと分からない点が、中古ならではの難しさです。
寿命が近い・故障リスクが高い(年式・部品保有期間の問題)
洗濯機にはおおよその「寿命」があります。
一般的な家庭用洗濯機の平均寿命:およそ6〜8年
メーカーが示す「設計上の標準使用期間」の目安:およそ7年
また、メーカーが修理用部品を保有する期間は、
洗濯機で6〜7年程度とされるケースが多く、
この期間を過ぎると「直したくても部品がなく修理できない」という事態が起こりやすくなります。
一方で、中古市場に出回っている洗濯機は、
すでに5年以上使用された個体
標準使用期間に近づいている、あるいはすでに超えている個体
も少なくありません。
そうした製品を購入すると、
購入後1〜2年以内に故障する可能性が高い
部品がなくて修理できない
修理できても費用が高額になりやすい
といったリスクを抱えることになります。
メーカー保証切れ・修理費用が高くつきやすい
新品で購入した洗濯機には、多くの場合1年程度のメーカー保証が付き、
家電量販店の延長保証を付ければ3〜5年程度まで保証を伸ばせます。
しかし、中古洗濯機では、
メーカー保証はほぼ確実に切れている
リサイクルショップ独自の保証も、1〜3か月程度と短いことが多い
フリマアプリの個人売買では、実質的に保証がない
という状況になりがちです。
そのため、購入後に故障した場合、
修理費として1〜3万円以上かかることも多く、
「中古本体価格(2〜3万円)+修理費」で、
「最初から新品を買った方が安かった」という結果になる危険があります。
電気代・水道代などランニングコストが割高になる可能性
古い洗濯機は、最新モデルに比べて
消費電力
使用水量
が多い傾向にあります。
年式が古い分だけ、
省エネ性能
節水性能
で最新機種に劣るため、年間の電気代・水道代が数千円〜1万円程度変わるケースもあります。
数年単位で使用すると、
中古本体は安かったが、
電気代・水道代の差額で、トータルでは割高になっていた
ということも十分に起こり得ます。
それでも中古洗濯機を選ぶメリットと向いている人
初期費用が圧倒的に安い
中古洗濯機の最大のメリットは、初期費用の安さです。
例として、
新品の縦型洗濯機(5〜7kg):5〜10万円程度
中古の縦型洗濯機:1.5〜3万円程度
と、数万円単位の価格差が出ることも珍しくありません。
「とにかく今すぐ最低限の洗濯環境が必要」「貯金が少なく初期費用を抑えたい」といった場合、
この差は非常に大きく感じられるはずです。
短期利用や一時的な住まいではコスパが良い場合も
利用期間が1〜2年程度に限られる場合には、
安価な中古品を購入し、
故障したらその時点で買い替える・処分する
という割り切りも、条件によっては合理的です。
ただし、この場合であっても、
中古本体の購入価格
搬入・設置費用
退去時の撤去費・処分費
まで含めた総額で、新品・レンタルと比較することが重要です。
「中古向きの人/中古だと逆に損をしやすい人」の違い
中古洗濯機が向いているのは、例えば次のような方です。
実物をしっかり確認でき、型番から情報を調べるリテラシーがある
多少のトラブルが起きても、自力で対処・交渉できる
外観のキズや使用感にはあまりこだわらない
故障しても「仕方ない」と割り切れる利用期間・予算感で動ける
逆に、次のような方は中古だと損をしやすい傾向があります。
小さな子どもやアレルギー体質の家族がいて、衛生面にシビアである
家電トラブルに不慣れで、交渉ごとはできるだけ避けたい
毎日しっかり回す前提で、3〜5年以上使う予定がある
故障時に家電が使えない期間をつくりたくない(共働き・ワンオペなどで時間の余裕がない)
絶対にやめたほうがいい中古洗濯機のチェックリスト
製造から○年以上経っている(寿命・部品保有期間の観点)
以下の条件に当てはまる場合、基本的には「やめたほうがよい」と考えるべきです。
製造年が7年以上前である
型番を検索しても、メーカーサイトの情報がほとんど出てこない
メーカーの部品保有期間を明らかに過ぎている
多くの洗濯機で、
標準使用期間はおおむね7年前後
部品保有期間は6〜7年程度
とされているため、製造から7年以上経った個体は、価格がいくら安くても「ほぼ寿命間近」と考えた方が現実的です。
分解洗浄・クリーニングの有無が不明、または明らかに汚れている
「分解洗浄済み」「内部クリーニング済み」といった表記が一切ない
洗剤投入口やゴムパッキンに、目視で黒カビやヌメリが見える
店舗に清掃状況を聞いても、どこまで洗浄したか説明が曖昧
このような個体は、内部に
カビ
洗剤カス
繊維くず
などが大量に残っている可能性があります。
プロによる分解洗浄を別途依頼すると、
1〜2万円程度の費用がかかることも多く、
本体価格と合計すると、もはや中古の旨味が薄くなってしまうことも珍しくありません。
保証がほぼない・店舗情報が曖昧・設置までサポートがない
保証期間が「到着日限り」「1週間」など極端に短い
実店舗のない個人出品で、事業者情報や連絡先がはっきりしない
搬入・設置は完全に自己責任で、トラブル時のサポートがない
洗濯機は重量があり、設置ミスが水漏れや感電などの事故につながりやすい家電です。
保証やサポートがほとんどない状態で購入するということは、
「壊れたらあきらめる」「設置トラブルも自分で全て対応する」覚悟が必要である、という意味になります。
ドラム式中古・大型容量・特殊機能モデルなどリスクの高いタイプ
中古のドラム式洗濯機である
9kg以上の大型容量・乾燥機能付きなど、構造が複雑なモデル
もともとの新品価格がかなり高額なハイエンド機種
ドラム式洗濯機は、
構造が複雑で故障しやすい
修理費用が高額になりやすい
分解洗浄が難しく、内部にカビ・ホコリが溜まりやすい
といった理由から、現場のリサイクル業者でも
「中古ではおすすめしにくい」と言われることが多いカテゴリーです。
中古でドラム式を選ぶのは、
年式がかなり新しく、状態が非常に良い個体に限るべきであり、
基本的には「やめておいた方が無難」と考えるのが安全です。
中古洗濯機を選ぶなら必ず確認したい7つのポイント
製造年・使用年数・型番から寿命と部品供給状況をチェック
本体側面や背面に貼られているシールから、製造年・型番を確認します。
メーカーサイトや検索を使い、
設計上の標準使用期間
部品保有期間
を調べます。
「製造から5年以内」をひとつの目安とし、
7年以上前であれば基本的には避けるのが無難です。
縦型/ドラム式・容量・設置スペースとの適合を確認
中古の場合、縦型の方が構造がシンプルでリスクが低めです。
ワンルームや1Kなら、5〜7kg前後の容量が使い勝手の良い目安です。
下見の際には、
防水パンのサイズ
本体の横幅・奥行き・高さ
蛇口の位置
ドアの開き具合(ドラム式の場合)
を必ず確認しましょう。
分解洗浄・内部クリーニングの有無と追加クリーニング費用
「分解洗浄済み」「内部クリーニング済み」と明記されているかを確認します。
可能であれば、作業実績やビフォー・アフター写真を公開している店舗を選ぶと安心です。
分解洗浄を外注する場合の費用(1〜2万円前後)も含め、
新品との価格差を比較することが重要です。
保証期間・保証範囲・返品条件
店舗独自保証の期間(例:3か月、6か月など)
保証対象となる故障の範囲(初期不良のみか、通常使用中の故障も含むか)
搬入・設置時のトラブル(搬入不可・水漏れ等)に関する扱い
これらを事前に確認してください。
保証が手厚い店舗ほど、仕入れや整備にコストをかけている可能性が高く、結果として安心材料になります。
搬入経路・防水パン・蛇口位置など設置条件
玄関から設置場所までの通路幅・階段・エレベーターの有無
防水パンのサイズと、洗濯機本体の底面サイズ
蛇口の高さ、コンセント位置
これらを確認せずに購入すると、
「家の中に入らなかった」
「防水パンに収まらなかった」
といったトラブルが起こり、
再搬送費やキャンセル料が発生するケースもあります。
中古販売店の信頼性(実店舗/ネット/フリマ)の見極め方
実店舗があるかどうか
運営会社情報・連絡先などが明示されているか
保証内容・返品条件・修理対応窓口が明確か
レビュー・口コミの内容
フリマアプリの個人売買は、価格は安い一方で、
保証がほぼない
設置・搬入トラブルが自己責任
状態説明が不十分なことがある
といったリスクが高いため、
家電に詳しくトラブルにも自力で対応できる方以外には、あまりおすすめできません。
合計費用(本体+送料+設置+撤去)を新品・レンタルと比較する
購入前に、次の項目をすべて合計してください。
中古本体価格
送料・搬入費
設置費
将来の撤去・処分費
必要に応じて分解洗浄費用
この合計額と、
安価な新品洗濯機の購入費用
家電レンタル・サブスクの利用料金(同期間分)
を比較すると、「意外と新品・レンタルと大差ない、あるいは新品の方が安い」というケースも少なくありません。
中古 vs 新品 vs レンタル・サブスクの費用・リスク比較
3〜5年使用時のざっくり総額シミュレーション(イメージ)
以下は、イメージをつかむための参考例です。
| 方式 | 初期費用 | 3年総額の目安 | 故障時リスク | 衛生面 | 向いている人の例 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中古(縦型) | 2〜3万円+設置費 | 2.5〜4万円+修理・撤去費 | 高い(保証短い) | 分解洗浄の有無次第 | 短期利用・トラブルに対応できる人 |
| 新品(安価モデル) | 5〜7万円 | 5〜7万円 | 延長保証で低め | 良好 | 3年以上使う単身者・ファミリー |
| レンタル/サブスク | 月数千円〜 | 3年で3〜6万円程度 | プランにより低め | プランによる | 利用期間が読めない人・初期費用を抑えたい人 |
※金額はあくまで一例であり、実際の価格は時期や店舗・サービスによって変動します。
単身1〜2年/単身3〜5年/ファミリー長期のケース別比較
単身1〜2年(短期)
利用期間が短くはっきりしている場合、
状況によっては中古も選択肢になりますが、
レンタルやサブスクと総額を比較し、手間・トラブルリスクまで含めて判断することが重要です。単身3〜5年(中期)
安価な新品洗濯機に延長保証をつけるパターンが、
費用・安心感のバランスが最も良いケースが多く見られます。
中古は、よほど年式が新しく状態が良い個体でない限り、
結果的に割に合わない可能性が高くなります。ファミリー長期(5年以上)
洗濯頻度が高く、衛生面・故障時の影響も大きいため、
基本的に中古は避けるべきです。
新品の縦型、あるいは予算に応じたドラム式の新品を検討することを推奨いたします。
価格だけでなく、手間・故障リスク・衛生面を含めた総合評価
洗濯機は、毎日の生活に直結する家電です。
「数万円の差」と、
毎日「故障しないか」「臭いは大丈夫か」と不安を抱えながら使うストレス
故障時にコインランドリー通いになる手間と時間
家族の健康への影響
を天秤にかけると、
新品を選んだ方がトータルでは得だったというケースも多くあります。
よくあるトラブルと対処法・予防策
カビ臭・黒いカスが出る場合のクリーニング方法
中古洗濯機を購入した直後に、
洗濯物からカビ臭がする
洗濯槽内に黒いワカメ状のカスが浮いてくる
といったトラブルはよく見られます。
代表的な対処法は次のとおりです。
市販の洗濯槽クリーナー(塩素系)を用い、説明書に従って洗浄する
一度で改善しない場合、数回に分けて洗浄を繰り返す
それでも改善しない場合、プロの分解洗浄を検討する
ただし、分解洗浄費用が本体価格に迫る場合は、
買い替えも含めて冷静に検討する必要があります。
カビや雑菌は健康への影響も懸念されるため、
「我慢して使い続ける」判断は避けた方が安全です。
水漏れ・異音・脱水不良など故障が疑われる症状
中古洗濯機では、購入直後から次のような症状が出ることもあります。
水漏れ:ホースの接続不良、パッキン劣化、本体内部の破損など
異音:ベルト劣化、モーター不良、異物混入など
脱水不良:排水不良、モーターや基板の不具合など
このような症状が出た場合は、
まずは取扱説明書に沿ってユーザー側で確認できる範囲をチェック
保証期間内であれば、すみやかに販売店へ連絡
保証外で修理が高額になる場合は、修理と買い替えの費用を比較して判断
という流れで対応すると良いでしょう。
購入直後の故障時に取るべき行動(保証・相談先)
購入直後に故障した場合は、次の順序で対処します。
販売店の保証書・利用規約を確認する
保証期間内であれば、症状を整理して販売店に連絡する
事業者の対応が不誠実な場合は、
お住まいの自治体の消費生活センターなどの公的相談窓口に相談する
トラブル時に泣き寝入りしないためにも、
購入前に保証条件と相談窓口を確認しておくことが重要です。
事故や火災を防ぐための安全な使い方・定期点検のポイント
長期間使用された家電では、
経年劣化により発煙・発火などの重大事故が起こるケースも報告されています。
安全のために、次の点を意識してください。
コンセント周りのホコリをこまめに掃除する
異臭(焦げ臭さ)や異常な振動・発熱があれば、すぐに使用を中止する
電源コードやプラグに傷・変形がないか定期的に確認する
説明書の指示に従った設置・使用方法を守る
ケース別「あなたは中古洗濯機をやめたほうがいい?」診断
新社会人・初めての一人暮らしの場合
同じ部屋に3年以上住む見込みがある場合
→ 安価な新品洗濯機に延長保証をつけるパターンが、
トータルで最もバランスが良いケースが多いです。1〜2年で引っ越す可能性が高い場合
→レンタル/サブスク
信頼できる店舗の中古(製造5年以内・保証付き)
を比較し、総額と手間を考えて決めると良いでしょう。
小さな子どもがいるファミリー世帯の場合
小さなお子さまや敏感肌の家族がいる場合は、
衛生面・故障時の影響が非常に大きいため、基本的に中古はおすすめしません。
どうしても予算が厳しい場合でも、
製造年の新しい縦型の新品廉価モデル
分割払いや家電セット割引などの活用
を優先的に検討されることを強く推奨いたします。
単身赴任・学生など短期利用が前提の場合
利用期間が明確に1〜2年程度
故障時にはコインランドリーを使うなど、ある程度割り切れる
といったケースでは、条件次第で中古も選択肢となります。
ただし、中古を選ぶ場合でも、
製造5年以内
分解洗浄済み
3か月以上の保証
など、本記事のチェックポイントをできる限り満たす個体を選ぶことが重要です。
ドラム式がどうしても欲しい場合の現実的な選択肢
ドラム式がどうしても欲しい場合でも、
中古のドラム式は基本的に避けることをおすすめします。
現実的な選択肢としては、
型落ちの新品ドラム式
展示品・アウトレット品(未使用品)
など、状態が新品に近く、保証も確保できるものを優先的に検討する方が安全です。
よくある質問(FAQ)
Q. 製造から何年以内なら中古でも大丈夫ですか?
A. 一般的な目安としては、製造から5年以内をひとつの基準とお考えください。
標準使用期間7年前後・部品保有期間6〜7年程度であることを踏まえると、
5年を超えたあたりから故障リスク・修理不可リスクが一気に高まります。
Q. 分解洗浄済みと書いてあれば安心していいですか?
A. 「分解洗浄済み」の表示は、大きなプラス材料です。
ただし、
どこまで分解したのか
どの業者が作業したのか
再汚染を防ぐための保管方法はどうか
などによって質に差が出ます。
可能であれば、作業写真や実績、保証内容も併せて確認されることをおすすめいたします。
Q. フリマアプリの個人売買はやめたほうがいいですか?
A. フリマアプリの個人売買は、価格は魅力的な一方で、
保証がほぼない
設置・搬入トラブルが自己責任
説明と実物の状態が異なるリスク
といったデメリットがあります。
家電に詳しくトラブルにも自力で対応できる方以外には、
基本的にはおすすめしにくい選択肢といえます。
Q. どうしても予算がなく中古を買う場合、最低限の対策は?
A. どうしても中古を選ぶ場合は、最低限次の点を守ってください。
製造年は5年以内を目安にする
分解洗浄・内部クリーニングの有無を確認する
3か月以上の保証がある店舗から購入する
購入後すぐに洗濯槽クリーナーで複数回運転する
異音・異臭・水漏れなどの異常があれば、すぐに使用を中止し販売店に相談する
まとめ:中古洗濯機を選ぶか迷ったときの判断フロー
本記事の要点整理
中古洗濯機は、寿命・衛生・保証・ランニングコストの観点から、
多くの人にとって「やめたほうがいい」選択になりやすい家電です。それでも、
利用期間が短い
状態をしっかり見極められる
トラブル対応の時間的・精神的余裕がある
といった条件を満たす場合には、選択肢となり得ます。
最も重要なのは、
製造年・内部の状態・保証・設置条件を確認し、新品・レンタルとの総額比較で判断することです。
条件ごとの「やめたほうがいい/検討してもよい」早見表
小さな子ども・アレルギー体質の家族がいる
→ 原則として 中古はやめたほうがよい利用期間3年以上・毎日しっかり使う予定
→ 新品洗濯機+延長保証を強く推奨利用期間1〜2年・トラブル対応にもある程度自信がある
→ 条件付きで中古・レンタル・サブスクを比較検討ドラム式がどうしても欲しい
→ 中古ドラム式は避け、型落ち新品・アウトレット品を優先的に検討
仕様変更・リコール情報への注意喚起と、最終的な行動の提案
家電製品は、年式やモデルごとに仕様や安全性、リコール情報が異なります。
中古・新品を問わず、購入後も
メーカーのリコール情報
行政機関・公的機関からの注意喚起情報
を定期的に確認しておくと、より安心です。
最後に、もし現在、
「予算は厳しいが、失敗は絶対に避けたい」
という状況であれば、
まずは安価な新品洗濯機(縦型)+延長保証の総額を確認する
そのうえでなお、中古の方が明らかに総額メリットが大きい場合のみ、
本記事のチェックリストを満たす中古品を慎重に検討する
という順番で考えていただくことをおすすめいたします。