ラブブを手に入れたのに、「これって本物?」と不安になっていませんか。フリマや並行輸入で購入した場合、写真では正規品に見えても、外箱やタグまで似せた偽物が混ざることがあります。さらに厄介なのは、正規品でもロットや印刷状態によってQRが読み取りづらいケースがあり、「読めない=偽物」と単純に決めつけられない点です。
この記事では、まず公式の認証で確認する手順を整理し、そのうえで顔の造形、縫製、タグ、足裏ロゴ、付属品といった外観チェックを“誤判定しにくい順番”で解説します。購入前に避けるべき出品の特徴、届いた直後にやるべき検品チェックリスト、万一偽物だった場合の返金・通報まで、迷わず動けるようにまとめました。読み終えた頃には、「何を根拠に判断し、次に何をすればいいか」がはっきり分かるはずです。
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ラブブの偽物が増えている理由とリスク
ラフフなど模造品が出回る背景
ラブブ(LABUBU)は、キャラクターとしての人気だけでなく、ブラインドボックス(中身が選べない販売形式)やシリーズ展開、限定品の存在などによって「欲しい時に店頭で買えない」「欲しいデザインが当たらない」といった状況が起きやすい商品です。こうした需給の偏りは、二次流通の価格上昇を招きます。すると、相場より安く見える出品が“お得”に見えやすくなり、購入者が増えます。ここに偽物が混ざる余地が生まれます。
模造品の特徴として厄介なのは、単なる粗悪なコピーに留まらず、外箱やタグ、ラベル、印刷までそれらしく作ってくるケースがあることです。写真だけを見ると正規品と区別がつかず、届いてから「あれ、何か違うかも」と気づくことも珍しくありません。さらに、シリーズや生産時期によって細部の仕様が変わることがあり、正規品側にも個体差が存在します。この「正規品にも差がある」という前提があるため、チェックポイントを一つだけ見て断定しようとすると誤判定につながります。
また、購入経路が多様化している点も、偽物が増える背景の一つです。国内の公式ルートだけでなく、海外からの並行輸入、海外のフリマ、非公式の小売など、流通が広がるほど「本物と偽物が同じ棚に並ぶ」状況が生まれやすくなります。購入者側は、見た目や説明文だけで判断せざるを得ない場面が増え、偽物をつかまされるリスクが高まります。
このような状況では、「偽物かもしれない」と不安になるのは自然なことです。大切なのは、噂や断片的な特徴で決めつけるのではなく、公式の認証方法を軸にしつつ、外観・付属品・購入状況といった複数の材料で冷静に判断することです。
安全面のリスク(窒息・化学物質など)
偽物を避けるべき理由は、金銭的損失だけではありません。むしろ注意したいのは安全面です。正規品は一定の品質基準や検品を経て流通しますが、偽物はその限りではありません。具体的に起こり得るリスクは大きく分けて次の3つです。
1つ目は、部品の脱落や破損によるリスクです。ぬいぐるみやマスコット系は、目や装飾パーツ、金具などが付くことがあります。偽物は接着や縫製が甘く、引っ張った時に取れやすい場合があります。小さな部品が外れると、子どもやペットの誤飲・窒息につながる危険が高まります。飾るだけのつもりでも、ふとした拍子に手に取ったり落下したりするため、油断は禁物です。
2つ目は、素材や塗料の安全性です。偽物は素材の出所が不明なことがあり、匂いが強い、表面がベタつく、色移りするなどの違和感が出ることがあります。もちろん、正規品でも新品特有の匂いがある場合はありますが、刺激臭が強かったり、触ると手に色がついたりする場合は注意が必要です。肌が弱い人や子どもが触れる可能性があるなら、なおさら慎重に扱うべきです。
3つ目は、衛生面・保管面の問題です。偽物は保管環境や流通経路が不明で、汚れやカビ、虫などのリスクがゼロとは言い切れません。新品として売られていても実際はそうでない場合もあり、開封時に不自然な汚れがある、埃っぽい、異物が付着しているといったケースも想定しておく必要があります。
もし少しでも不安があるなら、まずは「使わない・触らせない」ことを最優先にして、真贋確認を進めてください。プレゼント用途の場合は特に、届いてすぐに検品できる時間を確保しておくと安心です。
ラブブを公式で確認する方法(QR・スクラッチコード)
外箱のホログラム/スクラッチコードで確認する流れ
真贋の確認で最も信頼性が高いのは、メーカーが用意している公式の認証方法です。ラブブを含むキャラクター商品は外箱やラベルに認証用の仕組みが用意されていることがあり、まずはそれを優先して確認します。ここで重要なのは、外観チェックより先に「公式で確認できるものは公式で確認する」という順番にすることです。見た目は主観が入りやすく、写真や照明条件で印象が変わります。一方、認証の仕組みは客観的な根拠になりやすいからです。
基本の流れは次のとおりです。
外箱を全体撮影して記録を残す
返品や問い合わせが必要になったとき、外箱の状態が重要な証拠になります。開封前の状態で、正面・背面・側面・底面、そしてラベル部分を撮影しておくと安心です。認証用のラベル(スクラッチなど)を確認する
ホログラム風のシールや、削ってコードを出す形式などがあります。削る前の状態も撮影しておきましょう。中古やフリマの場合は、すでに削られていることもあります。コードを控える
削った後のコードは、入力ミスを防ぐためメモに残します。スマホのメモ、紙、写真のいずれでも構いませんが、見間違いが起きやすい文字(Oと0、Iと1など)には注意してください。公式の認証導線から検証ページへ進み、コードを入力する
ここはとても大切です。検索で出てきた“それっぽいサイト”に直接入力するのではなく、公式が案内するルートで進みます。偽物側が似たページを用意している可能性があるためです。結果を保存する
結果の画面はスクリーンショットで保存しておきましょう。照会回数やメッセージが表示される場合は、その部分も含めて保存すると、後の交渉がスムーズになります。
もし外箱がない、もしくはラベルが欠損している場合は、この公式確認ができないことがあります。そのときは次章の外観チェックをより厳密に行い、購入先の状況(新品として買ったのか、中古なのか、説明に整合性があるか)を含めて総合判断する方針に切り替えます。
認証ページで見るべき表示と注意点
認証結果を見たとき、表示内容をどう解釈するかで迷う人が多いポイントがあります。そこで、結果画面で特に注目したい点を整理します。
まず、認証が成功した場合でも、表示が日本語とは限りません。ブランドや地域によって英語表記になることはあります。言語が英語だからといって直ちに怪しいと決めつける必要はありません。ただし、文章が不自然に崩れている、広告が過剰に表示される、別のアプリのインストールを促されるなど、通常の認証ページとして違和感が強い場合は慎重に扱ってください。
次に、照会回数に関する表示が出ることがあります。例えば「このコードは既に確認されている」など、初回でないことを示唆する表示が出るケースです。これは中古市場では必ずしも異常ではありません。前の所有者が確認した可能性があります。しかし、以下のような状況なら警戒度は上がります。
「新品未開封」と書かれていたのに、照会済みを示す表示が出た
出品者が「公式購入・未確認」と言っていたのに、複数回照会の表示が出た
同一出品者から複数購入したら、いずれも同じような不自然な照会状況だった
このような場合は、説明文との不一致として証拠化しやすいため、スクリーンショットを残したうえで返品・返金の相談材料にします。
また、認証がうまくいかない場合もあります。アクセスできない、ページが開かない、コードが通らないなどです。このとき、すぐに「偽物だ」と断定せず、まずは次の切り分けを行います。
通信環境の影響(Wi-Fi/モバイル回線の切替)
端末やブラウザの影響(別端末、別ブラウザで試す)
入力ミス(0/O、1/Iなどの見間違い)
ラベルの削り過ぎ・印字の欠け(写真で拡大して確認)
これらを試しても不明なら、次の外観チェックに進んで「複数の根拠」で判断を固めるのが安全です。
QRが読めない・別ページに飛ぶ時の考え方(個体差も含む)
QRコードは手軽ですが、万能ではありません。印刷精度、表面の反射、スマホのカメラ性能、照明などで読み取りが不安定になることがあります。また、QRを読み取った結果がブラウザで開くため、途中で別ページにリダイレクトしたり、言語が切り替わったりして不安になることもあります。
ここで大切なのは、QRの成否だけで白黒つけないことです。正規品でも読み取りがうまくいかないことは起こり得ますし、逆に偽物でも“それっぽいリンク”に飛ばすことは技術的に可能です。したがって、QRは「補助的な材料」と捉え、次のような優先順位で進めると誤判定を減らせます。
外箱にスクラッチコードなどの認証があるなら、そちらを主軸にする
QRは読み取りやすい環境で複数回試すが、うまくいかなくても即断しない
QRの挙動が不審(不必要な広告、アプリ誘導など)なら、入力や操作を中断し、外観チェックへ進む
公式確認が不十分な場合は、外観・付属品・購入状況の整合性で総合判断する
読み取りが不安定なときは、ラベルを斜めにして反射を避ける、明るい場所でピントを合わせる、レンズを拭くといった基本対応でも改善する場合があります。それでもダメなら「読み取れない」こと自体を一つの情報として記録し、ほかの情報と合わせて判断材料にしてください。
ラブブ本体で見分けるチェックポイント
顔の造形(歯・目・バランス)
外観で最初に見るべきは顔です。ラブブは表情の印象が強く、目・歯・輪郭のバランスがキャラクターらしさを左右します。偽物では、この「らしさ」が崩れやすい傾向があります。たとえば、目の位置が微妙にズレている、左右の大きさが違う、瞳の印刷が粗い、歯の形が不自然に尖っている・数が違う、口の開き方が不自然、輪郭が歪んでいるなどです。
ただし、顔の印象は個体差や光の当たり方、写真の角度でも大きく変わります。そこで、顔のチェックは次のように行うと精度が上がります。
正面だけでなく、斜め45度、横、少し上から、少し下からの角度も見る
目の位置と口の中心が“顔の中心線”に対して自然か確認する
歯の形が左右で揃っているか、歯の間隔が極端に違わないか見る
目のプリントが滲んでいないか、境界がガタついていないか拡大して見る
購入前の写真確認では、出品者に「正面アップ」「斜めアップ」をお願いすると判断しやすくなります。届いた後の検品では、自分で多角度撮影し、拡大して比較するのが有効です。
縫製・質感・ロゴ刻印(足裏・タグ・付属品)
ぬいぐるみ系やマスコット系では、縫製の丁寧さが品質に直結します。偽物はコストを抑えるため、縫い目が粗い、糸が飛び出している、左右のパーツ位置がズレている、詰め物の偏りで形が崩れているなどの不具合が出やすくなります。触ったときの毛並みや手触りも、正規品の基準から外れている場合があります。
縫製チェックで特に見たい箇所は次のとおりです。
顔まわり(目や口の周辺):縫い目が目立つと印象が変わりやすい
手足の付け根:引っ張ったときに糸が緩みやすい
背面や底面:普段見えにくい部分ほど粗さが出やすい
金具やリング部:縫い付けが弱いと脱落につながる
続いてロゴ刻印やタグです。足裏や本体のどこかにロゴが入るタイプでは、刻印の深さ、文字の潰れ、位置のズレなどを確認します。タグがある場合は、タグの材質、印字の鮮明さ、縫い付けの丁寧さを見ます。偽物はタグの印字が薄い、フォントが不自然、縫い付けが斜め、といった違和感が出ることがあります。
ただし、ここでも注意点があります。シリーズや生産時期でタグや刻印の仕様が変わる可能性があるため、単独の違いで断定しないことです。そこでおすすめなのは、次のように「複数要素で積み上げる」見方です。
顔の違和感がある
縫製が明らかに粗い
タグの印字が不自然
金具が安っぽく、仕上げが荒い
このように複数の不一致が重なるなら、偽物の可能性が高まります。逆に、違いが1点だけで、ほかは整っている場合は、個体差や仕様差の可能性も残ります。その場合は公式認証の結果や購入状況と合わせて判断してください。
付属品とパッケージ印刷の違い
外箱や内袋、カード、付属品などがある場合、それらも重要な判断材料になります。偽物は本体だけでなくパッケージも似せてきますが、紙質や印刷品質、細かいフォントの再現性で差が出ることがあります。
パッケージ印刷で見たいポイントは次のとおりです。
印刷の解像感:文字の輪郭が滲む、細線がガタつく
色味:極端に薄い・濃い、色が転んでいる
文字の配置:余白や行間が不自然
角の処理:折り目や糊付けが雑、箱が歪んでいる
内袋や付属品についても、素材が薄い、匂いが強い、縫製や成形が荒いといった違和感が出ることがあります。
ただし、付属品はシリーズによって差が大きく、ロット差も出やすい領域です。そこで、付属品は「決定打」ではなく「補助材料」として扱い、次のように使うのが安全です。
付属品・印刷に複数の粗さがあるなら疑いが強まる
付属品だけが違う場合は、シリーズの仕様差の可能性もあるため、ほかの要素と合わせて判断する
付属品が欠品している場合は、出品説明との整合性を確認し、説明と違うなら返金交渉材料にする
開封後は、外箱・内袋・同梱物を捨てないで一式保管しておくと、後から確認や交渉が必要になったときに役立ちます。
購入前に偽物を避ける見抜き方
価格が安すぎる出品の共通点
購入前にできる最大の対策は、「怪しいものに近づかない」ことです。中でも分かりやすいのが価格です。相場より極端に安い出品は、偽物リスクが高まります。もちろん、出品者が早く売りたい、相場を知らない、傷があるなどの理由で安くなることはありますが、人気商品で常に一定の需要がある場合、極端な安さは理由が必要です。
安すぎる出品にありがちな共通点としては、次のような傾向があります。
説明文が短く、購入先や状態が曖昧
写真が少なく、肝心のラベルやタグが写っていない
「海外製」「並行輸入」「正規品保証なし」など、責任回避の文言がある
返品不可・ノークレームを強調している
同じ出品者が大量に同種商品を売っている
こうした特徴が重なるほど、リスクは上がります。特に「写真が少ない」「ラベルやタグが見えない」出品は避けるのが無難です。質問に対して誠実に追加写真を出せる出品者ほど、正規品である可能性が高まりやすいという経験則もあります。
写真で必ず要求したいカット(箱・タグ・足裏など)
二次流通で購入するなら、「写真で確認できる材料を増やす」ことが重要です。最低限お願いしたいのは、次のカットです。
外箱のラベル部分(スクラッチや認証に関係する部分が分かる)
本体タグ(印字が読める、縫い付けが分かる)
足裏ロゴや刻印(ある場合はアップ)
顔の正面アップと斜めアップ(歯・目・輪郭が分かる)
付属品一式(ある場合は並べて撮影)
要求するときは、「確認のため」と丁寧に伝え、可能なら具体的に「ラベルが読めるように近くで」「反射しない角度で」など、撮影のコツも添えるとスムーズです。もし出品者が「手元にない」「撮れない」「後で」と繰り返す場合は、その時点で見送る判断が賢明です。焦って購入すると、届いてからの負担が増えます。
さらに、購入前の段階で次の点も確認しておくと、トラブル時の対応が楽になります。
発送方法や追跡の有無
返品・返金の条件
すり替え防止を理由に返品不可としていないか(交渉余地の有無)
商品説明に「正規品」「本物」と書いてあるか(虚偽なら強い材料になる)
説明文が曖昧な場合は、購入先(公式・店舗名・購入時期)を質問して、回答を保存しておくと後で役立ちます。
安全な購入先(公式・正規取扱)を優先する考え方
最も安全なのは、公式または正規取扱店で購入することです。多少価格が高く見えても、「偽物リスク」「返金交渉の時間」「安全面の不安」をまとめて減らせると考えると、トータルでは安心に繋がります。特にプレゼント用途なら、最初から安全なルートを選ぶ価値は高いでしょう。
どうしても二次流通で買う場合は、次の方針を持っておくと迷いにくくなります。
“安さ”より“証拠の揃い具合”を優先する
写真追加に応じる、説明が具体的、やり取りが丁寧な出品者を選ぶ
届いたらすぐ検品できるよう、受け取りタイミングを調整する
開封時の記録(写真・動画)を残せる環境で開封する
「偽物を避ける」のは、購入前の行動でほぼ決まります。届いてから頑張るより、買う前に厳しく見るほうが、ストレスも損失も減らせます。
偽物だった場合の対応手順(返金・通報・安全)
まずやること(使用中止・保管・証拠保存)
疑わしいと感じたら、最初にするべきことはシンプルです。「使わない」「捨てない」「証拠を残す」。この3点が要です。
使用を中止する
とくに子どもが触る環境では、部品脱落や素材の不安を考え、触らせないようにします。飾る場合も落下や接触が起きない場所に避難させます。付属品を含めて一式保管する
外箱、ラベル、内袋、タグ、同梱物など、買ったときに付いてきたものはすべて保管します。返金交渉で「現物の状態」を示す材料になります。証拠を整理して残す
写真は以下を押さえると強いです。外箱全体(各面)
ラベル(削る前・削った後・コードが読める状態)
顔(正面・斜め)
タグ(印字が読めるアップ)
足裏ロゴや刻印(アップ)
縫製の粗い箇所(糸の飛び出しなど)
付属品一式
また、購入画面(商品説明、価格、出品者情報)、やり取りの履歴(質問と回答)もスクリーンショットで保存します。やり取りの中で「正規品です」「公式購入です」といった文言がある場合は特に重要です。
フリマ/ECでの返金交渉の進め方
返金交渉は、感情的に進めるほどこじれます。相手を責めるより、「事実」「根拠」「手続き」に沿って淡々と進めるほうが成功率が上がります。基本の流れは次のとおりです。
状況を短く整理する
例:商品説明は「新品未開封・正規品」
到着後、公式認証が通らない/認証結果が不自然
外観にも複数の違和感がある
返品・返金を希望する
根拠を添える
スクリーンショットや写真を添付し、「どこがどう違うのか」を箇条書きで提示します。認証の結果(もしくは入力しても通らない状況)
タグ印字の不自然さ
縫製の粗さ
顔のバランスの違和感
といった形で、複数項目を示すと説得力が上がります。
プラットフォームのルールを優先する
個別に揉める前に、フリマやECサイトのサポート窓口・補償制度に沿って申請するのが基本です。期限がある場合が多いので、気づいたら早めに動きます。出品者との個別交渉だけに頼ると、時間切れになるリスクがあります。返送前に状態記録を徹底する
すり替えトラブルを避けるため、返送前に現物状態の写真・動画を残しておきます。梱包の様子、伝票番号、発送控えも保管します。
交渉において大切なのは「正規品として購入したのに、正規品である合理的根拠が得られない(または偽物の可能性が高い)」という構図を作ることです。相手が故意かどうかの断定は不要です。事実に基づいて返品・返金を求めます。
子どもが触れた場合の注意(破損・臭い・部品脱落)
もし子どもがすでに触っていた場合でも、過度に不安になる必要はありませんが、念のため確認しておきたいことがあります。
小さなパーツが緩んでいないか
目や装飾、金具など、引っ張ると外れそうな箇所がないか確認します。緩い場合は直ちに隔離します。手や口に入れていないか
小さな子どもは口に入れることがあります。万一飲み込んだ可能性がある場合は、様子を見つつ必要なら医療機関に相談します。肌に異常がないか
触った後に赤みやかゆみが出た場合は、まず洗い流し、症状が続くなら医師に相談します。原因が断定できなくても、安全第一で対応します。異臭・ベタつき・色移りがないか
強い刺激臭、ベタつき、触ると手に色が付くような状態は要注意です。触らせずに袋に入れて保管し、返金・通報の手続きへ進みます。
偽物の疑いがあるなら、飾るだけでも「落下して子どもが拾う」「パーツが外れて床に落ちる」といった事故が起こり得ます。安全確保のためにも、疑わしい段階で隔離するのが最も確実です。
よくある質問
認証結果が英語でも本物と言える?
英語表示だからといって、それだけで偽物と判断するのは早計です。ブランドの認証ページが英語表記で提供されることは十分あり得ます。重要なのは、表示言語ではなく「公式導線でアクセスしているか」「表示内容が認証として自然か」「不審な誘導がないか」です。
不安が残る場合は、次の対応をおすすめします。
結果画面をスクリーンショットで保存する
認証ページへ至る手順(どこからアクセスしたか)をメモする
ほかの要素(外観・付属品・購入状況)と合わせて総合判断する
英語表記が理由で迷う場合でも、焦って断定せず、判断材料を積み上げることが大切です。
QRが読み取れない=偽物?
QRが読み取れないだけで偽物とは言い切れません。QRは印刷や環境に左右され、正規品でも読み取りにくいケースがあります。反射やピントの問題で読み取れないこともありますし、ラベル表面が擦れている、印字が薄いといった理由で読み取れない場合もあります。
QRが読み取れない場合は、次の順で判断してください。
スクラッチコードなど別の公式認証があるなら、そちらを優先
読み取り環境を変える(明るい場所、反射を避ける、別端末)
それでも無理なら、外観・付属品の複数チェックへ移行
購入先の信頼性・説明の整合性を確認し、総合判断する
「QRが読めない」という事実は記録しておくと良いですが、それ単独で結論を出さないほうが安全です。
中古でコードが削られている場合は?
中古で外箱のスクラッチコードが削られている、あるいは箱自体がない場合、公式認証という強い根拠が得られないことがあります。この場合は、判断の軸を次の3つに移すと迷いにくくなります。
購入状況の整合性
出品者の評価や過去取引の傾向
購入先・購入時期の説明が具体的か
質問への回答が丁寧で一貫しているか
本体の完成度(複数要素で評価)
顔の造形(歯・目・バランス)
縫製や素材感
タグやロゴ刻印
金具や付属品の仕上げ
返品・補償の見込み
プラットフォームの補償が使える条件か
到着後すぐに検品できるか
返品不可・ノークレームの強調がないか
中古でコードが削られていること自体は必ずしも悪ではありませんが、「新品未開封」を謳っているのに削られている場合は大きな不一致です。その場合は購入を見送るか、購入後なら返金交渉の材料として扱うべきです。
見分け方の優先順位(表)
| 優先度 | 確認方法 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|
| 1 | 公式認証(スクラッチコード等) | 客観的根拠になりやすい | 箱なし中古だと難しい |
| 2 | 本体の外観(顔・縫製・ロゴ・タグ) | 手元で詳細確認できる | 個体差・仕様差があり得る |
| 3 | 付属品・パッケージ印刷 | 複数の違和感を拾える | 単体では決め手になりにくい |
| 4 | 購入経路(公式・正規・出品者) | そもそもリスクを減らせる | 価格が高くなりがち |
購入前チェックリスト(10項目)
相場より極端に安くない
出品者評価・過去取引に不自然さがない
外箱ラベル(スクラッチ部)が写っている
タグ(縫い付け部含む)が写っている
足裏ロゴ(刻印がある場合)が写っている
顔(歯・目)が正面と斜めで確認できる
付属品が揃っている写真がある
購入先・購入時期などの説明が具体的で一貫している
返品可否・補償の条件が確認できる
質問への回答が具体的で、写真追加に応じる
到着後チェックリスト(10項目)
開封前に外箱とラベルを撮影
ラベルのスクラッチ前後を撮影し、コードを控える
公式認証を試し、結果画面を保存
QRの挙動が不審なら操作を止め、別手段で確認する
顔(歯・目)を正面と斜めで撮影し、拡大して確認
縫製(糸の飛び出し、左右差)を重点的に確認
タグの印字・縫い付け・材質を確認
足裏ロゴや刻印、金具の仕上げを確認
付属品・内袋・箱印刷の粗さや不一致を確認
異臭・ベタつき・色移りがあれば隔離し、証拠化する
偽物疑い時の対応チェックリスト(7項目)
使用を中止し、子どもが触れない場所に隔離する
外箱・タグ・付属品を捨てずに一式保管する
写真・動画・購入画面・やり取り履歴を保存する
公式認証の結果(または認証不能の状況)を保存する
説明文との不一致点を箇条書きにして整理する
プラットフォームの補償手順に沿って期限内に申請する
返送前に現物状態と梱包状態を記録し、発送控えを保管する
疑わしいときに最短で安心へ近づくコツは、「公式で確認できるものを最優先し、外観チェックは複数項目で積み上げる」ことです。ひとつの特徴だけで断定すると、正規品の個体差に振り回されたり、逆に偽物の巧妙さにすり抜けられたりします。購入前の段階から写真と説明の整合性を厳しく見て、到着後は証拠を残しながら確認する。この流れを押さえれば、損失と不安を大きく減らせます。