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知恵袋

【知恵袋まとめ】年金の追納はしない方がいい?メリット・デメリットと損得の判断基準

「学生のときに国民年金の保険料を猶予してもらったけれど、今さら追納した方がいいのか分からない」「知恵袋では“追納なんてしない方がいい”という意見もあって、どう判断すればいいのか不安」――このような悩みをお持ちではないでしょうか。

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、

  • 「追納しても元が取れないから意味がない」

  • 「年金制度自体が不安だから払わない方がいい」

  • 「余裕があれば追納すべき」

といった、立場の異なるさまざまな意見が飛び交っています。しかし、年金の追納をするべきかどうかは、年齢・収入・家計状況・家族構成・健康状態などによって大きく変わるため、「知恵袋でこう書いてあったから」だけで決めることは非常に危険です。

本記事では、知恵袋でよく見かける疑問や誤解を整理しながら、国民年金の追納制度の基礎知識、メリット・デメリット、「追納しない方がいい」と言われるケース、自営業・フリーランスの方が検討すべき選択肢、そして最後にご自身で判断するためのチェックリストと簡易フローチャートをご提供いたします。

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この記事のまとめ
  • 知恵袋には「追納した方がいい」「しない方がいい」という両方の意見があるが、多くは回答者自身の条件や価値観に依存している

  • 追納には、老齢基礎年金の増額、障害・遺族年金の保障確保、社会保険料控除による節税といったメリットがある一方、資金負担や制度変更リスクというデメリットもある

  • 「追納しない方がいい」ケースとして、年収が低く税負担が小さい人、生活防衛資金が乏しい人、他の老後資金が十分に見込める人などが挙げられる

  • 自営業・フリーランスは、追納だけでなく、任意加入・保険・NISA・iDeCoなどを組み合わせて、リスク分散と老後資金形成の両立を図ることが重要である

  1. ねんきん定期便・ねんきんネットで自分の記録を確認する

    • 免除・猶予・未納期間がどれくらいあるか

    • 追納可能な期間がどこまでか

  2. 生活防衛資金と家計の収支を整理する

    • 無理なく追納できる金額・期間を把握する

  3. 年金事務所や市区町村窓口で追納額・加算金の具体的な試算をしてもらう

  4. 必要に応じて、ファイナンシャルプランナー(FP)に老後資金全体のシミュレーションを相談する

目次

知恵袋で多い「年金の追納はしない方がいい?」という悩み

知恵袋の典型的な質問パターン

知恵袋では、次のような質問が多く見られます。

  • 「学生納付特例で保険料を払っていませんでした。社会人になった今、追納した方がいいのでしょうか?」

  • 「収入があまり高くなく、生活もギリギリです。無理して追納する意味はありますか?」

  • 「投資の方が利回りが高いと聞きます。追納せずに投資に回した方が得でしょうか?」

  • 「年金制度は破綻すると聞いたので、追納なんて無駄ではないでしょうか?」

これらの質問に対して、回答者はそれぞれの経験や価値観にもとづいて回答しますが、質問者と回答者の状況(年齢・年収・家族構成など)が全く違うことも多く、そのまま当てはめると誤った判断につながりかねません。

「追納すると損/意味がない」という書き込みが生まれる背景

「追納しても元が取れない」「払った方が損」という書き込みの背景には、次のような考え方があります。

  • 将来の年金受給額がどの程度増えるかを定量的に把握していない

  • 追納額と将来の受給増額の“利回り”だけを見て、税制メリットや障害・遺族年金などの保障を考慮していない

  • 年金制度そのものへの不信感が強く、「払ったら負け」という極端な前提から議論がスタートしている

もちろん、「自分の場合はあえて追納せず、別の方法で老後資金を準備する」という選択が合理的になるケースもありますが、一部の経験談を一般化してしまうことが問題です。

ネットの意見だけで判断することが危険な理由

  • 回答者の属性(年代・職業・家族状況)が不明確であり、自分と条件が大きく異なる可能性がある

  • 税制や年金制度の詳細を理解しないまま、印象や感情で語られている回答も多い

  • 誤った情報や古い情報にもとづく回答も混在している

そのため、公的な情報をベースにしつつ、自分の状況に引き直して判断することが必要です。


年金の「追納」とは何か — 制度の基礎知識

追納・後納・任意加入の違い

国民年金には似た用語がいくつかあり、まずはここを整理することが重要です。

用語主な対象期間内容
追納免除・猶予・学生納付特例などの期間後から保険料を納め直すこと
後納過去の「未納」の一部期間など特例的に過去分を納められる制度
任意加入60歳以降など本来の加入義務がない期間に任意で加入
  • 追納:学生納付特例・保険料の免除・納付猶予など、「制度として払わなくてよい」と扱われていた期間を、将来の年金額を増やしたり資格を満たしたりする目的で後から納める制度です。

  • 後納:単純な「未納」を遡って納められる制度ですが、利用できる期間や条件が限られます。

  • 任意加入:通常の加入義務が終了した後(60歳以上など)に、受給資格期間や年金額を補うために自分の希望で加入する制度です。

追納できる人・できる期間・期限のルール

追納できるのは、基本的に次のような期間です。

  • 学生納付特例を受けた期間

  • 保険料の全額免除・一部免除・納付猶予を受けた期間

そして、追納できる期限は、原則として対象期間から10年以内とされています。

ただし、制度の詳細や特例は変更される場合がありますので、必ず最新の情報を年金事務所や公式サイトで確認することが重要です。

追納手続きの流れと必要書類

一般的な流れは次のとおりです。

  1. ねんきん定期便やねんきんネットで、免除・猶予・学生特例の期間を確認する

  2. 管轄の年金事務所や市区町村の窓口で「追納したい」旨を相談する

  3. 対象期間や金額、加算金の有無などの説明を受ける

  4. 納付書を受け取り、金融機関やコンビニ、口座振替などで支払う

必要なものの例としては、基礎年金番号が分かるもの、本人確認書類、マイナンバー等が挙げられます。


年金を追納するメリット

老齢基礎年金が増える仕組み

国民年金(老齢基礎年金)の受給額は、一般に「納付済期間+保険料免除等の期間」に応じて計算されます。

追納を行うことで「納付済期間」が増えれば、将来受け取る年金額もその分増えることになります。

  • 免除や猶予の期間をそのままにしておくと、受給額が減少する

  • 追納を行えば、その期間が“納付済”として扱われ、将来の受給額が増える

したがって、老後の安定した「終身の収入」を少しでも増やしたい方にとって、追納は有力な手段となります。

障害年金・遺族年金など“もしもの備え”への影響

国民年金には、老齢年金だけでなく、

  • 働けなくなったときの「障害基礎年金」

  • 万一のときに遺族に支給される「遺族基礎年金」

などの機能もあります。これらを受給するには、「保険料納付要件」を満たしている必要があります。

追納により納付済期間が増えれば、将来、障害が発生した場合や死亡した場合に一定の保障を受けられる可能性が高まるため、「保険」としての意味も持ちます。

社会保険料控除による税金面のメリット

追納した保険料は、原則としてその年の社会保険料控除の対象となり、所得税・住民税の負担軽減につながります。

  • 所得税率が高い人ほど、控除による節税効果が大きい

  • 追納額が大きい年ほど、税金の軽減額も相応に大きくなる可能性がある

一方で、年収が低くそもそも税金があまりかかっていない人の場合、控除のメリットは小さくなります。この点は、「追納しない方がいい人」の条件の一つにもなります。


年金を追納しない/できない場合のデメリット・リスク

将来の年金受給額がどれくらい減る可能性があるか

追納しない場合、その期間は「未納」または「免除・猶予のまま」として扱われます。結果として、

  • 受給できる老齢基礎年金の額が減少する

  • 受給資格期間(例:10年)に届かないおそれがある

といったリスクがあります。

どれくらい減るかは、未納・免除・猶予の期間や種類によって変わるため、自分の記録をもとに、ねんきん定期便や年金事務所で試算してもらうことが重要です。

受給資格要件・障害年金・遺族年金への影響

追納しないままでいると、障害基礎年金や遺族基礎年金の受給条件を満たさない可能性があります。

特に、自営業・フリーランスの方は会社の厚生年金や企業の保障制度がないケースも多く、「国民年金の保障をどこまで確保するか」がリスクマネジメント上の大きなポイントになります。

追納期限切れ・加算金(延滞金)の注意点

追納には期限があり、原則として対象期間から10年を過ぎると追納できなくなります。また、過去から一定期間を過ぎてから追納すると、当時の保険料に「加算金(延滞金に近いもの)」が上乗せされる場合があります。

  • 期限を過ぎれば、そもそも追納できなくなる

  • 期限内であっても、時間が経つほど加算金が増える可能性がある

そのため、「追納するかどうか迷っているうちに時間だけが過ぎる」という状況は避ける必要があります。


「追納しない方がいい人」の典型ケースと判断の考え方

ここからは、あえて「追納しない」という選択が合理的になり得る代表的なケースを整理します。

ただし、どの場合も“絶対に追納してはいけない”という意味ではなく、「慎重な検討が必要なケース」とお考えください。

年収が低く、税金がほとんどかからない人のケース

年収が一定水準以下で、所得税や住民税がほとんどかからない場合、追納しても社会保険料控除のメリットが小さいため、「節税面ではほとんど得をしない」ことがあります。

  • 追納により老後の年金額は増えるものの、現在の生活が厳しくなる

  • 税負担がそもそも少ないため、「追納+節税」のトータルメリットが限定的

このような人は、無理に追納して家計を圧迫するよりも、生活の安定を優先するという考え方も現実的です。

生活が苦しく、まとまった追納資金を用意できない人のケース

  • 住宅ローンや教育費などの支出が大きく、貯蓄も十分でない

  • 臨時支出が発生した際の生活防衛資金がほとんどない

といった場合、追納に多額の資金を当てることは、短期的な家計リスクを高める可能性があります。

このケースでは、

  • 追納額を減らして「一部のみ」行う

  • 追納より、まずは緊急資金(生活防衛費)を優先して貯める

といった柔軟な対応も検討に値します。

他の老後資金(退職金・投資・不動産など)が見込める人のケース

たとえば、

  • 厚生年金や企業年金が充実しており、将来の公的年金が手厚い会社員

  • まとまった退職金や不動産収入などが確実に見込める人

  • 既に十分な金融資産を形成している人

などは、年金の追納ではなく、自助努力による老後資金に比重を置いてもよい場合があります。

ただし、どれだけ資産があっても、

  • 障害年金・遺族年金といった保障をどう考えるか

  • 「一生涯受け取れる終身収入」をどこまで確保したいか

という観点で、公的年金の役割を再確認しておくことが重要です。


自営業・フリーランスが検討すべき選択肢

自営業・フリーランスは、厚生年金や企業年金などがないことが多いため、国民年金と自助努力による老後資金形成の両輪が非常に重要です。

追納を「今すぐする/分割する/一部だけにする」判断軸

追納を検討する際の代表的な選択肢は、次の3つです。

  1. 可能な範囲で一括または計画的に追納する

  2. すべてではなく、「一部の期間だけ」追納する

  3. 当面は追納せず、期限ギリギリまで様子を見る(ただし加算金に注意)

判断のポイントは以下のとおりです。

  • 現在の手取り収入と固定費のバランス

  • 貯蓄・生活防衛資金の有無

  • 今後の収入見込み(仕事の伸びしろや景気動向)

  • 障害・遺族年金などの保障をどこまで重視するか

任意加入や保険商品の活用など、追納以外の公的・民間の手段

追納だけでなく、次のような選択肢もあります。

  • 60歳以降の任意加入によって、受給資格や年金額を補う

  • 民間の医療保険・就業不能保険・死亡保険などで「もしも」に備える

  • 小規模企業共済やiDeCoを活用し、個人事業主・フリーランスとして退職金や年金を自分で準備する

これらを組み合わせることで、「公的年金だけに依存しない仕組み」をつくることが可能です。

NISA・iDeCoなど資産運用と、年金追納のバランスの取り方

  • 追納は「将来の年金を増やすための安全性の高い選択肢」

  • NISA・iDeCo等の投資は、「リスクを取りながら資産を増やす選択肢」

という性質があり、それぞれ一長一短があります。

  • 安定性を重視するなら、追納や個人年金保険など“年金的な商品”を厚くする

  • 成長性を重視するなら、投資信託等を活用しつつ、最低限の追納や任意加入で公的年金も確保する

というように、バランスを取ることが重要です。


損得を整理するためのチェックリスト&簡易フローチャート

チェックリスト(収入・税金・貯蓄・家族構成・健康状態など)

以下のチェックリストを用いて、ご自身の状況を整理してみてください。

  • 現在の年齢は?(20代/30代/40代/50代以上など)

  • 年間の手取り収入はおおよそいくらか?

  • 所得税や住民税は、毎年どれくらい支払っているか?

  • 生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分程度の貯蓄)は確保できているか?

  • 住宅ローンや教育費など、今後の大きな支出予定はどれくらいあるか?

  • 配偶者や子どもなど、自分に万一のことがあった場合に収入を失う家族はいるか?

  • 健康状態や職業上のリスク(ケガ・病気の可能性)はどうか?

  • 投資経験やリスク許容度(値下がりへの耐性)はどの程度か?

これらに回答することで、追納の優先度や、他の手段との組み合わせ方が見えやすくなります。

「追納した方がよい/様子を見てもよい/別の手段を優先すべき」簡易フローチャート

簡易的な判断フローのイメージは次のとおりです。

  1. 生活防衛資金(生活費3〜6ヶ月分以上)があるか?

    • ない → まずは貯蓄を優先し、「別の手段を優先すべき」グループ

    • ある → 2へ

  2. 年収や税額が一定以上で、社会保険料控除のメリットが見込めるか?

    • はい → 3へ

    • いいえ → 「追納は少額に抑える/様子を見る」グループ

  3. 障害年金・遺族年金などの保障を重視したいか?

    • はい → 「追納した方がよい」グループ

    • いいえ → 投資や貯蓄との比較を行いつつ、追納と併用するか検討

あくまで簡易フローであり、最終的には年金事務所やファイナンシャルプランナーと相談のうえで決定されることをおすすめいたします。

必ず押さえたい「損得」以外の観点(安心感・保障・制度リスク)

金銭面では「損得」で判断しがちですが、以下の点も重要です。

  • 終身で受け取れる「公的年金」という性質による心理的安心感

  • 障害や遺族への保障を、どこまで公的制度に委ねるか

  • 将来の制度改正リスク(増額・減額・条件変更)が常に存在すること

これらを含めたうえで、「自分はどこまで年金に頼り、どこから自助努力に切り替えるのか」を考えていくことが大切です。


知恵袋でよくある誤解と正しい理解

「追納しないと年金が全くもらえない」という誤解

実際には、受給資格期間(例:10年)を満たしていれば、一定額の年金を受給できます。

追納しないからといって「ゼロになる」とは限りませんが、受給額が減る可能性がある点には注意が必要です。

「追納すれば必ず得をする」という誤解

追納をすると、将来の年金額は増えますが、

  • 将来何歳まで生きるか(受給期間)が分からない

  • 制度変更により受給額や条件が変わる可能性がある

  • 追納のために現在の生活が圧迫されるリスクがある

といった要素を踏まえると、「絶対に得」とは言い切れません。

“保険的な意味”と“終身の収入源”としての価値も含めた総合判断が求められます。

「年金制度はすぐ破綻するから払うだけ無駄」という極端な意見への向き合い方

インターネット上では、「どうせ年金はもらえない」「破綻する」といった極端な意見も散見されますが、

  • 制度が維持される前提でライフプランを組む人が多数派であること

  • 実際には給付水準の調整や支給開始年齢の見直しなど、「制度を維持するための変更」が繰り返されてきたこと

を踏まえると、公的年金は「全くなくなるもの」と考えるより、「水準は変動しうるが、基本的には続く制度」と捉える方が現実的です。

そのうえで、

  • 「公的年金だけに頼らず、自助努力も行う」

  • 「追納すべきかどうかは、自分のリスク許容度・価値観も踏まえて決める」

というバランスの取れたスタンスが望ましいと言えます。