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知恵袋

耳の中でガサガサ・ゴソゴソ音がする原因と対処法|知恵袋の自己流ケアは危険?

耳の中で「ガサガサ」「カサカサ」と音が続き、原因が分からないまま不安を抱えていませんか。
痛みはないのに気になる、耳垢が詰まっている気がする、水が入ったままのような感覚が消えない…。こうした違和感は、日常生活の集中力を奪い、放置してよいのか判断に迷いやすい症状です。

さらに知恵袋などで似た相談を検索すると、「自分で取れる」「放置しても大丈夫」といったさまざまな意見が目に入り、どれを信じてよいのか分からなくなることもあります。

本記事では、耳の中でガサガサ音がするときに考えられる主な原因、自宅でしてよい対処・してはいけない行為、そして耳鼻科を受診すべきサインを、専門的な知見をもとに丁寧に整理いたします。

「とにかく不安を解消したい」「自分の場合は受診すべきなのか知りたい」
そのような方のために、安全で再現性の高い情報だけを厳選してまとめました。

まずは、ガサガサ音が起きる仕組みと、危険なケースの見分け方から確認していきましょう。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ
  • 耳の中のガサガサ音の主な原因は、耳垢栓塞、外耳道異物、外耳炎、耳に水が入った状態などが多い

  • 強い痛み・耳だれ・聞こえの低下・めまいなどを伴う場合は、早急に耳鼻咽喉科の受診が必要

  • 自己流の耳掃除や異物除去は、外傷や炎症を悪化させるリスクがある

  • 軽い違和感や一時的なガサガサ音であっても、長引く場合は一度耳鼻科で確認した方が安心

次のような場合は、「様子見」よりも「受診」を優先することをおすすめします。

  • ガサガサ音が2週間以上続いている

  • 痛みや聞こえにくさがある

  • 子どもや高齢者で、様子がいつもと明らかに違う

  • 自分で対処してみたが、むしろ悪化している気がする

耳の中は自分では見えない場所だからこそ、専門家による確認が安心につながります。

目次

耳の中で「ガサガサ音がする」とは?よくある状況と症状の整理

耳の中で「ガサガサ」「カサカサ」と音がすると、とても気になり不安になります。
痛みはあまりなくても、「何か挟まっているのではないか」「耳垢が取れないのではないか」と感じ、知恵袋のようなQ&Aサイトで同じ症状の人を探す方も多いです。

ここでは、まずどのような状況でガサガサ音がしやすいのか、全体像を整理いたします。

どんなときにガサガサ・カサカサ音を感じやすいか

耳の中のガサガサ音は、次のような場面で気づかれることがよくあります。

  • 頭を振ったり、歩いたりしたときに、耳の中で何かが動くような音がする

  • 口を開けたり、あくびをしたりするときに、耳の奥で音がする

  • 入浴やプールのあとに、片耳だけガサガサ、チャプチャプした感じが続く

  • イヤホンを外したあとに、耳の中がカサカサ、ゴロゴロする

多くの場合、「片耳だけ」に感じることが多く、「耳が詰まったような感じ」や「こもった感じ」を伴うこともあります。

知恵袋に多い「耳の中ガサガサ」相談パターン

知恵袋などでよく見られる相談を整理すると、次のようなパターンがあります。

  • 「耳かきのあとからガサガサ音がして、耳垢が奥に押し込まれた気がする」

  • 「お風呂のあとから片耳のガサガサ音が消えず、水が入ったままのような感じが続く」

  • 「子どもが『耳の中がガサガサする』『かゆい』と言うが、中が見えないので不安」

  • 「痛みはないが、耳の中でガサガサ動く感じがして怖い」

どれも「原因が分からず不安」「自分でどうにかしたいが、耳をいじるのは怖い」という共通した心理があります。

危険度が高いサインとそうでないサインの違い

すべてのガサガサ音が重い病気を意味するわけではありません。しかし、次のような場合は注意が必要です。

危険度が高いサイン(早めの受診が望ましい)

  • 強い痛みやズキズキする痛みがある

  • 聞こえが急に悪くなった、片耳だけ聞こえにくい

  • 耳だれ(耳から膿や血が出る)がある

  • 発熱やめまい、激しい頭痛を伴う

  • 子どもが激しく痛がる、夜眠れないほどの様子

比較的軽いことが多いサイン(ただし長引く場合は受診を)

  • 痛みはなく、ガサガサ・カサカサとこすれるような音だけ

  • 入浴後に一時的なガサガサ音がするが、数時間で消える

  • かゆみが少し気になる程度

危険度が高いサインがある場合は、自己判断で様子を見ず、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診することが勧められます。


耳の中がガサガサ音がする主な原因と特徴

ここでは、耳の中でガサガサ音がする代表的な原因を、分かりやすく整理いたします。

耳垢栓塞(耳垢が詰まっているケース)

耳垢栓塞(じこうせんそく)は、耳垢が外耳道に詰まってしまう状態です。耳垢が固まってしまったり、耳かきや綿棒で奥に押し込んでしまったりすると起こりやすくなります。

特徴

  • 頭を動かすと、耳の中でカサカサ・ゴソゴソと音がする

  • 耳が詰まったような感じや、自分の声がこもって聞こえる

  • 軽い聞こえにくさ(難聴)を感じることがある

  • 多くの場合、痛みは強くない

耳垢栓塞は、自分では取れないことが多く、無理に取ろうとすると外耳道や鼓膜を傷つける危険があります。耳鼻咽喉科で専用の器具や洗浄で安全に除去するのが基本です。

外耳道異物(綿棒の先・虫・ビーズ・水など)

外耳道異物とは、耳の穴に本来ないものが入り込んでしまった状態です。

よくある異物の例

  • 綿棒の先の綿が取れて残ってしまった

  • 小さな虫が耳に入った

  • 子どもがビーズや消しゴムのかけらを入れてしまった

  • 水が入ったまま、動くたびに音がする

特徴

  • 片耳だけ急にガサガサ・カサカサ音がする

  • 明らかな異物感や「何か詰まっている感じ」がある

  • 虫の場合、動くたびにカサカサ、ガサガサと強く感じることも

異物をピンセットや綿棒で取ろうとするのは非常に危険です。奥へ押し込んでしまったり、鼓膜を傷つけたりする原因になるため、必ず耳鼻咽喉科で除去してもらう必要があります。

外耳炎・皮膚の乾燥によるカサカサ音

耳の穴の皮膚が炎症を起こしている状態を外耳炎といいます。耳かきのし過ぎや、綿棒で強くこする習慣が原因になることがあります。

特徴

  • 耳の中がかゆい、ヒリヒリする

  • カサカサ音とともに、耳の入口が赤くただれていることがある

  • 触ると痛みが出る場合もある

また、皮膚の乾燥が強いと、細かい耳垢がこすれてカサカサ音の原因にもなります。保湿目的のローションやオイルを使う方法が紹介されることもありますが、量や使い方を誤ると逆効果になり得るため、自己判断で多量に使用することは避けるべきです。

耳に水が入ったときのガサガサ音

入浴やプールのあとに耳に水が入ると、「ガサガサ」「チャプチャプ」とした音や違和感を感じることがあります。多くの場合、水であれば数時間〜1日程度で自然に乾いてしまい、特別な処置は不要なことが多いです。

ただし、

  • ガサガサ音が数日以上続く

  • かゆみや痛みを伴う

  • 聞こえにくさが増している

などの場合は、耳垢の溜まりすぎや外耳炎など、別の問題が隠れている可能性があるため、耳鼻科受診が推奨されます。

中耳や耳管のトラブルによる違和感

耳の奥(鼓膜のさらに奥)の中耳や、鼻と耳をつなぐ耳管のトラブルでも、「耳が詰まる」「自分の声が響く」といった違和感が出ることがあります。

これらは必ずしもガサガサ音という形とは限りませんが、耳の中の異常感として自覚されることがあります。中耳炎や耳管機能の異常が疑われる場合は、放置すると聞こえにくさが長引くこともあるため、早めに受診が望まれます。


「耳垢が取れない」と感じるときに絶対してはいけないこと

ガサガサ音が続くと、「何としても自分で取ってしまいたい」と思いがちです。しかし、自己流の対処はかえって悪化につながることがあります。

耳かき・綿棒を奥まで入れてかき出す

耳垢が取れないからといって、耳かきや綿棒を奥まで入れるのは危険です。

  • 耳垢をさらに奥へ押し込んでしまう

  • 外耳道の皮膚を傷つけて外耳炎を起こす

  • 鼓膜を傷つけるリスクがある

耳掃除は本来、「耳の入口から手前側だけ」を軽く整える程度で十分とされています。奥は自然に耳垢が外へ押し出される仕組みがあります。

ピンセットやヘアピンなど硬い器具を使う

知恵袋などで見かけることもありますが、ピンセットやヘアピン、つまようじなどで耳の中をいじるのは論外です。

  • 小さな力でも鼓膜を突いてしまう危険性が高い

  • 出血や強い痛み、感染症の原因になる

  • 異物をさらに奥へ押し込んでしまい、除去が難しくなる

医療現場でも、家庭でのピンセット使用が原因と思われる外傷が見られます。どんな理由があっても避けるべき行為です。

大量のオイルや水を流し込む自己流処置

「オイルを入れれば耳垢が柔らかくなる」「シャワーで流してしまう」などの自己流処置は、条件を間違えると危険です。

  • 鼓膜に穴が開いている場合、水やオイルが中耳に入り、感染の原因になる

  • 過度な水分は外耳道の皮膚をふやかし、外耳炎を悪化させる

  • オイルが残留して、かえってこもった感じが強くなる

耳鼻科で耳洗浄を行う場合は、鼓膜の状態を確認し、適切な方法・器具で行われます。素人判断で同じことを真似するのは避けてください。

子どもの耳を強く引っ張ったり怒りながら掃除する

子どもの耳垢が気になるからといって、無理に押さえつけたり、怒りながら長時間掃除をすることも避ける必要があります。

  • 子どもが暴れた際に器具が耳の奥を傷つけるリスクが高い

  • 耳掃除への恐怖心が強くなり、受診を嫌がるようになる

  • 急な動きで耳かきが鼓膜を突いてしまう事故も報告されている

子どもの耳垢が気になるときは、無理をせず耳鼻科に相談した方が安全です。


自宅でできるセルフケアと様子を見てもよいケース

すべてを医療機関に任せる必要はなく、状況によっては自宅で様子を見たり、軽いセルフケアで対応できる場合もあります。

耳の入口付近だけをそっと拭く・保湿する方法

痛みや強い違和感がなく、軽いガサガサ音や乾燥感を感じる程度であれば、次のようなセルフケアが考えられます。

  1. お風呂上がりなど、清潔なタイミングで行う

  2. 清潔なタオルやティッシュで「耳の入口付近」を優しく拭う

  3. 綿棒を使う場合も、耳の奥に入れず、入口付近を軽くなでる程度にとどめる

  4. 乾燥が気になる場合は、少量のベビーオイル等を綿棒に付けて、入口付近の皮膚を軽くなじませる(※耳の奥にオイルを入れない)

※少しでも痛みや違和感が強い場合、自己判断でのオイル使用は控え、耳鼻科に相談してください。

耳に水が入ったと感じるときの安全な対処

入浴後に水が入ったと感じる場合は、以下のような方法が比較的安全とされています。

  • 頭を傾けて、耳の穴を下向きにする

  • 片足で軽くジャンプするようにして、水を自然に下へ出すイメージで動く

  • タオルで耳の入口付近をそっと押さえ、水分を吸い取る

綿棒を奥まで入れて水を吸い出そうとするのはやめましょう。多くのケースでは、数時間で自然に乾きます。それでも違和感が続く場合は、耳鼻科受診を検討してください。

一時的なかゆみ・軽いガサガサ感への対応

一時的なかゆみや軽いガサガサ感だけで、痛みや聞こえの低下がない場合、次のような対応で様子を見てもよいことがあります。

  • 耳掃除の頻度を減らし、数日間は耳をいじらない

  • イヤホンの使用時間を減らし、耳に刺激を与えない

  • シャンプーや石けんが耳の中に入りにくいように注意する

無理に耳をいじらず、数日〜1週間程度で症状が軽快すれば、一過性の刺激が原因だった可能性があります。

セルフケアを続けてよい期間の目安

セルフケアで様子を見てよい期間の目安としては、

  • 強い痛みや耳だれがない

  • 聞こえの低下が目立たない

  • 発熱やめまいなど全身症状がない

といった条件のもとで、長くても1〜2週間程度と考えましょう。
これを超えてもガサガサ音や違和感が続く場合は、念のため耳鼻咽喉科で診察を受けることをおすすめします。


耳鼻科を受診すべき症状チェックリスト

ここでは、「どんな症状があれば病院に行くべきか」を分かりやすく整理いたします。

すぐに受診した方がよい危険サイン

次の項目に1つでも当てはまる場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 強い耳の痛みがある

  • 耳から膿や血が出ている

  • 突然、片耳がほとんど聞こえなくなった

  • めまい、吐き気、激しい頭痛を伴う

  • 高熱がある、または全身状態が明らかに悪い

  • 子どもが激しく泣き続ける、耳をずっと触って嫌がる

これらは、中耳炎や外耳炎の悪化、突発性難聴などの可能性も含まれ、早期の診断・治療が重要になります。

数日以内の受診を検討したいサイン

  • ガサガサ音や耳の詰まった感じが1〜2週間以上続いている

  • 徐々に聞こえにくさが増している

  • 耳掃除をやめてもかゆみ・違和感が改善しない

  • 耳垢が詰まっているように見えるが、自分では取れない

これらの場合は、緊急性は高くないことも多いですが、長引くことで生活の質が下がったり、見逃してはいけない病気が隠れていることもあります。無理のないタイミングで受診を検討してください。

子ども・高齢者・基礎疾患がある場合の注意点

子どもや高齢者、糖尿病などの基礎疾患を持つ方は、症状が重くなっても自覚しづらい場合があります。

  • いつもより機嫌が悪い、よく耳を触る

  • テレビの音を大きくするようになった

  • 呼びかけに反応しにくくなった

といった変化があれば、本人が痛みを訴えなくても注意が必要です。家族が様子を観察し、早めの受診を心がけましょう。

受診時に医師に伝えておくとよい情報

受診の際には、次の点をメモしておくと診断の助けになります。

  • ガサガサ音がいつから、どのようなタイミングで起こるか

  • 痛み、かゆみ、聞こえにくさなど、他の症状の有無

  • これまでに試したセルフケア(耳かきの頻度、オイル使用など)

  • 持病や常用薬の有無、耳の病気の既往歴


よくあるQ&A(知恵袋で見かける疑問を専門的に解説)

「耳垢が鼓膜に張り付いていると言われた…放置しても大丈夫?」

耳垢が鼓膜に付着している場合、自分で取るのは非常に難しく、鼓膜を傷つける危険があります。放置してもすぐに大きな問題にならないケースもありますが、聞こえにくさや違和感の原因となる場合も多いため、耳鼻科で除去してもらうことが推奨されます。

「耳鼻科で耳垢を取るのは痛い?怖い?」

耳鼻科では、専用の器具や顕微鏡を使って耳の中を見ながら、安全に耳垢を除去します。多少の違和感を感じることはありますが、強い痛みを伴うことは通常多くありません。
どうしても不安な場合は、「耳垢を取るのが初めてで怖い」と正直に伝えると、医師が説明しながらゆっくり進めてくれるはずです。

「市販の耳洗浄液やスプレーは使っていい?」

市販の耳洗浄液は、使用方法を守れば危険が少ないものもありますが、

  • 鼓膜に穴が開いているかどうか、自分では分からない

  • 過度な使用で外耳炎を悪化させる可能性がある

といったリスクもあります。
安全性の判断が難しいため、「何度もガサガサ音が続く」「耳垢が取れない」というレベルであれば、市販薬よりも耳鼻科受診を優先することをおすすめします。

「片耳だけガサガサ音がするが、病気の可能性は?」

片耳だけガサガサ音がする場合、耳垢栓塞や外耳道異物、水など、比較的よくある原因であることも多いです。一方で、片側性の難聴や中耳のトラブルなどが隠れている可能性もゼロではありません。

  • ガサガサ音に加えて聞こえにくさがある

  • 症状が長引く・悪化している

といった場合は、一度耳鼻科で耳の状態を確認してもらうと安心です。


耳のトラブルを防ぐための耳掃除の頻度・正しい習慣

最後に、今後同じようなトラブルを防ぐための耳掃除の考え方を整理いたします。

理想的な耳掃除の頻度と方法

耳垢はもともと、自然に外へ押し出されていく仕組みがあります。医療機関では、耳掃除の頻度は次の程度で十分とされることが多いです。

  • 耳垢が気になりやすい人:1〜2週間に1回程度、耳の入口だけ軽く

  • 耳垢があまりたまらない人:月に1回程度でも十分な場合もある

方法としては、

  • 入浴後に柔らかくなった耳垢を、タオルで入口を軽く拭う

  • 綿棒を使う場合も、奥まで入れず、見える範囲だけをやさしくなでる

といった程度にとどめ、奥を「かき出す」必要はありません。

イヤホン・ヘッドホンをよく使う人の注意点

イヤホンやヘッドホンを長時間使用すると、耳の中が蒸れたり、耳垢が押し込まれやすくなることがあります。

  • 長時間連続使用を避ける(1時間に1回は外すなど)

  • 耳にフィットしすぎるイヤーチップは、耳垢を押し込みやすい点に注意

  • イヤホン自体を定期的に清掃し、耳の中に汚れを持ち込まないようにする

耳に違和感やガサガサ音が出始めたら、使用時間を減らして、耳の状態を観察してください。

子どもの耳掃除で気をつけたいポイント

子どもの耳は大人よりも狭く繊細です。

  • 家庭では、耳の入口付近をタオルで軽く拭う程度にとどめる

  • 中をしっかり見たい、耳垢が多いと感じる場合は、耳鼻科で耳掃除をしてもらう

  • 無理に押さえつけず、子どもが怖がるようなら無理に行わない

定期的に子どもの耳をチェックし、不安があれば早めに専門医に相談しましょう。