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マイナ保険証の切り替え方法を最短で|登録確認から受診当日まで完全ガイド

「マイナ保険証に切り替え」と聞くと、役所や勤務先で大がかりな手続きが必要だと思いがちですが、実際に押さえるべきポイントはとてもシンプルです。必要なのは、マイナンバーカードを健康保険証として使うための利用登録と、受診当日に受付で迷わない準備です。とはいえ、登録方法が複数あったり、暗証番号や受付端末の操作でつまずいたりして、「結局どれが正解なのか分からない」と不安になる方も少なくありません。

この記事では、まず「利用登録が済んでいるか」の確認から始め、医療機関のカードリーダー・マイナポータル・セブン銀行ATMの3つの切り替え方法を、必要なものと手順が一目で分かる形で整理します。さらに、受診当日の流れ、暗証番号忘れや読み取りエラーなどの対処法、マイナ保険証が難しい場合の資格確認書まで、迷いやすい場面を先回りして解説します。読み終えた時には、「これなら受診で困らない」と安心して準備を進められるはずです。

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目次

マイナ保険証切り替えで最初に確認すること

マイナ保険証は「利用登録したマイナンバーカード」

「マイナ保険証」とは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるように利用登録(健康保険証利用の申込み)を済ませた状態を指します。つまり、単にマイナンバーカードを持っているだけでは「切り替えが完了した」とは言えません。

ここで混乱しやすいのが、「切り替え=会社や市役所で何か手続きすること」と思い込んでしまう点です。実際には、健康保険の加入そのもの(協会けんぽ、健保組合、国民健康保険など)はこれまで通り保険者側の手続きで進みます。一方、マイナ保険証として使うために必要なのは、本人が行う利用登録です。これが「切り替え方法」の中心になります。

利用登録を済ませると、病院や薬局の受付でマイナンバーカードをカードリーダーに置き、本人確認(顔認証または暗証番号)を行うことで、保険資格の確認ができるようになります。受付の流れを知っておくと、「当日うまくいかなかったらどうしよう」という不安がかなり減ります。

なお、利用登録は一度行えば基本的に継続して有効です(転職などで保険者が変わる場合でも、利用登録自体を毎回やり直すというより、保険者側の資格情報が反映されるのを待つ、または状況に応じて確認する、という考え方が近いです)。ただし、電子証明書の有効期限切れや暗証番号ロックなど、利用に支障が出る要因はあり得るため、「登録さえすれば永久に何も起きない」と思い込まず、トラブル時の逃げ道も含めて把握しておくと安心です。


従来の健康保険証はいつまで使えるか

「今の保険証はいつまで使えるのか」は、検索する人が最も不安に感じやすいポイントです。結論だけを急いで覚えるより、次の2点で整理すると混乱しません。

  • 新規発行(再発行を含む)の扱いが変わったこと

  • 手元の保険証が“いつまで有効か”は、最終的に券面の期限や運用に左右されること

一般的なニュースや周知で語られるのは「一定の時期以降は従来の保険証が使えなくなる」という方向性です。ただし、実生活で重要なのは「自分が受診する日」に、何を持っていけば確実か、という一点です。したがって、次のように行動ベースで考えるのが安全です。

  • 受診が近い(数日〜数週間)
    → まずは「マイナ保険証の利用登録」を済ませ、受診当日の流れを把握する

  • 受診予定が先で、家族分も含めて準備したい
    → 「マイナ保険証」か「資格確認書」か、家庭の事情に合う方針で整える

また、従来の保険証を当面は併用している人も多く、「マイナ保険証にしたら紙の保険証は捨てるべき?」と迷いがちです。実際には、移行期においては状況により“持っていると助かる”場面があり得ます。受診先の案内や、保険者から届く通知に従いつつ、少なくとも「どちらか一方しか持っていない」状態で不安が残る場合は、受診当日までに選択肢を増やしておくのがよいでしょう。


資格確認書とは何か、誰に届くか

マイナ保険証への切り替えで大切なのは、「うまくいかなかったときの代替手段」を同時に理解しておくことです。その中心が資格確認書です。

資格確認書は、マイナ保険証を利用しない・利用できない人が、医療機関や薬局で保険資格を示すための書類(カード様式を含む)です。ここでの重要ポイントは次の3つです。

  • マイナ保険証が使えなくても、受診の道が閉ざされるわけではない

  • 誰に、どのタイミングで、どういう形で交付されるかは保険者の運用により異なる

  • 自分が対象かどうかを把握しておくと、当日の慌てが激減する

「家族に高齢者がいる」「暗証番号管理が難しい」「そもそもマイナンバーカードを作っていない」などの事情がある場合は、無理に一律でマイナ保険証に寄せるより、資格確認書を軸にした受診の方が安定することもあります。特に、本人確認の操作が苦手な方は、受付での行動負担が大きくなりがちです。家庭内でサポートできるか、本人が一人で受診する機会が多いか、といった生活実態に合わせて選ぶことが大切です。


マイナ保険証へ切り替える方法は3通り

医療機関・薬局のカードリーダーで登録する

最も分かりやすく、短時間で完了しやすいのが、病院や薬局に設置されている顔認証付きカードリーダーで利用登録を行う方法です。「受診のついでに進めたい」「スマホ操作が不安」という方に向きます。

事前に準備しておくもの

  • マイナンバーカード

  • 暗証番号(数字4桁。本人確認で求められることがあります)

当日の流れ(登録〜受付までを含めたイメージ)

  1. 受付付近のカードリーダーにマイナンバーカードを置く

  2. 画面に「健康保険証として利用しますか」「利用登録しますか」といった案内が出たら、案内に沿って進む

  3. 本人確認は、顔認証または暗証番号入力で行う

  4. 情報提供の同意に関する画面が出る場合は、内容を確認して選択する

  5. 資格確認が通れば、そのまま受付へ進む

この方法のメリット

  • その場で案内が出るため、迷いにくい

  • 受診と同時に進むので「いつやるか」を決めなくてよい

  • 機械操作が苦手でも受付で助けてもらえることが多い

注意点

  • 混雑時は、カードリーダー前で操作に時間がかかると焦りやすい

  • 暗証番号が分からないと詰まりやすい(顔認証に切り替えられる場合もありますが、環境によって異なります)

  • カードの置き方や読み取りのタイミングでエラーが出ることがある

焦りを減らすコツは、「受診の本番当日」に初めて触るのではなく、余裕がある日に薬局などで一度試してみることです。操作が一度経験できているだけで、当日の心理負担は大きく変わります。


マイナポータルで登録する

「受診前に自宅で終わらせたい」「落ち着いて進めたい」「家族に説明しながら進めたい」という方には、マイナポータルからの利用登録が向きます。スマホで完結できる場合が多い一方、機種や設定によってはつまずきやすいので、準備物を先に揃えるのがポイントです。

必要なもの

  • マイナンバーカード

  • 暗証番号(数字4桁)

  • 対応スマホ(NFC対応)またはパソコン+ICカードリーダー

  • マイナポータルの利用環境(アプリ等)

進め方のコツ(つまずきやすい箇所を先回り)

  • いきなり手続きを始めるのではなく、まず「ログインできるか」を確認する

  • 暗証番号(4桁)が不明な場合、途中で必ず止まるので、先に思い出せるか確認する

  • 家族の分もやる場合、暗証番号の管理・本人の同意の扱いを家庭内で決めておく

よくあるつまずき例

  • 暗証番号が違ってロックがかかる

  • スマホが非対応、または読み取りがうまくいかない

  • アプリの更新・設定が必要で、当日中に完了しない

この方法は、手続きが順調なら非常にスマートですが、「困ったときに助けてくれる人がいない」と急に難度が上がります。心配な場合は、マイナポータルにこだわりすぎず、医療機関・薬局のカードリーダーやセブン銀行ATMなど、別ルートに切り替えられるようにしておくと安心です。


セブン銀行ATMで登録する

「スマホが苦手」「病院で焦りたくない」「手順が固定されている方が安心」という方は、セブン銀行ATMでの利用登録が便利です。ATMの画面案内に沿って進められるため、機械操作に慣れていない人でも比較的進めやすい傾向があります。

必要なもの

  • マイナンバーカード

  • 暗証番号(数字4桁)

手順(一般的な流れ)

  1. ATMの画面で各種手続きメニューへ進む

  2. 「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み」を選択

  3. 画面の案内に沿ってカードを置く/暗証番号を入力する

  4. 手続き完了の表示を確認する

メリット

  • 画面が手続きに特化しており、迷いにくい

  • 病院の受付より落ち着いた環境で試しやすい

  • 受診予定がなくても手続きを進められる

注意点

  • 暗証番号が不明だとやはり止まる

  • 近くにセブン銀行ATMがない人には現実的でない

  • 混雑している場所だと、背後が気になって落ち着かないこともある

ATMで入力する暗証番号は、他人に見られないよう注意が必要です。混んでいる時間帯を避ける、ATMの位置取りを工夫するなど、基本的な防犯意識を持って進めると安心です。


3ルート比較表(必要物・難易度・向く人)

「どれを選べばよいか」で迷ったら、次の比較表で選ぶと決めやすくなります。特に、“今日中に確実に終わらせたい”のか、“受診のついでに済ませたい”のかで最適解が変わります。

登録ルート必要なもの難易度の目安その場で完了しやすさ向く人
医療機関・薬局のカードリーダーカード、4桁暗証番号(顔認証の場合は不要なことも)低〜中高い受診予定がある/最短で済ませたい
マイナポータルカード、4桁暗証番号、対応スマホ等中〜高事前に自宅で済ませたい/家族と確認しながら進めたい
セブン銀行ATMカード、4桁暗証番号低〜中高いスマホが苦手/落ち着いて手順通りに進めたい

選び方の結論(迷ったら)

  • 受診が近い:医療機関・薬局のカードリーダー

  • 受診前に終わらせたい:セブン銀行ATM(次点:マイナポータル)

  • スマホや設定が苦手:セブン銀行ATM or 受付でカードリーダー


受診当日のマイナ保険証の使い方

受付での基本フロー(顔認証・暗証番号・同意)

受診当日の不安は「受付で止まること」です。ここでは、当日の動きを一連で理解できるよう、基本フローを具体的に示します。医療機関により画面表示や順番が多少違っても、概ね次の流れで進みます。

受診当日の基本フロー

  1. 受付付近のカードリーダーにマイナンバーカードを置く

  2. 本人確認を行う(顔認証または暗証番号)

  3. 画面に表示される案内を確認し、必要な選択を行う

  4. 資格確認が完了したら、受付窓口へ進む(診察券がある場合は提示)

ここでつまずきやすいポイント

  • 顔認証が通らない(マスク・帽子・照明など)

  • 暗証番号が分からない/入力ミスでロックが心配

  • 画面の「同意」に迷って固まる

同意画面で迷わないための考え方
同意画面は、医療機関側で必要な情報を参照するための選択を求めるものとして表示されることがあります。細かい内容をその場で完全に理解しようとすると、どうしても時間がかかります。受診当日はまず「受付を通す」ことが最優先です。不安がある場合は、受付の人に「どれを選べばよいか」と確認し、指示に従うのが安全です。

受診前の持ち物チェック(最小構成)

  • マイナンバーカード

  • 念のための代替(手元にあれば資格確認書、または従来の保険証)

  • 診察券(ある場合)

この3点が揃っているだけで、当日の「詰まり」の多くは回避できます。


薬局でも同様に必要になる場面

病院で診察を受けて終わりではなく、院外処方で薬局に行く方も多いはずです。薬局でも同様に資格確認が必要になることがあり、次のような場面でカード提示を求められます。

  • その薬局が初めて、またはしばらく利用していない

  • 保険情報の変更があった(転職、扶養変更など)

  • 医療費助成や各種受給者証の確認が必要

薬局でもカードリーダーが設置されている場合、病院と同じようにマイナンバーカードで確認します。病院で問題なく通ったからといって、薬局で必ず同じように通るとは限りません(薬局側の運用や端末状況の違いがあり得るためです)。不安な場合は、薬局でも提示できるよう、カードは財布の定位置に入れておくと安心です。


スマホのマイナ保険証が使えるケース

最近は「スマホでいけるならカードを持ち歩きたくない」というニーズも増えています。スマホのマイナ保険証は、医療機関・薬局側の対応状況によって利用できるかが決まります。つまり、スマホ側が準備できていても、受診先が未対応なら使えません。

スマホ利用が向く人

  • 日常的にスマホ操作に慣れている

  • マイナンバーカードを持ち歩きたくない

  • 受診先がスマホ対応であることを事前に確認できる

注意点

  • 「行ってみたら未対応だった」ということが起き得る

  • 端末の電池切れ・故障・通信不具合など、スマホ特有のリスクがある

  • 受付での導線がカードと同じとは限らず、初回は戸惑う可能性がある

現時点では、スマホだけに一本化するより、当面は「カードも持っておく」方が安全です。特に、重要な受診(手術前、初診、紹介状ありなど)のときは、想定外を潰す意味でもカード持参をおすすめします。


マイナ保険証でつまずく原因と対処

暗証番号を忘れた・ロックした

マイナ保険証で最も多い詰まりが、暗証番号です。特に、数字4桁の暗証番号は「設定した記憶が薄い」「家族が代わりに管理している」「何度か試して不安」といった状況が起きやすいポイントです。

よくある状況

  • 4桁を忘れた

  • 何度か入力してロックがかかったかもしれない

  • そもそも顔認証でいけると思っていたが、暗証番号入力を求められた

基本的な対処方針

  • 受診が迫っている:その場で無理に試し続けず、受付に相談して代替手段へ

  • 受診が先:自治体窓口で再設定など、根本解決を優先

暗証番号は、何度も間違えるほど状況が悪化しやすく、焦りがミスを呼びます。「分からない」と判断した時点で、いったん止めるのが結果的に早道です。

受診直前の現実的な回避策

  • 受付で事情を説明し、案内に従う

  • 資格確認書があるなら提示する

  • 従来の保険証(手元にあれば)や、保険者からの案内書類を持参する

「暗証番号が分からない=受診できない」ではありません。詰まる前に逃げ道を用意しておくことで、安心して当日を迎えられます。


資格情報が出ない・更新されない

利用登録が済んでいても、「資格情報が出ない」「表示が古い気がする」ということが起き得ます。これは本人のミスというより、保険者側の手続きやデータ連携のタイミングに影響される場合があります。

起きやすいタイミング

  • 転職・退職・入社直後

  • 扶養追加・扶養から外れる手続きの直後

  • 引っ越し後の国保手続きの直後

  • 月をまたいだ直後などで情報反映に時間差があるとき

対処の考え方(順番が大事)

  1. まず、保険者側の手続きが完了しているか確認する

  2. 受診が急ぎなら、医療機関の窓口で状況を説明する

  3. それでも難しい場合、資格確認書など代替手段を検討する

ここでやりがちなのが、「表示が出ない=利用登録をやり直せばよい」と考えてしまうことです。しかし、問題がデータ反映側にある場合、登録をやり直しても改善しない可能性があります。重要なのは、受付で必要なのは「いま保険資格があることの確認」なので、窓口での案内や代替手段へ切り替える判断が早いほど、当日の時間ロスが減ります。


読み取りできない・カードを忘れた

読み取りエラーは、機械的な理由で起きることがあります。代表的なのは次のようなケースです。

  • カードの置き方がずれている

  • 読み取りの途中でカードを動かしてしまった

  • カードリーダーが混雑していて、前の人の操作が残っている

  • 端末が一時的に不調

この場合、慌てずに「もう一度、カードを置き直す」「案内に従い、必要なら受付に声をかける」で大半は解決します。逆に深刻なのはカードを忘れたケースです。カードが手元にない場合は、当日の確認方法が変わる可能性があります。

カード忘れを防ぐ実務的な工夫

  • 受診セット(財布の定位置)を固定する

  • 受診予約を入れた瞬間に、持ち物メモをスマホに残す

  • 家族がサポートする場合は、前日に声かけをする

「忘れ物をしない」仕組み化は、いちばんコストが低く、効果が大きい対策です。


資格確認書で受診する手順

マイナ保険証が使えない、または使わない場合、資格確認書が受診の中心になります。ここは「手順」を把握しておくと安心です。

受診の基本手順

  1. 受付で「資格確認書を持参している」ことを伝える

  2. 資格確認書を提示し、必要に応じて本人確認書類等も求められたら案内に従う

  3. 受診後、薬局でも同様に提示が必要になる場合がある

事前チェックリスト(当日慌てないために)

  • 資格確認書が手元にある

  • 氏名・生年月日などの記載に誤りがないか軽く確認した

  • 受診先が初めての場合、追加で必要な書類がないか確認できた

  • 薬局に行く可能性があるなら、薬局でも提示できるよう同じ入れ物に入れている

資格確認書は「受診できる状態を確保するための安全網」です。マイナ保険証にこだわるより、重要な受診ほど「確実に通る」選択肢を準備しておく方が結果的に安心につながります。


家族のマイナ保険証切り替えで注意すること

高齢者・障害など配慮が必要な方

家族の切り替えで難しいのは、本人が手続きや暗証番号管理を自力で行いにくいケースです。高齢者や障害のある方、認知面の不安がある方などは、一般的な「本人がスマホで登録して、受診時も本人操作で」という流れが現実的でない場合があります。

家族が決めておくべきこと

  • マイナ保険証を使う方針にするか、資格確認書中心にするか

  • 暗証番号を家族が管理するか(管理する場合のルールをどうするか)

  • 本人が単独受診する機会が多いか、付き添いが可能か

おすすめの考え方

  • 本人が一人で受診することが多い:資格確認書中心の方が安定しやすい

  • 家族が常に付き添える:マイナ保険証でも運用可能だが、暗証番号や受付操作を実際に試してから決める

家庭の事情に合わないやり方を無理に採用すると、受診のたびにストレスが積み上がります。制度の理想ではなく、生活の現実から逆算して選ぶことが最も大切です。


子どもの受診と家族分の持ち物整理

子どもの受診は突発的になりやすく、「今日は熱があるからすぐ病院へ」といった場面で準備不足が露呈します。そこで、日常の時点で持ち物を整えておくと安心です。

家庭で用意しておくと良い“受診セット”

  • 家族それぞれのマイナンバーカード(可能なら同じケースにまとめない)

  • 資格確認書(交付されている場合)

  • 受給者証や医療証など(自治体助成がある家庭)

  • よく行く病院・薬局の連絡先メモ

持ち物整理のコツ

  • 「家族全員分を一つのポーチ」ではなく、原則は本人ごとに分ける

  • 子どもの分は、親の財布ではなく“受診用ポーチ”にまとめる

  • 使ったら必ず元に戻す(戻す場所を固定する)

「どこに入れたか分からない」が一番の敵です。仕組みで防ぐのが確実です。


転職・退職・扶養変更のときの考え方

家族の保険が動くタイミングは、資格情報の反映遅れが起きやすい時期でもあります。転職、退職、扶養変更、引っ越しなどが重なると、手続きが複数の窓口にまたがり、当人も状況を把握しきれなくなりがちです。

このタイミングで意識するポイント

  • 利用登録の話と、保険者の資格手続きの話を混ぜない

  • 「いつから新しい保険が有効か」を家族で共有する

  • 受診が予定されているなら、手続き完了前提で動かず、代替手段も携行する

特に入社直後や扶養追加直後は、保険証の情報が固まるまで時間差が出ることがあります。「マイナ保険証にしたのに表示が出ない」と焦るより、まずは保険者側の手続きが完了しているか、勤務先(人事・総務)や自治体窓口に確認するのが近道です。


マイナ保険証切り替えでよくある質問

利用登録済みか分からないときは?

「昔、何かのついでに登録した気がする」「家族がやってくれたかもしれない」という人は多いです。登録済みかどうかが不明だと、受診当日にカードリーダーの前で手が止まりやすくなります。

確実な対処

  • マイナポータルで確認する

  • 受診予定があるなら、医療機関・薬局のカードリーダーで確認する

おすすめは「受診の本番より前」に確認しておくことです。初回は、心理的に“うまくいかないかもしれない”不安が大きいので、受診当日にぶつけるより、余裕のある日に試す方が失敗しても落ち着いて対処できます。


マイナ保険証を使わない選択はできる?

「絶対にマイナ保険証にしなければならないのか」という不安は根強いですが、現実には、マイナ保険証を使わない・使えない人のための仕組みとして資格確認書があります。家庭の事情や本人の状況により、資格確認書中心の運用を選ぶのは自然な判断です。

大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、「受診のたびに安定して使えるか」です。例えば、暗証番号がどうしても管理できない、本人が単独受診する、機械操作が強いストレスになる、といった場合は、無理にマイナ保険証に寄せない方が受診の質が上がります。


資格確認書が届かない/いつ届く?

資格確認書の送付時期は、加入している保険(協会けんぽ、健保組合、国保など)や状況によって異なり得ます。「いつ届く」と断言しにくいのは、このためです。

やるべきこと(順番)

  1. まず、自分がどの保険に加入しているか確認する

  2. その保険者(勤務先経由、自治体、健保組合など)の案内を確認する

  3. 届かない場合は、保険者へ問い合わせる

受診が迫っている場合は、問い合わせと並行して「マイナ保険証の利用登録」を進める、もしくは受診先に事前相談するなど、当日のリスクを減らす動きも同時に行うと安心です。


セキュリティや情報提供の同意が不安

マイナ保険証に不安を感じる理由として、「どこまで情報が見られるのか」「同意して大丈夫なのか」という点がよく挙がります。ここでの現実的な対処は、次の2段階で考えることです。

  • まずは受診当日の資格確認を通し、医療を受けられる状態にする

  • 同意の内容や設定は、落ち着いているときに改めて確認する

同意画面で固まってしまうと、後ろの人の視線や時間制限のプレッシャーで判断が鈍り、必要以上に不安が増えます。不安が強いときは、その場で抱え込まず「受付の方に確認する」「いったん保留して受診を優先する」など、現実的な行動を取る方がよい結果につながります。


マイナ保険証切り替えの要点整理と次にやること

今日やること(最短ルート)

「何から始めればよいか」で迷う場合は、次の順番で進めると最短です。ポイントは、登録の前に“登録状況の確認”を挟むことです。すでに登録済みなら、余計な手間を省けます。

  1. 利用登録済みかを確認する(マイナポータル、または医療機関・薬局のカードリーダー)

  2. 未登録なら、3ルートのうち最短で確実な方法を選んで登録する

    • 受診が近い:医療機関・薬局のカードリーダー

    • 近くにATMがある:セブン銀行ATM

    • 自宅で落ち着いて:マイナポータル

最短で終えるための小さなコツ

  • 暗証番号(4桁)を事前に確認してから手続きを開始する

  • うまくいかないと感じたら、同じ場所で粘らず別ルートに切り替える

  • 受診が迫っている場合は「当日の安定」を最優先にする(資格確認書などの代替も確保)


受診で詰まりやすいところだけ先回り

切り替えで大事なのは、細かい制度理解よりも、受診の場面で止まらない準備です。特に次の3つだけを先回りしておけば、困る確率は大きく下がります。

先回りポイント3つ

  • 4桁暗証番号が分かる(または顔認証で通る見込みがある)

  • 受診当日に持っていくものが揃っている(カード/資格確認書/従来の保険証のいずれか)

  • トラブル時に「受付に相談する」と決めている(自力で解決しようとして詰まらない)

受診当日チェックリスト

  • マイナンバーカードを持った

  • 念のための代替(資格確認書、または従来の保険証)がある

  • 診察券や紹介状など、受診先で必要なものが揃っている

  • 暗証番号が不安なら、無理に入力を続けず受付に相談する心づもりがある


日付だけは誤解しない

制度移行の話は情報が多く、日付の理解があいまいだと不安が増えます。大切なのは、細かな例外を追いかけて混乱するより、「受診で困らない準備」を確実にすることです。

  • 今の保険証がいつまで使えるかは、移行の方針や券面・運用の影響を受け得る

  • しかし、受診で困らないために最も確実なのは、早めに「マイナ保険証(利用登録済みの状態)」または「資格確認書」を用意しておくこと

もし「いつまでに何をしないといけないか」が不安な場合は、次のように決めると迷いが減ります。

  • 直近で受診予定がある → 受診前に利用登録を済ませる/代替も持つ

  • 家族に高齢者や支援が必要な人がいる → 資格確認書中心も含めて方針を決める

  • 転職・扶養変更が近い → 反映遅れを見込み、当面は代替手段を携行する

最後に、制度や運用は更新される可能性があります。安全側に倒すなら、「受診で困らない持ち物」「詰まったときの分岐(受付相談・代替提示)」だけは固定しておくと安心です。