LINEは、家族や友人とのやり取りだけでなく、学校や仕事の連絡にも欠かせないコミュニケーション手段となっています。ところが「LINEを開かないと通知が来ない」「アプリを開くとまとめて通知が届く」といった症状が起きると、重要な連絡を見逃し、大きなトラブルにつながりかねません。
本記事では、Yahoo!知恵袋に多く寄せられている「LINE 開かないと通知が来ない」という悩みを整理しながら、iPhoneとAndroidそれぞれで実施すべき対処手順を、優先度付きで分かりやすく解説いたします。
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パターンA:開くとまとめて通知が来る
→ バックグラウンド通信・省電力・強制終了の見直しが重要パターンB:LINEだけ通知が来ない
→ LINEアプリ内と端末側の通知設定を二重にチェックパターンC:一部のトークだけ通知が来ない
→ トーク単位の通知設定・ミュート・グループ設定を確認
そのうえで、iPhone編・Android編に分けて具体的な設定手順を示し、「それでも直らない場合」のサポート相談や端末不具合の切り分け方、再発防止のためのチェック方法も整理しました。
LINE通知の仕組みと影響する設定
LINEアプリ側の通知設定で押さえるポイント
通知トラブルの多くは、意図せず行った設定変更や、機能の誤解が原因です。まずは、LINEアプリ側の基本設定を確認します。
1. アプリ全体の通知オン/オフ
LINEアプリ
「ホーム」→右上の歯車アイコン(設定)→「通知」
「通知」をオンにする
「新規メッセージ」「グループメッセージ」など必要な項目がオンになっているか確認
2. トークごとの通知設定
各トーク画面右上のメニューから
「通知オン/オフ」を個別に設定可能
特定の相手やグループだけ通知が来ない場合は、該当トークの通知がオフになっていないか確認
3. ミュートメッセージ機能への理解
相手が「ミュートメッセージ」で送信している場合、こちら側には通知は表示されません。
この場合でも、トークリストやバッジには未読数が表示されるため、「通知は来ていないのに既読をつけない」と誤解される原因にもなります。
まずは「アプリ全体の通知」と「トーク単位の通知」の両方が有効になっているかを整理することが重要です。
スマホ本体(iPhone/Android)の通知・集中モード・省電力設定
次に、スマホ本体の設定がLINE通知を妨げていないかを確認します。
iPhoneの主な確認項目
「設定」→「通知」→「LINE」
「通知を許可」をオン
表示位置:ロック画面/通知センター/バナーをすべてオン推奨
「サウンド」「バッジ」もオンにしておくと気づきやすくなります。
「設定」→「集中モード」
「おやすみモード」「仕事」などのモードごとに
「許可されたアプリ」にLINEが含まれているか確認
「設定」→「バッテリー」
「低電力モード」が常にオンになっていないか確認
Androidの主な確認項目
「設定」→「アプリ」→「LINE」→「通知」
通知全体がオンになっているか
「メッセージ」「グループ」「通話」などの通知チャンネルが個別にオフになっていないか
「設定」→「バッテリー」または「電池」
省電力モードがオンになっていないか
バッテリー最適化の対象としてLINEが厳しく制限されていないか
バックグラウンド通信と省データモードの関係
LINEの通知は、アプリを開いていない間でもサーバーと通信する「バックグラウンド通信」によって届きます。この通信が制限されると、「アプリを開いた瞬間にまとめて届く」といった現象が起こります。
iPhoneでのポイント
「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」
「Appのバックグラウンド更新」をオンにする
「Wi-Fiとモバイルデータ通信」を選択すると安定しやすい場合があります。
アプリ一覧から「LINE」がオンになっているか確認
Androidでのポイント
「設定」→「アプリ」→「LINE」→「電池」など
「バックグラウンドでの使用を制限」などがオンならオフにする
「設定」→「電池」→「バッテリー最適化」
最適化しないアプリとしてLINEを指定
省データ/データセーバーの影響
「データセーバー」や「省データモード」がオンの場合、バックグラウンド通信が強く制限され、通知が遅延・不達になる可能性があります。
必要に応じて、LINEだけはデータセーバーの対象外に設定することを検討します。
症状別チェックリスト|自分のケースを知恵袋パターンから確認
パターンA:LINEを開くとまとめて通知が来る
まず、次の点を確認します。
他アプリ(メールや他SNS)はリアルタイムで通知が来るか
LINEを長時間開かずにいた後、アプリを起動した瞬間にメッセージが一気に届くか
端末を長時間放置したときほど、通知遅延が大きくなるか
これらに当てはまる場合、主な原因候補は以下のとおりです。
バックグラウンド通信の制限
低電力モード・省電力モードの常時オン
LINEアプリを頻繁に強制終了している
まず試したい対処(例)
iPhone
低電力モードをオフにする
「Appのバックグラウンド更新」でLINEをオンにし、「Wi-Fiとモバイルデータ通信」を選択
Android
LINEのバッテリー最適化を「最適化しない」に変更
「バックグラウンド制限」「自動起動制限」を解除
共通
こまめにタスクキル(強制終了)する習慣があれば、一度やめて挙動を確認
パターンB:LINEだけ通知が来ない/他アプリは問題ない
このパターンは知恵袋でも特に多い相談です。次のような原因が考えられます。
LINEアプリ側の通知設定がオフ、または一部のみオン
特定トークの通知オフ・ミュート設定
通知音だけオフになっており、画面表示には気づいていない
チェックリスト例
LINEアプリの設定
「ホーム」→「設定」→「通知」
「通知」がオンか
「新規メッセージ」「メッセージ通知の表示」などがオンか
トーク単位
該当トークを開き、トーク設定画面で「通知」がオンか
端末側通知
iPhone:ロック画面・通知センター・バナー・サウンド・バッジ
Android:通知チャンネルが個別にオフになっていないか
パターンC:特定のトーク・グループだけ通知が来ない
このパターンでは、全体設定ではなく「個別のトーク設定」が原因になっていることがほとんどです。
よくある原因
そのトークだけ通知オフにしている
グループトークの通知設定を個別に変更している
「非表示」や「ブロック」と混同している
確認手順の例
該当トークを開く
右上メニュー(またはトーク情報)から「通知」設定を確認
グループの場合は、グループ設定内の通知項目をチェック
別の友だちからテストメッセージを送ってもらい、通知の有無を比較
【iPhone編】LINEを開かないと通知が来ないときの対処手順
ステップ1:通知の基本設定を確認(ロック画面・バナー・バッジ)
「設定」アプリを開く
「通知」→「LINE」をタップ
次の項目を確認します。
「通知を許可」:オン
表示位置:ロック画面・通知センター・バナーをすべてオン
「サウンド」:オン
「バッジ」:オン
これにより、「スマホを見ていないとき」「手に取ったとき」のどちらでも通知に気づきやすくなります。
ステップ2:集中モード・おやすみモード・通知要約を見直す
「設定」→「集中モード」を開く
「おやすみモード」「仕事」など、使用しているモードを選択
「許可された通知」の「アプリ」でLINEが含まれているか確認
「時間指定」「場所」「App使用時に自動でオン」などで、無意識のうちに集中モードが有効になっていないか確認
あわせて、「設定」→「通知」→「通知を要約」の設定も確認します。LINEが通知要約の対象になっている場合、リアルタイムではなく、まとめて通知されることがあります。重要な連絡を見逃したくない場合は、LINEだけ要約対象から外すことを検討してください。
ステップ3:低電力モードとバックグラウンド更新の設定
「設定」→「バッテリー」
「低電力モード」が常時オンになっていないか確認
「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」
「Appのバックグラウンド更新」をオン
「Wi-Fiとモバイルデータ通信」を選択
アプリ一覧から「LINE」がオンになっているか確認
低電力モード中はバックグラウンド処理が抑制され、LINEの待受が不安定になる場合があります。電池持ちを優先して常にオンにしている方は、一度オフにして挙動を確認してみる価値があります。
ステップ4:再インストール前に行うべき最終チェック
再インストールは有効な対処方法ですが、トーク履歴が消えるリスクがあるため、慎重に進める必要があります。
1. トーク履歴のバックアップ
LINEアプリ
「ホーム」→「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ」
iCloudへのバックアップを実行
2. 通知設定のリセット
端末側の「設定」→「通知」→「LINE」で
一度「通知を許可」をオフ→オンに戻す
LINEアプリ内の通知設定も一度オフ→オンにしてみる
3. 最終手段としての再インストール
上記をすべて試しても改善しない場合
LINEをアンインストール
App Storeから再インストール
ログイン後、通知設定を再度確認
必要に応じてトーク履歴を復元
ここまで実施しても改善しない場合は、次章の「それでも直らないとき」をご参照ください。
【Android編】LINEを開かないと通知が来ないときの対処手順
ステップ1:アプリの通知と権限を確認
「設定」→「アプリ」または「アプリと通知」を開く
アプリ一覧から「LINE」を選択
「通知」をタップし、次の項目を確認します。
通知全体がオンになっているか
「メッセージ」「グループ」「通話」などの通知チャンネルごとにオフになっているものがないか
「ロック画面での表示」「ポップアップ表示」など、画面に出る形式が有効か確認
機種によって画面は異なりますが、「通知」「バナー」「ロック画面」などのキーワードを目印にすると設定を見つけやすくなります。
ステップ2:バッテリー最適化・バックグラウンド制限を解除
Androidでは、省電力機能によってアプリの待受が強く制限されることがあります。
一般的な手順の例:
「設定」→「アプリ」→「LINE」→「電池」または「バッテリー」
「バックグラウンドでの使用を制限」などがオンの場合、オフに変更
「設定」→「電池」または「バッテリー」→「バッテリー最適化」
メニューから「すべてのアプリ」を表示
一覧からLINEを選び、「最適化しない」「制限なし」などに設定
「起動管理」「自動起動管理」(メーカー独自機能がある場合)
LINEの「自動起動」「他アプリからの起動」を許可
これらを見直すことで、「アプリを開いたときだけ通知が届く」症状が改善するケースが多くあります。
ステップ3:データ節約・Wi-Fi設定・独自省電力機能の見直し
「設定」→「ネットワーク」または「接続」
「データセーバー」「データ節約」がオンの場合
LINEを例外アプリに設定(バックグラウンド通信を許可)
「設定」→「Wi-Fi」
スリープ時にWi-Fiをオフにする設定になっていないか確認
メーカー独自の省電力機能
例:Galaxyの「端末ケア」、HUAWEIの「電池」など
アプリの自動終了・スリープ対象にLINEが含まれていないか確認
これらの設定が厳しすぎると、画面を消した途端にLINEの通信が止まり、「開かないと届かない」状態になります。
ステップ4:メーカー独自機能の注意点と確認のコツ
Androidはメーカーや機種によって設定名称やメニュー構成が大きく異なります。そのため、次のようなコツで探すと効率的です。
設定画面の検索窓で「電池」「バッテリー」「バックグラウンド」「自動起動」などのキーワードを入力して検索
説明を読んでもよく分からない場合は、キャリアショップやメーカーサポートに「LINEの通知がバックグラウンドで届かない」と具体的に伝えて相談
独自機能が原因の場合、自分で探すよりも、専門スタッフに画面を見せながら相談した方が早く解決することもあります。
それでも直らないとき|知恵袋で多い「何をしてもダメ」ケースの整理
OSアップデート直後・機種変更直後に起こる不具合の可能性
知恵袋では、「OSをアップデートしてからLINE通知がおかしくなった」「機種変更してから通知が来ない」といった相談も多く見られます。
このような場合、次の点を確認します。
OSアップデート直後に通知設定が初期化されていないか
機種変更時にLINEの移行(電話番号・アカウント引き継ぎ・バックアップ復元)が正しく完了しているか
同じOSバージョンで類似の不具合が話題になっていないか(ニュースや公式情報の確認)
軽微な不具合の場合、端末の再起動や、OSのマイナーアップデート(例:17.0 → 17.1)で解消されることもあります。
LINE公式ヘルプ・サポートに相談するタイミング
次の条件をすべて満たしても改善しない場合は、LINE公式サポートへの問い合わせを検討します。
本記事のiPhone/Android向けチェックリストを一通り実施した
再インストール後も同じ症状が再現する
他のアプリ(メールや別SNS)の通知は正常に届いている
問い合わせ時に整理しておきたい情報は以下のとおりです。
端末名・OSバージョン
LINEアプリのバージョン
症状の詳細(いつから・どのタイミングで発生するか)
これまでに試した対処(再起動・再インストール・設定変更など)
これらをまとめておくことで、サポート側も状況を把握しやすくなり、解決までの時間短縮が期待できます。
端末側の不具合を疑うべきサインと対処
次のような場合は、LINEだけでなく端末本体の不具合や劣化も疑う必要があります。
LINE以外のアプリ通知も不安定である
端末の動作全体が重く、フリーズや再起動が増えている
端末の空き容量が極端に少ない
このような兆候がある場合は、以下の対処を検討します。
端末の再起動、キャッシュや不要アプリの整理
設定のリセット(ネットワーク設定のリセットなど)
キャリアショップやメーカーサポートで診断を受ける
場合によっては機種変更も選択肢とする
再発防止のための設定チェックリストとテスト方法
通知が正常か確認するテストの手順(自分/家族・サブ端末)
通知トラブルが一度解消したら、再発防止のためにもテストを行っておくことをおすすめいたします。
テストの例
自分の別アカウント、または家族・友人の端末からテストメッセージを送信
次の状況ごとに通知が届くか確認
画面ロック中
ホーム画面表示中
他のアプリ使用中
通知の種類を確認
音が鳴るか
バナーやポップアップが表示されるか
アイコンのバッジに未読数が表示されるか
重要な連絡に使うトーク(仕事用グループ・家族グループなど)は、優先的にテストしておくと安心です。
ビジネス・家族連絡での“通知ミス”を防ぐ工夫
重要なトーク・グループは上部にピン留めしておく
勤務時間帯や就寝時間帯の「集中モード」を見直し、家族や上司・同僚など重要な連絡先だけ通知を許可する
緊急連絡用に、電話やメールなどLINE以外の連絡手段も併用するルールを決める
このような「運用面の工夫」を併用することで、設定トラブルがあっても致命的な連絡漏れを防ぎやすくなります。
トラブル時にすぐ見返せるマイルールの作り方
「OSアップデート後に必ず確認する項目」をメモしておく
例:通知設定、集中モード、バックグラウンド更新、省電力モードなど
月に1回程度、以下の簡易チェックを行う
省電力モードが常時オンになっていないか
通知要約や集中モードのスケジュールが変わっていないか
家族や職場のメンバーと、
「通知がおかしいと感じたときにまず確認する場所」
「それでも直らないときに誰に相談するか」
を共有しておく
このようなマイルールを作っておくと、トラブル発生時にも落ち着いて対処しやすくなります。
よくある質問(FAQ)|知恵袋の相談内容から抜粋
アプリを強制終了すると通知は来なくなりますか?
多くのスマートフォンでは、アプリを強制終了するとバックグラウンドでの待受も停止します。そのため、プッシュ通知が遅れたり、まったく届かなかったりする場合があります。
バッテリー節約のために、こまめにアプリをすべて強制終了する習慣はおすすめできません。
特にLINEのような常時待受が前提のアプリは、タスクキルせずに通常の操作でホームに戻るだけにとどめる方が安全です。
再インストールするとトーク履歴は消えますか?
LINEアプリを削除すると、その端末に保存されているトーク履歴は原則として削除されます。バックアップを取っていない場合、元に戻すことはできません。
再インストール前には、必ずトーク履歴のバックアップを行ってください。
iPhone:iCloudバックアップ
Android:Googleドライブバックアップ
バックアップ → 再インストール → ログイン → 復元
という流れを正しく踏むことで、トーク履歴を戻すことが可能です。
トーク履歴を失いたくない場合、再インストールは「最後の手段」として位置づけることをおすすめいたします。
キャリアやSIMを変えたら通知がおかしくなりました
キャリア変更や格安SIMへの乗り換え後に、通信環境やAPN設定の影響で通知が不安定になることがあります。
モバイルデータ通信が安定しているか、ブラウザ表示や他アプリの通信も含めて確認する
Wi-Fiとモバイルデータの切り替え時に通信が途切れていないか確認する
不安な場合は、キャリアのサポート窓口でAPN設定や通信状態をチェックしてもらう
通信自体が不安定な場合、LINEの通知だけでなく、さまざまなサービスに影響が出る可能性があります。