LINEの通知が来ないと思っていたら、アプリを開いた瞬間に未読が一気に増える――。
この「LINEを開かないと通知が来ない」症状は、故障やLINE側の不具合とは限らず、スマホの省電力機能や通信制限、通知設定の組み合わせで起きているケースが多くあります。
しかし、原因候補は多く見えても、確認すべき順番さえ分かれば、解決までの道筋は難しくありません。重要なのは、通知が届いていないのか、届いているのに表示されていないのかを切り分け、iPhone・Androidそれぞれの設定を「効くところから」整えることです。
本記事では、LINEを開いたときだけ通知がまとめて届く原因を、症状から最短で特定できるように整理したうえで、10分で試せるチェックリストと、iPhone/Android別の具体手順、さらに直ったあとに再発を防ぐ運用まで詳しく解説します。仕事や家族の連絡を見逃したくない方は、上から順に確認してみてください。
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LINEを開かないと通知が来ない症状で起きていること
「LINEを開かないと通知が来ない」「しばらく放置してからアプリを開いた瞬間に未読が一気に増える」という症状は、LINEの問題というより、スマホ側がバックグラウンドでの通信や通知処理を抑えてしまっているときに起きやすい代表的な現象です。通知は「サーバー→端末→OS→アプリ」の順で届きますが、どこかで制限がかかると、端末が“受け取っていない”状態になり、結果としてアプリ起動時にまとめて反映されます。
特に現代のスマホは、電池消費を抑えるために「使っていないアプリの動作を止める」方向へ進化しています。省電力機能が強く働くと、LINEが画面オフ中に動けず、通知が遅れます。逆にアプリを開くと「いまは使っている」と判断され、通信と同期が再開して未読が一気に反映される、という流れです。
プッシュ通知が遅延する典型パターン
まず、いま起きている現象がどのタイプかで、疑うべき原因の優先順位が決まります。次のパターンに近いほど、端末側の制限(省電力・省データ・最適化・バックグラウンド制限)である可能性が高いです。
アプリを開いた瞬間に通知が“まとめて”届く
もっとも典型例です。画面オフ中のバックグラウンド通信や処理が止まっており、起動時に同期が走って一気に反映されます。
画面点灯中は届くのに、画面オフや放置中は届きにくい
省電力機能、Androidの最適化(Doze等)、iPhoneの低電力モード、集中モードの影響が疑われます。
Wi-Fiのときだけ届かない/モバイル通信のときだけ届かない
省データモード、データセーバー、ルーター側の制限、VPN・フィルタ系アプリなど、通信経路の問題が絡むことがあります。
通知は来ているはずなのに、表示・音が出ない
「届いていない」ではなく「見えていない」可能性が高いです。通知の表示形式、サウンド、通知の要約、集中モードの許可設定などを重点的に確認します。
数日前から突然起きるようになった
OS更新、LINE更新、端末の省電力設定の自動変更、容量不足、権限のリセットなどがきっかけになり得ます。
また、通知遅延は「スマホが悪い/LINEが悪い」と単純に割り切れないことも多く、設定が複数重なって起きるケースもあります。たとえば「省データモード+低電力モード+タスクキル習慣」のように、原因が二重三重になっていると、ひとつだけ直しても改善しきらないことがあります。そのため、本記事では上から順番に潰す構成にしています。
まず確認したい「一部だけ来ない」の例外(ミュート等)
全体の通知が遅れるケースとは別に、「特定の相手・特定のグループだけ通知が来ない」「通知は来るのに音だけ鳴らない」といったトーク単位の例外があります。これは端末の省電力とは関係が薄いこともあるため、最初に軽く確認しておくと無駄がありません。
トークルームごとの通知がオフ
特定トークだけ通知が来ない場合、トークの設定で通知が切られていることがよくあります。
グループだけ通知が静か
グループの通知設定、または自分の端末の通知カテゴリ(Android)で該当項目がオフになっていることがあります。
LINEアプリ内の通知設定が部分的にオフ
端末の通知許可がオンでも、LINE内部で「メッセージ通知」「通話」「お知らせ」などが分かれており、必要な項目だけオフになっているケースがあります。
相手側の送信方法によって通知の出方が変わる
“静かに送る”系の挙動や、通知が目立ちにくい送信・表示条件が絡むことがあります。まずは自分側の設定を確実に整えることが先決です。
この“例外”を除外できたら、次は本題の「開かないと通知が来ない」症状を最短で潰すチェックに進みます。
LINE通知が来ないときの10分チェックリスト
ここでは、直る確率が高い順に、短時間で確認できるポイントを並べます。時間がないときは、この順番で試してください。途中で改善したら、それ以降は無理に触らず、再発防止の章へ進むほうが安全です。
いちばん多い原因を上から潰す手順
下記は「開かないと通知が来ない」症状で特に当たりが多い順です。端末やOSの違いがあっても、基本は同じ考え方で進められます。
1)LINEを強制終了(タスクキル)していないか
最近のスマホでは、アプリを頻繁に強制終了すると、通知が遅れたり不安定になったりすることがあります。
「動作が重いから」「電池が減るから」という理由で、マルチタスク画面からLINEを上に払って消している場合は、まずそれを止めてみてください。
やること
まず1週間ほど、LINEを強制終了しない運用にします。
重いときは、強制終了より先に「端末の再起動」「LINEの更新」「不要アプリの終了」を優先します。
判断
これだけで直るケースは珍しくありません。改善したら、以後は“タスクキルしない”を再発防止の基本にしてください。
2)省電力モード・低電力モードをオフにしてみる
iPhoneの低電力モード、Androidの省電力モードは、バックグラウンド処理を抑えます。通知の遅延が起きているときは、いったんオフにして挙動が変わるかを見ます。
やること
省電力系をオフにして、しばらく画面オフにした後に、別端末からメッセージを送ってテストします。
判断
オフにした途端に改善するなら、原因は省電力周辺(最適化やバックグラウンド制限を含む)に強く寄ります。
3)省データモード/データセーバーをオフにしてみる
省データモード(iPhone)やデータセーバー(Android)は、バックグラウンド通信を抑えるため、通知が遅れる原因になり得ます。通信量節約のつもりで使っている場合は、まず一時的にオフにしてテストしてください。
やること
省データ系をオフ → Wi-Fi/モバイル両方で通知テスト
判断
改善するなら、通信制限が本丸です。再発防止では「必要なときだけON、普段はOFF」の運用を検討します。
4)通知許可(端末)とLINE内通知を確認する
通知が“届かない”のではなく、“表示されない”だけのケースもあります。端末側の通知許可と、LINEアプリ内の通知設定を両方確認します。
やること
端末:通知許可、ロック画面表示、バナー、サウンド
LINE:通知がオン、必要項目がオン、トーク個別通知の確認
判断
表示形式や集中モードの影響が見つかれば、体感として「通知が来ない」が解消します。
5)再起動→更新→(最後に)再インストール
設定を直しても改善しない場合、端末側の一時不具合や更新の遅れが原因のことがあります。
やること(推奨順)
端末再起動
LINEを最新版へ更新
OSを最新版へ更新
それでもだめなら、バックアップ確認のうえ再インストール
注意
再インストール前に、トーク履歴のバックアップや引き継ぎ設定を必ず確認してください。
ここで直らなければ次へ進む判断基準
次のいずれかに当てはまる場合は、端末の種類ごとに深掘りしたほうが早いです。ここから先は、iPhone編・Android編で「効く設定」を具体的に整えます。
省電力・省データをオフにしても改善しない
強制終了を止めても改善しない
通知は来るはずなのに、表示や音が出ない(表示形式・集中モード・通知要約の可能性)
Wi-Fiだけ/モバイルだけといった偏りがある(通信側の設定が絡む可能性)
切り分け早見表
| 症状 | まず疑う原因 | 主な確認場所 | まず試すこと |
|---|---|---|---|
| アプリを開くとまとめて届く | 省電力/省データ/最適化/タスクキル | iPhone低電力・省データ、Android最適化、運用 | 省電力・省データを一時オフ、タスクキルを止める |
| 画面オフ中だけ遅い | Android最適化(Doze等)/iPhone集中モード | Androidバッテリー、iPhone集中モード | LINEを最適化対象から外す、集中モード許可を見直す |
| 通知は来るが表示されない | 通知の表示形式/サウンド/要約 | iPhone通知設定、Android通知カテゴリ | ロック画面・バナー・サウンドを再設定する |
| Wi-Fiだけ来ない | 省データ設定/ルーター/VPN | Wi-Fi設定、VPN・フィルタ | 省データをオフ、VPN停止で切り分け |
| モバイルだけ来ない | 省データ/通信のデータモード | iPhoneモバイル通信、Androidデータセーバー | 省データをオフ、LINEのバックグラウンド通信許可 |
iPhoneでLINEを開かないと通知が来ないときの設定
iPhoneは「通知許可がオン」でも、集中モードや省データ、低電力などが重なると、体感として「通知が来ない」状態が起きます。ここでは、iPhoneで特に効果が出やすい順に整えます。作業の途中で改善したら、残りは無理に触らず、再発防止へ進んで構いません。
iPhoneの通知許可と表示方法を確認する
まずは「許可されているのに見えていない」ケースを潰します。通知は“許可”だけでなく、どこに表示するかで体感が大きく変わります。
手順(iPhone側)
設定を開く
通知 → LINE
通知を許可:オン
表示場所(ロック画面/通知センター/バナー)を必要に応じてオン
サウンド:必要ならオン
バナーの表示スタイル(継続/一時)も確認
よくある落とし穴
ロック画面表示がオフで、画面を見ても気づけない
サウンドがオフで、着信に気づけない
バナーが一時表示で見逃している(通知センターに溜まっているだけ)
LINEアプリ内も確認する
LINEのホーム → 右上の設定(歯車)
通知
「通知」がオン、必要な項目(メッセージ、通話など)がオン
重要なトークが個別に通知オフになっていないか確認
ここで改善する場合、「通知が来ない」の正体は“表示の問題”であることが多いです。
集中モード・おやすみモードを見直す
集中モード(旧:おやすみモードや各種モード)は、通知を抑制します。仕事中・睡眠中に便利な反面、設定次第でLINEが静かになり、「来ていない」と誤認しやすいポイントです。
チェック項目
いま集中モードがオンになっていないか
オンなら、LINEが通知許可の対象になっているか
スケジュール(時間や場所、アプリ起動で自動ON)が想定外に動いていないか
設定の考え方
仕事の取りこぼしが困るなら、集中モードを使うとしても「LINEは許可」に入れておく
会議中だけ静かにしたいなら、常時抑制ではなく時間限定で使う
夜だけ抑えたいなら、睡眠モード中の許可アプリを明確に分ける
集中モードが原因の場合、モードをオフにするだけで即改善することも多いです。
省データモードをオフにして通信制限を外す
省データモードは、バックグラウンドの通信を抑える方向に働きます。通知が遅れる場合、ここがボトルネックになることがあります。とくに「モバイル通信でだけ遅い」というときは優先度が上がります。
代表的な手順(モバイル通信)
設定
モバイル通信
通信のオプション(またはデータモード)
省データモード:オフ
代表的な手順(Wi-Fi)
設定
Wi-Fi
接続中のWi-Fiの詳細(iマーク等)
省データ系の項目があればオフ
※iOSのバージョンや契約内容で表示が異なることがあります。見つからない場合は、検索窓で「省データ」と入力して該当設定へ移動すると早いです。
LINEの強制終了をやめる(タスクキル対策)
iPhoneはメモリ管理が比較的自動で行われるため、日常的な“掃除”のつもりでアプリを頻繁に消す行為は、通知の安定性にとって逆効果になり得ます。
「開かないと通知が来ない」症状があるときは、まず運用を見直してください。
具体的にやること
LINEをマルチタスクから消す習慣を止める
端末が重いときは、強制終了ではなく「再起動」「不要なアプリの終了」「ストレージ確保」を優先
どうしても強制終了が必要なのは、アプリが固まったときなど“例外”に限定する
体感の変化
改善すると、画面オフ中でも通知が遅れにくくなり、アプリ起動時の“まとめて届く”現象が減ります。
最後にやる手当(再起動、更新、再インストール)
ここまで整えても改善しない場合、端末の一時不具合や更新の不整合を疑います。安全な順に進めてください。
iPhoneを再起動
LINEを最新版へ更新(App Store)
iOSを最新版へ更新
それでも改善しない場合のみ、次を確認してから再インストール
トーク履歴のバックアップ状況
アカウント引き継ぎ設定(電話番号・メール等)
認証に必要な情報が手元にあるか
再インストールは効果が出る一方、準備不足だと復旧に手間がかかります。「最後の手段」として、必要な確認を済ませてから実施してください。
AndroidでLINEを開かないと通知が来ないときの設定
Androidは機種差が大きく、同じAndroidでもメーカーごとに省電力の強さや設定名が異なります。ただし、考え方はシンプルで、主に次の2点です。
通知が許可されているか(通知カテゴリを含む)
省電力・バッテリー最適化・バックグラウンド制限で止められていないか
「開いた瞬間にまとめて届く」は、Androidの省電力・最適化の影響が非常に多い症状です。ここでは、一般的な表記をもとに手順化します。
通知許可と通知カテゴリを確認する
Androidでは、通知が「許可」されていても、通知の種類(カテゴリ)ごとにオン・オフが分かれることがあります。たとえば「メッセージはオフだが通話はオン」のような状態です。
手順(一般例)
設定
アプリ(またはアプリと通知)
LINE
通知
通知がオンであることを確認
通知カテゴリ(メッセージ、通話、その他)が必要なものだけオフになっていないか確認
併せて確認したいこと
端末全体のサイレント/おやすみモードがオンになっていないか
ロック画面で通知を隠す設定になっていないか
通知が「最小化」や「静かに表示」になっていないか(表現は機種で異なります)
ここで問題が見つかった場合、カテゴリをオンに戻すだけで改善します。
バッテリー最適化・Dozeの影響を外す
Androidの通知遅延で非常に多いのが、バッテリー最適化です。画面オフ時にアプリの動作を制限し、バックグラウンド通信や同期を遅らせるため、LINEの通知がリアルタイムに届かない原因になります。
まず理解しておきたいこと
最適化を“強く”すると、電池は持ちますが通知は遅れやすくなります。
通知を優先したいアプリ(LINE等)は、最適化を緩める(制限を弱める)必要が出ることがあります。
手順(一般例)
設定
アプリ → LINE
バッテリー(または「アプリのバッテリー使用量」)
最適化/制限の項目を探す
「制限あり」「最適化」などが強い設定になっていれば、通知を優先できる設定へ調整する
よくある表記(機種により異なる)
制限なし/制限しない
最適化しない
バックグラウンドでの動作を許可
省電力の対象外
スリープ中も許可
※設定名が見つからない場合は、設定アプリの検索窓で「バッテリー」「最適化」「バックグラウンド」「省電力」などを入力すると到達しやすいです。
バックグラウンド制限とデータ制限を確認する
Androidは、バッテリーだけでなく「通信」も別で制限できます。ここがオンだと、LINEがバックグラウンドで通信できず、通知が遅れます。
チェックポイント
バックグラウンドデータが制限されていないか
データセーバー(省データ)がオンになっていないか
LINEが「バックグラウンドでの通信を許可」されているか
Wi-Fiの詳細設定で、スリープ中の接続が制限されていないか(表現は機種差あり)
切り分けのやり方
データセーバーを一時的にオフ
Wi-Fiのみ/モバイルのみの偏りがあるかをテスト
VPN・広告ブロック・フィルタ系アプリを入れている場合は、一時停止して比較する
「通信だけが原因」なら、バッテリー最適化を触らなくても改善することがあります。
メーカー独自の省電力設定のチェック観点
Androidでやっかいなのは、メーカー独自の省電力が標準設定より強いことがある点です。たとえば、スリープ中にバックグラウンドアプリを強制停止するような機能があると、LINE通知が遅れやすくなります。
代表的な観点(名称は機種で異なります)
自動で省電力をオンにする設定(残量◯%で自動切替)
スリープ中は通信制限(Wi-Fi/モバイルのどちらかが切れる)
バックグラウンドでの自動起動を禁止
アプリを自動終了する/メモリ解放(“最適化アプリ”が入っている場合も)
保護アプリ/停止しないアプリにLINEを追加できるか
実務的な対策(安全な順)
まずLINEだけを例外にする(全体の省電力を切らずに済む)
次にデータセーバーを運用で切り替える
それでもだめなら、全体の省電力設定を見直す
電池の持ちと通知の即時性はトレードオフになりがちです。仕事や家族連絡でLINE通知が重要なら、「LINEだけ例外」を目指すのが最も現実的です。
直ったあとに再発を防ぐLINE通知の運用
設定を整えて直っても、数日後にまた起きることがあります。原因は「設定が戻る」「便利機能が自動で働く」「運用でまた止めてしまう」のどれかです。ここでは、再発を防ぐために“やらないこと”と“見直すタイミング”を明確にします。
タスクキルしない・省電力の自動化に注意
まず最重要は、通知の安定性を落としやすい習慣を断つことです。
再発しやすい行動
こまめにLINEを強制終了する
省電力モードを常時オンにする
データ節約のため省データモードを常時オンにする
「最適化アプリ」「クリーナーアプリ」でバックグラウンドを頻繁に止める
ストレージ不足を放置する(OSが動作を抑えるきっかけになります)
おすすめの運用(チェックリスト)
LINEは原則、強制終了しない
省電力は“必要なときだけ”オンにして、普段は戻す
省データも“必要なときだけ”オン(使い終わったら戻す)
Androidは「LINEだけ例外」に設定して、全体の節電と両立させる
ストレージ残量を定期的に確保する(写真や動画の整理)
再発防止のコツは「全体を緩める」ではなく、「LINEに必要な条件だけ確保する」ことです。
アップデート後に見直す項目
再発の引き金として多いのがアップデートです。OS更新やLINE更新は、機能追加だけでなく、通知カテゴリの追加・権限の再確認・省電力挙動の変更が入ることがあります。
アップデート後に見るべき最短チェック
端末の通知許可(オフに戻っていないか)
Androidの通知カテゴリ(新カテゴリがオフになっていないか)
集中モード(許可設定が外れていないか)
省データ・省電力(自動でオンに戻っていないか)
Androidの最適化(更新後に最適化が強くなっていないか)
更新後に違和感を覚えたら、上の5点だけ確認するだけでも、早期に再発を止められます。
仕事用は通知を強くする設計(通知スタイル見直し)
仕事でLINEを使っていて、取りこぼしが致命的な場合は、設定を“気づきやすい方向”に寄せておくことが重要です。通知が届いていても、見逃せば意味がありません。
仕事用におすすめの考え方
表示場所を増やす:ロック画面+バナー+通知センター
サウンドやバイブを適切に:会議中は一時的に抑える運用にし、常時オフにしない
重要トークは個別で強化:通知オフにしない、必要ならピン留めなどで目立たせる
通知を整理する:不要な通知カテゴリを切り、重要通知だけ通す(Androidで特に有効)
「通知が多すぎてオフにしたくなる」状態は、再発の温床です。重要度の低い通知を整理し、重要通知が埋もれないように設計すると、オンのまま運用しやすくなります。
LINE通知トラブルのよくある質問
最後に、現場で特に多い疑問をまとめます。症状の切り分けや、再発時の判断に役立ててください。
Wi-Fiだと来ない/モバイルだと来ないの違いは?
片方の回線だけで起きる場合、端末やLINEの設定というより、回線ごとの通信制限が絡んでいる可能性が高くなります。代表例は次の通りです。
モバイル通信だけ来ない
省データモード/データセーバーがオン
モバイル通信のデータモードが制限寄り
アプリごとのバックグラウンドデータが制限
Wi-Fiだけ来ない
Wi-Fi側の省データ設定
ルーター側のフィルタ、DNS設定、ファイアウォール
VPN・広告ブロック等がWi-Fi時だけ有効
切り分けの最短手順
省データ/データセーバーをオフ
VPN・フィルタ系アプリを一時停止
Wi-Fiとモバイルを切り替えてテスト
Wi-Fiだけなら、別のWi-Fi(職場・カフェ等)でも再現するか確認
「別Wi-Fiでは起きない」なら、自宅ルーター側の要因が濃厚になります。
特定の相手だけ来ないのはなぜ?
全体の通知が遅れる問題とは別で、トーク単位の設定が原因になっていることが多いです。まずは次を確認してください。
そのトークの通知がオフになっていないか
グループの通知設定が変わっていないか
Androidの通知カテゴリで、メッセージがオフになっていないか
LINEアプリ内の通知設定で、必要項目がオフになっていないか
特定相手だけの現象は、端末の省電力よりも「個別設定」の可能性が高いので、先にそこを潰すのが近道です。
周りも同じ症状のときは障害?
同時期に複数人が「通知が遅い」と感じると、障害を疑いたくなります。ただし、実際には次のような要因で“同時に起きたように見える”ことがあります。
OSアップデートや設定変更が同時期に広がった
年末年始・長期休暇などで省電力運用(節電・省データ)が増えた
端末メーカーの省電力仕様が強化された
たまたま同じような習慣(タスクキル等)をしていた
判断の目安
自分の端末設定を整えても改善しない
別回線(Wi-Fi/モバイル)でも一貫して遅い
別端末でも同様に再現する
LINE以外の通知(メール等)も遅い
この場合は、端末・回線・LINE側のどこかで広域要因があるかもしれません。ただ、まずは本記事のチェック(省電力・省データ・最適化・通知許可・タスクキル停止)を確実に行い、それでも改善しないときに、障害情報の確認や時間をおいた再検証へ進むのが安全です。