Instagram(インスタグラム)のプロアカウントを試しに使ってみたものの、「思ったほど使いこなせない」「ビジネスっぽく見えるのがイヤ」「なんとなく不安なので元に戻したい」と感じている方は少なくありません。
本記事では、そのような方に向けて、プロアカウントをやめて個人用アカウントに戻す手順と、やめる前後に知っておきたいポイントを整理して解説いたします。
対象となるのは、次のような方です。
一般ユーザー・趣味アカウントでプロアカウントを有効にしたが、やめたい方
副業・個人事業主として運用していたが、いったん個人用に戻したい方
企業アカウント担当者で、運用方針の見直しを検討している方
「やめたらデータが消えるのでは」「フォロワーはどうなるのか」といった不安にもお答えしつつ、最新のアプリ表示に沿って手順を説明いたします。
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Instagramのプロアカウントは、インサイト分析や広告機能など便利な要素を備えている一方、一般ユーザーにとっては「ビジネス感が強い」「音源が使えない」「プライバシーが気になる」といった理由で負担になる場合があります。プロアカウントを個人用アカウントに戻しても、フォロワーや投稿はそのまま維持されるため、基本的な利用に大きな支障はありません。ただし、インサイトデータなど一部の機能は利用できなくなるため、必要であれば事前にスクリーンショットなどで記録しておくことが重要です。
切り替え手順は「プロフィール画面右上の三本線 → 設定 → クリエイター/ビジネス向けツール → アカウントタイプを切り替え → 個人用アカウントに切り替える」の流れが基本となります。手順自体は数分で完了しますが、設定メニューの文言はアプリのバージョンによって異なる場合があるため注意が必要です。
プロアカウントをやめるかどうかは、アカウントの目的によって適切な判断が異なります。趣味アカウントであれば個人用アカウントに戻すメリットが大きく、副業や企業の運用では慎重な判断が求められます。将来的に再度プロアカウントへ切り替えることも無料で可能なため、必要に応じて柔軟に運用することができます。
インスタのプロアカウントとは?やめる前に押さえたい基礎知識
プロアカウントの種類(ビジネス/クリエイター)と個人用アカウントの違い
Instagramのアカウントタイプは大きく分けて、次の3種類があります。
| 種類 | 想定ユーザー | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 個人用アカウント | 一般ユーザー | プライベート利用が前提。インサイトや広告などのビジネス機能は基本的に利用不可。 |
| クリエイターアカウント(プロ) | インフルエンサー、クリエイター個人 | インサイト、簡易的なメッセージ管理、カテゴリ表示など。個人でも使いやすいプロ向け機能。 |
| ビジネスアカウント(プロ) | 企業・店舗・ブランド | 広告出稿、ショップ機能、問い合わせボタン、外部ツールとの連携など、本格的なビジネス機能。 |
「プロアカウント」とは、クリエイターアカウントとビジネスアカウントの総称です。個人用アカウントからいつでも無料で切り替え・戻すことができ、回数制限もありません。
プロアカウントにするメリットと、やめたくなりがちな理由
主なメリット
投稿やリールのインサイト(閲覧数、リーチ、フォロワー属性など)が確認できる
広告出稿やショップ機能が利用できる(ビジネスアカウント)
問い合わせ用ボタンやカテゴリ表示をプロフィールに追加できる
一方、プロアカウントにしたことで、次のような理由で「やめたい」と感じるケースもあります。
一部の音源・楽曲が使えなくなる(特にビジネスアカウント)
連絡先ボタンが表示され、プライベートには向いていないと感じる
フォロワー数が少ない中でビジネス感が出るのが気になる
インサイト機能をあまり活用しておらず、メリットを実感できない
一般ユーザーがプロアカウントをやめるべきか判断するポイント
次のような場合は、プロアカウントをやめて個人用アカウントに戻すことを検討してよいと言えます。
アカウントの主な目的が「友人・趣味仲間との交流」である
インサイトや広告などの機能をほとんど使っていない
「ビジネスっぽさ」よりも「普通のアカウント感」を重視したい
将来的に本格的なビジネス運用をする予定が特にない
逆に、以下に当てはまる場合は、プロアカウントの継続も検討に値します。
投稿の成果を数値で確認しながら改善したい
商品・サービスの問い合わせや予約をInstagram経由で受けている
今後広告出稿・ショップ機能などを使う可能性がある
インスタのプロアカウントをやめるとどうなる?変わるもの・変わらないもの
インサイト・広告・ショップ機能など機能面の変化
プロアカウントを個人用アカウントに戻すと、次のような変化があります。
変わるもの(使えなくなる/表示されなくなる)
インサイト(投稿・リールの詳細な分析データ)
広告マネージャーからの投稿プロモーション機能
ショップ機能や一部ビジネス連携機能
プロフィールの「連絡先」ボタンやカテゴリ表示(一部設定による)
特にインサイトのデータは、個人用アカウントに戻した後は閲覧できなくなり、一部データが削除される可能性があります。
フォロワー・投稿・料金などはどうなるか
一方で、プロアカウントをやめても変わらない部分も多くあります。
変わらないもの
フォロワー数・フォロワーとの関係
これまで投稿した写真・動画・ストーリーズハイライト
過去に支払った広告費(請求履歴)
アカウント自体のログイン情報
プロアカウントの切り替え自体には料金はかからず、個人用⇔プロ間の変更は無料で何度でも行えます。
プライバシー設定・バレやすさへの影響
ビジネスアカウントでは、投稿を非公開にできない・連絡先情報がプロフィールに表示されるなど、プライバシー面での制約が指摘されています。
個人用アカウントに戻すことで、
アカウントを非公開(鍵アカウント)に設定できる
プロフィールに職種・カテゴリや連絡先ボタンを表示しない運用がしやすい
といった点で、より「プライベート寄り」の運用に戻すことが可能です。
【手順】プロアカウントをやめて個人用アカウントに戻す方法
事前チェックリスト(やめる前に必ず確認すること)
プロアカウントをやめる前に、次の項目を確認することをおすすめいたします。
□ インサイトのデータで後から見返したいものは、スクリーンショット等で保存した
□ 現在、広告出稿やショップ連携を行っていない、または停止しても問題ない
□ プロフィールのカテゴリ・連絡先の表示が消えても困らない
□ 将来またプロアカウントに戻せることを理解したうえで操作する
□ 自分が操作しようとしているアカウントが正しいか(別アカウントと取り違えていないか)を確認した
スマホアプリから個人用アカウントに戻す手順(2025年版)
Instagramアプリ(最新バージョン想定)での一般的な手順は、次の通りです。
プロフィール画面を開く
画面右下のプロフィールアイコンをタップします。メニューを開く
画面右上の「三本線(≡)」アイコンをタップします。設定メニューに進む
表示されるメニューから、次のいずれかをタップします。「設定とアクティビティ」
もしくは「設定とプライバシー」など、似た表記
プロ向けツールのメニューを開く
設定画面内から、以下のいずれかを探してタップします。「クリエイターツールとコントロール」
「ビジネスツールと管理」
(現在のアカウントがクリエイター/ビジネスのどちらかにより名称が変わります)
アカウントタイプを切り替える
上記の画面内にある「アカウントタイプを切り替え」をタップします。「個人用アカウントに切り替える」を選択
表示された選択肢の中から「個人用アカウントに切り替える」をタップします。確認メッセージで再度「個人用アカウントに切り替える」をタップ
確認のポップアップが表示されたら内容を確認し、問題なければ再度「個人用アカウントに切り替える」をタップします。プロフィール画面で状態を確認
プロフィール画面に戻り、「プロフェッショナルダッシュボード」やインサイト表示などが消えていれば、個人用アカウントへの切り替え完了です。
※アプリのバージョンや今後の仕様変更により、文言やメニュー位置が変わる可能性があります。その場合は、画面内の「アカウント」「アカウントタイプ」「ビジネス・クリエイター向け」などのキーワードを目印に探してください。
ビジネス/クリエイター間の切り替えだけをしたい場合
「プロアカウント自体は続けたいが、ビジネス→クリエイター、あるいはその逆に変えたい」という場合も、同じ「アカウントタイプを切り替え」メニューから変更できます。
メニュー選択時に「クリエイターアカウントに切り替える」「ビジネスアカウントに切り替える」といった選択肢が表示されることがあります。
一般的に、個人で活動するインフルエンサーやクリエイターは「クリエイターアカウント」が扱いやすいとされています。
ケース別の判断ガイド|本当にプロアカウントをやめるべき?
趣味アカウント・一般ユーザーの場合
フォロワーが友人・知人中心で、ビジネス利用の予定がない
インサイト画面をほとんど開いていない
「◯◯(職業)」のようなカテゴリ表示や連絡先ボタンに違和感がある
このような場合は、個人用アカウントに戻すことで不都合が生じることはほとんどありません。むしろ、音源制限やビジネス感の強さから解放され、気楽に投稿しやすくなる可能性があります。
副業・個人事業主の場合
インサイトで投稿の成果を確認している
プロフィールから問い合わせを受けている
将来的に広告やショップ機能を使う可能性がある
このような場合は、完全にやめてしまう前に、次の選択肢も検討してください。
ビジネスアカウントからクリエイターアカウントに切り替え、個人寄りの見せ方にする
ビジネス用途専用アカウントを別に作り、プライベートアカウントは個人用のまま使う
企業アカウントの場合
企業アカウントでは、プロアカウントで得られる機能(広告・インサイト・ショップなど)の価値が大きいため、単純に個人用アカウントに戻してしまうと運用面のデメリットが大きくなります。
運用方針を変える際は、
新規アカウントの開設
他SNSへの誘導設計
レポート方法の見直し
などを合わせて検討することが望ましいです。
トラブルシューティング|プロアカウントをやめられない時の対処法
「アカウントタイプを切り替え」が見つからない場合
次の点をご確認ください。
アプリが最新バージョンに更新されているか
「設定」「設定とプライバシー」「設定とアクティビティ」など、似たメニュー名を見落としていないか
「クリエイターツールとコントロール」「ビジネスツールと管理」「アカウントの種類とツール」など、プロ向けメニューを開いているか
それでも見つからない場合は、一度アプリを再起動する、ログアウトとログインを試すなど、基本的なリフレッシュ操作も有効です。
既に個人用アカウントなのか不安な場合
次の確認ポイントがあります。
プロフィール画面に「プロフェッショナルダッシュボード」が表示されていないか
設定メニュー内に「ビジネスツールと管理」「クリエイターツールとコントロール」が表示されているか
プロフィールにカテゴリ名や連絡先ボタンが表示されているか
これらが一切表示されていない場合は、すでに個人用アカウントになっている可能性が高いと言えます。
それでも解決しない時に試すこと・問い合わせ先
端末やOS(iOS/Android)を変えてログインしてみる
Webブラウザ版Instagramから設定画面を確認してみる
Meta公式ヘルプセンターで関連ヘルプを検索し、案内に沿って操作する
それでも解決しない場合は、Instagramアプリ内の「問題を報告」から問い合わせることをおすすめいたします。
応用編|プロアカウントをやめずに負担を減らす使い方
通知・連絡先表示・プロフィールの見直し
プロアカウントを完全にやめてしまうのではなく、「見せ方」や「通知」を調整することで負担を軽減できる場合があります。
通知設定を見直し、不要な通知をオフにする
連絡先ボタンの表示内容を調整する、または非表示にする
カテゴリ名をより一般的なものに変更する
別アカウントを作って用途を分ける選択肢
プライベート利用とビジネス利用をきっちり分けたい場合、アカウントを複数持つ方法も現実的です。
プライベート用:個人用アカウント+非公開設定
ビジネス用:プロアカウント(クリエイター/ビジネス)
このように役割を分けることで、それぞれの目的に合った運用が可能になります。
再度プロアカウントに切り替える時の注意点
一度個人用アカウントに戻しても、後から再度プロアカウントに切り替えることは可能です。
ただし、
以前のインサイトデータがすべて復元されるわけではない
再度カテゴリ・連絡先情報などの設定が必要になる
といった点には注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
プロアカウントをやめたらインサイトの過去データは消えますか?
個人用アカウントに戻すと、インサイトデータは閲覧できなくなり、一部データは削除される可能性があります。必要な数値は、事前にスクリーンショットなどで保存しておくことをおすすめいたします。
プロアカウントをやめても再度プロに戻せますか?回数制限は?
はい、個人用アカウントからプロアカウントへの切り替えは、無料で何度でも行うことができます。現時点で回数制限は公表されていません。
プロアカウントは本名や職業がバレやすいのですか?
ビジネスアカウントでは、プロフィールにカテゴリや連絡先ボタンが表示されるため、ビジネス利用であることは伝わりやすくなります。しかし、本名の表示や詳細プロフィールは、ユーザー自身の設定次第です。公開範囲・プロフィール文の内容を見直すことで、プライバシー保護はある程度コントロール可能です。
非公開アカウントにしたい場合はどうすればいいですか?
ビジネスアカウントでは非公開にできないため、非公開にしたい場合は個人用アカウントに戻す必要があります。クリエイターアカウントについても、プライバシー設定を含め運用目的を再検討のうえ、個人用アカウントへの変更を検討してください。
まとめ|インスタのプロアカウントをやめる前後に押さえておきたいポイント
最後に、本記事のポイントを整理いたします。
プロアカウント(ビジネス/クリエイター)は、インサイトや広告などのビジネス機能が使える一方、音源制限やプライバシー面での制約もあります。
プロアカウントをやめて個人用アカウントに戻しても、フォロワーや投稿は基本的にそのままです。ただし、インサイトデータなど一部情報は閲覧できなくなります。
手順は「プロフィール画面右上の三本線 → 設定 → クリエイター/ビジネス向けツール → アカウントタイプを切り替え → 個人用アカウントに切り替える」が基本です。
やめる前には、インサイトのスクリーンショット、広告やショップ機能の停止確認などのチェックを行うと安心です。
今後また本格的に運用したくなった場合は、無料でプロアカウントに戻すことも可能です。
本記事を参考に、ご自身の利用目的やプライバシーの希望に合ったアカウントタイプを選択していただければ幸いです。

