「Gmail の POP が終了するらしい」「2026年からメールが受信できなくなるかもしれない」──そんな情報を目にして、不安になっていませんか。
特に、独自ドメインやプロバイダメール、Yahoo!メールなどを Gmail でまとめて受信している方にとっては、「ある日突然、お問い合わせメールが止まる」という最悪のシナリオだけは絶対に避けたいところです。
今回終了するのは、Gmail が他社メールサーバーに POP でアクセスしてメールを取りに行く「他のアカウントのメールを確認(POP経由)」機能です。一方で、Outlook や iPhone のメールアプリから Gmail を POP/IMAP で受信することは、今後も継続して利用できます。この違いが分かりづらいために、「Gmail の POP が全部使えなくなる」という誤解や過度な不安が広がっています。
本記事では、まず「何が終了し、何は今まで通り使えるのか」をシンプルに整理したうえで、
・自分の環境が本当に影響を受けるかどうかの確認方法
・IMAP への切り替え、自動転送、Google Workspace など具体的な代替策の選び方
・メールが止まらないための安全な移行手順とチェックポイント
を、現場の担当者の方でもそのまま実務に落とし込めるレベルで丁寧に解説します。
「気づいたらメールが取れていなかった」という事態を防ぎつつ、今回の変更をきっかけに、これまでよりも安全で管理しやすいメール運用へアップデートしていきたい方に向けた、実務的なガイドです。
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- 1 Gmail POP終了は何が変わるのか?
- 2 Gmail POP終了の正式発表内容とスケジュール(基礎知識)
- 3 自分は対象?30秒で分かるチェックリスト(簡易診断)
- 4 POP・IMAP・自動転送の違いとGmail POP終了の位置づけ
- 5 Gmail POP終了への主な対応パターン(概要)
- 6 パターンA:メールソフトで直接受信する場合の具体的手順
- 7 パターンB:自動転送でGmailに集約する場合の手順と注意点
- 8 パターンC:Google Workspace等への移行と料金比較
- 9 Gmail POP終了に伴うトラブルシューティング
- 10 メール運用を見直す応用事例
- 11 Gmail POP終了に伴うリスクと注意点
- 12 よくある質問(FAQ)
- 13 まとめ:Gmail POP終了への対応を安全に完了するために
Gmail POP終了は何が変わるのか?
Gmailが「他のアカウントのメールをPOPで受信する機能」が終了します
最初に、もっとも重要な結論を明確にいたします。
2026年1月から終了するのは、Gmailが他社メールアカウントのメールをPOPで取得する機能(いわゆる「POPフェッチ」)とGmailify機能です。
具体的には、次のような利用方法が対象となります。
@example.comの独自ドメインメールプロバイダメール
Yahoo!メールやOutlook.com など
これらを、Gmailの
「設定」
「アカウントとインポート」
「他のアカウントのメールを確認(POP経由)」
で登録し、Gmailに自動で取り込んでいる場合、この仕組みが利用できなくなります。
誤解されやすいポイント:「GmailそのもののPOPが全部廃止」ではありません
一方で、「Gmail POP終了」という見出しだけを見ると、
OutlookやiPhoneからGmailをPOPで受信している自分も、すべて使えなくなるのではないか
と不安になる方が少なくありません。
しかし、終了するのはあくまで「Gmailが他社メールをPOPで取りに行く機能」です。
OutlookやThunderbird、iPhone・Androidのメールアプリなどから
Gmailサーバー(
@gmail.comや Google Workspace のメール)へPOPまたはIMAPで接続する利用方法
は継続して利用可能です(IMAP利用が推奨とされています)。
Gmail POP終了の正式発表内容とスケジュール(基礎知識)
2026年1月に終了する機能の概要
Googleの案内によれば、2026年1月より次の機能のサポートが終了します。
Gmailify
他社メールアカウントにGmailの迷惑メールフィルタやカテゴリ分け機能を適用する仕組み「他のアカウントのメールを確認(POPを使用)」機能
Gmailが外部メールサーバーにPOPで接続し、メールを取得する機能
これにより、「Gmailが他社メールを取りに行く」という形のPOP受信が使えなくなります。
影響を受けるのはどのような設定か
次のような設定を行っている場合、今回の変更の直接対象となります。
Gmailの「アカウントとインポート」タブで
「他のアカウントのメールを確認(POP経由)」に外部メールアドレスが登録されているプロバイダメールや独自ドメインメールを、POPでGmailに取り込んでいる
「数分ごとに他アカウントのメールを取得」といった設定が有効になっている
これらに該当する場合、2026年1月以降は新着メールの取得が止まる可能性が高いため、事前の対応が必須です。
影響を受けない利用ケース
反対に、次のような利用方法は、今回のPOP終了の直接対象ではありません。
Outlook・Thunderbird等から、Gmail(
@gmail.com)をIMAPまたはPOPで受信しているスマートフォンのGmailアプリで、自分のGmailアカウントを利用している
すでに外部メールサーバーでGmail宛ての自動転送を設定済みで、POPフェッチを使っていない
ただし、「これを機にIMAPへ統一した方がよい」「転送経路を整理した方がよい」といった改善余地はありますので、後述の対応案も合わせてご確認ください。
自分は対象?30秒で分かるチェックリスト(簡易診断)
Gmail画面での確認ステップ
まずは、自分のGmailがPOPフェッチを使っているかどうかを確認します。PCブラウザから次の手順でご確認ください。
Gmailにログインする
右上の歯車アイコン(設定)をクリック
「すべての設定を表示」をクリック
「アカウントとインポート」タブを開く
「他のアカウントのメールを確認(POP経由)」を確認する
ここに1件以上のメールアドレスが表示されている → 今回の終了対象
なにも表示されていない → 少なくともPOPフェッチは利用していない
よくある利用パターン別の影響度
代表的な利用パターンと影響度は次のとおりです。
| 利用パターン | 終了の影響 | 対応優先度 |
|---|---|---|
| 独自ドメインメールをGmailでPOP受信している | 新着メールがGmailに届かなくなる | 最優先 |
| プロバイダメールをGmailでPOP受信している | 同上 | 高 |
| Yahoo!メールやOutlook.comをGmailでPOP受信 | 同上 | 高 |
| OutlookからGmailをIMAPで受信している | 今回の終了の直接影響はほぼなし | 低 |
| GmailアプリでGmailアカウントのみを利用している | 影響なし | 低 |
対象だった場合に今すぐ行うべきこと
「他のアカウントのメールを確認(POP経由)」に設定があった場合、以下の3点を早急に検討する必要があります。
[ ] 現在の設定情報とメールデータのバックアップを取る
[ ] 代替方法(IMAP・自動転送・Google Workspace等)を選定する
[ ] 2025年内に完了する移行スケジュールを組む
POP・IMAP・自動転送の違いとGmail POP終了の位置づけ
POPとIMAPの基本的な違い
POP(Post Office Protocol)
サーバー上のメールを端末にダウンロードする方式です。
ダウンロード後にサーバーから削除する運用も多く、1台の端末で使う前提の設計です。
複数端末で同じメールボックスを使いたい場合には不向きです。
IMAP(Internet Message Access Protocol)
サーバー上のメールボックスを同期しながら参照する方式です。
PC・スマホなど複数端末で同じ状態を保ちやすく、現在の主流となっています。
Gmailを含め、多くのサービスがIMAP利用を推奨しています。
Gmailが終了するのは「外部メールを取りに行くPOP」
今回終了するのは、Gmail側が外部サーバーに向けて行っているPOP接続です。
「Gmail → 外部サーバー」にPOP接続してメールを取得する
→ 終了対象「メールソフト → Gmailサーバー」にPOP/IMAP接続してメールを取得する
→ 引き続き利用可能
という違いがあります。
自動転送との違いと組み合わせ方
自動転送は、
外部メールサーバー側で
特定アドレスに届いたメールを、別のアドレス(例:Gmail)に自動で送り直す
仕組みです。
今回の変更に対しては、
「POPフェッチ」 ⇒ 「送信元サーバーでの自動転送」
に切り替えることで、Gmail画面での一元管理を継続することが可能です。
Gmail POP終了への主な対応パターン(概要)
パターンA:メールソフト(Outlook・Thunderbird等)で直接IMAP/POP受信
外部メールサーバーに対して、メールソフトから直接IMAP(またはPOP)接続するパターンです。
メリット
Gmail仕様変更の影響を受けにくい
サーバー構成がシンプルになりやすい
デメリット
PC・スマホなど各端末ごとに設定が必要
共有メールボックスやログ管理には工夫が必要
パターンB:送信元サーバーで自動転送を設定し、Gmailで受信し続ける
外部メールサーバーに届いたメールを、そのままGmail宛に自動転送するパターンです。
メリット
これまで通りGmail画面で一括管理できる
新しい端末でもGmailアカウントの設定のみで済む
デメリット
転送の途中で迷惑メール判定されるリスクがある
SPF・DKIM・DMARCなどメール認証との相性に注意が必要
パターンC:Google Workspace等へ移行し、メール基盤を再構築する
独自ドメインメールを Google Workspace 等のクラウドグループウェアに統合し、Gmailを正式なビジネスメール基盤とするパターンです。
メリット
独自ドメインメール・ストレージ・カレンダー等を一体運用できる
管理コンソールでユーザー管理・セキュリティ設定・ログ監査が可能
デメリット
1ユーザーあたりの月額費用が発生する
初期設計・移行作業に一定の工数が必要
パターンA:メールソフトで直接受信する場合の具体的手順
事前準備:バックアップと現行設定の控えを取る
設定変更前に、以下の準備を行うことを推奨いたします。
[ ] 現在のメールソフトのアカウント設定をスクリーンショットまたはメモで保存
[ ] 重要なメールデータをエクスポートするなどしてバックアップ
[ ] POP利用で「サーバーから削除」設定になっている場合は特に慎重に確認
IMAP推奨の理由と、POPを選ぶ場合の注意点
新たに構成を組み直す場合、基本的にはIMAP接続を推奨いたします。
複数端末で同じメールボックスを利用する前提に適している
サーバー上にメールが残るため、バックアップ・アーカイブ設計がしやすい
POPを選択する場合は、
「サーバーにメッセージのコピーを残す」設定を有効にする
複数端末で同じアカウントをPOP利用しない
といった点に注意してください。
OutlookでのIMAP設定変更(例)
Outlookを起動し、「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」を開く
既存POPアカウントの設定内容(メールアドレス・サーバー名・ポート番号等)を控える
「新しいアカウント」からIMAPアカウントを追加
自動設定がうまくいかない場合は、受信(IMAP)・送信(SMTP)サーバー情報を手動で入力
テストメール送信を行い、送受信に問題がないか確認
過去メールを必要に応じて新しいIMAPアカウントのフォルダへコピー
問題がなければ旧POPアカウントを無効化・削除
Thunderbirdでの設定変更(概要)
「アカウント設定」→「アカウント操作」→「メールアカウントを追加」を選択
メールアドレス・氏名・パスワードを入力し、自動設定でIMAPを選択
必要に応じてサーバー情報やポート番号を確認・修正
送受信テストとフォルダ同期状況を確認
旧POPアカウントのローカルフォルダからIMAPアカウントのフォルダへ必要なメールを移動
iPhone/Androidメールアプリでのポイント
多くのアプリは、メールアドレスとパスワード入力のみで自動的にIMAP設定を行います。
自動設定でうまくいかない場合は、プロバイダやレンタルサーバー各社が公開しているIMAP設定マニュアルに従って手動設定してください。
パターンB:自動転送でGmailに集約する場合の手順と注意点
自動転送の基本的な仕組み
自動転送では、
外部メールサーバー
(例:レンタルサーバー、プロバイダのメールサーバー)が受信したメールを、指定したGmailアドレス宛に自動で送り直します。
これにより、POPフェッチを使わなくても、Gmail側でメールを一元管理できます。
レンタルサーバーで一般的な転送設定の流れ
レンタルサーバーの管理画面(コントロールパネル)にログイン
「メールアカウント」または「メール設定」の画面を開く
対象メールアドレスを選択し、「転送設定」または「自動転送」を選ぶ
転送先メールアドレスとして、自分のGmailアドレスを入力
「元のメールボックスにも保存する」オプションがある場合は要件に応じて選択
設定を保存し、テストメールを送ってGmail側で受信できるか確認
転送時の迷惑メール判定・認証設定への注意
自動転送を利用すると、以下のような問題が起きる可能性があります。
転送経路の途中でSPFレコードと一致しなくなり、なりすましと判定される
DKIM署名やDMARCポリシーとの組み合わせにより、迷惑メールフォルダ行きや受信拒否が発生する
重要なビジネスメールを取り扱う場合は、
サーバー管理者
レンタルサーバーのサポート窓口
メール専門ベンダー
などに相談しながら設定を行うことをおすすめいたします。
転送設定後に必ず実施したいテスト項目
[ ] フリーメール・社外アドレスなど複数の送信元からテストメールを送る
[ ] Gmailの受信箱・迷惑メールフォルダの両方を確認する
[ ] Gmailから返信した際のFromアドレスが想定どおりか確認する
[ ] 数日間、欠落・遅延がないかをモニタリングする
パターンC:Google Workspace等への移行と料金比較
Google WorkspaceでGmailを使う主なメリット
Google Workspaceを導入し、独自ドメインメールをGmailで運用する場合、以下のような利点があります。
独自ドメインメール、カレンダー、オンラインストレージ、チャットなどを一体運用できる
管理コンソールでユーザー管理・パスワードポリシー・2段階認証・端末管理などを集中管理できる
メールログやアーカイブ機能により、コンプライアンスや監査要件にも対応しやすい
料金イメージと従来方式との比較
プランや販売経路により異なりますが、概ね次のようなイメージです。
| サービス | 代表プラン | 月額(1ユーザー)イメージ | 備考 |
|---|---|---|---|
| Google Workspace | Business Starter | 約800円前後 | 1ユーザーあたり・30GB程度 |
| Google Workspace | Business Standard | 約1,600円前後 | より大容量ストレージ |
| 従来型レンタルサーバー | 共用サーバープラン | 数百円〜(複数アカウント込み) | ストレージを全アカウントで共用 |
正確な料金・条件は、必ず公式サイトや販売パートナーの最新情報をご確認ください。
中小企業での導入パターン例
段階的移行パターン
新入社員や一部部署からWorkspaceへ移行し、旧メール環境と併用しながら徐々に切り替える方法
一斉移行パターン
一定日時を決めて全ユーザーをWorkspaceに統一し、旧環境を廃止する方法
組織規模やシステム構成に応じて、適切な移行パターンを検討してください。
Gmail POP終了に伴うトラブルシューティング
「急にGmailで外部メールが来なくなった」場合の確認手順
2026年1月以降、次のような状況になった場合は、POPフェッチ終了の影響が疑われます。
外部メール(独自ドメイン・プロバイダメールなど)だけがGmailに届かない
自分の
@gmail.com宛メールは問題なく届いている
このときは、次を順にご確認ください。
Gmail設定 → 「アカウントとインポート」→「他のアカウントのメールを確認」に設定が残っていないか
外部メールサーバーのWebメール等でログインし、そちらに新着メールが届いているか
自動転送など別経路で既に受信していないか
二重受信・メール欠落・遅延が起こる場合
移行作業中によくあるのが、次のようなトラブルです。
POPフェッチと自動転送が同時に有効になっている
複数のGmailアカウントに転送している
このような場合、
同じメールが複数回届く(二重・三重受信)
一部メールだけ欠落する
経路のどこかで遅延が発生する
といった問題が起こり得ます。次の点を確認してください。
外部サーバー側の転送設定(どのアドレスに転送しているか)
Gmail側のフィルタ設定(自動アーカイブ・ラベル付けの有無)
メールヘッダー情報(どのサーバーを経由したか)
転送ループや設定ミスを防ぐベストプラクティス
「A → B」「B → A」のような相互転送設定は避ける
いきなり本番アドレスで試さず、テスト用アドレスで構成を検証する
新構成に切り替える前に、旧構成の停止タイミングを明確に決める
メール運用を見直す応用事例
メールアドレス体系の整理
今回のGmail POP終了は、メールアドレス体系を見直す良い機会でもあります。
個人名アドレス(
[email protected])と窓口アドレス([email protected])を区別する部署共通アドレス(
[email protected])を用意し、担当変更にも対応しやすくする
といった整理により、引き継ぎや属人化の問題を軽減できます。
問い合わせ管理ツールへの連携・移行
問い合わせメールが多い場合、Gmailのみで対応状況を管理するのは限界があります。
チケット管理ツールや問い合わせ管理システムにメールを連携する
各問い合わせに番号を付与し、担当者・対応状況・履歴を一元管理する
ことで、対応漏れや重複対応を減らし、業務の見える化にもつながります。
コンプライアンス・監査対応を意識したアーカイブ設計
業種によっては、
一定期間のメール保全義務
監査・訴訟等に備えたログ保存
が求められる場合があります。Google Workspaceの上位プランで提供されるアーカイブ機能や保持ポリシーを活用すれば、このような要件にも対応しやすくなります。
Gmail POP終了に伴うリスクと注意点
対応が遅れた場合のビジネスリスク
対応が後手に回った場合、次のようなリスクが発生します。
顧客からの問い合わせメールが届かず、機会損失につながる
見積・発注・契約関連メールの行方が分からなくなる
「メールを送ったのに返事がない」というクレームや信頼低下
メールは多くの組織で生命線に近いインフラであるため、余裕を持った移行計画が重要です。
転送・IMAP設定ミスによる情報漏えい
設定変更の過程で、次のようなリスクも考慮すべきです。
個人の私用Gmailアドレスへの無制限転送
社外・退職者アカウントへの誤転送
スマホ紛失時のアカウント・端末管理不備
利便性だけでなく、情報セキュリティポリシーとの整合性を必ず確認してください。
社内周知・マニュアル整備の重要性
受信方法やアドレスが変わる場合は、次のような社内対応も必要です。
新しいメール運用ルールをまとめた簡易マニュアルの作成
スクリーンショット付きの手順書や短い説明会の実施
社内ポータル等への掲載
これにより、「一部の担当者しか状況を把握していない」という状態を防ぎ、スムーズな移行が可能になります。
よくある質問(FAQ)
GmailをOutlookからPOPで受信しています。2026年以降も使えますか?
OutlookなどのメールソフトからGmailサーバーへPOPまたはIMAPで接続する機能は、今回の「POPフェッチ終了」の対象ではありません。そのため、引き続き利用可能と案内されています。
ただし、
セキュリティや複数端末利用の観点からはIMAP利用が推奨される
将来的な仕様変更に備え、可能であればIMAPへの移行を検討した方が安全
といった点は押さえておくと良いでしょう。
Gmail側の設定を触っていないのに、外部メールだけ届かなくなりました。
2026年1月以降で、Gmail宛メールは届くのに外部メールだけ届かない場合、
POPフェッチ機能の終了によって取得が止まった
可能性があります。この場合、
メールソフトから外部サーバーへ直接接続する(パターンA)
外部サーバー側でGmailへの自動転送を設定する(パターンB)
Google Workspace等に統合する(パターンC)
といった対応へ切り替える必要があります。
複数の対策を組み合わせても問題ありませんか?(例:IMAP+転送)
組み合わせ自体は可能ですが、次のような点に注意してください。
二重受信・転送ループが発生しやすくなる
どの経路で届いたメールか分かりづらくなり、トラブル時の切り分けが難しくなる
そのため、
「メインの受信経路」を1つ決める
事前にテスト用アドレスで構成を検証する
といった慎重な運用をおすすめいたします。
いつまでに移行を完了すべきでしょうか?
正式な終了時期は2026年1月とされていますが、実務的には、
少なくとも数カ月前、可能であれば2025年内に移行を完了しておく
ことを推奨いたします。
理由は、
トラブル発生時に余裕を持って対応するため
繁忙期や決算期と移行が重ならないようにするため
社内調整・マニュアル整備に時間がかかるため
です。
まとめ:Gmail POP終了への対応を安全に完了するために
何が終了し、何が継続するのか
改めて、今回のポイントを整理します。
終了するもの
Gmailが外部メールをPOPで取得する機能(POPフェッチ)
Gmailify機能
継続するもの
メールソフトからGmailサーバーへのPOP/IMAP接続
GmailアプリでのIMAP接続による利用
今日から始めるべきアクションチェックリスト
[ ] Gmailの設定画面で、POPフェッチ利用の有無を確認した
[ ] 現状の設定情報とメールデータをバックアップした
[ ] 自社・自分の状況に合う対応パターン(A/B/C)を決めた
[ ] 小規模なテストを行い、本番構成の問題点を洗い出した
[ ] 社内マニュアルや案内文を整備し、関係者へ周知した
今後の仕様変更への備え
メールサービスは、セキュリティ強化や機能改善を目的として定期的に仕様変更が行われます。今後も、
公式ヘルプ
信頼できるニュースサイト・技術情報
を定期的に確認し、重要な変更があった際には、今回と同様に早めの検討・準備を行うことが安全です。
