コストコの巨大なトイレットペーパーのパックを前に、「本当にこのまま買い続けていいのかな……」と一度でも迷われたことはありませんか。収納スペースを圧迫するボリューム、ここ数年でじわじわ進む値上げ、さらにネットや口コミで見かける「詰まった」「やめた」という声――便利でお得なはずの商品が、いつの間にか小さなストレスや不安の原因になっている方は少なくありません。
一方で、「肌ざわりは好きだし、防災備蓄としても安心」「家族が多いから、まとめ買いはやっぱりラク」と感じている方も多いはずです。やめた方がいいのか、工夫しながら使い続けるべきか、あるいは別の商品に乗り換えるべきか。選択肢が多いからこそ、感情だけで判断すると「やっぱりやめなきゃよかった」「もっと早く変えればよかった」と後悔につながりかねません。
本記事では、「コストコのトイレットペーパーをやめた人」の声や、水回りの専門的な視点、代替商品の選び方を整理しながら、読者の方がご自身の“住まい・家族構成・トイレ環境”に照らして冷静に判断できるように解説いたします。やめる・続けるのどちらを選んでも、「自分の家庭にはこの選択が一番合っている」と納得して決められることが、本記事のゴールです。
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コストコのトイレットペーパーは、「大容量で安心」「ふんわりとして使い心地が良い」という大きな魅力がある一方で、収納スペースの圧迫や値上げ、トイレの詰まりリスクなど、見過ごせないデメリットも抱えています。どちらの側面も正しく理解しないまま、「なんとなく不安だからやめる」「みんな使っているから続ける」と決めてしまうと、後からモヤモヤが残ってしまいます。
大切なのは、「世間の評判」ではなく、「ご家庭の環境と価値観」に合っているかどうかです。いま一度、ご自宅のトイレ環境、収納スペース、家族の使い方、そしてコストコの利用スタイルを見直してみてください。そのうえで、「やめる」「続ける」のどちらを選んだとしても、今日決めた選択が、これからの毎日の暮らしを少しでも快適で安心なものにしてくれるはずです。
コストコのトイレットペーパー「バスティッシュ」とは?
コストコのトイレットペーパーといえば、プライベートブランドである「カークランドシグネチャー バスティッシュ」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。まずは、この商品がどのような特徴を持っているのか、前提をそろえておきます。
基本仕様(ロール数・長さ・価格・日本製かどうか)
バスティッシュは、コストコの人気定番商品で、概ね以下のような特徴があります。
コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」の商品
2枚重ねのトイレットペーパー
パルプ100%で、ふんわりとした質感
日本国内生産
30ロール・60ロールなどの大容量パック
6ロールごとに個包装されているため、小分け保管が可能
価格は数千円台前半〜中盤(倉庫店・オンライン・時期で変動)
「大容量」「日本製」「ふんわり厚手」といった条件から、まとめ買い派・肌ざわり重視の方に長く支持されてきた商品です。
よく言われるメリット(ふんわり感・まとめ買い・防災備蓄)
バスティッシュの代表的なメリットは、次の3点です。
肌ざわりが良い
柔らかく厚みがあり、エンボス加工が施されているため、肌ざわりの良さを評価する声が多く見られます。まとめ買いで買い物回数を減らせる
30ロール・60ロールという大容量のため、頻繁に買い足す必要がなく、特にファミリー世帯には「買い物が楽になった」というメリットがあります。防災備蓄としても活用しやすい
ある程度のストックを常に持てるため、「災害時も安心」「品薄になった時に慌てなくて済む」といった安心感にもつながります。
一方で、この「大容量」と「厚手」という特徴が、後述する「やめた理由」にも直結してきます。
「やめた」と感じる主な理由4パターン
検索キーワードに「やめた」と入れて調べる方は、何かしら違和感や不満を感じ始めていることが多いです。実際のブログ記事や口コミを整理すると、主な理由は次の4パターンに集約できます。
収納スペースを圧迫する・在庫管理が大変
30ロール(または60ロール)のパックは、非常に大きなボリュームです。
マンションや賃貸住宅では、押し入れ・クローゼット・洗面所収納がすぐいっぱいになってしまうという声が多く見られます。
一人暮らし・少人数世帯では、使い切るまでに時間がかかり、常に場所を塞いでいる状態になりがちです。
「安いし品質も悪くないけれど、とにかくかさばる」というのは、もっともよく挙がる不満の一つです。
値上げで以前ほどお得に感じない
ここ数年、原材料費や物流費の高騰により、トイレットペーパー全体の価格が上昇しています。バスティッシュも例外ではなく、「以前ほど割安感がない」と感じて買うのをやめた、という声が増えています。
1ロールあたり・1mあたりで見ると、ドラッグストアの長尺ロールやネット通販品と大差がなくなっているケースもあります。
「コストコまでの移動コスト」「会員費」を含めると、総合的にお得かどうか、改めて見直す家庭が増えています。
トイレの詰まりやすさ・設備との相性不安
バスティッシュは厚手でふんわりしている一方、日本で一般的なトイレットペーパーに比べて水で溶けにくい傾向があると指摘されることがあります。
節水型トイレでは、水量が少ないために紙が流れ切らず、配管内に残りやすいとされます。
マンション上層階・節水型トイレ・水圧が低い地域では、詰まりリスクが高まりやすいとされ、実際に「コストコのペーパーが原因で詰まった」との体験談も見られます。
こうした情報や実体験から、「万一詰まったら怖いのでやめた」という判断に至る方も少なくありません。
家族構成やライフスタイルが変わった
子どもが成長し、自宅にいる時間が減った
一人暮らしになった/核家族化した
ネット通販(定期便等)をメインにしたい
といったライフスタイルの変化により、「以前のように大容量が必要ではなくなった」というケースも多く見られます。
その結果、「今の生活にはドラッグストアの長尺ロールで十分」「ネット通販の箱買いの方がラク」と感じて、バスティッシュをやめる、という流れです。
あなたはやめるべき?続けてもいい?チェックリスト
ここからは、読者ご自身の状況に当てはめて判断できるよう、チェックリスト形式で整理します。
住まい・トイレ環境で見る「向き・不向き」
以下に多く当てはまる場合、「やめた方がよい」側に傾きます。
賃貸マンション・集合住宅で、トイレが詰まった際に近隣への影響が大きい
節水型トイレを使用している(特に築年数の浅い物件)
最近、トイレの流れが悪い・ゴボゴボ音がするなどの違和感がある
管理会社・管理組合から、配管トラブルへの注意喚起が出ている
一方、以下が当てはまる場合は、工夫しながら継続する余地があります。
戸建て住宅で、配管にもこれまで大きなトラブルがない
トイレは節水型だが、水量を「大」に設定して使うことが多い
家族全員が流し方・使用量に気を付ける習慣を持てる
家族人数・使用量で見るストックの適正量
一般的に、1人あたりのトイレットペーパー使用量は、1か月で数ロール程度と言われます(生活スタイルにより大きく差があります)。
簡易的な目安として:
4人家族:月あたり8〜12ロール程度
30ロールパック:おおむね2〜3か月分
60ロールパック:4〜6か月分程度
チェックポイント:
30ロールパックを買ってから、使い切るまでに6か月以上かかる
常に収納スペースが圧迫され、「どこに置こう…」がストレスになっている
防災備蓄として必要な量を大きく超えてストックしてしまっている
これらに当てはまる場合、「やめる」もしくは「頻度を落として他商品と併用する」選択肢を検討すると良いでしょう。
コスト・時間・安心感のどれを優先したいか
トイレットペーパー選びは、次の3つの価値観のバランスで決まります。
価格(コスト):1mあたりの単価、会員費や移動コストを含めた総額
時間(手間):買い物の頻度、持ち運び・保管・在庫管理の手間
安心感:トイレ詰まりリスク、災害時の備蓄、品質に対する満足度
「コスト・時間を重視し、大容量+まとめ買いに価値を感じる」なら、バスティッシュは有力候補です。
一方で「収納とトイレトラブルの不安を最小化したい」場合は、他の選択肢も強く検討すべきです。
やめた人が選んだ代替トイレットペーパーと比較
バスティッシュをやめた方が、どのような代替品を選んでいるのか、代表的なパターンを整理します。
ドラッグストアの長尺ロールとの比較表
代表的な長尺ロール(シングル60〜100m程度)と比較したイメージです。
| 項目 | コストコ バスティッシュ | 長尺ロール(例) | 一般的トイレットペーパー |
|---|---|---|---|
| タイプ | ダブル(2枚重ね) | 主にシングル | シングル/ダブル両方 |
| 1ロールの長さ(目安) | 約43m | 60〜100m | 約30m |
| 1パックのロール数 | 30〜60ロール | 8〜12ロール | 12ロール前後 |
| 1mあたりの単価(目安) | 中程度 | 安い傾向 | やや高め〜中程度 |
| 収納性 | かなりかさばる | 比較的コンパクト | 普通 |
| 肌ざわり | ふんわり柔らかめ | 商品による | 商品による |
長尺ロールは「収納性」と「単価の安さ」に優れます。一方、肌ざわりや厚みは商品によるため、いくつか試して自分に合うものを選ぶ必要があります。
高級系トイレットペーパーとの比較(肌ざわり重視)
「肌ざわり最優先」の方は、コストコ品ではなく、スーパーや専門店の高級ラインに乗り換えるケースもあります。
高級系は、香りやデザイン、極めて柔らかい質感が特徴
単価は高くなりがちですが、「トイレ時間の満足度」を重視する価値観です
大容量ではないため、収納負担は比較的小さくなります
「やめたけれど、同等以上の肌ざわりは維持したい」という場合は、高級系トイレットペーパーも選択肢になります。
ネット通販のまとめ買い(箱買い)との比較
Amazonや楽天などのネット通販でも、箱単位でのまとめ買いが可能です。
自宅まで届けてもらえるため、持ち帰りの手間がかかりません
定期便やポイント還元を組み合わせると、トータルコストでコストコと同等かそれ以上になるケースもあります
収納性やパッケージサイズが商品ごとに異なるため、自宅の収納に合わせて選びやすいのがメリットです
それでも使い続けるなら押さえたい「詰まり予防」と節約テク
「デメリットは理解しているものの、やはりコストコで買いたい」という方も多いはずです。その場合には、使い方の工夫でリスクを軽減できます。
水回りのプロが推奨する使い方のポイント
コストコのトイレットペーパーを使う際、一般的に次のようなポイントが推奨されます。
流すときは基本的に「大」を使う
少ない水量(小)だと、溶けにくい紙は流しきれない可能性があります。一度に大量に流さない
長く巻き取った紙を一度に流すのではなく、途中で一度流す、2回に分けて流すなどの工夫が有効です。タンク内にペットボトルを入れての節水をしない
水量が減ると、詰まりリスクが格段に上がります。
これらを守るだけでも、トラブルリスクは大きく下げられます。
1回に流す量・流し方の工夫
ペーパーを手に3〜4周巻き付けた程度(50〜80cm程度)を目安にする
それ以上使う場合は、途中で一度流してから追加分を使う
用を足しながらこまめに流すことで、配管に紙が溜まりにくくなります
家族全員でルールを共有し、特にお子様にも「一度に流し過ぎない」習慣を身につけてもらうことが大切です。
セール時期の狙い方と買いすぎ防止策
バスティッシュは、年に数回セールになることがあり、そのタイミングでまとめて購入する方が多い傾向があります。
ただし、「安いから」と必要以上に買いすぎると収納を圧迫し、防災備蓄として適正量を超えてしまいがちです。
買いすぎ防止のコツ:
「通常使用+防災備蓄で何か月分あれば安心か」を事前に決めておく
家族人数×3か月分を上限目安にし、それ以上は買い足さないルールにする
新しく買ったら、古いロールから使う「先入れ先出し」を徹底する
よくあるトラブル事例と対処法
万一トイレが詰まってしまった場合の対応についても、簡単に押さえておきましょう。
トイレが詰まったときの初期対応ステップ
それ以上水を流さない
レバーを何度も操作すると、水があふれる危険があります。止水栓を閉める
トイレの脇にある止水栓を閉めて、水の供給を止めます。ラバーカップ(スッポン)で対応する
排水口にしっかり密着させ、ゆっくり押し込み、勢いよく引き抜く動作を繰り返します。
何度か試しても改善しない場合は、無理に続けず次のステップへ。
便器内の水位が下がるかを確認する
水位がゆっくり下がるようであれば、一時的な詰まりの可能性があります。
自力でやってはいけないNG行動
高温のお湯を大量に流す(陶器の破損・変形のリスク)
強力な薬剤を自己判断で大量投入する
便器や配管を無理に分解する
これらは、状況を悪化させる可能性があります。自己対応に不安がある場合や、何度試しても改善しない場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼すべきタイミングと費用の目安
ラバーカップで何度試しても水位が下がらない
トイレ以外の排水口からも異音や逆流がある
マンションで、自宅以外にも影響が出ている可能性がある
こうしたケースでは、早めの業者依頼が結果的に安く済むことが多いです。費用は状況や地域により異なりますが、「数千円〜数万円」の幅でかかることが一般的です。
日頃から、口コミなどで信頼できる水道業者を1〜2社メモしておくと安心です。
ケース別おすすめ選択肢(戸建て・マンション・一人暮らしなど)
ここまでの内容を踏まえ、ケース別におすすめの方向性を整理します。
戸建て×ファミリーに向いているパターン
収納スペースに余裕があり、トイレットペーパー用の置き場を確保できる
トイレは比較的新しく、水量も十分
家族人数が多く、消費量も多い
このような場合は、バスティッシュの大容量×防災備蓄というメリットを最大限活かせます。
ただし、詰まりリスクゼロではないため、「流し方のルール化」だけは徹底しておきましょう。
マンション・集合住宅で注意したいポイント
節水型トイレで、配管も長く複雑になりがちなケースが多い
一度詰まると、上階・下階にも影響が出る可能性がある
修理費用や管理会社への連絡など、心理的負担も大きくなります
マンション住まいで不安が強い場合、「ドラッグストア長尺ロール+別の防災備蓄手段」という組み合わせに切り替えるのも一案です。
一人暮らし・少人数世帯の最適解
消費量が少ないため、30ロールですら「持て余す」ケースが多い
収納スペースも限られており、生活感が強く出てしまうことに抵抗がある方もいます
この場合は、
長尺ロール
ネット通販の箱買い
近所のドラッグストアで必要な分だけ購入
などへ切り替えた方が、収納とライフスタイルにフィットしやすいと考えられます。
よくある質問(FAQ)
本当にコストコのトイレットペーパーはJIS規格外なの?
一部の専門サイトでは、「一般的なJIS規格のトイレットペーパーに比べると、水での崩れ方が遅い」「JIS規格外の可能性が高い」といった指摘がなされています。
ただし、コストコ公式が「JIS規格外」と明言しているわけではありません。重要なのは、
一般的な日本製トイレットペーパーよりは溶けにくい傾向がある
節水トイレや水圧の弱い環境では詰まりリスクが相対的に高まる
という「特性」を理解し、使い方でカバーするか、別の商品を選ぶかを判断することです。
防災備蓄としてはどう考えるべき?
トイレットペーパーは、災害時にも必須の生活必需品です。
目安として、1人あたり1か月1ロール強〜数ロール程度を想定し、家族人数×1〜2か月分+αを備蓄量の目安にするケースが多いです。
バスティッシュは大容量のため、防災備蓄としても優秀ですが、収納スペースと相相談で決める必要があります。
「防災用」と「日常用」を分けず、日常で使いながら古いものから消費していく(ローリングストック)形にすると、無駄が出にくくなります。
コストコ会員をやめるほどの理由になる?
トイレットペーパーは、コストコで買う商品群の中の1つに過ぎません。
ガソリン・タイヤ・その他の日用品・食品など、他の商品で十分なメリットを感じている場合、トイレットペーパー1つだけで会員をやめる必要は必ずしもありません。
一方、「トイレットペーパー目的で会員になった」が、他の商品をあまり活用していない場合は、会員費も含めたトータルの費用対効果を見直すタイミングかもしれません。
折衷案としては、
コストコは他の商品(ガソリン・タイヤ・家電など)を目的に利用し、
トイレットペーパーはドラッグストアやネット通販に切り替える
という使い分けも十分あり得ます。
まとめ:やめる・続けるを決めて、ストレスのないトイレットペーパー選びへ
最後に、本記事のポイントを整理いたします。
コストコのトイレットペーパー「バスティッシュ」は、
日本製・パルプ100%の厚手でふんわりした品質
大容量でまとめ買い・防災備蓄に向く
という大きなメリットを持つ一方、
「やめた」と感じる主な理由として、
収納スペースの圧迫
値上げによるお得感の低下
トイレの詰まりリスク・設備との相性不安
家族構成・ライフスタイルの変化
が挙げられます。
住環境(戸建てかマンションか、節水トイレか)、家族人数、収納スペース、防災備蓄の考え方によって、向き・不向きは大きく変わります。
もし不安が強い場合は、
ドラッグストアの長尺ロール
高級系トイレットペーパー
ネット通販の箱買い
など、代替候補も多数存在します。
「それでも使い続けたい」場合には、
一度に流し過ぎない
基本的に「大」で流す
節水し過ぎない(タンクの水量を減らさない)
といった基本ルールを徹底することで、トラブルリスクを減らせます。
仕様や価格は今後も変化していく可能性があります。定期的に最新情報を確認しながら、ご家庭の状況に合ったトイレットペーパー選びを見直していくことが大切です。
本記事が、「コストコのトイレットペーパーをやめるべきか、続けるべきか」で迷っている際の判断材料として、お役に立てましたら幸いです。