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コストコ再販店は違法?公認表示・商標・小分け販売で失敗しない安全ライン

「コストコ再販店は違法なのか」——この不安は、開業を考える方ほど強くなりがちです。結論から言えば、コストコで仕入れた商品を再販売する行為自体が、ただちに違法と決まるわけではありません。問題になりやすいのは、提携・公認と誤解させる表示ロゴや名称など商標の無断使用、そして食品の小分け販売に関する許可・表示・衛生管理の3点です。

本記事では、コストコ公式の注意喚起と公的情報を手がかりに、「どこからが危険なのか」を曖昧にせず整理します。店名・看板・SNSで避けたい表現、店頭掲示のテンプレ、保健所相談の準備リスト、ラベル表示の最低限チェックまで、開業判断と運営改善に直結する形でまとめました。読了後には、「何を直せば安全に近づくか」が具体的に分かり、迷いなく次の行動に移せるはずです。

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コストコ再販店は違法なのか

コストコ再販店は再販行為だけで直ちに違法とは限りません。注意点は①提携・公認と誤解させる表示②商標の無断使用③食品小分けの許可・表示・衛生不足です。公式注意喚起と公的ルールに沿って運営すればリスクは下げられます。

再販そのものが直ちに違法とは限らない理由

「コストコ再販店は違法ですか?」という疑問は非常に多いのですが、最初に整理すべき点は、“コストコで買った商品を別の店で再販売する行為そのもの”だけで直ちに違法と決まるわけではない、ということです。中古品転売のように誤解されがちですが、再販店の多くは「仕入れて、販売する」という小売の形を取っています。

一方で、トラブルになりやすいのは、再販の事実そのものよりも“再販のやり方”です。特に、次の3点が危険ラインとして頻繁に問題化します。

  1. 提携・公認と誤解させる表示(誤認表示)

  2. コストコのロゴや名称など商標の無断使用(商標)

  3. 食品の小分けに関する許可・表示・衛生管理の不足(食品衛生)

この3点さえ先に押さえると、以降の判断が格段に楽になります。

また、コストコ公式は、2024年1月24日の重要なお知らせで「コストコ公認」「コストコ再販店」を謳う事業者と一切の関係がないこと、そして再販事業者に対してはガイドラインに基づき商標の適正使用を注意喚起する旨を明確にしています。つまり「関係があるように見せないこと」と「商標の扱い」が重要な前提です。

違法と言われる背景は商標と食品の扱いに集中する

「違法」という噂が広がる背景は、次のような“消費者が誤解しやすいポイント”に集中しています。

  • 店名や看板、SNSが公式・公認っぽい雰囲気になっている

  • ロゴや「COSTCO」「コストコ」といった表示が強く、出所混同(公式に見える)を招く

  • 小分け食品が多いのに、ラベルが簡素で賞味期限・保存方法・責任所在が分かりづらい

  • 無人販売で連絡先が分からず、衛生面の説明もない

これらは「実態が違法」というより、誤認・権利・衛生の観点で“アウトに見える”要素が積み重なって炎上や指導につながりやすい、という構図です。逆に言えば、表示と運用を整えるだけで、リスクは大きく下げられます。


コストコの名前を出すと危ないポイント

公式の注意喚起で押さえるべき線引き

コストコ公式の重要なお知らせ(2024年1月24日)には、再販店に関して極めて重要な線引きが書かれています。要点は次の通りです。

  • コストコは基本的に再販事業の業務提携を行っていない

  • 「コストコ公認」「コストコ再販店」を謳う事業者とは無関係

  • 再販事業者には、ガイドラインをもとに商標の適正使用を注意喚起する

ここから読み取れる実務上のポイントは、次の2点です。

  • 「コストコ商品を扱っている」という事実説明と、

  • 「コストコと関係がある(公認・提携)」と受け取られる表現は、別物である

後者に寄るほど、表示規制(誤認表示)・商標・炎上リスクが上がります。したがって、開業前にやるべきは「コストコの名前をどう出すか」ではなく、“自店のブランドを主語にして、仕入れ説明を脇役にする設計”です。

店名・看板・SNSのNG例とOK例

「どこまで書くと危ないのか」は、最も知りたい部分だと思います。以下は、誤認表示・商標リスクの観点から整理した例です(最終判断は個別事情で変わり得ます)。

区分 なぜ危ない/なぜ安全寄りか
✖(NG) 「コストコ公認」「公式再販店」「コストコ直営」 公式・提携の誤認を強く招く。コストコ公式の趣旨とも矛盾。
✖(NG) ロゴを看板・SNSアイコン・チラシに使用 ロゴ等の無断使用は商標権侵害になり得る。
△(注意) 店名の主語が「コストコ○○店」になっている 公式店と混同されやすく、出所混同を招きやすい
△(注意) 「会員不要でコストコが買える」を過度に強調 “公式の代替”のように受け取られると誤認の温床になる
✔︎(OK寄り) 店名は独自名+「輸入食品・大容量商品」等で説明 ブランド主語が自店にあるため、誤認リスクを下げやすい
✔︎(OK寄り) 店内掲示で「提携なし」「責任所在」を明示 誤認を抑え、問い合わせ導線も確保できる

さらに、実際に使える「店頭掲示テンプレ」を用意します。文章は短いほど強いです。

店頭掲示テンプレ(そのまま使える形)
「当店はコストコホールセールジャパン株式会社と提携・公認関係にありません。販売商品は当店が仕入れて再販売しており、返品・問い合わせは当店までお願いいたします。」

この一文があるだけで、誤認リスクとクレームの“初動”が大きく変わります。

誤認表示の考え方と炎上パターン

「誤認表示」は、嘘をついたときだけ問題になるわけではありません。消費者庁が整理する景品表示法の枠組みでは、消費者に誤認される不当な表示(優良誤認・有利誤認など)を禁止しています。
再販店で典型的に炎上しやすいのは、次のパターンです。

  • 「公認」「公式」「直営」などの単語を使っていないのに、デザインや文脈で公式風に見せている

  • 「返品できます」「保証あります」を明確にしないまま、消費者がコストコの返品制度と同じだと誤解する

  • SNS広告で「コストコが会員不要で買える!」だけが前面に出て、実態(再販・上乗せ価格・責任主体)が見えない

  • 無人販売で、連絡先や責任所在が不明で、消費者が不安を感じやすい

対策はシンプルで、「関係ないこと」「責任がどこにあるか」「価格が上がる理由(利便性)」を、短く明確に示すことです。誤認を抑えれば、クレーム対応コストも下がります。


食品を小分け販売するなら許可と表示が要になる

食品の小分けに関する制度の考え方

コストコ再販店の魅力は「大容量を少量で買える」点ですが、ここに法令・行政実務上の論点が集まります。厚生労働省の資料では、要許可業種の製品を仕入れて「単に小分けし、包装する営業」を新たな許可業種(食品の小分け業)として整理する考え方が示されています。
また、営業許可業種や施設基準の解説資料でも、小分けの扱いに関する留意点が整理されています。

ただし重要なのは、許可要否や求められる設備が、自治体(保健所)の運用で判断が分かれる場合があることです。したがって、ネット情報だけで「うちは不要」と決め打ちするのは危険です。開業前に管轄保健所へ相談し、次の点をセットで確認してください。

  • どの許可(業種)に該当するか

  • 作業室・手洗い・器具洗浄・保管庫など、施設として何が必要か

  • 表示(ラベル)で必須になる項目は何か

  • 無人販売の場合に求められる管理(温度・清掃・点検・連絡先掲示)は何か

可能であれば、相談内容はメモに残し、担当者名と日付を記録してください。後から運用を見直すときの重要な拠り所になります。

ラベルに最低限入れる項目チェック

小分け販売で怖いのは、「違法かどうか」以前に事故・クレームが起きやすいことです。賞味期限が分からない、アレルゲンが分からない、保存方法が分からない——これだけで消費者は不安になります。

小分け品のラベルは、最低限次の項目を“読める状態”で整えてください(細目は品目で変動し得るため、保健所確認が前提です)。

小分けラベル最低限チェック(テンプレ)

  • 商品名(内容が一目で分かる)

  • 内容量(g・個数など)

  • 原材料名(可能な限り。元ラベルを参照して転記)

  • アレルゲン情報(可能な範囲で明示)

  • 賞味期限/消費期限(元情報を踏まえ、必要なら短めに設定)

  • 保存方法(常温・要冷蔵・要冷凍)

  • 販売者情報(店舗名/住所/連絡先)

  • 小分け日(運用上、追跡できるように)

  • ロット管理(任意だが推奨:仕入日・仕入先レシート番号等)

ここでのコツは、完璧を目指すより「追跡できる状態」を作ることです。万一の問い合わせに対して、いつ・どこから・何を・どう小分けしたかが辿れれば、被害も信用毀損も最小化できます。

保健所に相談するときの準備リスト

保健所相談は、準備の質で結果が変わります。次を持参すると判断が速くなります。

相談前の準備リスト

  • 取扱予定商品の一覧(常温/冷蔵/冷凍、開封の有無)

  • 作業工程の説明(例:開封→小分け→計量→包装→ラベル→陳列)

  • 店舗平面図(作業室、手洗い、洗浄、保管、冷蔵冷凍の位置)

  • 温度管理の方法(温度計、記録頻度、逸脱時対応)

  • 清掃計画(誰が、いつ、どこを、どう清掃するか)

  • 無人販売なら監視・補充・連絡体制(緊急連絡先の掲示含む)

  • ラベル案(テンプレを印刷して持参)

相談時は「やりたいこと」を抽象で説明するより、「この商品をこう開けて、こう詰めて、こう貼る」と具体で示す方が、判断が明確になります。


違法になり得るケース一覧と回避策

商標権侵害に寄りやすい具体例

商標の論点は「知らなかった」が通りにくい領域です。特許庁の説明では、登録商標と同一・類似の商標を、指定商品・役務に使用する行為は商標権侵害となり得ることが整理されています。

再販店で典型的に危ないのは、次のようなケースです。

  • ロゴをSNSアイコンや看板に使用

  • 「COSTCO」「コストコ」を店名の核にして、公式のように見せる

  • 仕入れ説明の範囲を超えて、ブランドを自店の“主役”として使う

  • 顧客が「公式の出張店・代理店」と誤解する導線(デザイン・文言・写真)

回避の基本方針

  • 店名は独自名称(自店ブランド)を主語にする

  • 仕入れ説明は「事実の範囲」に留め、誤認を抑える注記をセットにする

  • ロゴの使用は極力避ける(判断が必要なら弁理士相談)

  • SNS運用でも「公式風の演出」をしない(色・書体・言い回し)

許可なし営業・衛生不備・表示不備の具体例

食品の小分けは「儲かる」より先に「事故が起きない」設計が必要です。厚労省資料が示すように、小分け・包装を許可業種として整理する考え方があり、扱いを軽視すると行政指導や営業停止リスクにつながり得ます。

危ない例

  • 相談なしで小分け販売を開始(許可該当の可能性を放置)

  • 冷蔵品を常温で陳列(温度逸脱)

  • 賞味期限や保存方法が分からないラベル(追跡不能)

  • 無人販売で連絡先がない(事故時の責任放棄に見える)

回避の要点

  • 開業前に保健所で許可要否を確定し、設備要件を満たす

  • 温度管理は「測る」「記録する」「逸脱時の対応を決める」

  • ラベルはテンプレ化し、貼り忘れが起きない運用にする

  • 無人販売ほど、掲示と連絡導線を強化する

税務・酒類など周辺論点の注意

「違法」と言われる論点は、商標・食品だけに留まりません。継続的に販売するなら、帳簿や申告など税務の整備が不可欠です。また、酒類を扱う場合は別の免許が関係する可能性があり、安易に販売しない方が安全です。ここは地域・取扱い形態で差が出るため、所轄へ確認してください。


利用者が安全な再販店を見分けるチェックポイント

許可表示・責任所在・連絡先の確認

利用者として最初に見るべきは「責任の所在」です。安全な店舗ほど、情報を隠しません。

利用者チェック

  • 店舗名、運営者、住所、電話などが分かる

  • 返品・交換の条件が書かれている

  • 公式店や公認店だと誤解させる表示がない(独自ブランドが主語)

  • 「提携なし」の注記があると安心(誤認が減る)

小分け食品の表示と保管温度の違和感

小分け食品は、表示と保管が最重要です。

違和感チェック

  • 賞味期限/保存方法が読めない

  • 要冷蔵・要冷凍が常温に置かれている

  • ラベルに連絡先がない(何かあっても追跡できない)

「安い」「近い」よりも、「説明が整っている」「不安が残らない」店を選ぶ方が結局安心です。

価格が高いこと自体は違法ではない

再販店は少量化、近距離化、会員不要、営業時間などの利便性を提供します。そのコストが価格に上乗せされるのは自然で、価格が高いこと自体が直ちに違法というわけではありません。むしろ注視すべきは、誤認表示(公式のように見せる)や表示不備(追跡できない)です。景品表示法の趣旨は「消費者に正しく伝わること」です。


よくある質問

コストコは再販を禁止しているのか

コストコ公式の重要なお知らせでは、再販事業者と業務提携していないこと、そして商標の適正使用を注意喚起する旨が明記されています。
このため、再販の是非というより、「提携・公認と誤解させない」「商標を無断使用しない」ことが重要だと理解するのが安全です。

コストコ商品を小分けしたら必ず許可がいるのか

一律に断定できません。食品の種類、作業内容、設備、そして自治体運用で判断が分かれる場合があります。厚労省資料では小分け・包装を許可業種として整理する考え方が示されています。
最短ルートは、管轄保健所に「取扱品一覧・工程・設備図」を提示して確認することです。

「コストコ風」「COSTCO風」表記は安全か

“風”を付ければ万能に安全というわけではありません。消費者が公式関係だと誤認する表示になれば問題になり得ますし、商標の無断使用が絡む場合は別途リスクが生じます。商標は侵害が成立し得る領域であり、安易な言い換えで回避できると考えない方が安全です。

無人販売でも許可や表示は必要か

無人か有人かで、食品の安全・表示の必要性が消えるわけではありません。むしろ無人販売は「説明できる人がいない」ため、掲示・表示・温度管理・連絡導線が重要になります。無人ほど、掲示テンプレやチェックリストで“抜け”を潰す設計が有効です。


まとめ

コストコ再販店は「再販しているから違法」と単純に決まるものではありません。ただし、危険ラインは明確です。

  • 提携・公認と誤解させる表示をしない(公式も無関係を明記)

  • ロゴや名称など商標の無断使用を避ける(侵害になり得る)

  • 食品の小分けは許可・表示・衛生をセットで整える(公的整理あり)

開業検討中なら、最初に「店名・看板・SNS」を独自ブランド主語に組み替え、次に保健所で許可要否を確定し、最後にラベルと温度管理をテンプレ化する順番が安全です。利用者としても、連絡先と表示の丁寧さを見るだけで、リスクをかなり下げられます。


参考情報源