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暑いのに寒いのはなぜ?悪寒・冷房・熱中症を見分けるチェックと対処

外は蒸し暑いのに、なぜか自分だけ寒い。汗は出ているのにゾクゾクして、鳥肌が立つ。職場の冷房が原因かもしれない一方で、発熱の前触れや、暑さの中で起こる熱中症のサインとして現れることもあり、「温めるべきか、冷やすべきか」で迷いやすい症状です。判断を間違えると回復が遅れたり、つらさが増したりするため、まずは危険サインを見落とさないことが大切です。

この記事では、「暑いのに寒い」を状況別に切り分けるセルフチェックを軸に、今すぐできる対処(保温・冷却・補水)と受診の目安を整理します。さらに、冷房の強い職場や外回りで繰り返しやすい人向けに、再発を防ぐ環境調整と生活習慣のコツまでまとめました。読んだあとに「自分はどのタイプで、次に何をすればいいか」がはっきり分かる構成です。

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目次

暑いのに寒いと感じたら最初に確認したい危険サイン

暑いのに寒気がしてゾクゾクする、汗をかくのに手足が冷える――この感覚は珍しくありません。ただし、なかには急いで医療機関を受診したほうがよいケースもあります。まずは「危険サイン」を先に確認してください。

すぐに受診や救急要請を検討したい危険サイン

次の項目がひとつでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見ず、医療機関への受診や救急要請(119)を検討してください。

  • 意識がぼんやりして受け答えが変、まっすぐ歩けない

  • 水分が取れない、吐いてしまう、何度も嘔吐する

  • 強い頭痛、吐き気、ぐったりして動けない

  • 呼吸が苦しい、胸が痛い

  • 高熱が続く、または急速に悪化している

  • 暑い場所にいた・運動していた後で、症状が改善しない

特に、暑い環境での作業や移動のあとに寒気が出ている場合、熱中症の可能性もあるため、早めの対応が安全です。

迷ったときの基本方針

迷ったら、まずは次の順で行動すると安全性が上がります。

  1. 涼しい場所へ移動する(直射日光・高温多湿から離れる)

  2. 体温を測る

  3. 水分が飲めるか確認し、飲めるなら少量ずつ補給する

  4. 震えが強く「寒くてたまらない」なら保温も加える

  5. 15〜30分で改善がない、または悪化するなら受診を検討する

「温める/冷やす」の判断は状況で逆になります。以降で、どの状況がどちらに近いかを分かりやすく整理していきます。


暑いのに寒いときに体の中で起きていること

外は暑いのに自分は寒い。汗をかいているのに、鳥肌が立つ。こうした“体感の矛盾”は、体温調節の切り替えがうまくいっていないサインとして起きます。

体温調節は自律神経と血流と発汗のチーム戦

人の体は、体温を一定範囲に保つために、血管を広げたり縮めたり、汗を出したり止めたりして熱の出入りを調整しています。暑いときは汗と皮膚血流の増加で熱を逃がし、寒いときは血流を抑えたり筋肉を震わせたりして熱を作ります。
この切り替えを司る重要な役割が自律神経です。

夏は「屋外の暑さ」と「室内の冷房」を行き来しやすく、そのたびに体温調節が強制的に切り替わります。疲労や睡眠不足が重なると、切り替えが追いつかず、冷え・だるさ・頭痛・胃腸の不調などが出やすくなります。

悪寒と寒気の違いを知ると判断が早くなる

単に冷たい環境で感じる「寒気」と、感染症などで体温が上がる過程で出る「悪寒」は、見た目が似ていても意味合いが異なります。
体温が上昇していくとき、体は熱を作るために筋肉を震わせます。このとき感じる強い寒気や震えが、いわゆる悪寒戦慄です。
ポイントは、体の中では“体温を上げようとしている”のに、本人は“寒い”と感じることがある、という点です。

温めるべきときと冷やすべきときが同居する理由

「暑いのに寒い」という症状は、ざっくり言うと次の2系統に分かれます。

  • 体温を上げようとしている(発熱の立ち上がり、悪寒戦慄など)

  • 体温調節が破綻している(暑熱環境での脱水・熱中症、冷房による冷え、自律神経の乱れなど)

同じ“寒気”でも、前者は保温が楽になりやすく、後者は冷却や補水、環境調整が重要になります。だからこそ「状況別に切り分ける」ことが最短ルートです。


暑いのに寒い原因を状況別に見分ける

ここからは、原因を「起きた状況」から切り分けます。まずは自分に近い行を見つけ、次に「まずやること」を先に実行してください。

原因カテゴリ 典型状況 よくあるサイン まずやること 受診目安 目安の受診先
熱中症・脱水 屋外の暑さ/移動・外回り/運動/炎天下の待機 強いだるさ、めまい、頭痛、吐き気、集中できない、汗の異常(出ない/止まらない) 涼しい場所へ移動、衣服をゆるめ、首・わき・足の付け根を冷やす、飲めるなら水分+塩分を少量ずつ 改善しない/意識が変/水分が取れない/症状が強い 救急・内科
感染症の発熱上昇期 のど痛み・咳・関節痛/周囲で流行/だるさが先行 震え、鳥肌、寒くて布団に入りたい、これから熱が上がりそう 体温測定、保温、安静、水分補給、無理な冷却は避ける 高熱が続く/息苦しい/強い症状 内科
冷房病・寒暖差疲労 冷房が強い職場/電車/店舗で冷える、室内外の温度差が大きい 手足の冷え、肩こり、頭重、眠気、胃腸の不調、だるさ 直風を避ける、羽織り・靴下で保温、温かい飲み物、帰宅後に入浴 反復・長期化、日常生活に支障 内科
更年期に伴う体温調節の乱れ 40代後半〜50代前後、ほてりと冷えが交互 ホットフラッシュ、発汗、動悸、不眠、冷えのぼせ 冷やしすぎない、局所冷却+足元保温、生活リズム整備 つらさが続く/生活に支障 婦人科・内科
甲状腺機能の異常 暑がり・寒がりが極端、体重変化、動悸などが反復 暑がり・汗かき・手の震え、または寒がり・むくみ・無気力など 体調記録、検査相談 反復・悪化、体重変化や動悸が目立つ 内科(内分泌)
貧血 階段で息切れ、立ちくらみ、だるさが続く 動悸、息切れ、めまい、疲れやすい、集中低下 生活記録、食事・月経状況の整理、検査相談 継続する/強い息切れ・めまい 内科

この表の使い方はシンプルです。
「典型状況」で行を選び、「まずやること」を今すぐ実行。そのうえで、危険サインや受診目安に当てはまるかを確認してください。


暑いのに寒いときの対処は温めるか冷やすかで迷いやすい

次は最も迷いやすい「温める/冷やす」の判断を、条件ごとに整理します。

温めるケアが向きやすいケース

次のような状況では、保温が楽になりやすい傾向があります。

  • 震えがはっきりしている(ガタガタする、歯がカチカチする)

  • 「寒くてたまらない」感覚が強い

  • のど痛み、関節痛、咳などがあり、発熱の前触れっぽい

  • 体温が上がり始めで、汗はそこまで多くない

やること(保温)

  1. 室温を適度に上げ、風が当たらない場所へ

  2. 首・お腹・腰・足首を中心に保温(薄手で重ねる)

  3. 水分を少量ずつ(温かい飲み物が合う人も多い)

  4. 体温を定期的に測り、汗が増えて「暑い」へ転じたら室温調整へ

「寒いのに冷やす」をしてしまうと、苦痛が増すことがあります。まずは落ち着く状態を作り、経過を見てください。

冷やすケアが優先されやすいケース

次の状況では、熱中症・脱水の可能性が上がるため、冷却と補水が優先されます。

  • 暑い場所にいた、外回りや運動の後

  • 頭痛、吐き気、めまい、強い倦怠感がある

  • 皮膚が熱い、呼吸が荒い、脈が速い

  • 汗が異常(まったく出ない/止まらない)

  • 水分が足りていない自覚がある

やること(冷却+補水)

  1. すぐに涼しい場所へ(エアコンのある室内、日陰、風通しの良い場所)

  2. 衣服をゆるめ、首・わき・足の付け根を冷やす

  3. 飲めるなら、水分と塩分を少量ずつ繰り返す

  4. ひとりで我慢せず、周囲に声をかける

  5. 改善しない/危険サインがある場合は受診・救急

「寒気がするから温めよう」とすると、熱中症寄りのケースでは逆効果になり得ます。暑熱環境や活動後の寒気は、まず熱中症を疑うのが安全です。

30秒でできるセルフチェック(判断フロー)

  • Q1:直前に暑い場所にいた・動いた?

    • はい → Q2へ

    • いいえ → Q4へ

  • Q2:頭痛/吐き気/めまい/強いだるさがある?

    • はい → 冷却+補水を優先(改善しなければ受診)

    • いいえ → Q3へ

  • Q3:汗が出ない、または異常に止まらない?

    • はい → 熱中症の可能性が上がる(冷却+補水、改善なければ受診)

    • いいえ → 涼しい場所で休み、体温と経過を観察

  • Q4:震えが強く、寒くてたまらない?

    • はい → 保温+安静(体温測定、悪化なら受診)

    • いいえ → 冷房・寒暖差の影響を疑い、環境調整と軽い保温


暑いのに寒いときのセルフケア手順

ここでは、今すぐできるセルフケアを「順番」通りに整理します。焦ると抜けが出るため、手順化しておくと安心です。

まず最初の5分でやること

  1. 危険サインがないか確認(意識・呼吸・水分摂取可否)

  2. 体温を測る(可能なら15〜30分後に再測定)

  3. 場所を整える(暑熱環境なら涼しい場所、冷房直撃なら風を避ける)

  4. 水分を少量ずつ(飲める場合)

  5. 症状をメモ(いつから、どこで、何をした後か)

この5分の行動だけで、誤った対処を選びにくくなります。

自宅でできる観察チェックリスト

以下をチェックし、当てはまるほど受診判断がしやすくなります。

  • 体温:何度か、上がっているか下がっているか

  • 震え:強いか、続くか

  • 汗:出ない/止まらない/いつも通り

  • 頭痛:ある/ない、強さ

  • 吐き気:ある/ない、嘔吐の有無

  • めまい:ある/ない、立てるか

  • 水分:飲める/飲めない

  • 尿:出ているか、色が濃いか

  • 環境:屋外の暑さ、冷房の風、温度差

  • 経過:休むと楽になるか、悪化するか

冷房病・寒暖差疲労が疑わしいときの整え方

冷房で冷えてしまうタイプは、派手な症状より「だるさ」「冷え」「肩こり」「胃腸の不調」「眠りの浅さ」が中心になりやすいのが特徴です。
対策は“冷えすぎを防ぎ、戻す”ことです。

  • 直風を避ける(風向き調整、席の変更、風除け)

  • 羽織り・ひざ掛け・靴下で末端を守る

  • 温かい飲み物やスープで内側から温める

  • 帰宅後はシャワーだけで済ませず、可能なら入浴で血行を促す

  • 就寝前のスマホ・カフェインを控え、睡眠の質を上げる

職場で「自分だけ寒い」場合は、体質差もあります。体を守る装備(薄手の重ね着、首元・足首の保温)を最初から前提にすると、症状が出にくくなります。


暑いのに寒いときの受診目安と受診先の選び方

「病院に行くほどではない気がするが不安」という状態が一番つらいものです。ここでは、受診の線引きを具体化します。

受診を急いだほうがよいケース

  • 危険サインがある

  • 休んでも改善しない、むしろ悪化する

  • 高熱が続く

  • 暑熱環境・活動後で、頭痛・吐き気・めまいが強い

  • 水分が取れない

この場合は迷わず医療機関へ。重症化を防ぐ意味でも早い判断が大切です。

数日〜反復するなら相談したいケース

  • 「暑いのに寒い」が夏の間に何度も起きる

  • 冷房対策をしても繰り返す

  • ほてりと冷えが交互に来て、睡眠や仕事に支障がある

  • 暑がり/寒がりが極端で、体重変化や動悸が気になる

  • 息切れ・立ちくらみ・疲れやすさが続く

「たまたま」ではなく「反復」する場合、背景要因(更年期、甲状腺、貧血など)を含めて整理したほうが早いです。

受診先(何科に行くか)で迷ったら

  • 迷ったら内科(または総合診療)で構いません

  • ほてり・発汗・冷えの反復が中心なら、婦人科相談も選択肢

  • 暑がり・汗かき・動悸・手の震え、または寒がり・むくみ・無気力が目立つなら内分泌評価(甲状腺を含む)

  • 息切れ・立ちくらみ・だるさが続くなら貧血評価も依頼しやすいです

受診時に伝えると診断が早くなる情報

  • いつから、どこで、何をした後に起きたか(屋外/冷房/移動/運動)

  • 体温の推移(測定値)

  • 水分摂取量、尿の回数・色

  • 頭痛、吐き気、めまい、咳、のど痛み、下痢などの随伴症状

  • 服装、冷房の風、温度差の状況

  • 既往歴、服薬、月経状況(必要に応じて)


暑いのに寒いを繰り返す人の予防策

ここからは「次に同じことが起きない」ための具体策です。仕事中に再発すると困る人ほど、予防の価値が大きくなります。

冷房の温度差を小さくして体温調節の負担を減らす

冷房の問題は「冷たいこと」よりも「差が大きいこと」「直風」「長時間」です。

  • 室内外の温度差を小さくする工夫(羽織り・首元・足元)

  • 直風を避ける(風向き変更、席移動、風除け)

  • 冷房が強い場所では、最初から装備を前提にする(薄手の重ね着)

  • 体が冷え切る前に、温かい飲み物や軽いストレッチで戻す

「寒くなってから対処」では遅れがちです。冷えやすい人ほど、最初から“冷えない設計”にするのが勝ち筋です。

熱中症寄りの人は「水分+塩分+休憩」をルール化する

外回りや移動が多い人は、気合で乗り切ろうとすると失敗しやすくなります。

  • 予定に「給水のタイミング」を組み込む

  • 汗をかく日は水分だけでなく塩分も意識する

  • 体調が悪い日は無理をしない(熱中症は体調不良時に起こりやすい)

  • 暑さ指数(WBGT)を意識し、危険な日は行動を変える

「のどが渇いたら飲む」では遅い日があります。仕事のルールとして組み込むと、再発率が下がります。

睡眠と入浴で自律神経の回復力を作る

自律神経が疲れていると、温度差に弱くなります。生活の中で回復力を作るほうが、結果的に体調が安定します。

  • 寝不足の日は、冷房の当たり方を特に警戒

  • 入浴で体を温め、血行を促す(短時間でもよい)

  • 就寝前に体温が上がりすぎないよう、冷たい飲み物の摂りすぎに注意

  • 休日に“寝だめ”ではなく、平日の睡眠の質を上げる工夫をする

体調記録テンプレで「自分のパターン」を見つける

繰り返す人は、原因が混在していることがあります。記録すると、対策点が明確になります。

  • 起きた場所:屋外/電車/職場/会議室

  • 直前の行動:移動、運動、外回り、長時間デスク

  • 冷房条件:温度、風の当たり方、滞在時間

  • 水分:飲んだ量、塩分の有無

  • 症状:寒気、震え、汗、頭痛、吐き気、めまい

  • 体温:最初と30分後

  • 休むとどうなるか:改善/変化なし/悪化

1〜2週間でも記録があれば、受診時の説明が格段に楽になります。


暑いのに寒いでよくある質問

熱がないのにゾクゾクするのは危険ですか

必ずしも危険とは限りません。冷房の直風や寒暖差で体が冷えていると、体温が高くなくても寒気を感じることがあります。
ただし、暑い環境にいた後で、頭痛・吐き気・めまい・強いだるさを伴う場合は、熱中症の可能性があるため注意が必要です。「熱がないから大丈夫」と決めつけず、涼しい場所で休み、水分摂取可否と経過を確認してください。

市販薬は使ってよいですか

症状や持病、服薬状況によって向き不向きがあります。まずは、危険サインの有無、体温、脱水の有無を確認し、冷却・保温・補水・安静の基本対応を優先してください。
熱中症が疑わしい状況では、薬だけに頼って行動を続けるのは避け、涼しい環境で休むことが重要です。迷う場合は医師・薬剤師に相談してください。

子どもや高齢者は判断が違いますか

違います。子どもや高齢者は体温調節が不安定になりやすく、脱水の進行にも気づきにくいことがあります。危険サインがはっきりしなくても、ぐったりしている、水分が取れない、反応が鈍いなどがあれば早めの受診が安心です。

仕事中に起きたとき、最低限やるべきことは何ですか

最低限は次の3つです。

  1. 涼しい(または風を避けた)場所へ移動、2) 体温測定、3) 水分摂取可否の確認。
    この3つをやるだけで、熱中症寄りなのか、冷房寄りなのか、発熱寄りなのかの判断が一段階進みます。

「冷えのぼせ」っぽい気がします。受診は必要ですか

ほてり・発汗・冷えが反復し、睡眠や仕事に支障がある場合は相談の価値があります。更年期症状の陰に別の病気が隠れていないか確認することも大切です。婦人科だけでなく、内科等での相談が提案されることもあります。


参考にした情報源