arriveは「到着する」と分かっているのに、英作文になると手が止まる——原因はほぼ前置詞です。inとatの違いが曖昧なまま覚えていたり、勢いでtoを入れて添削で直されたりすると、「結局どう使い分ければいいのか」が分からなくなります。
本記事では、arriveの前置詞を「場所の広さ」と「時間の範囲」という2つの軸で整理し、国・都市ならin、駅や空港ならat、曜日や日付ならonのように“即断できる早見表”としてまとめます。さらに、arrive/reach/get toの違いを文型と文体で比較し、迷ったときの選択フロー、よくある誤りの直し方、10問ミニテストまで用意しました。
読み終えた頃には、arriveの前置詞で迷う時間がほぼなくなり、会話でも英作文でも自然に言い切れるようになります。
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arriveの意味と基本イメージをつかむ
arriveが表す「到着」のコア
arriveの中心は「移動の終点に着く」という意味です。電車が駅に着く、飛行機が空港に着く、人が会場に到着する、荷物が届く。いずれも「到着した」という結果に焦点が当たります。移動の途中よりも、終点に着いた瞬間の事実を言いたいときに便利です。
会話では「何時に着く?」「もう着いた?」のように、到着時刻とセットでよく使います。ここで大事なのは、arriveは「到着する」だけでも成立する一方で、目的地を名詞で言うときは前置詞が必要になりやすい、という性質です。次章でここを固めると、英文の安定感が一気に上がります。
例(イメージをつかむ)
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The train arrived late.(電車は遅れて到着した)
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What time will you arrive?(何時に着きますか)
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She arrived safely.(彼女は無事に到着した)
「成功した」「時が来た」など派生の意味
arriveには比喩的な用法もあります。たとえば「ついに成功した」「ついに一人前になった」という意味で使われることがあります。これは「到着=到達」という比喩です。さらに「その時が来た」「時期が到来した」のように、出来事の到来を表すこともあります。
ただし学習の順番としては、まず「到着」の用法を完全に安定させるのが先です。派生義はあとからでも十分伸ばせます。まずは「arriveは到着。迷いは前置詞で起きる」と押さえて次へ進みましょう。
まずこれだけ覚えるarrive早見表
場所と時間の“即断ルール”
ここが一番重要です。長い説明より先に、最短の判断軸を先に渡します。迷ったらこの早見表に戻ってください。
場所の早見表
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国・都市・地域(広がり)=arrive in
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arrive in Japan / arrive in Tokyo / arrive in Europe
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駅・空港・ホテル・建物・会場(点)=arrive at
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arrive at the station / arrive at the airport / arrive at the hotel
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home / here / there(副詞的)=前置詞なし
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arrive home / arrive here / arrive there
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時間の早見表
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時刻(点)=at
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arrive at 7:30 / arrive at noon
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日付・曜日(1日単位)=on
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arrive on Monday / arrive on April 10
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月・年・季節(期間)/所要時間(幅)=in
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arrive in 2026 / arrive in July / arrive in 20 minutes
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この6行を頭に置いたうえで、以降の章では「なぜそうなるのか」「例外的に迷いやすいところ」「誤りをどう直すか」を補強していきます。
arriveは自動詞が基本で前置詞が重要
arriveの直後に目的地を置くときの基本ルール
arriveは「到着する」という動作を表す動詞ですが、目的地を名詞で続けるときは、前置詞を挟むのが基本です。つまり、次のような形が安定します。
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arrive + at + 具体地点
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arrive + in + 広い地域
一方、reachは目的語をそのまま取れることが多く、get to は to を使って目的地に到達することを表します。つまり、同じ「着く」でも、動詞ごとに“後ろに何を置けるか”が違います。ここを理解すると、「なぜarrive toと言ってはいけないと言われるのか」も納得しやすくなります。
前置詞が不要になりやすいhome / here / there
目的地がhome/here/thereのように副詞的に働く語の場合、前置詞を置かずに言うのが自然です。ここはルールというより「よく使われる定型」として覚えるのが早いです。
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arrive home(家に着く)
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arrive here(ここに着く)
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arrive there(そこに着く)
なお、homeにtoを付けて「to home」と言いたくなることがありますが、自然な英語では「go home」「get home」「arrive home」のように前置詞なしが定番です。
arrive inとarrive atの違いは点か広さか
arrive inは「エリアに入る」感覚
arrive inは「国・都市・地域」など、地図で囲える“広がり”を持った場所に到着する感覚です。たとえばJapanやItalyは国としての領域があり、TokyoやNew Yorkは都市としての範囲があります。こうした“エリア”に到着するのがarrive inです。
例
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We arrived in Japan last night.(昨夜日本に着きました)
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She arrived in Tokyo earlier than expected.(予想より早く東京に到着しました)
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They arrived in the area before sunset.(日没前にその地域に到着しました)
「都市は点では?」と思うかもしれませんが、文法上は都市も広がりとして扱うのが基本です。細かい例外を追うより、「国・都市=in」をまず固定するとミスが減ります。
arrive atは「ピンで刺せる地点」感覚
arrive atは駅・空港・ホテル・建物・入口・会場など、地図上でピンを刺せる“地点”に到着する感覚です。特に交通・待ち合わせ・会場移動の文脈で頻出します。
例
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I arrived at the station just in time.(ちょうど間に合って駅に着きました)
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Please arrive at the venue by 6 p.m.(午後6時までに会場に到着してください)
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We arrived at the hotel after midnight.(深夜0時過ぎにホテルに到着しました)
住所・建物・フロアなど迷いやすいケース
ここが実務でよく迷います。ポイントは「住所や建物名は地点として扱いやすい」ということです。
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arrive at 221B Baker Street(住所は地点)
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arrive at the office(オフィス=地点)
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arrive at the entrance(入口=地点)
一方、建物の“中”や“区域”を強調するならinが出てくることがあります。ただし学習者が最初に狙うべきは、基本形でミスしないことです。通常の「到着しました」はatで十分なことが多いです。
迷ったときの即断チェックリスト
迷ったら次の順で判断します。頭の中で3秒で回せるようにしておくと強いです。
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国・都市・地域など“広がり” → in
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駅・空港・ホテル・建物・会場など“地点” → at
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home/here/there → 前置詞なし
「迷ったら表に戻る」導線を作っておくのが、英作文の速度を上げるコツです。
arrive onと時間のat on inをまとめて整理
arrive atは「点の時刻」に強い
時刻は一点です。7:30、noon、midnight、3 o’clockのように、針で刺せる時間はatが合います。
例
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I arrived at 7:30.(7時30分に着きました)
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The bus arrived at noon.(バスは正午に到着しました)
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We arrived at midnight.(深夜0時に到着しました)
arrive onは「その日」に強い
曜日や日付は「1日単位」で捉えます。Monday、April 10、Christmas Dayのように“日”として切り出すとonです。
例
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I’ll arrive on Monday.(月曜日に到着します)
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We arrived on April 10.(4月10日に到着しました)
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The package arrived on Christmas Day.(荷物はクリスマス当日に届きました)
arrive inは「期間」と「所要時間」に強い
inは月・年・季節など、幅を持つ期間に合います。さらに「〜で(所要時間)」にもinが使われます。
例
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I arrived in 2026.(2026年に到着しました)
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She arrived in July.(7月に到着しました)
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We arrived in the summer.(夏に到着しました)
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The train will arrive in 20 minutes.(電車は20分で到着します)
締切と混同しやすいbyとの違い
時間の前置詞で混乱しやすいのがbyです。inは「〜後に(所要時間)」、byは「〜までに(期限)」の感覚です。到着の文脈では次のように分かれます。
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arrive in 20 minutes(20分後に到着する)
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arrive by 6 p.m.(6時までに到着する)
メールや案内文ではbyが非常に多いので、ここを押さえておくと事故が減ります。
arrive toはなぜ避けるべきか
まずは作文・会話ではarrive at/inに固定する
学習者が安全に運用するなら、arriveは「at/in」を使う、と固定するのが最善です。とくに試験や添削の文脈では、arrive to は誤りとして扱われやすく、減点や修正の対象になりやすいからです。
言い換えると、あなたが英語を「正確に伝える」目的で使う場面では、arrive to を選ぶメリットがほとんどありません。到着の意味なら、arrive at / arrive in で十分に自然で、誤解も起きにくいからです。
arrive toを見かけたときの処理手順
ただし現実には、ニュース記事や報告文などで arrive to を見かけることがあります。そのときに混乱しないため、処理手順を決めておくと安心です。
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手順1:意味は「到着する」として読む
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手順2:自分が書く・話すときは arrive at/in に置き換える
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手順3:学習・試験では arrive to を使わない
この3手順で、読解の混乱と作文のミスを同時に防げます。
arriveとreachとget toの違いが一目でわかる
まずは「形の違い」で覚える
使い分けが難しいのは、意味が似ているからです。そこで先に「形(文型)」で覚えるのが近道です。
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arrive:到着する(目的地名詞の前に前置詞が必要になりやすい)
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reach:到達する(目的語をそのまま置けることが多い)
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get to:たどり着く(to を使う、会話寄りで柔らかい)
この“後ろに何を置けるか”が分かると、英作文で迷いにくくなります。
ニュアンスと文体の目安
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arrive:到着の事実を丁寧に言う。メールや案内文でも使いやすい
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reach:到達したことを端的に言う。書き言葉でも会話でも使えるが、到達感が出る
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get to:カジュアルで会話的。「やっと着いた」感と相性が良い
比較表(保存用)
| 言いたいこと | arrive | reach | get to |
|---|---|---|---|
| 目的地への到着を丁寧に伝える | arrive at/in + 場所 | reach + 場所 | get to + 場所 |
| 前置詞は? | at/in(home等は不要) | 不要になりやすい | to |
| 文体 | ニュートラル〜やや丁寧 | ニュートラル | 会話寄り |
| 例 | I arrived at the airport. | I reached the airport. | I got to the airport. |
選択フロー(迷い停止の決定手順)
迷ったら、次の順に考えれば決められます。
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到着報告を丁寧に → arrive(at/inを選ぶ)
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前置詞を省いて端的に → reach
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会話で自然・柔らかく → get to
さらに、到着の“瞬間”を言いたいならarrive、到達した“結果”を強調したいならreach、という補助線を引くと安定します。
ビジネスで頻出のarrive表現
到着連絡で使う定型文
ビジネスでは「到着しました」「到着予定です」の連絡が多く、ここで前置詞ミスが出やすいです。定型として覚えてしまうのが楽です。
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I have arrived at the office.(オフィスに到着しました)
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I arrived at the venue a little early.(会場に少し早く到着しました)
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I will arrive in Tokyo on Monday.(月曜に東京に到着します)
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I will arrive at Haneda Airport at 8:10.(8:10に羽田空港に到着します)
「都市=in」「空港=at」「時刻=at」「曜日=on」を一文に混ぜると、ルールの確認にもなります。
会議・意思決定で使うarrive at
arrive at は「〜に到着する」だけでなく、「(議論の末)結論・合意に達する」という意味でも非常に頻出です。会議の議事録やメールでよく出てきます。
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arrive at a decision(結論に達する)
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arrive at an agreement(合意に達する)
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arrive at a conclusion(結論に至る)
例(会議後メールに使える)
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We arrived at a decision after discussion.(議論の末、決定に至りました)
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We arrived at an agreement on the key points.(重要点について合意に達しました)
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The team arrived at a conclusion based on the data.(データに基づき結論に至りました)
ここは「at=到達点」という比喩の延長です。場所のatと同じく、思考の到達点を“ピンで刺す”感覚で捉えると覚えやすくなります。
よくある誤りと直し方
arrive toを入れてしまう
誤り:I arrived to the station.
修正:I arrived at the station.
原因は、go to / get to の影響で「目的地=to」と反射してしまうことです。対策は単純で、「arriveはat/in」と固定し、迷ったらreachやget to に逃がす選択肢を持つことです。
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arriveが出てきたら、次に来るのは at / in(homeは例外)
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to を使いたくなったら、get to を使う(会話なら自然)
inとatの取り違え
誤り:I arrived in the station.(通常の到着報告では不自然になりやすい)
修正:I arrived at the station.
駅や空港は多くの場合「地点」として扱うのでatが安定します。建物内部を強調する特殊な文脈でinが出ることはありますが、まずは基本運用でミスを減らすのが先です。
時間の前置詞が混ざる
誤り:I arrived in Monday.
修正:I arrived on Monday.
曜日・日付はon、時刻はat、月・年・季節はin。ここは暗記でよいです。迷いが出る人は、例文ごと覚えてしまうのが一番早いです。
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on Monday / on April 10
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at 7:30 / at noon
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in July / in 2026 / in 20 minutes
10問ミニテストで定着させる
穴埋め問題(in/at/on/なし)
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I arrived ___ Tokyo yesterday.
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We arrived ___ the hotel at midnight.
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Please arrive ___ the venue by 6 p.m.
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I arrived ___ Monday morning.
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The train will arrive ___ 10 minutes.
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She arrived ___ the airport at 8:10.
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They arrived ___ Japan in 2026.
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Call me when you arrive ___.(here)
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We arrived ___ the station just in time.
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The package arrived ___ April 10.
解答と理由
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in(都市=in)
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at(ホテル=地点)
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at(会場=地点)
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on(曜日=on)
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in(所要時間=in)
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at(空港=地点、時刻はat)
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in(国=in、年=in)
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なし(hereは前置詞なしが自然)
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at(駅=地点)
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on(日付=on)
ここで9割以上取れれば、到着表現の基礎はかなり安定しています。間違えた問題だけ、早見表に戻って「なぜその前置詞なのか」を一度説明できるようにしておくと、次から迷いません。
例文を3パターンに変換して瞬発力を作る
変換練習のやり方
同じ内容を arrive / reach / get to の3通りで言えるようにすると、会話でも作文でも詰まりにくくなります。特に「arriveの前置詞が不安なときにreachに逃げる」など、実戦の選択肢が増えます。
変換セット1(空港)
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arrive:I arrived at the airport.
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reach:I reached the airport.
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get to:I got to the airport.
変換セット2(都市)
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arrive:I arrived in Osaka.
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reach:I reached Osaka.
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get to:I got to Osaka.
変換セット3(会話の柔らかさ)
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arrive:We arrived at the restaurant early.
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reach:We reached the restaurant early.
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get to:We got to the restaurant early.
“英語を正しく言う”だけでなく、“言える形を複数持つ”ことが、実際のコミュニケーションでは強さになります。
よくある質問
arrive at the airport と arrive in the airport はどう違う
通常の到着報告は arrive at the airport が自然です。空港を「地点」として捉えるためです。
arrive in the airport は「空港の中に入っている状態」を強調したいなど、限定的な文脈で出ることはありますが、学習者の基本運用としては「airport=at」で固定して問題ありません。
arrive at a decision はどういう意味
「(議論や検討の末)結論に達する」という意味です。会議・意思決定の文脈でよく使われます。到着(arrive)を比喩的に「到達」に広げた用法です。
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arrive at a decision(決定に至る)
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arrive at an agreement(合意に至る)
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arrive at a conclusion(結論に至る)
目的地が抽象概念のときはどうする
抽象的な到達点(truth、answer、solutionなど)にも arrive at がよく使われます。「思考の到達点」をatで示す、と覚えると整理しやすいです。
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arrive at the truth(真実にたどり着く)
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arrive at an answer(答えに至る)
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arrive at a solution(解決策に至る)
まとめ
arriveで迷う最大の原因は前置詞です。最後に、迷い停止のための要点だけをまとめます。
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場所:国・都市=in/施設・地点=at/home・here・there=前置詞なし
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時間:時刻=at/日付・曜日=on/月・年・季節・所要時間=in
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arrive to:読むときは到着として処理、書く・話すときは arrive at/in に置き換え
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迷ったら:丁寧な到着報告→arrive/端的→reach/会話で自然→get to
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仕上げ:穴埋め10問と変換練習で、判断を自動化する
前置詞が正しく選べるようになると、英作文のスピードが上がり、会話でも言い切れる自信が生まれます。まずは早見表をブックマークし、迷った瞬間に戻る習慣を作ってください。
参考情報
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Cambridge Dictionary(arrive / grammar)https://dictionary.cambridge.org/
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Oxford Learner’s Dictionaries(arrive / arrive at)https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/
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Merriam-Webster(arrive / arrive at / usage notes)https://www.merriam-webster.com/