楽天トラベルで予約を進めていると途中で出てくる「キャンセル保険」。
「数百円〜数千円で安心が買えるなら入るべき?」と迷う一方で、「本当に必要なのか」「使えなかったらもったいない」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、楽天トラベルで案内されるキャンセル保険(主にMysuranceの「Travelキャンセル保険」等)について、公式情報と知恵袋の口コミを整理しながら、
どんなときに補償されるのか
どんな人・旅行は「入るべき」か
逆に「入らなくてもよい」ケースはどんなときか
を分かりやすく解説します。
ご注意
本記事は2025年11月時点の公開情報をもとにした一般的な解説です。補償内容・加入条件・保険料などは変更される可能性がありますので、最終的には必ず楽天保険・Mysurance等の公式サイト・約款をご確認ください。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
楽天トラベルのキャンセル保険のポイント
楽天トラベルで案内されるキャンセル保険は、主にMysuranceのTravelキャンセル保険等で、
急な病気・ケガ・親族のトラブル・交通機関の遅延などで旅行をキャンセルした際のキャンセル料を補償する商品 です。
加入には「予約日から14日以内」「出発9日前まで」等の期限があり、期限を過ぎると加入できないことが多い点に注意が必要です。
「入るべき」かどうかの目安
加入を検討すべき度合いが高いのは、例えば次のようなケースです。
子どもや高齢者が同行する家族旅行
旅行代金が5万〜10万円以上と高額
キャンセル料が早い段階から高く設定されているプラン
仕事や家庭の事情で直前の予定変更リスクが高い人
一方で、次のような場合は優先度が低くなることが多いでしょう。
前日までキャンセル料無料など、宿のキャンセル規定が非常に緩い
総額が数万円程度で、万一のキャンセル料も家計として許容できる
大人のみ・健康状態も安定しており、直前キャンセルの可能性が低い
楽天トラベルのキャンセル保険とは?基本の仕組みを整理
保険の運営会社と、どんな予約が対象になるのか
楽天トラベルの予約画面で表示されるキャンセル保険は、主に損保ジャパンの子会社である Mysurance株式会社 が提供する「Travelキャンセル保険」や「海外旅行キャンセル保険」などの商品です。
楽天トラベルの国内宿泊予約者向け商品は、宿泊のキャンセルで発生するキャンセル料を保険金額(多くは予約代金)を上限に補償する仕組みになっています。
対象となる予約の例(商品によって異なります):
楽天トラベルの国内宿泊予約
国内パック旅行(航空券+宿泊など)
海外旅行のツアー・航空券・宿泊 など
補償される主なケース(体調不良・家族のトラブル・交通機関の遅延など)
代表的な例として、以下のような理由で旅行をキャンセルした場合に、発生したキャンセル料が補償対象となり得ます(プラン・商品により詳細は異なります)。
本人または同行者の
急な体調不良やケガによる通院・入院
死亡
親族の急な体調不良・入院・死亡
台風・大雪などによる交通機関の 2時間以上の遅延・運休・欠航
旅行期間中に参加予定だったイベント(コンサート等)の中止・延期(対象商品のみ)
妊娠が判明した場合、裁判員に選ばれた場合、家屋の損壊など、生活上の突発的なトラブル
これらはあくまで代表例であり、実際には「旅行開始日から何日前の出来事か」「通院か入院か」「誰が対象か」など細かい条件が定められています。
補償されないケース・注意すべき条件
一方で、次のようなケースは一般的に補償対象外となることが多いです。
単純な「気が変わった」「面倒になった」「仕事が忙しくなりそう」など
(急な出張が補償対象に含まれるかは商品によって異なるため要確認)旅行開始日よりもかなり前の通院・持病の悪化など、条件に合致しない病気・ケガ
予約した日から一定期間を過ぎてから加入しようとした場合
(「予約から14日以内かつ出発9日前まで」などの加入期限を超えているケース)
また、「通院」が理由になる場合も、旅行開始日から4日以内に通院し、その通院が直接の理由となってキャンセルした場合など、かなり条件が限定されます。
保険料の目安:旅行代金に対してどのくらい?
保険料は旅行代金や補償内容によって変わりますが、公式・ニュースリリース等の例を見ると:
宿泊人数3名/1泊2日/予約代金3万円 → 保険料 約760〜770円程度(国内宿泊向け商品例)
ブログや比較サイトで紹介されている例:
旅行代金1万5,000円 → 保険料約380円
5万円 → 約1,200〜1,300円
10万円 → 約2,500円 などの目安が紹介されています。
知恵袋の一部回答では、「楽天トラベルのキャンセル保険(あんしんプラス等)は旅行代金の約5%」といった説明もありますが、これは利用者の回答ベースであり、必ずしも全てのプランに当てはまる公式な料率ではありません。
知恵袋で多い相談内容と口コミの傾向
「入っていて助かった」という声が多いケース
知恵袋やブログを横断して見ると、以下のようなケースで「入っていてよかった」という口コミが多く見られます。
子どもの急な発熱・体調不良
旅行前日に子どもが熱を出して受診し、やむなくキャンセルしたが、キャンセル料のほとんどが戻ってきた。
高齢の親や同行者の体調悪化
三世代旅行で高齢の親の体調が悪化し入院となり、キャンセル料が補償された。
台風などによる交通機関の遅延・欠航
台風による飛行機の欠航で旅行を取りやめ、キャンセル料負担を避けられた。
保険料1,000円前後で数万円のキャンセル料が補償された例もあり、「心理的な安心感も含めると十分元が取れた」という評価が目立ちます。
「思ったより使えなかった」と感じるケース
一方で、次のようなケースでは不満や戸惑いの声が見られます。
加入期限を過ぎていて、そもそも入れなかった
予約からしばらく経ってからキャンセルリスクに気づいたが、すでに「予約から14日以内・出発9日前まで」などの条件を過ぎていて加入できなかった。
キャンセル理由が条件外だった
「なんとなく行く気がなくなった」「仕事が忙しくなりそう」など、補償の対象外となる理由でキャンセルしたため保険金が出なかった。
キャンセル料がもともと無料、もしくはごく少額だった
宿が「2日前までキャンセル料無料」のプランだったため、実質的に保険を使う場面がなかったという声。
誤解されやすいポイント(診断書・通院・コロナ・悪天候など)
口コミを見ていると、以下の点で誤解やあいまいな理解が多い印象です。
診断書が必要かどうか
商品や理由によって異なり、必ずしも診断書が必要とは限りませんが、医療機関の受診記録など何らかの証拠は通常求められます。
「通院なら必ず出る」と誤解しているケース
実際には「旅行開始日から4日以内の通院」など、時期や内容の条件があります。
天候不良ならなんでもOKではない
自家用車での移動中の通行止めなどは対象外と明記されている商品もあり、「台風ならすべて補償される」とは限りません。
楽天トラベルのキャンセル保険は入るべき?判断基準
ここからは、公式情報と口コミを踏まえたうえで、**「どんな人・どんな旅行なら入る価値が高いか」**を整理します。
入るべき可能性が高い人・プラン
目安として、次のような条件に複数当てはまる場合は、加入を前向きに検討する価値が高いと考えられます。
子どもや高齢者が同行する旅行
未就学児・小学生の子どもは体調を崩しやすく、前日や当日に急な発熱でキャンセルになるリスクが相対的に高い。
高齢の親族が同行する三世代旅行では、急な体調悪化や入院リスクも考慮したい。
旅行代金が高額(例:総額5万円〜10万円以上)
例えば10万円の旅行で、キャンセル料が80%(8万円)発生する可能性がある場合、2,000〜3,000円程度の保険料でそのリスクをカバーできるなら、費用対効果は比較的高いと言えます。
キャンセル規定が厳しいプラン
予約直後からキャンセル料が発生する航空券付きプランや、出発のかなり前から高いキャンセル料が設定されている高級旅館など。
とくにパックツアーや繁忙期(大型連休・お盆・年末年始)などは、キャンセル料の負担が大きくなりやすいです。
仕事・家庭の事情で予定変更リスクが高い人
共働きでシフト制、急な休日出勤が入りやすい職種など。
介護中の家族がいる場合など、直前の予定変更が起こりやすい状況。
優先度が低い・入らなくてもよいことが多いケース
逆に、次のような条件がそろう場合は、保険の優先度は相対的に低いと言えます。
キャンセル無料期間が長い・直前まで無料
例:出発前日までキャンセル料無料、2日前まで無料で前日から20%など。
もともと宿側の条件が柔軟であれば、保険を付けるメリットは小さくなります。
旅行代金が比較的少額(例:総額3万円未満)
3万円の旅行で保険料が700〜800円と仮定すると、
「数百円で2〜3万円のリスクをカバーする」という考え方もできますが、
家計へのインパクトという意味では「許容できる損失」と考える人も多い金額帯です。
直前の予定変更リスクが低い
大人2人だけで、健康状態や仕事のスケジュールが安定している場合。
事前に「どうしても行けなくなる理由」が思いつかないほど予定が読めている場合。
金額・リスクで考えるチェックリスト(目安)
あくまで一般的な目安ですが、以下のような基準で考えると判断しやすくなります。
旅行代金
3万円未満:基本的には不要だが、子ども・高齢者同行なら検討してもよい
3万〜10万円:家族構成・キャンセル規定を見て慎重に判断
10万円以上:原則として検討する価値が高い
キャンセル規定
出発前日まで無料:優先度低
7日前〜前日まで段階的にキャンセル料が上がる:家族構成次第
予約直後から高額なキャンセル料が発生:優先度高
同行者
小さな子ども・高齢者がいる → 加入の優先度アップ
大人のみ・健康状態も安定 → 優先度やや低め
ケース別シミュレーション:入る・入らないの判断例
ここでは、典型的な3パターンを想定し、あくまで一例として考え方をご紹介します。
ケース1:子ども2人とテーマパーク2泊3日(合計10万円)の場合
構成:夫婦+小学生2人の4人家族
旅行代金:合計10万円(宿泊+交通費)
キャンセル規定:7日前から20%、3日前から50%、前日・当日は100%
考え方:
直前キャンセルの場合、最大で10万円のキャンセル料が発生し得る。
子ども2人の体調リスクは相対的に高い。
保険料が2,000〜3,000円程度なら、「安心料」として支払う価値は高いと考えられます。
→ 加入を前向きに検討するパターン の代表例と言えます。
ケース2:夫婦で温泉1泊2日(合計3万円・前日までキャンセル無料)の場合
構成:30代夫婦2人
旅行代金:合計3万円
キャンセル規定:前日まで無料、当日100%
考え方:
体調リスク・予定変更リスクともに低い場合、
「万一当日に行けなくなって3万円が丸ごとキャンセル料になっても、最悪受け入れられるか」がポイントです。保険料が700〜800円程度として、「そこまでしてカバーしたいか」は価値観によりますが、一般的には優先度は低めと考えられます。
→ 「どうしても当日に行けなくなる可能性が高い」という事情がなければ、加入しない選択も十分合理的です。
ケース3:海外ツアーなど高額旅行(合計30万円以上)の場合
構成:夫婦+高校生の子ども、3人
旅行代金:合計30万円
キャンセル規定:予約直後からキャンセル料が発生、時期により50〜100%
考え方:
30万円の旅行でキャンセル料が半額〜全額となると、家計へのダメージは非常に大きい。
海外旅行キャンセル保険は、急な病気・ケガ・親族の不幸・交通機関の大幅遅延などを幅広くカバーする商品が多い。
→ 高額海外旅行では、キャンセル保険を検討すべき優先度は高いと考えられます。
加入方法・タイミング・注意点
楽天トラベルの予約画面からの加入ステップ(概要)
一般的な流れは次のとおりです。
楽天トラベルで宿泊やツアーを予約する際、入力画面に「キャンセル保険の案内を希望する」といったチェックボックスが表示される。
チェックを入れて予約を完了すると、MysuranceのTravelキャンセル保険申込ページに遷移。
予約内容・保険金額・保険料を確認し、申込者・同行者情報、支払情報を入力して申し込む。
商品・時期により仕様は変わる可能性がありますので、実際の画面の案内に従ってください。
「予約から14日以内」「出発9日前まで」など加入期限に注意
多くの旅行キャンセル保険では、以下のような加入期限が設けられています。
旅行予約日(申込日)から14日以内
かつ、旅行出発の9日以上前まで など
この条件を過ぎると 原則として加入できない ため、
予約直後にまとめて加入する
日程変更の可能性を見ながら、期限内に判断する
といったスケジュール管理が重要になります。
保険金請求の流れと、診断書が必要になる/ならないケース
保険金請求の一般的な流れは次のとおりです。
旅行をキャンセルし、旅行会社・宿からキャンセル料を確定させる
保険会社のウェブサイトや専用ページから、保険金請求手続きを行う
必要書類(キャンセル料の明細、医療機関の受診記録、場合によって診断書など)を提出
審査後、条件に合致していれば保険金が支払われる
診断書が必須かどうかは、条件や請求金額、保険会社の判断によって変わります。
「簡易な証明(領収書や通院記録)で済む場合もあるが、状況によっては診断書が必要になる」と考えておくと良いでしょう。
よくある勘違いとトラブルを防ぐためのチェックポイント
予約後すぐに加入しないまま放置して、期限切れになる
「どんな理由でもキャンセル料が戻る」と思い込んでしまう
自家用車での移動中のトラブルなど、補償範囲外のケースを想定している
キャンセル料がもともと無料なのに、なんとなく不安で加入してしまう
これらを避けるために、
予約直後に「加入期限」をメモしておく
自分の想定しているリスク(子どもの発熱・台風など)が、本当に補償対象かどうかを公式サイトで確認する
宿のキャンセル規定を必ずチェックする
ことをおすすめします。
他社キャンセル保険とのざっくり比較
ここでは詳細な商品比較ではなく、楽天トラベルのキャンセル保険の特徴をつかむための「方向性」だけ整理します。
楽天トラベル連携のメリット
予約情報が自動連携されるため、申込時・請求時の手続きが比較的スムーズ。
楽天ID連携で氏名・住所などの入力が簡略化される。
一般的なキャンセル保険(他社商品)との違い
旅行サイトを問わない商品も多く、楽天トラベル以外の予約もカバーできるものがある。
その一方で、加入期限や補償範囲・保険料の水準は商品によって大きく異なるため、「どのサイト(会社)の予約に対して適用できるか」を必ず確認する必要があります。
楽天トラベル経由の保険にこだわらず、「旅行全体のキャンセルリスクをどうカバーするか」という視点で、他社のキャンセル保険やクレジットカード付帯保険も含めて検討するのが理想です。