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Fnキーが効かない原因と対処法を完全解説|Fnロック解除・設定・故障の見分け方

本記事では、「Fnキーが効かない」「F1〜F12キーが急に反応しなくなった」といったトラブルの原因と対処方法を、PC初心者の方にも分かりやすいように体系的にご説明いたします。

具体的には、次のような疑問を解消できる内容です。

  • Fnキーとはそもそも何をするキーなのか

  • Fnロック(Fn Lock)やF Lock、NumLockとの違い

  • メーカー別の代表的なFnロック解除方法

  • Windows 10/11で設定やドライバーを確認する手順

  • 設定では直らない場合に、故障かどうかを見分けるポイント

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

Fnキーとは?効かないときにまず知っておきたい基礎知識

FnキーとF1〜F12キーの役割

多くのノートPCには、キーボード左下付近に「Fn」と書かれたキーがあります。これは「Function(ファンクション)キー」の略で、F1〜F12キーなどに割り当てられた「二つ目の機能」を呼び出すための補助キーです。

たとえば、以下のような機能が代表的です。

  • 画面の明るさを上げる/下げる

  • 音量を上げる/下げる・ミュートする

  • 無線LAN(Wi-Fi)をオン/オフする

  • 外部ディスプレイへの出力を切り替える

このような「アイコン付きの機能」は、FnキーとF1〜F12キーを同時に押すことで動作する場合があります。一方で、F1〜F12本来の動作(ヘルプ表示・再読み込みなど)を優先させる設定も存在します。

Fnロック(Fn Lock)とF Lock/NumLockの違い

Fnキーの挙動を分かりにくくしている要因のひとつが「Fnロック(Fn Lock)」です。

多くのノートPCでは、次のような仕様になっています。

  • Fnロックがオフ

    • F1〜F12を単体で押すと「Fキー本来の機能」(例:F5=更新)

    • Fn+Fキーで「音量や明るさなどのアイコン機能」

  • Fnロックがオン

    • F1〜F12を単体で押すと「音量や明るさなどのアイコン機能」

    • Fn+Fキーで「Fキー本来の機能」

また、似た名称の機能として「F Lock」「NumLock」も存在します。役割の違いを簡単に整理すると、次の表のようになります。

機能名主な対象キー役割の概要
FnロックF1〜F12+Fn「Fキー本来の機能」と「アイコン機能」のどちらを優先するかを切り替える
F LockF1〜F12一部キーボードで、Fキーの動作モードを切り替える機能
NumLockテンキー部(数字キー)数字入力モードとカーソルキーなどの切り替え

「Fnキーが効かない」と感じるとき、実際にはFnロックやF Lock、NumLockが原因となっているケースも多くあります。

「Fnキーが効かない」ときによくある症状

「Fnキーが効かない」と検索する方は、次のような具体的な症状で困っていることが多いです。

  • 音量を上げる/下げるキーを押しても何も変わらない

  • 画面の明るさを変更できない

  • F7キーだけでカタカナ変換ができなくなり、Fn+F7でないと変換できない

  • 逆に、音量や明るさばかり動いて、F5の「再読み込み」などができない

  • F1〜F12が全く反応しない

これらは、設定・ロック状態・ドライバー・ハード故障のいずれか(または複数)が原因であることがほとんどです。


まずはここから!Fnキーが効かないときのチェックリスト

ここでは、専門知識がなくても実施しやすい「最初の確認ポイント」を優先順位順にご紹介いたします。

すぐ試せる3ステップ

チェックリスト:最初に必ず確認したい項目

  1. Fnロック/F Lock/NumLockの状態を確認する

    • EscキーやFキー付近に「鍵マーク+Fn」や「F Lock」と書かれたキーがないか確認します。

    • 「Fnキーを押しながらEscキー」「Fn+Shift」「Fn+F11」などで切り替える機種が多くあります。

    • NumLockランプが点灯・消灯している場合は、NumLockキーを押して状態を切り替えます。

  2. PCを再起動し、外付け機器を一度すべて外す

    • USBキーボードやマウス、ドッキングステーションなどが影響しているケースもあるため、一度すべて外して再起動します。

  3. Windowsの一時的な不具合の可能性を疑う

    • Windows Update直後や長時間スリープ復帰を繰り返している場合、一時的な不具合でキーボードが正しく認識されていないことがあります。

    • その場合も、再起動が有効なことが多くあります。

以上の3ステップで改善しない場合、次のように症状別に原因を絞り込んでいきます。

症状別セルフチェック表で原因を絞り込む

以下の表を参考に、ご自身の症状に最も近い行を探してみてください。

症状主な原因候補
F1〜F12すべてが反応しないFnロック/F Lock設定、ドライバー不具合、BIOS設定
F7やF10など一部のキーだけ期待どおり動かない日本語入力ソフト側の設定、Fnロック、アプリ固有の設定
音量や明るさだけが一切変わらないFnキー自体の誤動作、メーカー独自ソフト停止、ハード故障
テンキーの数字が入力できず、カーソルのような動きになるNumLockのオン/オフ
BIOS画面でもFキーやFnキーが反応しないキーボードのハード故障の可能性が高い

次の章から、メーカー別のFnロック解除方法や、Windows側の設定手順を詳しく見ていきます。


メーカー・機種別のFnロック解除方法の目安

ノートPCによって、Fnロックの切り替え方法は異なります。ここでは代表的な例を表にまとめます。

メーカー別ショートカット早見表

メーカー例代表的なFnロック解除方法の例※備考
HPFn+Shift、または Fn+Esc機種により異なる/公式サポート要確認
DellFn+Escマルチメディアキー切り替え機能搭載機種で有効な例あり
LenovoFn+Esc など+Lenovo Vantage上の設定確認Vantage側のホットキー設定に依存
富士通F Lockキー、またはキーボード設定でFキー動作を切り替えモデルにより専用設定画面あり
VAIOVAIO Event Serviceの状態確認+Fnキー操作サービス停止でFnキーが効かなくなることがある
その他Fn+鍵マーク付きキー、Fn Lockキーなどキートップのアイコンを要確認

※上記は代表例であり、すべての機種に当てはまるわけではありません。必ずお使いのPCの型番を確認し、メーカー公式マニュアルやサポートページの手順を参照してください。

自分のPCの正しい方法の調べ方

  1. 型番を確認する

    • ノートPC底面のラベル

    • キーボード上部や液晶ベゼルの印字

    • Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」からも確認可能

  2. メーカー公式サイトで検索する

    • 例)「メーカー名 型番 Fnキー 動作しない」「メーカー名 function keys not working」などのキーワード

    • 公式サイトには、Fnロックやホットキー関連のQ&Aが用意されていることが多くあります。


Windows 10/11で設定を確認する手順

ここからは、Windows側の設定・ドライバーを確認する具体的な手順をご説明いたします。

キーボード設定・ショートカットの確認

Windows 10/11では、キーボードショートカットや入力方式によって、Fキーの挙動が変化する場合があります。

  1. 設定アプリを開く

    • スタートボタン → 歯車アイコン(設定)

  2. 「時刻と言語」や「アクセシビリティ」など関連項目を確認

    • 「キーボード」や「入力」「ショートカット」といったメニューがあれば、FnキーやFキーに影響する設定がないか確認します。

  3. 日本語入力ソフト(IME)の設定も確認

    • F7、F9、F10などの動作は日本語入力ソフト側の設定にも依存します。

デバイスマネージャーでキーボードドライバーを確認・更新

Fnキーが効かない原因として、キーボードドライバーの不具合が関係していることもあります。

  1. デバイスマネージャーを開く

    • スタートボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」

  2. 「キーボード」を展開

    • 一般的には「標準 PS/2 キーボード」などと表示されています。

  3. 対象キーボードを右クリック →「ドライバーの更新」

    • 「ドライバーを自動的に検索」を選択して更新を試します。

  4. それでも改善しない場合は、一度「デバイスのアンインストール」を実行し、PC再起動で自動再インストールを試みます。

メーカー独自ソフトでFnキー設定を確認

一部メーカーでは、Fnキーやホットキーの動作が独自ソフトに依存しています。

  • Lenovo Vantage

    • ファンクションキーの動作モードやホットキー設定を変更できる場合があります。

  • VAIO Event Service(Sony)

    • このサービスが停止していると、Fnキーによる音量変更などが効かなくなることがあります。サービスの状態を確認し、停止していれば開始するか再インストールを行います。

各メーカーのユーティリティが見つからない場合は、公式サポートページで「ユーティリティ」「ホットキー」などの名称で検索してみてください。


BIOS/UEFIでファンクションキーの動作を切り替える方法

FnロックやFキーの優先動作が、BIOS/UEFIで制御されている機種もあります。

BIOSに入る前の注意点チェックリスト

BIOSの設定変更は、誤操作によってPCが起動しなくなるリスクもゼロではありません。以下を必ずご確認ください。

  • 変更前の設定値をメモしておく

  • よく分からない項目は触らない

  • 会社支給PCの場合は、情報システム部門やヘルプデスクの許可を得る

BIOSの開き方と代表的なキー

BIOS/UEFIへの入り方はメーカーごとに異なりますが、代表的なものは以下の通りです。

  • 起動時に F2 キーを連打

  • 起動時に F10 キーや Del キーを連打

詳しいキーは、メーカー公式サイトや取扱説明書に記載されています。

ファンクションキー動作モードの探し方

BIOS内では、次のようなメニュー名でFキーの動作モードが設定されていることがあります。

  • 「Action Keys Mode」

  • 「Function Key Behavior」

  • 「Hotkey Mode」 など

設定例:

  • 「Enabled」:Fキー単体で音量・明るさなどのアイコン機能が動作

  • 「Disabled」:Fキー単体でF1〜F12本来の機能が動作(Fn+Fキーでアイコン機能)

変更後は「Save & Exit」等で保存して再起動することで、設定が反映されます。


それでも直らない場合の原因切り分けとトラブルシューティング

上記の設定・ドライバー確認を行っても改善しない場合、ソフトウェア起因ではなくハード故障の可能性も検討する必要があります。

ソフト起因かハード故障かを見分けるポイント

次のような手順で切り分けを行います。

  1. BIOS画面でFキーや矢印キーの反応を確認する

    • BIOS画面でも同じキーが全く反応しない場合、キーボードハードウェアの故障が疑われます。

  2. 外付けキーボードを接続して同じ操作を試す

    • 外付けキーボードでは正常にFキーやFn相当のキーが動く場合、本体キーボード側の問題の可能性が高まります。

一時的な応急処置の方法

すぐに修理に出せない場合、以下のような応急策が有効です。

  • 画面上キーボード(オンスクリーンキーボード)の利用

    • Windowsの「簡単操作」→「キーボード」からオンスクリーンキーボードを有効化し、Fキーをクリック操作で代替できます。

  • 外付けUSBキーボードの活用

    • 一般的なUSBキーボードを接続すれば、本体キーボードが不調でもFキー操作が可能になります。

外付け・ゲーミングキーボードでのFnキー問題

メカニカルキーボードやゲーミングキーボードの一部では、次の点に注意が必要です。

  • Fnキーやメディアキーの動作が、専用ドライバー/設定ソフトに依存している

  • Windowsモード/Macモードなど、OSごとの互換モードを切り替える必要がある

  • キーボード側のファームウェアやプロファイル設定が影響している場合もある

このような場合は、キーボードメーカーの公式マニュアルやサポートページを確認してください。


修理・買い替えを検討する場合の目安と費用感

設定やドライバーでは改善しない、あるいはBIOSでもキーが反応しない場合は、修理や買い替えも検討する段階です。

修理が必要な可能性が高いケース

  • BIOS画面でもFnキーやF1〜F12キーがまったく反応しない

  • 一部のキーが物理的に沈み込んだまま戻らない、明らかに破損している

  • 液体こぼしなど、はっきりした物理的要因がある

修理・外付けキーボード・買い替えの費用比較

おおまかな目安として、以下のような比較が考えられます(実際の費用はメーカーや機種、地域により異なります)。

選択肢目安費用イメージメリットデメリット
メーカー修理(キーボード交換)数千円〜数万円程度純正パーツで安心/保証が受けられる費用が高くなることがある/日数がかかる
街のPC修理業者数千円〜中程度の費用柔軟な相談がしやすいメーカー保証外になる場合がある
外付けUSBキーボードを使用安価(数千円程度〜)すぐに利用できる持ち運びには不向き/見た目が変わる
PC本体の買い替え数万円〜性能向上も期待できる最も費用がかかる

外付けキーボードで問題なく作業できる場合は、「とりあえず外付けで凌ぎつつ、次の買い替えまで使う」という選択肢も現実的です。

相談先の選び方

  • メーカーサポート:保証期間内・純正修理を希望する場合

  • 家電量販店:購入店での延長保証がある場合に相談しやすい

  • PC修理業者:保証期間外だが修理で延命したい場合

まずは保証書・購入履歴・保証内容を確認し、最も有利な窓口を選ぶことをおすすめいたします。


よくある質問(FAQ)

NumLockやCapsLockはFnキーに関係ありますか?

NumLockやCapsLockは、Fnロックとは別の機能です。ただし、NumLockがオンになっているとテンキーや一部キーの挙動が変わるため、「キーが効かない」と誤解されることがあります。まずはランプや画面表示で状態を確認してください。

Fnキー自体が壊れた場合、他のキーに割り当てることはできますか?

一部のキーボードカスタマイズソフトを使えば、Fnキー以外のキーにF1〜F12のショートカットを割り当てることは可能です。ただし、Fnキーそのものの機能(ハード側機能切り替え)は、多くの場合ソフトウェアでは代替できません。

会社PCでBIOSを触っても問題ありませんか?

会社支給PCの場合、BIOS設定の変更が社内規定で制限されていることがあります。必ず情報システム部門やヘルプデスクの指示に従ってください。自己判断で変更し、起動しなくなった場合は自己責任となる可能性があります。

MacのFnキーとWindowsのFnキーは同じですか?

概念は似ていますが、役割と動作は異なります。MacではFnキーとF1〜F12で明るさ・音量などを切り替えますが、設定画面から「標準のファンクションキーとして使用」などを切り替えることができます。Windows用のFnキー解説は、Macにはそのまま当てはまりません。

Windowsアップデート後にFnキーが効かなくなりました

Windows Update後にドライバーとの相性問題が発生し、FnキーやFキーが正しく動作しなくなるケースがあります。その場合は、キーボードドライバーの更新・再インストール、またはメーカー提供の最新ドライバー適用を試してください。


まとめ|Fnキーが効かないときに取るべき行動

まず行うべき基本チェック

  1. Fnロック/F Lock/NumLockの状態を確認する

  2. PCを再起動し、外付け機器を一度すべて外す

  3. キーボードドライバーやメーカー独自ソフトの状態を確認する

解決しない場合の次の一手

  • メーカー別のFnロック解除方法やWindows設定を、マニュアルや公式サポートで確認する

  • 必要に応じてBIOS/UEFIでFキーの動作モードを見直す(注意点を守ったうえで)

修理・相談のタイミングと注意点

  • BIOS画面でもキーが反応しない場合は、キーボードのハード故障が疑われます

  • 保証期間・費用感・利用頻度を踏まえ、「修理」「外付けキーボード」「買い替え」のいずれが適切か検討してください