パソコンの再起動がいつまでも終わらず、「再起動しています」の画面から進まないと非常に不安になります。
本記事では、Windows10/11のパソコンで再起動が終わらない場合に考えられる原因と、安全な対処手順を症状別に解説いたします。
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再起動が終わらないときは、まず「どれくらい待ったか」「アクセスランプが動いているか」を確認し、更新処理中であれば1〜2時間は待つことが重要です。
それでも改善しない場合は、周辺機器を外す → 強制終了 → 放電 → セーフモード起動の順に、安全な対処を試してください。
上級者向けには、SFC/DISM、ドライバ見直し、高速スタートアップ無効化、BIOSリセットなどの手段がありますが、リスクも伴うため慎重に扱う必要があります。
異音がする・再起動ループが続くなど、ハードウェア故障が疑われる場合は、早めにメーカーや専門業者に相談することをおすすめいたします。
強制終了していいか判断する3つのポイント
最初に、「今すぐ電源を落としてよいか」を判断するためのポイントを整理します。
1. どれくらい待てば「フリーズ」と見なすか
通常の再起動は、数十秒〜数分程度で完了するのが一般的です。
特にWindows Updateや大型アップデート直後は、数十分〜1時間以上かかる場合があります。
目安として:
更新直後で、アクセスランプが動いている → 最低1〜2時間程度は待つことをおすすめします。
更新ではなく通常の再起動で、30分以上まったく変化がない → フリーズ・トラブルの可能性が高くなります。
2. アクセスランプ・ファン音・HDD/SSDの動きを確認する
以下のような場合は、まだ内部で処理が行われている可能性があります。
HDD/SSDのアクセスランプが点滅している
ファンの回転音が一定で、変化がある
本体がやや温かく、読み書きが続いている様子がある
この場合、むやみに電源を切るとアップデートやファイルが途中で壊れるリスクがあります。アクセスランプが動いている間は、できるだけ待つ方が安全です。
3. データ保護の観点から避けたいNG行動
コンセントを抜く・電源タップのスイッチを切る
ノートPCでバッテリーを無理に外す
何度も再起動を繰り返す
どうしても反応がない場合は、電源ボタン長押しでの強制終了が基本となりますが、その前に本記事の「初心者向けの対処手順」を上から順に確認してください。
パソコンの再起動が終わらない主な原因
ここでは代表的な原因を整理しておきます。
Windows Update・大型アップデートの処理中
大型アップデートの適用中は、再起動に非常に時間がかかることがあります。
更新プログラムの規模が大きい場合や、ストレージの速度が遅い場合、数時間かかる事例もあります。
スペック不足・ストレージ容量不足
メモリが少ない/CPU性能が低い
システムドライブ(Cドライブ)の空き容量が少ない
といった場合、更新処理や再起動の処理に時間がかかり、再起動が終わらないように見えることがあります。
帯電や周辺機器トラブル
USB機器や外付けHDDなどの周辺機器が、起動処理の邪魔をしている
パソコン内部に不要な電気(静電気)が溜まり、正常に起動できなくなっている(帯電)
ドライバやシステムファイルの不具合
古い・不適切なドライバ
Windowsのシステムファイル破損
一部アプリケーションが再起動処理を妨げている
ディスク障害・ハードウェア故障の可能性
HDD/SSDの物理障害
メモリ不良やマザーボード故障 など
この場合、突然フリーズする/異音がする/再起動ループを繰り返すといった症状を伴うことが多く、自力での復旧が難しくなります。
症状別チェック:どの画面で止まっているか
次の4パターンのどれに近いかを確認してください。
「再起動しています」の青い画面+ぐるぐるが続く
Windowsロゴ画面で止まる・点線が回り続ける
真っ黒な画面でカーソルだけ表示される
再起動ループ(起動→再起動を繰り返す)
以降の手順は、どのパターンでも上から順に試していただいて問題ありません。
初心者向け:自分でできる基本の対処手順(安全度の高い順)
1. まだ待てる状況かを確認する(1〜2時間待機)
直前にWindows Updateを実行した/自動更新の表示が出ていた
アクセスランプが点滅している
このような場合は、最低でも1〜2時間はそのまま待つことをおすすめします。
ポイント:
更新中に電源を切ると、Windowsが起動しなくなるリスクがあります。
夜間や作業のない時間帯に再起動・更新を行う習慣をつけると安全です。
2. 周辺機器をすべて外して再起動する
待っても状況が変わらない場合、周辺機器が影響している可能性があります。
パソコンの電源ボタンを長押しし、完全に電源を切ります。
USBメモリ、外付けHDD、プリンタ、外付けDVDドライブなど、すべての外付け機器を取り外します。
LANケーブルも一度外して、電源ケーブルだけの状態にします。
改めて電源を入れ、通常起動できるか確認します。
3. 強制終了(電源長押し)の正しいやり方と注意点
強制終了は最終手段ですが、まったく反応がない場合は実施せざるを得ないこともあります。
画面が変化せず、アクセスランプも点灯・点滅していないか確認します。
電源ボタンを4〜10秒ほど長押しして、本体の電源ランプが消えるまで待ちます。
電源が切れたことを確認してから、数十秒〜1分ほど待機し、再度電源を入れます。
注意:
強制終了中に更新処理が走っていた場合、システムファイルが壊れるリスクがあります。
再起動後に「更新に失敗しました」「自動修復を準備しています」などのメッセージが出ることがあります。
4. 放電処置の手順(ノートPC/デスクトップ別)
帯電が原因の場合、放電で改善することがあります。
ノートPCの場合
電源を完全に切る(電源ボタン長押し)。
ACアダプタ(電源ケーブル)を抜く。
取り外し可能であれば、バッテリーを外す。
その状態で電源ボタンを15〜30秒ほど長押しして放電する。
数分待ってから、バッテリー・ACアダプタを接続し直し、起動を試す。
デスクトップPCの場合
電源を切り、電源ケーブルをコンセントから抜く。
マウス・キーボード・モニター以外の周辺機器も外す。
電源ボタンを15〜30秒ほど長押しして放電する。
数分後、電源ケーブルを接続し直して起動を試す。
5. セーフモードでの起動を試す
通常起動ができないときは、Windowsをセーフモード(必要最小限の構成)で起動し、問題の切り分けを行います。
Windows 10 / 11 共通の一例(「自動修復」画面から)
起動に何度か失敗すると、「自動修復を準備しています」「PCを診断中」などのメッセージが表示されることがあります。
「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択。
再起動後、「4)セーフモードを有効にする」または「5)ネットワーク有効のセーフモード」を選択します。
セーフモードで起動できた場合:
最近インストールしたソフト・ドライバのアンインストール
スタートアップアプリの無効化
システムの復元の実行
などを検討してください。
上級者向け:原因を深掘りする詳細設定・修復
ここから先は、ある程度PC操作に慣れた方向けの内容です。自信がない場合は、無理に実行せず、メーカーや専門業者に相談することをおすすめします。
高速スタートアップやスタートアップアプリの見直し
Windowsの「高速スタートアップ」機能や、多数のスタートアップアプリが再起動時の不具合を引き起こす場合があります。
高速スタートアップを無効にする例(Windows 10/11)
「スタート」→「設定(歯車)」→「システム」→「電源とスリープ」。
「電源の追加設定」→「電源ボタンの動作を選択する」。
「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック。
「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外して保存。
ドライバ更新とWindows Updateのトラブルシューティング
デバイスマネージャーで「!」マークが付いているデバイスのドライバ更新を試みる。
Windows Updateの履歴を確認し、失敗している更新があれば、トラブルシューティングツールを実行する。
システムファイルチェッカー(SFC)とDISMでの修復
セーフモードや回復環境から、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドでシステムファイルの整合性を確認・修復します。
sfc /scannowを実行し、完了するまで待つ。必要に応じて、
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行する。
注意:
これらのコマンドはシステム領域に変更を加えるため、途中で電源を切らないようにしてください。
不安な場合は、事前に重要なデータをバックアップしてから実行することをおすすめします。
BIOSリセット・初期化を検討するタイミング
NECなどメーカーの公式サポートでも、再起動できない場合の対処としてBIOSの初期化が案内されています。
起動順序の設定が乱れている
オーバークロック・カスタム設定を行っている
セーフモードやシステム修復でも改善しない
といった場合、BIOSを購入時状態に戻すことで改善するケースがあります。
重要:
BIOS画面の入り方・初期化手順はメーカー・機種によって異なります。
必ずお使いのPCメーカーの公式手順に従ってください。誤った設定は起動不能の原因になります。
ここまで試してダメなら:プロに相談すべきケース
以下のような場合は、自力での対応を中止し、メーカーやPC修理業者への相談を検討してください。
HDD/SSDから「カチカチ」という異音がする
再起動のたびに「自動修復に失敗しました」などのエラーが出る
システム復元・初期化を試しても再起動ループが続く
相談前に準備しておくとよい情報
PCのメーカー名・型番
購入時期・保証期間の有無
直前に行った操作(更新・ソフトインストールなど)
異常な画面の写真(スマホで撮影)
これらをまとめておくと、サポート窓口でのやりとりがスムーズになります。
再起動トラブルを予防するための日常的な対策
最後に、同じトラブルを繰り返さないためのポイントを整理します。
Windows Updateの時間帯設定と電源管理
業務中や作業中ではなく、夜間や昼休みなどに更新が行われるよう「アクティブ時間」を設定する。
ノートPCでは、アップデート中にバッテリー切れにならないよう、電源接続中に実行する。
ストレージ容量の確保と定期メンテナンス
Cドライブの空き容量が常に10〜15%以上残るように、不必要なファイル・アプリを整理する。
定期的にディスククリーンアップ・不要アプリの削除を行う。
定期バックアップとトラブル時の心構え
重要なデータは外付けHDDやクラウドに定期的にバックアップしておく。
トラブルが起きても慌てず、本記事の「安全度の高い順」ステップから順番に実施することを意識してください。