ゲームの紹介文やレビューで目にする「ハクスラ」という言葉。「何となく“敵をいっぱい倒すゲーム”っぽいけれど、正確にどういう意味なのか分からない」「トレハンやローグライクと何が違うのか曖昧なまま使っている」という方は多いのではないでしょうか。
ハクスラは、“Hack and Slash” を由来とするゲーム用語で、単にアクションが激しいだけではなく、「敵を倒す」「装備を集める」「キャラを育てる」「何度も周回する」といった要素が組み合わさった、独特の楽しさを持つジャンルです。本記事では、その意味・特徴・似たジャンルとの違いをわかりやすく整理しつつ、どんな人に向いている遊び方なのかまで丁寧に解説いたします。
読み終えるころには、「このゲームはハクスラっぽい」「これはトレハン寄りだな」といった視点で作品を選べるようになり、ご自身の好みに合ったゲームを見つけやすくなるはずです。ハクスラの世界に興味がある方は、ぜひ肩の力を抜いて読み進めてみてください。
ハクスラとは何か
ハクスラの語源
「ハクスラ」は、英語の “Hack and Slash(ハック・アンド・スラッシュ)” を略した日本独自の呼び方です。
Hack:切り刻む
Slash:叩き斬る
もともとは「敵をひたすら斬り倒していく」ようなプレイスタイルを指す表現で、物語や探索よりも 戦闘そのものを楽しむ タイプのゲームを表す言葉として使われてきました。
現代ゲームにおける意味
現在のゲーム文脈では、「ハクスラ」は次のような要素を持つゲームを指すことが多いです。
敵と戦うアクションやバトルがプレイの中心
敵を倒して装備やアイテムを手に入れ、キャラクターを強化
ダンジョンやステージを何度も周回し、より良い報酬と成長を目指す
つまり、「敵を倒す → 報酬を得る → 強くなる → さらに強い敵へ」というループを繰り返し楽しむゲームジャンルと言えます。
ハクスラの主な特徴
戦闘中心のゲームデザイン
ハクスラでは、物語の細かいドラマや複雑な謎解きよりも、次のような「戦闘の気持ちよさ」が重視されます。
大量の敵を一気になぎ倒す爽快感
スキル回しや立ち回りを工夫する手応え
強くなったことで以前より楽に勝てるようになる達成感
ゲーム全体の設計も、バトルを短いサイクルで何度も楽しめるように作られていることが多いです。
装備集めとキャラクター成長
ハクスラのもう一つの柱が 装備集め と 育成要素 です。
敵や宝箱から、性能や効果の異なる武器・防具・アクセサリがドロップ
レア度・オプション・セット効果などを厳選して理想のビルドを構築
レベルアップやスキルツリーでキャラクターを強化
この「次はもっと良い装備が出るかもしれない」という期待感が、周回プレイを支えるモチベーションになります。
周回プレイとリプレイ性
ハクスラは、同じダンジョンやボスに 何度も挑戦する設計 が特徴です。
1回で遊び終わるのではなく、周回を前提としている
難易度を段階的に上げていけるモードが用意されていることも多い
ビルドを変えて遊び直す楽しみもある
単発ではなく「長く遊び続けられるゲーム体験」を前提に作られている点が、ストーリー完結型のRPGと異なるポイントです。
ハクスラの歴史的な背景
TRPGにおけるハック&スラッシュ
「Hack and Slash」という言葉自体は、テーブルトークRPG(TRPG)の世界で、もともと次のような意味で使われていました。
ロールプレイや物語表現よりも
モンスターとの戦闘やダンジョン攻略に重点を置いたプレイスタイル
「ストーリー重視」か「戦闘重視」かという軸で語られる際、「戦闘重視」のスタイルを象徴する言葉が Hack and Slash でした。
コンピューターRPGへの展開
この概念がコンピューターRPGやアクションRPGにも取り入れられ、
敵を倒して戦利品を獲得
装備や能力を強化して、さらに深い階層や強敵へ挑戦
というループを持ったゲームが、ハック&スラッシュ的な作品として認識されるようになりました。
日本ではそこから「ハクスラ」という略称が浸透し、現在では独立したジャンル名のように使われています。
似ているゲームジャンルとの違い
トレハン(トレジャーハント)との違い
「トレハン(トレジャーハント)」は、
レア装備やアイテムなど「宝探し」の要素にフォーカスした概念です。
ハクスラとトレハンは非常に近い関係にありますが、ざっくり整理すると次のように捉えられます。
ハクスラ:戦闘と成長を主軸にしたプレイスタイル全体
トレハン:その中でも「レア装備を掘る・厳選する」行為にフォーカスした概念
多くのハクスラ作品は強いトレハン要素を持つため、実務上はほぼセットで語られることも多いです。
ローグライク・ローグライトとの違い
ローグライク/ローグライトは、以下の要素を特徴とするジャンルです。
ランダム生成されるダンジョンやマップ
一度倒れるとほとんどの進行がリセットされる「パーマデス」要素
プレイごとに異なる体験が生まれる構造
一方ハクスラは、必ずしもランダム生成やパーマデスを必要としません。
装備や成長要素が継続しやすい
難易度を上げつつ同じコンテンツを回し続ける設計が多い
両方の要素を併せ持つ作品もあるため、「ローグライク要素が強いハクスラ」といった言い方をされることもあります。
一般的なアクションRPGとの違い
アクションRPG全般と比べたとき、ハクスラには次のような傾向があります。
ストーリーよりも、ビルド構築・戦闘・周回プレイが中心
レアドロップや厳選要素がゲームの主要コンテンツ
クリア後コンテンツや高難易度モードまで視野に入れた長期運用設計
アクションRPGの中でも、「戦闘と成長のループを徹底的に楽しむタイプ」がハクスラと呼ばれやすいと言えます。
ハクスラかどうかを見分けるチェックリスト
チェック項目
あるゲームがハクスラと言えるかどうかを簡易的に判断するためのチェックリストです。
□ 多数の敵を倒す戦闘が、ゲーム体験の中心になっている
□ 敵や宝箱から装備・アイテムがドロップし、性能の違いが重要である
□ 同じステージやダンジョンを周回して、報酬や経験値を稼ぐ設計になっている
□ ストーリー完走よりも「強くなって遊び続ける」ことが重視されている
□ キャラクタービルド(スキル構成や装備構成)を工夫する余地が大きい
おおむねこれらに当てはまる場合、「ハクスラ要素が強い作品」と考えて差し支えないです。
向いているプレイヤー像
ハクスラが特に向いているのは、次のようなタイプのプレイヤーです。
同じゲームを長く遊び込みたい方
数値の伸びやビルド研究が好きな方
「周回プレイ」や「レア掘り」に楽しさを見出せる方
試行錯誤しながら最適解を探していくのが好きな方
反対に、「一度クリアしたら満足」「ストーリーだけをさっと楽しみたい」という方には、やや重く感じられるケースもあります。
初心者にとってのハクスラ入門
入門タイトルを選ぶポイント
初めてハクスラに触れる際は、次のような観点で作品を選ぶとスムーズです。
難易度設定が柔軟で、初心者向けモードが用意されている
UIやチュートリアルが分かりやすく、システムを覚えやすい
周回プレイのテンポが良く、1回のプレイ時間が極端に長すぎない
マルチプレイや協力プレイがあり、友人と一緒に遊べる
こうした条件が揃っているタイトルであれば、「ハクスラらしさ」を感じつつも、挫折しにくいです。
遊ぶときのコツ
ハクスラを楽しむうえでの基本的なコツは次の通りです。
1周で完璧を目指さず、「まずは気軽にクリア」する
強い装備は「いつか出るもの」と割り切り、過度に一つの装備に執着しない
ビルドを一つに固定せず、いろいろ試して自分に合うスタイルを探す
行き詰まったら難易度を下げる・別キャラを触るなどして気分転換する
「効率を追う」ことも楽しみの一つですが、最初から数字に縛られすぎると疲れてしまうため、ご自身のペースを優先して問題ございません。
まとめ
本記事の要点整理
「ハクスラ」は “Hack and Slash” の略で、戦闘重視のプレイスタイルを指す言葉です。
現代のゲームでは「敵を倒して装備を集め、強くなって周回を重ねる」構造を持つ作品がハクスラと呼ばれます。
トレハン、ローグライク、一般的なアクションRPGと重なる部分もありますが、
戦闘・装備収集・周回プレイ
に重点が置かれている点が特徴です。
チェックリストを用いれば、「このゲームはハクスラと言えるか」をおおまかに判断できます。
次の一歩としてできること
すでに遊んでいるゲームがハクスラ的要素を持っていないか、チェックしてみる
「装備集め」「ビルド構築」が売りの作品を一つ選び、周回プレイを意識して遊んでみる
気に入ったら、ビルドや装備構成をメモしながら自分なりの最適解を探してみる
このようなステップを踏むことで、「ハクスラ」という言葉を単なる用語としてではなく、実際のゲーム体験と結び付けて理解していただけるはずです。