SNSやオンラインゲームで「トロール」「トロール行為」と言われて、何となく「良くないこと」だとは分かるものの、具体的な意味やラインが分からずモヤモヤしていませんか。
さらに調べてみると、北欧の妖精や怪物としての「トロール」も出てきて、「結局どれが正しい意味なのか?」と迷ってしまう方も多いはずです。
本記事では、「トロール 意味」という疑問に一度で答えられるよう、ネットスラングとしてのトロール行為、北欧の妖精としてのトロールの由来、英語の“troll/trolling”の使われ方までを体系的に整理します。
そのうえで、「どこからがトロール行為なのか」「どう対処すべきか」「自分がトロールと誤解されないためにはどうすればよいか」まで具体的に解説いたします。
この記事を読み終える頃には、「トロール」という言葉を自信を持って使い分けられるようになっているはずです。
「トロール」とは?まずは全体像を整理
「トロール」という言葉は、大きく分けて二つの意味があります。
一つは北欧の伝承に登場する妖精・怪物としてのトロール、もう一つはネットやオンラインゲームで使われる「迷惑行為」や「荒らし」を指すネットスラングとしてのトロールです。
まずはこの二つの意味を整理し、どの文脈でどちらを指しているのかをはっきりさせておきます。
ネットスラングとしてのトロール
ネットスラングとしての「トロール」は、掲示板・SNS・オンラインゲームなどで、わざと場を荒らしたり、人を怒らせたりすることで楽しむ人、あるいはその行為全般を指します。英語の“troll”“trolling”が元になっており、日本語では主に次のような場面で使われます。
SNSで悪意あるコメントを執拗に書き込む
掲示板で争いを起こすような投稿を繰り返す
オンラインゲームで味方の邪魔をする、わざと負けるようにプレイする
こうした迷惑行為をまとめて「トロール行為」と呼ぶことが多いです。
北欧の妖精・怪物としてのトロール
神話・伝承の世界でのトロールは、北欧の森や岩山、洞窟などに棲む妖精・怪物の一種です。巨人のように大きな姿で描かれることもあれば、小人のような姿で表現されることもあり、長い鼻やボサボサの髪などが特徴とされます。
国や地域によって「怖い存在」「いたずら好きの妖精」「家に幸運をもたらす存在」など、さまざまなイメージがあり、北欧ではトロール人形がお土産としても人気です。
どちらの意味で使われることが多いのか
現代日本語で「トロール 意味」と検索される場合、ネットスラングとしての意味を探しているケースが圧倒的に多いと考えられます。一方で、ネットスラングの由来として神話のトロールに触れたり、キャラクターとしてのトロールを紹介する記事も存在します。
この記事では、主にネットスラングとしてのトロール行為を中心にしつつ、背景にある北欧のトロールや英語表現も合わせて整理していきます。
ネットやゲームで使う「トロール」の意味
ここでは、実際にSNSやオンラインゲームでどのように「トロール」という言葉が使われているのかを具体的に見ていきます。
SNS・掲示板でのトロール行為の具体例
SNSや掲示板では、次のような行為が「トロール」「トロール行為」と呼ばれます。
特定の話題とは関係のない挑発的なコメントを繰り返し投稿する
攻撃的な言葉で他人を煽り、ケンカや炎上を狙う
自分は本気ではないのに、極端な意見を書いて反応を「釣る」
デマや誤情報とわかっていて意図的に流し、混乱を楽しむ
こうした行動の共通点は、
「真面目に議論したいわけではなく、人を怒らせたり場を乱したりすること自体を目的としている」
という点です。
オンラインゲーム・eスポーツでのトロール行為の具体例
オンラインゲームやeスポーツの世界では、トロール行為はさらに具体的です。例えば以下のような行為です。
わざと敵に倒され続けて、相手チームを有利にする(フィードする)
味方の進路をふさぐ、スキルで味方を妨害するなど、利敵行為を行う
作戦・役割分担を無視し、チーム戦なのに自分勝手に動く
ボイスチャットやテキストチャットで暴言を繰り返す
これらは、ゲームの楽しさや公平性を損なう行為であり、多くのゲームでは利用規約で禁止されています。
「荒らし」「釣り」「煽り」との重なりと違い
「トロール」と似た言葉に、「荒らし」「釣り」「煽り」などがあります。それぞれざっくり整理すると次のようなイメージです。
荒らし:場の雰囲気を壊す行為全般。スパム投稿、多数の連投なども含む。
釣り:反応を引き出すために、わざと誤解を招く投稿などをする行為。
煽り:相手を怒らせたり、感情的にさせるための挑発行為。
トロール:上記を含む「悪意ある迷惑行為をする人/行為」をまとめて指すことが多い。
厳密な使い分けは人によって異なりますが、トロールは「人」そのもの、あるいは迷惑行為全体を指すやや広めの言葉として使われやすいと考えると整理しやすいです。
「トロール行為」はどこから?線引きの考え方
トロール行為を正しく理解するには、「どこからがトロールで、どこまでが単なるミスや初心者なのか」という線引きが重要です。
悪意があるケースと、単なるミス・初心者の違い
オンラインゲームを例にすると、次のような違いが考えられます。
トロール行為と判断しやすいパターン
明らかに勝つ気がなく、チャットで「わざとやっている」と宣言している
何度注意されても、味方の邪魔をし続ける
暴言や罵倒とセットになっている
単なるミス・初心者と考えられるパターン
操作に慣れておらず、結果的に多くやられてしまっている
ルール理解が浅く、最適な動きがわかっていない
コミュニケーション不足で意図が伝わっていない
ポイントは「悪意の有無」と「改善する意思があるか」です。
ミスをした人をいきなり「トロール」と決めつけるのはトラブルの原因になります。
よくある誤解と、レッテル貼りを避けるためのポイント
たまたま調子が悪いだけの味方を「トロール」と呼んでしまう
自分の思い通りに動かない=トロールと短絡的に判断する
多数派と違う意見を出しただけの人を「トロール」と非難する
こうした過剰なレッテル貼りは、コミュニティを息苦しい場所にしてしまいます。
「本当に悪意があるのか?」
「相手は説明してくれているのか?」
一度立ち止まって確認してから判断することが大切です。
自分がトロールにならないためのマナー
自分が無自覚にトロール扱いされないためのポイントも押さえておきましょう。
ミスをしたときは一言「ごめん」「次は気をつけます」と伝える
冗談やネタだとしても、相手が不快に感じそうな表現は避ける
コミュニティやゲームごとのルール・マナーを事前に確認する
感情的になっていると感じたら、一度離れてクールダウンする
こうした基本的なマナーを守るだけでも、トラブルは大きく減らせます。
英語のtroll/trollingの意味と使い方
次に、英語圏で使われる“troll”“trolling”について見ていきます。
名詞trollと動詞trollの基本的な意味
英語スラングとしての“troll”には、主に次のような意味があります。
名詞:troll
(ネット上の)荒らし、トロール
挑発的な投稿をする人
動詞:to troll
荒らし行為をする
挑発的なコメントを投稿する
たとえば、
He is a troll.(彼は荒らしだ)
He is trolling in the chat.(彼はチャットで荒らしている)
のように使われます。
ゲームやSNSで使える英語フレーズ例
オンラインゲームやSNSでよく見られる表現の例を挙げます。
Don’t feed the trolls.
(トロールに餌をやるな=荒らしに反応するな)
Just ignore the troll.
(その荒らしは無視して)
He keeps trolling our team.
(彼はチームをずっと荒らしている)
いずれも、「相手を真に受けず、過剰に反応しないこと」が重要だという考え方に基づいています。
「Don’t feed the trolls」の考え方
“Don’t feed the trolls.”(トロールに餌を与えるな)というフレーズは、トロール行為への基本的な対処方針として非常に有名です。
ここでいう「餌」とは、
怒りのこもった返信
長い反論スレッド
引用して晒す行為
など、トロールが「反応」を楽しむための材料を指します。
反応すればするほど、相手の思うツボになるので、あえて「無視する」「静かにブロックする」ことが推奨されるわけです。
北欧の妖精としてのトロールと語源
ネットスラングの背景を理解するために、北欧の妖精トロールについても簡単に触れておきます。
北欧の伝承に登場するトロールのイメージ
北欧の伝承では、トロールは森や山、洞窟などに棲む妖精・怪物として語られます。
巨人のように大きく力が強い
太陽の光を浴びると石になってしまう
人をさらったり、作物に害を与えたりする邪悪な存在とされる一方、地域によっては家に幸運をもたらす妖精とされる場合もある
このように、「人間にとって厄介だがどこか憎めない存在」として描かれることも多く、現代ではトロール人形やキャラクターグッズなど、ポップな形で親しまれています。
トロール人形やキャラクターとしての身近な存在
北欧のお土産屋などでは、長い鼻とボサボサの髪を持つトロール人形がよく売られており、「大切にすると幸運を運んでくれる」といった言い伝えもあります。
また、映画や絵本、ゲームなどのファンタジー作品にもトロールがしばしば登場し、日本でもキャラクターとして馴染みのある存在になりつつあります。
妖精トロールからネットスラングへつながる背景
トロール行為の語源には諸説ありますが、よく紹介されるのは次の二つです。
妖精トロール由来説
北欧のトロールが「いたずら好きで人を困らせる存在」として認識されていたことから、ネット上で悪さをする人をtrollと呼ぶようになった。
釣り用語由来説
釣りで「流し釣り」を意味するtrollから、挑発的な投稿をエサに見立て、他人の反応を「釣る」行為をtrollingと呼ぶようになった。
実際には、この二つのイメージが重なり合いながら、現在のネットスラングとしての“troll”が定着したと考えると理解しやすいでしょう。
トロール行為への具体的な対処法
最後に、トロール行為に遭遇したときの具体的な対処方法を整理します。
個人でできる基本的な対処ステップ
トロール行為に対しては、次のようなステップを基本方針としてください。
反応しない(Don’t feed the trolls)
挑発的な投稿に対しては、感情的な返信をしない。
証拠を残す
ひどい誹謗中傷や脅迫に当たる内容は、スクリーンショットなどで記録を残しておく。
ブロック・ミュート機能を使う
自分の画面に相手の投稿を表示させないようにし、ストレスを減らす。
通報機能を活用する
利用規約に反する可能性が高い場合は、プラットフォームの通報機能を使う。
必要に応じて専門家に相談する
差別的表現や脅迫、個人情報の晒しなど、悪質な内容の場合は、弁護士や専門窓口への相談も検討する。
コミュニティ運営者・管理者の視点でできること
もし自分がコミュニティやゲームクラン、ギルドなどを運営する立場であれば、次のような点が重要です。
利用規約・ガイドラインを明文化し、「トロール行為」に当たる例を具体的に示す
ルール違反に対する警告・退出・BANなどの方針をあらかじめ決めておく
公開の場での罵倒は避け、必要に応じて個別の連絡や運営チーム内での共有を行う
被害を受けた側のメンバーのケアを優先し、安心して参加できる雰囲気を保つ
一貫した対応を続けることで、「トロール行為は通用しないコミュニティ」であることが自然と伝わっていきます。
心が疲れたときのセルフケアと相談先
トロール行為の被害に遭うと、想像以上に心が消耗します。
SNSやゲームから一時的に距離を置く
信頼できる友人や家族に話を聞いてもらう
必要に応じて、学校・職場の相談窓口や専門の相談機関を利用する
といった形で、自分を守る行動を優先することが何より大切です。
まとめ:「トロール」の意味を正しく理解して健全なコミュニティへ
「トロール」には、北欧の妖精・怪物としての意味と、ネットスラングとしての「荒らし/迷惑行為」の意味があります。
現代のネット文脈では、主に後者、特にSNSやオンラインゲームでの迷惑行為を指すことがほとんどです。
トロール行為かどうかを判断する際は、「悪意の有無」「改善する意思」を重視し、安易なレッテル貼りを避けることが重要です。
英語の“troll”“trolling”“Don’t feed the trolls”といった表現も覚えておくと、海外プレイヤーとのやりとりにも役立ちます。
実際にトロール行為に遭ったときは、反応しない・証拠を残す・ブロック/通報する・必要に応じて専門家に相談する、というステップで自分を守ってください。