『ズートピア3』は本当にあるのか、そしてズートピア3で「鳥（鳥類）」が登場するのか――。
本記事では、公式情報と信頼できる情報源をもとに現時点で分かっていることを整理したうえで、ズートピア2ラストの“羽”のシーンを手がかりに、鳥類登場の可能性やテーマ面での考察までを網羅的に解説いたします。
※一部に『ズートピア2』本編およびポストクレジットのネタバレを含みます。
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なぜズートピア3がある可能性が高いと言われるのか
興行成績とディズニーのシリーズ戦略から見る続編の現実味
『ズートピア2』は、世界的に見ても非常に好調なスタートを切っており、1作目に続いてディズニーを代表するヒット作となりつつあります。世界興行収入は長期的に見て10億ドル級になるとも予測されており、スタジオにとって重要なフランチャイズであることは明らかです。
ディズニーはこれまでも、
興行的に成功した長編アニメ
長期的なキャラクタービジネスやパーク展開が期待できるIP
については、複数作のシリーズ化を行ってきました。たとえば、
| 作品名 | 1作目→2作目 | 2作目→3作目 |
|---|---|---|
| トイ・ストーリー | 約4年 | 約11年 |
| アナと雪の女王 | 約6年 | （構想中） |
| ズートピア | 2016→2025 | （未発表） |
といった具合です。
このような実績と『ズートピア2』のヒットを踏まえると、ディズニー側が3作目の企画を検討している可能性は非常に高いと考えられます。ただし、これはあくまでビジネス的な観点から見た「可能性」であり、「すでに3作目が決定済み」という意味ではありません。
制作陣・キャストのインタビューから読み解く「永遠に続けられる」発言
制作陣やキャストのインタビューでは、ズートピアの今後について、次のような趣旨の発言が見られます。
ズートピアの世界には、まだ描かれていない環境や動物がたくさん残っている
新しい種類の動物や、ズートピアの外の世界も見せていきたい
ズートピアというフランチャイズは「永遠に続けることもできる」と考えている
特にジュディ役のジニファー・グッドウィンは、『ズートピア2』のポストクレジットシーンについて、
あのシーンは「新しい種類の動物」と「別の世界」を紹介するものになっている
といったニュアンスに触れており、3作目以降の展開を意識した演出であることが示唆されます。
ただし、それでもなお、インタビュー内で「Zootopia 3 is officially happening（公式に3が決定している）」といった明言は避けられており、
世界観を広げたい意思は強い
しかし、具体的な企画や公開時期はまだ言える段階ではない
というのが現状と考えられます。
他ディズニー作品との公開サイクル比較と、おおよその公開時期予測
ここからは、あくまで「もしズートピア3が制作されるとしたら」という前提に立った推測です。
ディズニー長編アニメは、1作目から2作目までの間隔が4〜10年程度あくことが多く、脚本開発やプリプロダクションを含め、1作品あたり数年単位の制作期間を要します。ズートピアの場合も、
1作目：2016年公開
2作目：2025年公開（約9年ぶり）
と、かなり長いスパンを経て続編が公開されました。
2作目の制作を通じて、技術的な基盤やキャラクター資産が蓄積されているため、3作目は2作目ほど間隔が空かない可能性も考えられますが、
制作ラインの状況
他のディズニー／ピクサー作品との公開バランス
など、複数の要因によって大きく変動します。
したがって、本記事では、
「◯年に公開される」と具体的に断言することは避ける
「数年〜10年程度のスパンで企画される可能性はある」程度にとどめる
という慎重な立場を取ります。
ズートピア2ラストの「羽」は何を意味する？（ネタバレあり）
※ここから先は、『ズートピア2』本編およびポストクレジットシーンの内容に触れます。
ポストクレジットシーンの描写を整理
ズートピア2のエンドロール後、ポストクレジットシーンでは次のような描写がなされます。
事件を終えたジュディが、いつものアパートの自室に戻ってくる
ニックが修理してくれた「ニンジンペン」を、ジュディが窓際に置く
ジュディが部屋を出ようとしたその瞬間、窓の外から一枚の“羽”が舞い込む
羽はニンジンペンのそばに落ちるが、その持ち主は映らない
映像はそこで暗転し、物語は終わる
このシーンでは、羽そのもののシルエットと、窓の外を横切る影だけが印象的に映されており、観客には「鳥がいる」「鳥の世界があるのでは？」という感覚だけが残されます。
作中で鳥類のキャラクターは明確に登場していないため、この羽は、
ズートピア世界に鳥が存在することを初めて示す“証拠”
まだ描かれていない、新しい動物カテゴリーの予告
として機能していると考えられます。
鳥類が「ズートピアの外部から来る存在」と考えられる理由
2作目全体のテーマや設定を踏まえると、鳥類は「ズートピアの外側」からやってくる存在として描かれる可能性が高いと考えられます。
その理由は、たとえば次の通りです。
2作目では、爬虫類や水辺の動物など、ズートピアの外に追いやられていた存在が描かれる
物語の中で、「都市の外」「海外」など、ズートピア以外の世界の存在がよりはっきり言及される
鳥は空を飛ぶことができ、国境や壁、地形の制約を軽々と飛び越えられる
このことから、
羽は、ズートピアという都市の外からやってくる“訪問者”の象徴
鳥たちは、「壁を越えてやってくる外部の存在」として描かれる可能性が高い
と解釈することができます。
「鳥＝移民・外部者」というメタファーの考察と注意点
一部の映画批評・考察記事では、羽のシーンを次のように読み解いています。
鳥たちは、国境や海を越えてやってくる「移民」の象徴ではないか
1作目が「肉食／草食」の対立、2作目が「爬虫類や先住民的な存在」への偏見を扱ったのに対し、3作目では「外部からやってくる者との共生」がテーマになるのではないか
空からやってくる鳥たちを通じて、“上から俯瞰する視点”や“外から見たズートピア”が描かれるのではないか
ズートピアシリーズは、もともと社会問題を寓話的に扱う作品ですので、このようなメタファーは十分に考えられます。
ただし、重要なのは、
こうした解釈はあくまで批評家やファンによる考察であり、
ディズニー公式が「鳥＝移民」と明言しているわけではない
という点です。
したがって、本記事の立場としては、
事実：羽が描かれ、鳥類の存在が強く示唆されている
考察：鳥を移民・外部者のメタファーと読むことも可能である
という、二段階に分けた理解をおすすめいたします。
パソコンのパスワードに仕込まれたイースターエッグとは
『ズートピア2』の終盤付近で、クロウハウザーが同僚ポールのパソコンを使って情報を引き出すシーンがあります。
その際、モニター横の付箋（ポストイット）にパスワードがメモされており、その一部が画面に大きく映る演出になっています。
画面に読める文字列は、
P@Rt3izFr&BrdZ
という、記号と英字と数字が混ざったパスワードです。
一見ただのランダムな文字列に見えますが、これがファンの間で「ズートピア3を示唆するイースターエッグ」として話題になっています。
パスワード「P@Rt3izFr&BrdZ…」が意味するメッセージ
海外メディアやファンの解読によると、このパスワードは以下のように分解して読むことができます。
P@Rt3 → Part 3（パート3）
iz → is
Fr → for / for real の略と解釈
& → and（そして）
BrdZ → birds（鳥）
さらに、クロウハウザーの指で隠れている末尾に 「r2」 が続いているのではないか、という説が有力です。
これをまとめて読むと、
P@Rt3izFr&BrdZr2
＝ Part 3 is for real and birds are too.
と解釈することができ、直訳すると、
「パート3は本当にあるし、鳥も本当に（登場）する」
という意味になります。
なぜ「パート3はあるし」と解釈されているのか
上記のように読めることから、海外の記事やファンコミュニティでは、このパスワードが
「Part 3 is for real」＝パート3（第3作）は本当にある
「and birds are too」＝そして鳥も本当に登場する
という、制作陣からファンへの“暗号メッセージ”ではないかと受け止められています。
ロシア語版Wikipediaでも、このパスワードについて
「P@Rt3izFr&BrdZ…」は “Part 3 is for real and birds…” と解釈できる
と明記されており、「ズートピア3の存在可能性を示す材料のひとつ」として紹介されています。
このことから、日本語圏でも
「パソコンのパスワードに、パート3はあるし（＝Part 3 is for real）」という意味のイースターエッグが仕込まれている
と説明されることが多くなっています。
ズートピア3で「鳥」はどう登場し得るのか【考察】
ここからは、「もしズートピア3が実現したら」という仮定のもとで、鳥類がどのように登場し得るのかを考察いたします。
これまで登場してこなかった鳥類と、動物カテゴリーの変遷
ズートピアシリーズにおける“動物カテゴリーの追加”の流れを整理すると、以下のようになります。
1作目：哺乳類が中心。肉食・草食の対立や偏見がテーマ
『ズートピア＋』：既存キャラクターやサブエピソードに焦点
2作目：ヘビなどの爬虫類、ワニ、カバ、アザラシなど水辺の動物が本格的に登場
一方で、あえて描かれていない（あるいは極端に抑えられている）カテゴリーとして、
鳥類
魚類・甲殻類
昆虫
一部の家畜・ペット動物
が挙げられます。特に魚や甲殻類・昆虫などは、作中で「食材」として扱われる場面があるため、擬人化されたキャラクターとして登場させることは、世界観を複雑にしすぎるリスクもあります。
その点、鳥類は、
知性を持つキャラクターとして描きやすい
空を飛ぶという視覚的に分かりやすい特徴がある
「空」「海外」「国境」などのテーマとつなげやすい
というメリットがあり、3作目の“新カテゴリー候補”としてもっとも有力と見ることができます。
空・海外・国境──鳥たちが象徴し得る新しいテーマ
鳥という動物種が持つ特徴を整理すると、
空を飛ぶことで、壁やフェンス、地形の制約を簡単に越えられる
渡り鳥は、季節ごとに国や地域をまたいで移動する
高いところから世界全体を俯瞰できる
といった点が挙げられます。
これをズートピアのテーマと重ねると、
国境・壁・移民・難民といった社会問題
「外から来る存在」との共生
ローカルな価値観とグローバルな視点の衝突
と非常に相性がよいことが分かります。
もしズートピア3が鳥類を中心に据えるのであれば、
ズートピアの上空を行き交う鳥たち
海外から渡ってくる渡り鳥のコミュニティ
鳥たちの“空の都市”や“別の国”
などが描かれ、1・2作目よりさらにスケールの大きい物語になる可能性が考えられます。
予想されるストーリーの方向性と、他の動物の可能性
考えられるストーリーの方向性としては、例えば次のようなものがあります。
ズートピアの上空に、鳥たちが暮らす“空の街”が存在していることが判明し、そこから1羽が落ちてきた羽をきっかけに物語が始まる
渡り鳥がさまざまな国・地域の文化や情報を持ち込み、それがズートピアに新たな混乱と可能性をもたらす
ズートピアの外に暮らす霊長類（サルやゴリラなど）や海獣類との関係も描かれ、「陸・海・空」をまたぐ物語になる
また、鳥以外にも、
霊長類（サル・ゴリラなど、人間に近い特徴を持つ動物）
さらに多様な海獣類
が3作目で登場する可能性も考えられます。ただし、魚類や甲殻類、昆虫については、これまでの描写から判断すると、擬人化キャラクターとして前面に出る可能性はやや低いと見られます。
いずれにせよ、ここで述べている内容はあくまで「ファンとして楽しむレベルの考察」であり、公式情報ではないことにご留意ください。
噂・デマに注意！ズートピア3情報の正しい追い方
「公式発表」と「メディアの推測」を見分けるチェックリスト
ズートピア3のように、期待が大きい作品ほど噂やデマが出やすくなります。情報を見極める際には、次のチェックポイントを意識することをおすすめいたします。
チェックリスト
記事内で、ディズニー公式サイトや公式SNSが情報源として示されているか
「プレスリリース」「公式声明」「公式アナウンス」といった一次情報への言及があるか
本文の中で「まだ公式発表されていない」「可能性がある」といった注意書きがされていないか
見出しだけで判断せず、本文の結論まできちんと読んでいるか
情報源が「匿名の関係者」「リーク情報」といった曖昧な表現だけになっていないか
これらを満たさない場合、その情報は「噂」または「憶測」である可能性が高いため、事実として断定せず、話半分に受け止めることが重要です。
SNS・まとめサイトでよくある誤解パターン
SNSやまとめサイトで特に多い誤解のパターンは、以下の通りです。
海外記事の見出し「Zootopia 3 confirmed」だけが引用され、本文の「まだ公式発表されていない」という部分が紹介されない
ファンアートや非公式ポスターが、「ズートピア3のティザービジュアル」として拡散されてしまう
ジョークやエイプリルフールネタが、数年後に“本物のニュース”として再拡散される
こうした情報に惑わされないためには、
画像やロゴのスタイルが公式と一致しているか
その情報が複数の信頼できるメディアで報じられているか
といった点もチェックしておくと安心です。
最新情報を追うならチェックしておきたい情報源
今後、ズートピア3の最新情報を追いかける際には、次のような情報源を軸にすることをおすすめいたします。
ディズニー公式サイト（日本語・英語）
ディズニーアニメーション公式SNSアカウント
大手映画ニュースサイト（海外：Variety、The Hollywood Reporterなど／日本：大手配給会社や映画情報サイト）
一次情報を丁寧に引用・検証している映画考察サイト・ブログ
とくに「製作決定」「公開日決定」のような大きなニュースは、複数の大手メディアが一斉に報じることが多いため、1つの怪しいサイトだけを根拠に信じ込まないよう注意が必要です。
よくある質問（FAQ）
Q. ズートピア3は決定しているのですか？
A. 現時点では、公式に「製作決定」と発表されていません。
ただし、『ズートピア2』のヒット、ポストクレジットシーンの演出、制作陣・キャストのコメントなどを総合すると、3作目が検討・構想されている可能性は高いと見る向きが多い状況です。
Q. 公開は何年頃になりそうですか？
A. 公開年についての公式発表は一切ありません。
ディズニー長編アニメの制作スパンや、1作目から2作目までの約9年という間隔を踏まえると、数年〜10年程度のスパンで3作目が企画される可能性はありますが、「◯年」と断定することはできないというのが正直なところです。
Q. ズートピア3の舞台やメインキャラクターに関する情報はありますか？
A. 舞台やメインキャラクターについて、具体的な公式情報は出ていません。
インタビューなどでは「新しい動物」「別の世界」といったキーワードが語られているにとどまり、詳細な設定やキャラクター名などは公表されていません。
Q. 鳥が主役になるという噂は本当ですか？
A. 公式に「鳥が主役になる」と発表された事実はありません。
ズートピア2のポストクレジットシーンで羽が描かれたことから、
「ズートピア3では鳥が重要な役割を担うのではないか」という考察が広がり、
それが誇張されて「鳥が主役になる」という噂に変化していると考えられます。
まとめ：今わかること・これから楽しみに待つポイント
現時点での結論を再整理
ズートピア3は、まだ公式発表されていない
しかし、
『ズートピア2』の興行的成功
ポストクレジットの「羽」の演出
制作陣・キャストの前向きなコメント
などから、続編の可能性は十分にあると考えられる
鳥類は、ポストクレジットの羽や作品テーマとの相性から、
3作目で重要な役割を担う有力候補と見られている
ズートピア3を待つ間に楽しめる作品・コンテンツ
ズートピア3の正式発表を待つ間も、次のようなコンテンツで世界観を深めることができます。
『ズートピア』1作目の再鑑賞
スピンオフ作品『ズートピア＋』
『ズートピア2』の本編・ポストクレジットを、羽の意味を意識しながら見直す
公式アートブックやメイキング、キャスト・スタッフのインタビュー記事
こうした作品を通じて、
「もし3作目が来たらどんな物語になるだろう？」
と想像をふくらませる時間そのものが、ファンにとっての大きな楽しみになります。
情報は常に更新されるため、最新状況の確認を
映画の企画・制作スケジュールは、スタジオの事情や世界情勢によって大きく変わる可能性があります。
本記事の内容は、2025年12月10日時点の情報に基づいておりますが、今後、
ディズニーからの正式アナウンス
新たなインタビューやニュース記事
他作品との兼ね合いによるラインナップ変更
などによって状況が変化する可能性があります。
そのため、ズートピア3についての最新情報を知りたい場合は、定期的に公式情報源を確認しつつ、噂に振り回されずに、ジュディとニック、そして“まだ見ぬ鳥たち”の登場を楽しみに待つのがよろしいかと存じます。
