通勤・通学の電車内や、通信が不安定な場所でも音楽を楽しみたいときに便利なのが、YouTube Musicの「オフライン再生」です。
一方で、
- 「Premiumじゃないとオフライン再生できないの?」
- 「操作方法がいまいち分からない」
- 「オフライン再生できないときは、どこを確認すればいい?」
といった疑問をお持ちの方も多いはずです。
本記事では、YouTube Musicのオフライン再生について、無料と有料(Premium)の違い・具体的な手順・トラブル対処・通信量の節約方法まで、1本で分かるよう丁寧に解説します。
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YouTube Musicのオフライン再生は、
- Premiumに加入しているなら「日常的な通勤・通学用プレイリストを一括ダウンロード」
- 無料ユーザーであっても「自分の音源やポッドキャストをうまく活用」
- 通信量を抑えたいなら「Wi-Fiでの一時保存+スマート一時保存の活用」
といった形で、使い方次第で大きなメリットをもたらしてくれます。
YouTube Musicの「オフライン再生」とは?
ストリーミング再生との違い
通常のストリーミング再生は、その都度インターネット回線を使って音源を読み込みます。
一方、オフライン再生は、あらかじめ楽曲や動画を一時的に端末へダウンロード(=一時保存)しておき、通信がなくても再生できる仕組みです。
ここで重要なのは、次の点です。
- 端末のストレージ(保存容量)を使用する
- ダウンロードした音源は、YouTube Musicアプリからのみ再生できる
- 通常の音楽ファイル(MP3など)として取り出すことはできない
オフライン再生でできること・できないこと
できること
- 対象の楽曲・アルバム・プレイリスト・動画・ポッドキャストを、通信がない状態でも再生
- バックグラウンド再生やスキップなど、オンライン時とほぼ同様の操作
- 一部設定により、再生履歴に基づいて自動で楽曲を一時保存(スマート一時保存)
できないこと
- ダウンロードした楽曲を、他の音楽アプリやプレーヤーで再生する
- ファイルとしてコピーしたり、他人と共有したりする
- YouTube Musicの利用規約を超える形で、永続的な保存を行う
あくまで「YouTube Musicアプリ内での一時的な利用」である点を押さえておいてください。
無料版とPremium版で何が違う?前提条件を整理
Premiumが必要なケース
YouTube Musicの通常の配信楽曲や動画をオフライン再生するには、YouTube Music Premium(またはYouTube Premium)への加入が必要です。
Premiumに加入すると、次のような特典があります。
- 楽曲・動画・ポッドキャストを端末に一時保存してオフライン再生
- バックグラウンド再生(画面を閉じても再生継続)
- 広告なし再生 など
Premium不要でオフライン再生できるケース
実は、Premiumに加入していなくても、オフライン再生できるケースがあります。
- 自分でアップロードした音源
手元の音源ファイル(例:MP3)をYouTube Musicにアップロードすると、Premium未加入でも、バックグラウンド再生・広告なし・オフライン再生が可能です。
ただし、これはあくまで「自分がアップロードした音源」であり、他人と共有することはできません。 - ポッドキャストの一時保存
ポッドキャストに関しては、国や地域による制限はあるものの、メンバーシップ登録に関わらず一時保存が可能です(一部例外あり)。
オフライン再生に関する注意点
- 一時保存したコンテンツを維持するには、少なくとも30日に1回はインターネットに接続する必要があります。
- 仕様や利用可能な機能は、国・地域によって異なる場合があります。
- 楽曲や動画の数には、端末の空き容量や音質設定による事実上の上限があります。
スマホでのオフライン保存手順(共通イメージ)
事前に確認しておくこと
オフライン保存を始める前に、次の3点を確認してください。
アプリとアカウント
- YouTube Musicアプリが最新バージョンか
- Premiumを利用している場合、契約が有効なGoogleアカウントでログインしているか
通信環境
- Wi-Fiに接続できる環境があるか
- 初回の一時保存はデータ量が多くなるため、Wi-Fiを推奨します
ストレージ容量
- スマホ本体やSDカードの空き容量
- 特にスマート一時保存をオンにする場合、多くの楽曲が自動で保存されることがあります
Androidでのオフライン保存手順
楽曲・アルバム・プレイリストを手動で一時保存する
- YouTube Musicアプリを開く
- オフライン再生したい楽曲・アルバム・プレイリストを表示
- 楽曲の場合
再生画面右上の「︙」メニューをタップ
「オフラインに一時保存」を選択 - アルバム・プレイリストの場合
詳細画面で「↓」アイコンまたは「オフラインに一時保存」をタップ
- ダウンロード完了後、「ライブラリ」→「オフライン」から確認・再生できます
スマート一時保存(オフラインミックス)を使う
「スマート一時保存」は、再生履歴にもとづきYouTube Musicが自動でおすすめの楽曲を端末に保存してくれる機能です。
設定手順(Androidの一例):
- YouTube Musicアプリを開く
- 画面右上のプロフィール写真をタップ
- 「設定」→「一時保存とストレージ」または「バックグラウンドとオフライン」を選択
- 「スマート一時保存」をオンにし、一時保存する曲数や容量を調整
これにより、Wi-Fi接続時などに自動で楽曲が保存され、オフラインでも再生しやすくなります。
オフライン保存容量と保存先の考え方(SDカード利用など)
- 空き容量が少ないと、途中でダウンロードに失敗したり、新しい曲が保存できなくなったりします。
- 対応端末であれば、設定からSDカードを保存先に指定できる場合があります(機種やOSバージョンによる)。
- 大容量のプレイリストを複数保存する場合は、定期的に不要な一時保存データを削除することをおすすめします。
iPhoneでのオフライン保存手順
楽曲・アルバム・プレイリストを一時保存する
基本的な操作の流れはAndroidとほぼ同じです。
- YouTube Musicアプリを開く
- オフライン再生したい楽曲・アルバム・プレイリストを探す
- 楽曲の場合
再生画面の「︙」→「オフラインに一時保存」をタップ - アルバム・プレイリストの場合
詳細画面で「↓」ボタンをタップ - 「ライブラリ」→「オフライン」から保存済みの音楽を確認・再生
オフライン保存した曲の確認と削除方法
- 確認:
アプリ下部の「ライブラリ」→「オフライン」から、オフライン再生可能なアイテムのみを一覧表示できます。 - 削除:
該当の楽曲・アルバム・プレイリストを開き、「オフラインから削除」または「一時保存を削除」を選択します。
保存先の仕様(アプリ内保存・外部ストレージ不可)
iPhone版のYouTube Musicでは、ダウンロードした音楽はアプリ内に暗号化された形で保存されます。
- 外部ストレージ(USBメモリ等)への保存変更は不可
- 他のアプリから直接ファイルとして参照することもできません
パソコン(ブラウザ)でのオフライン再生はできる?
2025年時点では、PCブラウザ版のYouTube Musicは、スマホアプリのような「オフライン一時保存」による再生に対応していません(インターネット接続が必要です)。
代替案としては、次のような使い方があります。
- スマホアプリで事前にオフライン保存しておき、
→ Bluetoothスピーカーやスマートスピーカーに接続して再生 - PCでは主にプレイリスト編集や検索に使い、実際の再生はスマホに任せる
オフライン再生できない・保存できないときのチェックリスト
「オフラインに一時保存」を押しても上手くダウンロードできない、再生しようとするとエラーになる、といった場合は、次の順で確認してみてください。
チェック1:Premiumプランが有効か
- Premiumの無料トライアル・サブスクリプションが切れていないか
- 複数アカウントをお持ちの場合、契約しているアカウントでログインしているか
チェック2:アカウントを間違えていないか
- YouTubeアプリとYouTube Musicアプリで、異なるアカウントにログインしていないか
- 家族共有プランの場合、メンバーとして正しく追加されているか
チェック3:Wi-Fi設定と回線状況
- Wi-Fiに正常に接続されているか
- 設定で「Wi-Fi接続時のみ一時保存」がオンになっている場合、モバイルデータ通信ではダウンロードされません
- 「Wi-Fi接続を待機しています」と表示されている場合は、Wi-Fi接続または設定変更が必要です
チェック4:ストレージ容量不足
- 端末の空き容量が不足すると、一時保存に失敗します
- 不要になったオフラインコンテンツや他アプリの大容量データを削除し、空き容量を確保してください
チェック5:30日以上オフライン状態が続いていないか
- オフライン保存したコンテンツは、30日に1回以上オンライン接続していないと利用できなくなる場合があります。
- しばらくWi-Fi環境がない状態で使っていた場合は、一度オンラインでアプリを起動し同期してください。
通信量・ストレージを節約するおすすめ設定
音質と容量のバランスを取る
高音質でダウンロードするほど、1曲あたりの容量は増えます。
モバイル回線やストレージに余裕がない場合は、設定画面から音質を「標準」程度に抑えるとバランスが取りやすくなります。
Wi-Fi接続時のみ一時保存する設定
YouTube Musicでは、オフライン一時保存に使う接続タイプを以下のように制御できます。
- Wi-Fi接続時のみダウンロード
- 一部キャリアでは「Wi-Fiまたは無制限モバイルデータ時のみ」といったオプションも利用可能
設定例:
- アプリでプロフィール写真をタップ
- 「設定」→「一時保存とストレージ」または「バックグラウンドとオフライン」
- 「接続タイプ」や「Wi-Fi接続時のみ一時保存」をオンにする
スマート一時保存の曲数調整・不要なコンテンツの削除
- スマート一時保存をオンにしている場合、曲数や容量を控えめに設定すると、ストレージを圧迫しにくくなります。
- 定期的に「一時保存したコンテンツを削除」メニューから不要なデータを消すことで、ダウンロード失敗の防止にもつながります。
規約違反のダウンロードツールに要注意
検索結果には、YouTube Musicの楽曲を外部ソフトやサイトを使ってMP3ファイルとして保存する方法を紹介しているページも見られます。
しかし、これらの方法は、
- YouTubeおよびYouTube Musicの利用規約に反する可能性が高い
- 著作権を侵害するリスクがある
- マルウェアや不正ソフトウェアの混入など、セキュリティ面での危険もある
といった問題点があります。
本記事では、公式が提供する範囲の機能だけを扱うことを強く推奨します。
安心・安全にサービスを利用するためにも、外部ダウンローダーなどには安易に手を出さないようにしてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. オフライン保存は何曲までできますか?
A. 公式に明確な曲数の上限は公開されていませんが、実際には端末の空き容量と、音質・動画有無などによって決まります。容量に余裕がない場合は、プレイリスト単位で整理しつつ利用するのがおすすめです。
Q2. オフライン保存した曲はいつまで聴けますか?
A. 少なくとも30日に1回はインターネットに接続していれば、継続して利用できます。長期間まったくオンラインにならない場合、ライセンスの確認ができず、再ダウンロードが必要になることがあります。
Q3. スマホを機種変更したらダウンロードはどうなりますか?
A. 一時保存データは旧端末内に保存されているため、新端末では改めてダウンロードが必要です。プレイリスト自体はGoogleアカウントに紐づいているため、同じアカウントでログインすれば再作成する必要はありません。
Q4. アップロードした自分の音源はどう扱われますか?
A. 自分でアップロードした音源は、Premium未加入でもバックグラウンド再生・広告なし・オフライン再生が可能です。ただし、再生できるのは自分だけであり、他のユーザーと共有しても相手側では再生できません。