「YouTubeって、いつから始まったの?」――その答えは2005年2月14日。
最初の動画「Me at the zoo」が2005年4月23日に公開され、世界は“誰もが発信者になれる”時代へと一気に動き出します。
日本向けの本格展開は2007年6月19日。この日、YouTubeは日本語UIを含むローカライズ版を同時公開し、日本のネット文化と動画コミュニティに大きな変化をもたらしました。
本記事では、創設から日本上陸までの流れを年表でやさしく整理し、よくある疑問もQ&Aでスッキリ解説します。
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そもそも「YouTubeが始まった日」はどれ?
YouTubeには「会社として(サービスとして)生まれた日」と「最初の動画が公開された日」の2つの節目があります。
2005年2月14日:創設/ドメイン稼働
YouTubeの公式な“誕生日”。共同創業者はチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジャウド・カリムの3名です。2005年4月23日:「Me at the zoo」公開
共同創業者ジャウド・カリムがサンディエゴ動物園で撮影した19秒の動画。YouTube上の最初の動画として知られ、ここから一般ユーザーの利用が一気に加速しました。
どっちを「開始」と言うべき?
語感として「いつから?」と聞かれたら、創設=2005年2月14日を答えるのが通例。ただし利用の観点では2005年4月23日も重要な“実質ローンチ”の節目です。
日本上陸はいつ?なぜその日なの?
2007年6月19日、YouTubeは日本を含む9か国でローカライズ版(現地語UI・地域向けトップなど)を同時公開しました。
発表はパリで行われ、当時のGoogle CEO エリック・シュミットが登壇しています。
これが、一般に言う「日本上陸」のタイミングです。
初期の9か国:ブラジル/フランス/アイルランド/イタリア/日本/オランダ/ポーランド/スペイン/英国(同日公開)。
年表でサクッと流れを確認
2005年:誕生と最初の動画
2005年2月14日|YouTube創設(ドメイン稼働)
ここがポイント:サービスの“誕生日”。共同創業者はチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジャウド・カリム。のちの「誰でもアップできる」「埋め込みや共有が簡単」という思想の出発点。2005年4月23日|最初の動画「Me at the zoo」公開
ここがポイント:19秒の超短尺・素朴なUGC(ユーザー生成コンテンツ)が“動画はプロだけのものではない”という象徴に。以降、一般ユーザーの投稿が加速。2005年内|急速に一般化(埋め込み・共有の普及)
ここがポイント:ブログや掲示板へURL/埋め込みで貼る運用が浸透。難しいエンコード・配信をしなくても「リンクするだけ」で動画を届けられる環境が整い、SNS的な拡散が始まる。
2006年:爆発的成長と買収
2006年上半期|視聴・投稿の急増、コミュニティ文化が拡大
ここがポイント:「お気に入り」「評価」「コメント」など、軽い参加が促され、視聴者⇒参加者への転換が起きる。バイラル動画という言葉が定着。2006年10月9日(発表)/11月13日(完了)|Googleによる買収
ここがポイント:インフラ・検索・広告の強みと結びつき、安定運用+拡張の資本が確保される。以後の国際展開・機能強化の加速に直結。
2007年:日本版を含むローカライズ開始(=日本上陸)
2007年6月19日|日本を含む9か国でローカライズ版を同時公開
ここがポイント:日本語UI・地域別トップ・“日本の人気”ランキングなどが整備され、日本のユーザー体験が本格対応に。これが一般に言う**「日本上陸」**。
※同時公開:ブラジル/フランス/アイルランド/イタリア/日本/オランダ/ポーランド/スペイン/英国。2007年後半〜|国内クリエイターの台頭・視聴習慣の変化
ここがポイント:音楽・ゲーム・ハウツー・レビューなどジャンル横断の“素人発”コンテンツが拡大。テレビ中心だった動画消費が、オンデマンド視聴へ緩やかにシフト。
「日本上陸=アプリ配信開始」ではない点に注意
ここでいう上陸は、日本語UIや地域別トップ、人気動画の地域集計など“ローカライズされたWeb版”の開始を指します。
モバイルアプリは時代の流れの中で後から普及していきました(=同義ではありません)。
よくある質問(FAQ)
Q. YouTubeはなぜ短期間で広まったの?
A. 誰でも簡単に動画をアップできるUIと、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を押し出す「Broadcast Yourself」という思想が当時のニーズに刺さったため。のちにGoogleの買収(2006年)でインフラ・収益化基盤が強化され、成長が加速しました。
Q. 「最初の動画」はどこで見られる?
A. 「Me at the zoo」は現在も視聴可能。2005年4月23日に公開された19秒動画です。
Q. 日本版はその後どう拡大した?
A. 2007年6月の初期9か国公開を皮切りに、YouTubeは各国ローカル版を継続拡大(現在は100以上の国・地域でローカライズ)。