コメント欄やチャットが荒れるたびに、せっかくの動画が台なしになっていませんか。
YouTubeには、あらかじめ“NGワード”を設定して不適切なコメントは保留、ライブの迷惑発言は非表示にできる強力な仕組みがあります。
本記事では、YouTube Studioの具体的な操作から、誤保留を減らす語句設計のコツ、配信中に効くスロー/メン限/モデレーター運用まで、クリエイターが今日から実践できる手順を一気通貫で解説。
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NGワードの設定はゴールではなく、運用で磨くプロセスです。
「コミュニティ>自動フィルタ」でブロックする単語とリンク対策を実装
承認済みユーザーとモデレーターで誤保留と対応負荷を最小化
日次で保留タブを確認→誤保留の原因語を調整
配信はスロー/メン限/タイムアウトを状況に応じて使い分ける
この4点を回すだけで、コメントの質は着実に改善します。まずは記事内の初期NGワードCSVを取り込み、非公開テスト動画で挙動を確認してみてください。荒らしに時間を奪われる日々から、視聴者と内容に集中できる制作環境へ。次の配信から、健全で盛り上がるチャット運用を始めましょう。
NGワード機能でできること/できないこと
できること
「ブロックする単語」に登録→通常コメントは“保留”に回る
ライブ配信のチャットは非表示(弾く)
リンク(URL)を含むコメントを一括で保留
常連さんを承認済みユーザーに入れて誤保留を減らす
特定ユーザーをチャンネル全体で非表示(コメント影響を遮断)
できないこと(理解しておくとラク)
正規表現は不可(ワイルドカードや * は使えない)
完全自動で“安全判定”はできない(保留→人の目で確認が前提)
ひらがな・カタカナ分解や絵文字混ぜなど巧妙な回避は100%防げない
YouTubeのNGワードを設定する方法
設定手順(PC)
YouTube Studioにログイン
左下の設定(歯車) → コミュニティ
タブ「自動フィルタ」を開く
ブロックする単語欄に、カンマ区切りで入力
例)
招待コード, 招待リンク, 副業しませんか, bet now, bit.ly表記ブレ対策で 全角・半角・スペース有り無し も併記
リンクをブロックするをON(リンク系スパムが多いなら強推奨)
承認済みユーザーに常連・メンバー・モデレーターを登録
保存
コメント>保留タブで挙動を必ずテスト(後述のテスト手順)
ミニTips:保存後5〜10分は反映に揺らぎが出ることがあります。テストは複数パターンで。
設定手順(スマホ)
A. YouTube Studioアプリ(Android)
プロフィール → 設定 → コミュニティ/コンテンツコントロール
ブロックする単語・リンクの扱いを設定 → 保存
B. iPhone/モバイルブラウザ
ブラウザで YouTube Studio をデスクトップ表示 → PCと同手順
操作にラグが出やすいので、保存→再読み込み→テスト投稿の順で確認
ライブ配信のチャット対策
NGワード登録=チャット非表示(見えないまま弾かれる)
自動モデレーション(不適切チャットの自動保留)をON
モデレーター権限を事前に付与:親指一本で削除/タイムアウト
スロー(遅延)モード:秒数を伸ばして連投を物理的に抑止
メンバー限定モード:荒れやすい企画では一時的に採用も手
運用ルール:本編進行を止めない。荒らしには反応せず、裏でモデレーターが静かに処理。
語句設計のコツ:誤保留を減らす9原則
カテゴリ別に設計(勧誘・詐欺・ギャンブル・NSFW・誹謗中傷・個人情報・短縮URL)
表記ゆれも登録:カタカナ/ひらがな、全角半角、スペース挿入、数字置換(ゼロ→0)
短すぎる一般語は避ける:例「日給」「投資」だけだと良コメントも巻き込む
誘導フレーズを優先:「連絡ください」「DMして」「招待コード」「airdrop」など
短縮URLドメインはまとめて:
bit.ly, tinyurl.com, t.co, goo.glなど英語も最低限:海外スパムは英語が多い(giveaway / bet now / pump signal)
テスト投稿で検証:非公開テスト動画に自分でコメントを入れて挙動を確認
誤保留の“原因語”を特定:承認したコメントの文面から、NGリストを微調整
月1の棚卸し:効果の薄い語は削除、回避ワードは新規追加
初期NGワード(日本語・英語)サンプル
カテゴリ例:招待・勧誘/詐欺・副業/ギャンブル/NSFW/誹謗中傷/個人情報誘導/短縮URL/Crypto詐欺/一般スパム
例(抜粋・カンマ区切りで投入可)
注意:強い罵倒語は誤爆が少ない一方、一般語(投資・電話など単語単体)は誤保留リスク高。フレーズ化推奨。
ワークフロー:日次/配信後にやること
日次(5分)
Studio → コメント>保留:一括チェック
スパム=削除+ユーザー非表示/建設的=承認
誤保留の分析:原因語をメモして月末にリスト調整
配信後(3分)
ライブのモデレーションログをざっと確認
荒れた瞬間の語句・URLをNGリストへ追記
次回に向けてスロー/メン限の閾値を見直し
月次(10分)
誤保留率(承認/保留)と非表示ユーザー数を記録
KPI例:誤保留率<5%、荒らし再発ゼロ、承認平均時間<24h
トラブルシューティングFAQ
Q1. 入れた語が効いてない?
A. 反映にラグが出る場合があります。保存→再読み込み→別端末でテスト。それでもダメなら表記ゆれ(スペース・半角/全角・大文字小文字)を疑ってください。
Q2. 良いコメントまで保留される…
A. 一般語の単語狙い撃ちが原因のことが多いです。誘導フレーズ化し、当該語を承認済みユーザーにも適用しない方針に変更。
Q3. ライブ中の荒らしが止まらない
A. スロー/メン限を即時引き上げ。モデレーターがユーザーをチャンネルで非表示に。配信後に語句を棚卸し。
Q4. URLだけを止めたい
A. 「リンクをブロックする」にチェックが最短。短縮URLドメインも併せて入れると堅牢。
Q5. クリエイター同士のコラボで相手のURLを許可したい
A. 一時的に承認済みユーザーへ追加。配信後に解除でOK。
チャンネルルール&定型返信
チャンネルルール例(コピペ改変可)
誹謗中傷/差別発言は削除します
宣伝やリンクの掲載はご遠慮ください(必要時は概要欄に記載)
テーマと無関係な連投コメントはお控えください
建設的なご意見は歓迎します。改善の参考にします
定型返信(ショート)
「ご覧いただきありがとうございます。建設的なご意見は大歓迎です!」
「宣伝やリンクの掲載はポリシーでお断りしています。ご理解ください」
「個人攻撃はお控えください。ルール順守にご協力をお願いします」
仕上げチェックリスト
ブロックする単語をカテゴリ別に投入した
リンクをブロックをONにした
承認済みユーザー/モデレーターを設定した
非公開テスト動画で挙動を確認した
スロー/メン限の基準を決めた
日次レビュー5分の担当者を決めた