ダンスの振り付けを鏡のように確認したい。撮影した映像の向きが逆で、文字が読めない——そんな“小さなストレス”を一気に解消するのが本記事です。
YouTubeの動画を「左右反転・上下反転・回転」する方法を、スマホ/PC別に、さらに視聴中だけ一時的に反転する場合と公開用に編集して反転する場合で分けて解説。
最短ルートがすぐに見つかるフローチャート的な構成なので、初めてでも迷いません。
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視聴中だけ反転したい → PCならブラウザ拡張が最短。インストールを避けるならVLCのネットワーク再生+Transform。
公開用に反転して仕上げたい → スマホはiMovie/CapCut、PCはClipchamp/Shotcut/DaVinciで左右反転 or 回転→1080p以上で書き出し→YouTube Studioで公開が鉄板。
文字やロゴがある動画は、反転後にテロップ再配置で可読性を担保。画質を守るコツは高解像度・高品質・再エンコード最小化。
YouTube Studioの後から反転は基本不可。アップ前に必ず向きを整えるのが安全です。
最後に——目的が「練習の見やすさ」なら一時反転、作品としての見栄えなら編集で反転。この二択を押さえれば迷いません。
YouTubeの動画を反転する方法|スマホ・PC別の手順
視聴中だけ反転したい(ダンス練習など)
→ PCなら「ブラウザ拡張」または「VLCのネットワーク再生」で一時的にミラー表示が簡単。自分の動画を反転してから公開したい
→ スマホは iMovie(iPhone)/CapCut(iPhone/Android)などで反転→書き出し→YouTubeへ。
→ PCは Clipchamp(Win)/iMovie(Mac)/DaVinci Resolve/Shotcut で反転→書き出し→アップ。
用語の整理(混同しやすいポイント)
左右反転(ミラー):鏡に映したように左右が入れ替わる。振付の学習に便利。
上下反転:上下が逆になる。
回転:90°/180°/270°で向きだけを変える(縦横の補正に便利)。
※「縦向き/横向きの間違い」は回転で直すのが基本。文字を読ませたい動画に左右反転をかけると文字が裏返るので注意。
スマホで「自分の動画」を反転してからアップする
iPhone(iOS)|iMovie(無料)で左右反転・回転
iMovieを起動 →「プロジェクト作成」→「ムービー」→クリップを追加
タイムラインでクリップをタップ → 下部のツールバーを表示
回転:2本指で動画を90°ごとに回転(縦横の補正)
左右反転(ミラー):
クリップを選択 → 調整/フィルタ/エフェクト系のメニューから「Flip/Mirror(左右反転)」を適用
※iOSやiMovieのバージョンによりラベル位置が変わることがあります(「トランスフォーム」「フィルタ」内など)。
右上「共有」→「ファイル」→解像度は1080p以上、フレームレートはソースに合わせる→書き出し
コツ
文字要素がある場合は、反転後にテロップを入れ直すと読みやすい。
ビットレートは自動に任せず「高品質」を選ぶと再エンコード時の劣化が抑えられます。
iPhone|CapCutなど他アプリの一般的手順
新規プロジェクト → クリップ読み込み
編集→「Flip(水平/垂直)」「Mirror」を選ぶ
必要に応じて回転も適用
書き出し(1080p/高品質)→ YouTubeアプリでアップロード
Android|CapCut(無料)中心に手早く反転
CapCut起動 →「新規プロジェクト」→ クリップを選ぶ
タイムラインでクリップ選択 →「編集」→「反転(Flip/Mirror)」
必要なら「回転」や「縦横比」を調整(9:16/16:9など)
右上「書き出し」→ 解像度1080p以上・フレームレート30/60fps → YouTubeへ
端末標準アプリの注意
機種やOSバージョンによっては回転のみで左右反転がない場合があります。その際はCapCut/Shotcutモバイル等の編集アプリを使うと確実です。
PCで「自分の動画」を反転してからアップする
Windows|Clipchamp(Windows 11標準)で左右/上下反転
Clipchampを起動 →「新しい動画を作成」→ クリップをインポート
タイムラインに配置 → 右側パネルの「変形」「反転」から左右/上下反転を選択
必要に応じて「回転」「クロップ/フィット」を調整
右上「書き出し」→ 1080p/高品質で出力 → YouTube Studioへ
Windows/Mac 共通|Shotcut(無料)または DaVinci Resolve
Shotcut
クリップをタイムラインへ → 上部「フィルタ」→「+」→ 検索でMirror(左右)/ Flip(垂直)を追加
プロジェクト設定で解像度/フレームレートをソースに合わせる
「書き出し」→ プリセットからYouTubeまたはH.264/Highで出力
DaVinci Resolve
Editページでクリップを選択 → 右側「Inspector」→ Transform の Flip(H/V) をON
必要ならRotation Angleで回転、Zoom/Positionでフレーミング調整
Deliverページ→ プリセット「YouTube」または H.264 → Render で出力
Mac|iMovie(無料)
新規プロジェクト → クリップを配置
ビューア上の調整ボタン(カラーパネル・安定化等の並び)からフリップ/ミラー/回転を適用
「共有」→「ファイル」→ 1080p/高品質で書き出し
YouTubeにアップロード(共通)
YouTube Studio →「作成」→「動画をアップロード」
タイトル/説明/サムネを反転後の見え方に合わせて設定(例:「ミラー対応」「左右反転済み」など)
チェック(著作権/年齢制限/公開範囲)→ 公開
PCで「視聴中のYouTube」を一時的に反転する(ダウンロード不要)
方法A:ブラウザ拡張(Chrome/Edge/Firefox)
手順:拡張機能ストアで「Video Flip/Mirror」系を追加 → YouTube再生ページで拡張アイコン → 水平反転/垂直反転をON/OFF。
メリット:ワンクリックで切替、画質劣化なし。
注意:提供元の信頼性・権限・レビューを確認。不要になったら無効化/削除。
方法B:VLCでネットワーク再生しながら反転
YouTubeの動画URLをコピー
VLC →「メディア」→「ネットワークストリームを開く」→ URL貼付 → 再生
「ツール」→「エフェクトとフィルター」→「動画効果」→「ジオメトリ」
「変換(Transform)」にチェック →「水平反転/垂直反転」や回転を選択
必要に応じて「クロマ/シャープ」等はオフ(軽くなります)
ヒント
ネットワークの状態やPC性能でカクつく場合は解像度を低めにして再生。
マシン負荷を減らしたい場合はブラウザ拡張の方が軽いことが多いです。
方法C:一時的なCSSブックマークレット(自己責任)
下記をブックマークのURL欄に貼って保存。
視聴ページでクリックすると左右反転、再度クリックで解除(簡易)。
動作はブラウザ/YouTubeの仕様変更で変わることがあります。拡張機能の方が安定です。
スマホのYouTube公式アプリで「視聴中の反転」はできる?
公式アプリには反転機能は非搭載。
代替:PCで反転して視聴/スマホをPCへミラー表示してPC側で反転/外部プレーヤー(VLC mobile等)を検討。
※他者の動画のダウンロード・再編集は避けましょう。
YouTube Studioで「アップ後に反転」できる?
Studioの編集は主にトリミング・音声差替など。ミラー反転等の映像加工は基本不可。
反転・回転はアップ前に編集してから公開するのが確実です。
うまくいかない時のチェックリスト
□ 目的の確認:視聴中だけ?公開用に編集?
□ 操作対象:左右反転か回転かを間違えていない?
□ 文字読みにくい:反転後にテロップを入れ直す/オーバーレイを再配置
□ 画質が落ちた:1080p以上+高品質、再エンコード回数を最小化
□ 縦横比が崩れる:プロジェクト設定をソース解像度に合わせ、最後に必要な比率へ書き出し
□ 音ズレ:VFR素材は一定フレームレート(CFR)で書き出し
□ PCが重い:プレビュー解像度を落とす/プロキシ(低解像度編集用ファイル)を使用
目的別・最短ルート早見表
| 目的 | デバイス | 方法 | 難易度 | 画質劣化 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 視聴中だけ左右反転 | PC | ブラウザ拡張 | 低 | なし | ワンクリック | 拡張の信頼性確認 |
| 視聴中だけ左右反転 | PC | VLCネットワーク再生 | 中 | なし | 拡張不要 | 設定がやや多い |
| 公開用に反転 | iPhone | iMovie / CapCut | 低 | 低 | 無料で完結 | テロップ再配置 |
| 公開用に反転 | Android | CapCut | 低 | 低 | 無料で完結 | 端末性能依存 |
| 公開用に反転 | Windows | Clipchamp / Shotcut / DaVinci | 中 | 低 | 細かく調整可 | 学習コスト |
| 公開用に反転 | Mac | iMovie / DaVinci | 中 | 低 | 細かく調整可 | 学習コスト |
よくある質問(FAQ)
Q1:左右反転と回転の使い分けは?
A:向き補正(縦↔横)は回転。振付の鏡合わせや右利きを左利き視点にする目的は左右反転が適しています。
Q2:スマホだけで完結できる?
A:できます。iMovie(iPhone)やCapCut(iPhone/Android)で反転→1080p以上で書き出し→YouTubeアプリからアップ。
Q3:視聴中だけ反転したい
A:PCならブラウザ拡張が最短。インストール不要ならVLCのネットワーク再生でも可能。
Q4:アップ後にYouTube上で反転できる?
A:基本できません。アップ前に編集しましょう。
Q5:文字やロゴが裏返って読みにくい
A:反転後にテロップを打ち直すか、テロップだけ別レイヤーで通常向きに配置します。