「さっきまで見られたのに、急にYouTubeが開かない…。」その原因、実は“制限付きモード”やペアレンタル、DNS/プロキシなど身近な設定にあることがほとんど。
本記事では、PC・スマホ別の正しい直し方を順番に解説します。学校や会社・国の制限を回避する話ではなく、自分や保護者が設定した範囲で安全に元へ戻すための手順だけを扱います。
3分のクイック診断から、Windows/macOS、iPhone/Android、ルーター/キャリアの見直しまで、やるべきことだけを絞り込みました。
迷ったら上から試すだけ。今日の視聴トラブルを、スッと解消しましょう。
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YouTubeが見られない時は、
制限付きモード、2) スクリーンタイム/Family Link等の管理設定、3) DNS/プロキシ/ルーターのフィルタ――この3系統を上から順に確認すれば多くは解消します。
回避行為は扱わず、正規の手順で直すのが最短です。
まずは前提—「解除してよいブロック」か確認
チェックリスト(30秒)
その制限は自分または保護者が設定したものか?
所属組織のポリシーや法律に反しないか?
回避アプリや不正ツールの利用は行わない(推奨しません)。
メモ:家庭内・個人端末の設定(制限付きモード、スクリーンタイム、Family Link、ルーターのフィルタ等)は、管理者の許可の範囲で解除できます。
クイック診断(最短3分)
端末の再起動 → 機内モードON→OFF → 回線切替(Wi-Fi⇄4G/5G)
別ブラウザ/別アプリで再現するか確認(例:Chrome→Edge、アプリ→ブラウザ版)
Googleアカウントの制限付きモードの状態をチェック
周囲の機器でも同様か確認(自分の端末だけ? Wi-Fiにつなぐとだけ起きる?)
判断の目安
端末だけで起きる → 端末設定・アプリ設定が原因の可能性
Wi-Fiに繋ぐとだけ起きる → ルーター/ISP(プロバイダ)のフィルタが原因の可能性
PC(Windows/Mac)の正しい解除手順
1. ブラウザの「制限付きモード」をOFF
**YouTube(ブラウザ)**右上のプロフィールアイコン → データの管理 → 制限付きモード → OFF
スクショ指示:
[YouTube右上アイコン] → [データの管理] → [制限付きモードトグル]が入る画面
ブラウザごとの設定なので、使っている全ブラウザ(Chrome/Edge/Firefox/Safari)で確認します。
補足:管理者が強制している場合(学校/会社/保護者の管理ツールなど)は、ユーザー側で変更できないことがあります。
2. Windows:ファミリーセーフティを確認
設定 → アカウント → 家族とその他ユーザー → ファミリー設定の管理
対象ユーザー(子どもアカウント) → コンテンツフィルタで
youtube.comや「動画/成人向けカテゴリ」がブロックされていないか確認ブロック指定がある場合は許可サイトに
youtube.comを追加、またはカテゴリ制限を緩和スクショ指示:
[Windows設定] → [アカウント] → [ファミリー] → [コンテンツフィルタ]
ヒント:ローカルのアカウント権限が「子ども」扱いだと、ブラウザ側でOFFにしても自動で戻ることがあります。管理者側(親アカウント)での変更が必要。
3. macOS:スクリーンタイムの確認
システム設定 → スクリーンタイム
コンテンツとプライバシー → コンテンツ制限 → Webコンテンツを制限なしへ
App使用制限でブラウザの時間制限やカテゴリ制限がないか確認
スクショ指示:
[スクリーンタイム] → [コンテンツとプライバシー] → [Webコンテンツ]
4. セキュリティソフト/拡張機能のフィルタ解除
ウイルス対策ソフトや保護者向けフィルタ、広告ブロック拡張(AdBlock系)が「動画」「成人」カテゴリを広くブロックしている場合があります。
一時的にオフにして改善するか確認 → 改善する場合、除外リストに
youtube.comを追加。スクショ指示:各ソフトの「Web保護/ペアレンタル/コンテンツフィルタ」画面
注意:広告ブロックはサイト表示に影響することがあります。必要に応じてYouTubeだけ除外に。
5. プロキシ/DNS/hostsの見直し
プロキシ
Windows:設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ → 自動/手動プロキシをOFF(自分で設定した場合のみ)
macOS:システム設定 → ネットワーク → 使用中のインターフェース → 詳細 → プロキシのチェックを外す
スクショ指示:
[ネットワーク] → [プロキシ]画面
DNS
フィルタDNS(家庭向けフィルタ/年齢制限DNS等)を使っているとYouTubeがブロックされることがあります。
ルーターまたは端末のDNSを**標準(自動取得)**へ戻す、もしくは一般的なパブリックDNSへ切替(※自身で設定している場合に限る)。
hostsファイル(上級者向け)
youtube.com/googlevideo.comなどへのエントリがあるとアクセス不可に。不要な記述がないか確認。変更時は管理者権限で実施・バックアップ必須。
6. ルーター/ISP(プロバイダ)のペアレンタルコントロール
ルーター管理画面 → ペアレンタルコントロール / Webフィルタ → 対象端末からブロック解除
ISP契約の年齢制限オプションや「あんしん系フィルタ」が有効だと、家庭内の全端末でYouTubeが制限されることがあります。契約者の管理画面で年齢設定を見直します。
スクショ指示:
[ルーター管理画面トップ] → [ペアレンタル/フィルタ]
見分け方:Wi-FiではNG、同じ端末でモバイル回線だとOK → ルーター/ISP側の制限の可能性が高いです。
スマホ(iPhone/Android)の正しい解除手順
1. YouTubeアプリの制限付きモードをOFF
YouTubeアプリ → 右上アイコン → 設定 → 一般 → 制限付きモードをOFF
スクショ指示:
[YouTubeアプリ設定] → [一般] → [制限付きモード]
2. iPhone:スクリーンタイム
設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限
コンテンツ制限 → Webコンテンツ → 制限なし
App使用時間の制限でYouTubeに短時間(例:1分)のタイマーが付いていないか確認
常に許可にYouTubeを追加して挙動を確認
スクショ指示:
[スクリーンタイム] → [コンテンツ制限] → [Webコンテンツ]
3. Android:Family Link/保護者による管理
Family Link(親端末) → 子ども端末 → コンテンツのフィルタ
YouTubeの権限/年齢制限レベルを見直す(視聴を許可)
デジタルウェルビーイング → ダッシュボード → YouTubeのアプリタイマーを解除
スクショ指示:
[Family Link] → [子端末] → [コンテンツ制限/アプリ制限]
4. モバイル回線・キャリアの年齢制限フィルタ
契約プランの「あんしんフィルター」「年齢制限」等が有効だと、アプリ/ブラウザの両方で見られない場合があります。
契約者の管理画面(親アカウント)で年齢設定を見直す。ショップ設定の場合は契約者での変更が必要なことがあります。
5. ブラウザ版で見られない場合の設定
ブラウザのサイト設定で
JavaScript:許可
Cookie(サードパーティ含む):許可
ポップアップ/リダイレクト:必要に応じて許可
端末のVPN/プロキシ/プライベートDNSをオフ(自分で設定した場合のみ)
スクショ指示:
[ブラウザ 設定] → [サイト設定]
6. アプリ側のメンテナンス
キャッシュ削除 → 再起動 → 改善なければ再インストール
最新バージョンへ更新(ストアでアップデート)
それでも見られない時の原因別チェックリスト
アカウント起因
Googleアカウントの生年月日が未成年 → 一部コンテンツや機能が制限される場合あり。
ログアウト状態で閲覧できるか確認(規約に沿った範囲での検証)。
アプリ起因
YouTubeアプリのみNG → キャッシュ破損や拡張(ピクチャインピクチャ等)との相性。
一度削除→再インストールで改善することがあります。
ネットワーク起因
社内・学校のWi-FiでのみNG → 組織ポリシーの可能性が高い。回避は案内しません。必要に応じて管理者に相談。
家庭Wi-FiでのみNG → ルーター/ISPのフィルタを確認。
デバイス起因
端末の日時ズレや証明書エラーで再生不可 → 自動日時設定ONに。
OSの大幅なアップデート保留 → 最新に更新。
コンテンツ起因
地域制限・年齢制限がかかる動画は視聴できない場合があります(規約の範囲で利用)。
NG行為についての重要な注意
学校・会社・国などのフィルタや検閲を回避する方法は解説しません。
利用規約や法令に抵触する可能性のあるツールの使用は推奨しません。
安全・適法・正当な管理範囲での設定変更のみを扱います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 制限付きモードが勝手にONに戻るのはなぜ?
A. 保護者/組織の管理ポリシーで強制されている可能性があります。ユーザー側でOFFにしても復帰する場合、管理者側での変更が必要です。
Q2. ルーターでブロックされているか見分ける方法は?
A. 同じ端末でモバイル回線はOK・Wi-FiだけNGなら、ルーター/ISPのフィルタが原因の可能性が高いです。ルーターのペアレンタル設定や、契約オプションの年齢制限を確認してください。
Q3. アプリだけ見られない/ブラウザなら見られる
A. アプリのキャッシュ破損やバージョン差が考えられます。キャッシュ削除→再起動→再インストールで改善することがあります。
Q4. 子ども用端末のYouTubeを時間だけ許可したい
A. スクリーンタイム(iPhone)やFamily Link(Android)のスケジュール/アプリタイマーを活用すると、時間帯や上限時間の設定ができます(保護者端末から管理)。
Q5. どうしても直らない場合の切り分けは?
A. 次の4観点をメモしてから相談すると早いです。
端末:PC/スマホの機種とOS
回線:Wi-Fi/モバイル、どちらで発生?
場所:家庭/職場/学校 など
状況:アプリだけ?ブラウザだけ?特定動画だけ?