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Yandexとは?ロシアで強い理由とGoogleとの違い、使う判断軸まで

「Yandexって結局なに?」――ロシア向けの集客や海外市場の調査をしていると、急にこの名前が出てきて戸惑う方は少なくありません。検索エンジンだとは聞くものの、Googleと何が違うのか、そもそも自社の施策に関係があるのか、さらに近年は企業再編のニュースもあって情報が混ざりやすいのが実情です。

本記事では、Yandexを“検索エンジンとしての実態”から整理し、ロシアで重要になりやすい背景、参照月付きでのシェアの見方、プライバシー面の考え方、そして「自社は使うべきか」を判断するためのチェックリストまで、最短で理解できる形にまとめます。読み終えたときに、次に何を調べ、どこまで準備し、どう小さく試すかが明確になるはずです。

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目次

Yandexとは何かを5分でつかむ

Yandex(ヤンデックス)は、ロシアで利用が大きい検索エンジンで、検索だけでなく地図・翻訳・メールなど周辺サービスも含めて使われることが多いブランドです。ロシア語圏を対象に情報発信や集客を検討している場合、Googleだけを見ていると「ユーザーが普段使う検索体験」とズレる可能性があります。

最初に押さえるべきポイントは次の3つです。

  • ロシア向け施策では、Yandexが重要になりやすい(地域特性が強い)

  • シェアや状況は変動するため、数字は「参照月付き」で確認する

  • 安心して扱うには、公式のプライバシー方針を踏まえたうえで、ログイン・端末・検索内容のルールを決める

Yandexはロシア発の検索エンジンとサービス群

Yandexは検索エンジンとして知られていますが、実際には検索を入口にして、地図、翻訳、メール、クラウドなど複数のサービスへ移動しながら情報収集を完結させやすい構造になっています。ユーザーにとっては「検索サイト」ではなく「生活の入口」に近い存在として使われる場面もあります。

マーケティングの観点で重要なのは、検索結果の上位に出る情報だけでなく、検索後にユーザーが辿る導線(地図、店舗情報、口コミ、比較記事、決済・問い合わせ)が成果を左右することです。ロシア語圏ユーザーを狙うなら、Googleでの露出だけ整えても成果につながらないケースがあり得ます。

YandexとNebiusの違いを先に整理して混乱を防ぐ

「Yandex」という言葉がややこしくなった理由の一つが、ニュース文脈で「Yandex N.V.(旧持株会社)」が登場し、2024年の再編後にNebiusへ改称した話題が混ざりやすい点です。

ここでは混乱しないよう、この記事内の用語を固定します。

  • Yandex:検索・地図・翻訳など、一般ユーザーが触れるサービス群(検索エンジンとしてのYandexを中心に扱う)

  • Nebius(旧Yandex N.V.):再編後、旧持株会社側が改称した名称。投資家情報や企業再編ニュースの文脈で登場しやすい

「検索施策をどうするか」を検討する場面では、まずYandex(検索・サービス)を理解すれば十分です。一方で、ニュースでNebiusが出てきたときに「検索エンジンのYandexと同じ話?」と混同すると、社内説明が難しくなります。目的が違う話題は分けて捉えるのが安全です。

ロシアでの検索シェアは参照月付きで把握する

Yandexが注目される最大の理由は「どこで強いか」です。StatCounterの統計では、ロシアの検索エンジンシェア(2025年12月)として、Yandexが73.15%、Googleが25.01%と表示されています。さらにモバイルの統計でも、同時期にYandexが70%前後と表示されており、ロシア向けでは無視しにくい規模感だと分かります。

ただし、ここで大事なのは「数字を覚えること」ではありません。シェアは月次で変動し得るため、次のルールで扱うと誤解が減ります。

  • 参照する時は「出典」と「参照年月」をセットで書く

  • “全体(All)”と“モバイル(Mobile)”など、どの切り口の数字か明示する

  • 社内資料に入れるなら、スクリーンショットやURLと一緒に保存しておく

「Yandexは何%」と断定するより、「参照月ベースではこれくらいの規模」と説明できる状態が実務では強いです。


Yandexが注目される理由とGoogleとの違い

Yandexを理解するコツは、「ロシアのGoogle」と一言で片付けず、地域・言語・導線の3点で比較することです。検索エンジンは世界共通の仕組みに見えて、実際には言語特性や生活導線に強く影響されます。

ロシア語圏でYandexが重要になりやすい背景

ロシア語は表記ゆれ、語形変化、固有名詞の扱いなど、検索の“言語処理”が成果を左右しやすい言語です。さらに、ローカル事業者の情報、住所表記、地域の口コミなど、生活情報は地域のプラットフォームに集まりやすい傾向があります。

その結果、ロシア国内ユーザーやロシア語話者にとって「まずYandexで探す」という習慣が形成されると、企業側は次の課題に直面します。

  • Google上で良い情報を出していても、そもそも見られていない

  • 検索から地図・店舗情報へ進む導線がYandex側で閉じている

  • 競合がYandex上で露出を取っており、比較検討の土俵が違う

つまり、Yandexは「便利な検索サイト」ではなく、ターゲット地域での“当たり前の入口”として無視しづらい存在になり得ます。

検索結果の見え方と広告・計測の違いを知っておく

検索エンジンの違いは、検索結果の表示だけでなく「広告」「計測」「審査・規約」「運用体制」まで含めて現れます。ロシア語圏で集客するなら、次の論点が現実的に効いてきます。

  • 広告を使うか:すぐに検証したいなら広告の小テストが有効

  • 計測をどうするか:同意取得、タグ、分析ツールの扱いをどう設計するか

  • クリエイティブ:ロシア語の品質・文化的文脈(直訳だけでは刺さらない)

  • 体制:翻訳・CS・問い合わせ対応が追いつくか

「Yandexが強いらしい」だけで走り始めると、問い合わせ対応ができずに機会損失が起きたり、社内規程に抵触して後戻りしたりします。先に判断軸を作るのが得策です。

意思決定できる比較表(向いているケースまで含めて整理)

ロシア語圏の案件で「結局どれを優先すべき?」となったときに、表だけで判断できるように整理します。機能は更新されるため、ここでは“意思決定軸”に寄せます。

観点 Yandex Google Bing
強い地域の傾向 ロシアで存在感が大きい 世界的に広い 企業環境・PC導線で露出が出やすい
向いているケース ロシア国内/ロシア語話者が主要ターゲット 多言語・グローバルで広く集客 BtoB・Windows利用者に寄せたい
避けたいケース 受け皿(ロシア語CS等)が用意できないのに拡大する 競合が強すぎて差別化設計がない 地域での母数が小さく期待値が過大
必要な体制 翻訳品質・法務/セキュリティ確認・計測設計 SEO/広告の運用経験・分析体制 Microsoft環境の理解・BtoB設計
まずやること ロシア語キーワードで検索観察→受け皿整備→小テスト 既存のSEO改善→広告テスト 想定導線の検証→必要なら拡張

結論として、ロシア語圏が主要ターゲットならYandexの確認は価値があります。ただし、受け皿が未整備なら、拡大より先に「小さく調べる」ことが重要です。


Yandexでできることをサービス別に把握する

「Yandexとは?」の次に多い疑問が、「検索以外に何があるのか」「施策に関係するのはどれか」です。ここでは“全部覚える”のではなく、施策判断に関係しやすいものを中心に整理します。

検索以外の代表カテゴリは地図・翻訳・メール

一般ユーザーの導線として影響が大きいのは、次のカテゴリです。

  • 地図(Maps系):場所探し、店舗の確認、経路確認

  • 翻訳(Translate系):ロシア語・英語などの相互理解の入口

  • メール(Mail系):アカウントを作ると関連サービスの利用が広がる場合がある

  • クラウド(Diskなど):ファイル保存・共有の選択肢

マーケ担当が注目すべきは「検索→地図→店舗/施設→来店/予約」など、検索結果からそのまま行動に移る導線が成立しやすい点です。旅行・観光、飲食、小売、医療、教育など“場所と行動”が紐づく業種ほど、検索以外の影響が大きくなります。

ビジネス利用で関係が深いのは検索と広告と計測

ビジネス利用の文脈では、最終的に次の3つに収束します。

  • 検索(自然検索):ロシア語検索で自社がどう見えるか

  • 広告(Yandex Ads):短期間で検証したい時の手段

  • 計測(分析・同意管理):広告やサイト改善の効果を判断する基盤

ここで重要なのは、広告を始める前に“受け皿”を整えることです。ロシア語圏に露出して問い合わせが来ても、問い合わせ導線が日本語だけだと機会損失になります。最低限次を点検してください。

  • LPや商品説明の主要部分がロシア語で読めるか

  • 問い合わせ/予約フォームがロシア語話者にとって分かるか

  • 返信体制(翻訳・時差)が確保できるか

  • 価格・決済・配送などの条件が明確か

「集客」より「受け皿」が弱いと、広告費の無駄になりやすいです。

日本から使うときに知っておくべき言語と地域の考え方

日本からYandexを使う場合、「日本語で検索できるのか」は気になる点です。日本語で検索自体は可能ですが、検索結果の精度や上位表示の傾向は、検索語、地域、言語設定で変わります。

ロシア語圏の調査が目的なら、次の使い分けが現実的です。

  • 日本語で調べる:概要理解、基本情報の把握

  • ロシア語で調べる:現地ユーザーの検索体験の再現、競合比較

  • 地域を意識する:ロシア国内向けの結果を見たいのか、在外ロシア語話者も含むのか

可能なら、ロシア語話者にキーワード候補を確認してもらうと、直訳では拾えない言い回しが見つかり、調査の質が上がります。


Yandexの使い方と設定を迷わず進める手順

ここからは「触って理解したい」「調査の初動を作りたい」方向けに、具体手順を整理します。UIは変更されることがあるため、考え方に軸を置きます。

まずは検索観察で現地の“当たり前”を掴む

最初にやるべきは、広告でもSEOでもなく「検索観察」です。次の順に進めると、判断に必要な材料が短時間で集まります。

  1. 自社テーマの主要キーワードを棚卸しする(日本語でOK)

  2. ロシア語に翻訳する(直訳+言い回し候補を複数)

  3. Yandexで検索する(ロシア語キーワード中心)

  4. 上位10件を分類する(メディア記事、EC、比較、口コミ、公式など)

  5. ユーザーが次に辿る導線を見る(地図、SNS、動画、レビュー等)

  6. 自社が勝てる余地を仮説化する(価格、体験、独自性、地域性)

この段階では、正確さよりスピードが重要です。「どの土俵で戦うことになるか」を掴めれば、受け皿整備と体制判断ができます。

地域・言語・セーフサーチなど“再現条件”を整える

調査の精度を上げるには、再現条件を揃えるのがコツです。特に以下は結果が変わりやすいので、メモしておくと後で説明しやすくなります。

  • どの言語で検索したか(日本語/ロシア語)

  • 地域設定や位置情報の影響がありそうか

  • ログインしているか/していないか

  • 検索履歴やCookieが残っていないか

社内共有する場合は、「この条件で見た結果です」と添えるだけで信頼性が上がります。

ロシア語圏施策の初期チェックリスト(判断用)

「Yandexを本格的に扱うべきか」を、会議で即答できるようにチェックリスト化します。該当が多いほど優先度は上がります。

  • ロシア国内、またはロシア語話者が主要ターゲットである

  • 旅行・観光・来店・予約など、検索から行動につながる業種である

  • 競合がロシア語圏で露出を取っている兆候がある

  • ロシア語の受け皿(LP、FAQ、フォーム、返信)が用意できる

  • 計測(同意、タグ、分析)を設計できる担当がいる

  • セキュリティ・法務・社内規程の確認を通せる

  • 小さくテストして学習する予算・期間がある

逆に、受け皿も体制もないのに「まず広告」から入るのはおすすめしません。小さく観察し、優先順位を決める方が安全です。


安全性とプライバシーで失敗しないための考え方

「Yandexは安全ですか?」という問いは、実務では「どんなデータが扱われ、どうリスクを下げるか」に翻訳すると判断しやすくなります。検索エンジンは性質上、検索語や利用状況がデータとして扱われ得ます。重要なのは、公式方針を前提にして、自分たちがコントロールできる部分を増やすことです。

公式のプライバシー方針を前提にする

まずは、公式が示しているプライバシーポリシーや、ユーザーデータ共有に関する説明を確認し、どのようなデータがどんな目的で処理され得るかを把握します。特に広告を扱う場合、広告向けのプライバシー方針が別に示されることもあるため、検索だけの利用と同じ感覚で判断しない方が安全です。

ここでのゴールは、「良い/悪い」を断定することではありません。社内の利用規程や取引先要件に照らし合わせ、許容できる範囲を決めることです。

個人でもできる“不安を減らす”具体策

次の対策は、難しい設定がなくても効果が出やすいものです。

  • ログイン不要で足りる用途は、ログインせずに使う

  • 業務端末では、拡張機能や保存機能の利用ルールを決める

  • 履歴やCookieの扱いを統一し、調査条件を固定する

  • 機密情報・個人情報を含むキーワードを検索しない

  • 共有PCでは、セッションの終了時にログアウトや履歴整理を徹底する

「検索する内容」と「使う端末」を管理するだけで、実務上のリスクは大きく下がります。

業務利用では社内規程・法務・セキュリティとセットで考える

業務で扱う場合、個人の工夫だけでは不十分なことがあります。特に広告や計測を行うなら、同意管理やプライバシーポリシー改定が必要になる可能性もあります。次の順で整理すると、社内合意が取りやすくなります。

  1. 使う目的を限定する(調査のみ/広告テストまで等)

  2. 扱うデータの種類を洗い出す(個人情報、行動ログ等)

  3. 社内規程と照合する(許可・禁止・申請の要否)

  4. 必要なら法務・セキュリティに確認し、運用ルールに落とす

  5. ルールを守れる体制(担当・手順・記録)を整える

「できる/できない」を早めに確定すると、途中で止まって手戻りするリスクが減ります。


ロシア語圏マーケでYandexを活かす進め方

ここでは、ペルソナが最も知りたい「何から始めるべきか」を、実行順に落とし込みます。大きく外さないための“王道ルート”です。

小さな調査から始めて仮説を作る

最初の1〜2週間でやることは、派手な施策ではなく「負け筋を潰す」ことです。

  • ロシア語キーワードで上位に出るページの型を把握する

  • 競合が何を強みにしているかを仮説化する(価格、地域、体験、レビュー等)

  • 自社が提供できる価値を言語化する(比較で勝てる軸を作る)

  • 受け皿が足りない部分を洗い出す(FAQ、フォーム、決済、配送条件など)

この時点で「やる価値がある/薄い」が見え始めます。価値が薄いなら撤退も立派な判断です。

受け皿を整備し、問い合わせや予約の摩擦を減らす

ロシア語圏ユーザーが来たときに、離脱しやすいポイントはだいたい決まっています。

  • 商品・サービス内容が理解しにくい(翻訳が不自然、情報が足りない)

  • 価格・条件・返金などが分からない

  • 問い合わせの言語が通らない

  • 決済や予約の手順が分からない

  • 信頼材料(実績、レビュー、所在地)が弱い

この“摩擦”を潰すだけで、広告以前に成果が伸びることがあります。SEOや広告は、その後の加速装置です。

小テストで学び、拡大は条件を満たしてから

Yandexで広告や施策を始めるなら、最初から大きく張らずに、学習コストを最小化する設計が重要です。

  • まずは少数のキーワード・少額予算で反応を見る

  • 反応が取れたテーマだけ、LPやFAQを増強する

  • 計測と同意管理が整ってから、配信面や予算を拡大する

  • 翻訳の品質は“伸びたテーマ”から優先的に磨く

「全部を完璧にしてから始める」より、「小さく始めて伸びたところだけ磨く」方が、スピードと品質の両立がしやすいです。


よくある質問

Yandexは日本語で使えますか

日本語で検索すること自体は可能です。ただし、検索結果の傾向は検索語・地域・言語設定で変わります。ロシア語圏ユーザーの検索体験を確認したいなら、ロシア語キーワードでの検索観察を推奨します。

Yandexは無料ですか

検索の利用は一般に無料で使える場面が多い一方、周辺サービスや広告などは条件や契約、機能差があります。「無料」を前提に判断せず、目的(検索のみ/広告/計測)に応じて公式の案内や利用条件を確認してください。

YandexとNebiusは同じものですか

混同しやすいですが、文脈が異なります。検索やサービスとしてのYandexを理解する話と、再編後に旧持株会社側がNebiusへ改称したニュースの話は分けて捉えると整理しやすくなります。

ロシア向けSEOや広告は何から始めるのが安全ですか

おすすめは「検索観察→受け皿整備→小テスト」です。特に受け皿(ロシア語LP、FAQ、フォーム、返信体制)がないまま広告を回すと、反応があっても取りこぼしが発生します。最初は小さく学び、伸びたテーマに投資してください。


参考情報