X(旧Twitter)では、プロフィールに誕生日(生年月日)を設定できますが、その情報が第三者に見られることで、思わぬプライバシーリスクが生じる可能性があります。
特に、以下のような方にとっては「誕生日を非公開にする」設定は非常に重要です。
年齢を知られたくない方
身バレを防ぎたい方
個人情報をできるだけ公開したくない方
本記事では、Xで誕生日を非公開にする具体的な手順から、公開パターンの使い分け、トラブル時の対処、プライバシー観点での注意点まで、体系的に解説いたします。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
誕生日をそのまま公開していれば、年齢やライフステージが推測され、
他のプロフィール情報と組み合わさることで身元特定のリスクも高まります。
一方で、月日のみを公開すれば、お祝いのきっかけを残しつつ、年齢だけを隠すことも可能です。
また、プライバシーを最優先したい場合には、誕生日情報を完全に非公開、あるいは削除するという選択肢もあります。
大切なのは、「なんとなく設定する」のではなく、
ご自身の利用目的・公開したい範囲・守りたいプライバシーのレベルを意識して、
意図を持って設定を選ぶことです。
プライバシー保護の重要性
誕生日は、氏名や顔写真、居住地などと組み合わさることで、個人が特定されやすくなる情報のひとつです。
また、他サービスのパスワードや認証情報に誕生日を利用している場合、誕生日が漏れることで不正ログインのリスクも高まります。
そのため、Xのような公開性の高いSNSでは、誕生日の公開設定を慎重に見直すことが重要です。
年齢がバレることのリスク
年齢が知られることで、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
実生活の属性(学生・社会人・年代など)を推測される
年齢による偏見やハラスメントの対象となる
他の公開情報と組み合わされ、身元特定の手がかりとなる
こうしたリスクを避けるためにも、「誕生日を非公開にする」「年だけ非公開にする」など、自身でコントロールすることが大切です。
Xで誕生日を非公開にする手順
基本の設定手順(プロフィール → 編集 → 生年月日 → 公開範囲)
Xで誕生日を非公開にする基本的な流れは、以下のとおりです。
XアプリまたはWeb版にログインし、自分のプロフィール画面を開きます。
プロフィール画面右側付近の「プロフィールを編集」ボタンをタップ(クリック)します。
編集画面内の「生年月日」項目を選択します。
「見ることができる人」という公開範囲の項目で、「自分のみ」を選択します。
画面下部の「保存」や「適用」ボタンを押して変更を確定します。
この設定を行うことで、他のユーザーからは誕生日が見えない状態となります。
「年」と「月日」を別々に設定する方法
Xでは、「年(西暦)」と「月日(◯月◯日)」の公開範囲をそれぞれ別々に設定できる仕様になっています。
公開範囲の設定例としては、次のようなパターンが挙げられます。
年:自分のみ/非公開、月日:フォロワー、または全員
年:自分のみ/非公開、月日:自分のみ/非公開
年:フォロワー、月日:フォロワー(※プライバシー上は慎重な検討が必要です)
「年」の公開範囲を「自分のみ」にすると、プロフィール上から年齢が推測されることを防げます。
一方、「月日」を公開しておくと、フォロワーから誕生日を祝ってもらえるなど、コミュニケーション面のメリットも得られます。
誕生日を完全に削除する方法
「そもそも誕生日情報をXに登録しておきたくない」「これからも公開する予定がない」という場合は、生年月日自体を削除することも可能です。
「プロフィールを編集」画面から「生年月日」を開きます。
「生年月日を削除」またはそれに類する項目を選択します。
確認メッセージが表示された場合は、内容を確認したうえで削除を実行します。
最後に「保存」ボタンを押して変更を確定します。
削除後は、プロフィール上に誕生日が一切表示されない状態となります。
公開パターン別の使い分けと向いているケース
「月日のみ公開/年は非公開」に向いている人
次のような方には、「月日だけ公開し、年は非公開にする」パターンが適しています。
誕生日をフォロワーに知ってほしいが、年齢は知られたくない方
SNS上でのお祝いのメッセージやリアクションを楽しみたい方
年齢による先入観を持たれたくないが、誕生日自体は共有したい方
この設定であれば、「何月何日生まれか」は分かりますが、生まれ年は表示されないため、年齢までは特定されません。
「完全非公開/削除」に向いている人
以下のような方には、「誕生日情報を完全に非公開にする」または「削除する」パターンが適しています。
プライバシー保護を最優先したい方
SNSでの身バレリスクを極力下げたい方
実名や顔出しで活動しており、追加の個人情報を公開したくない方
ビジネス目的で利用しており、年齢を意識させたくない方
このパターンでは、X上に誕生日情報が残らないため、誕生日を手がかりにした特定リスクを大きく軽減できます。
注意すべきタイミングと設定の落とし穴
誕生日設定・変更時には、次のポイントに注意する必要があります。
アプリやブラウザが古いバージョンだと、設定項目が正しく表示されないことがあります。
誕生日を変更した後、「保存」操作を忘れると変更が反映されません。
生年月日の変更には回数制限が設けられている場合があり、頻繁な変更はできない可能性があります。
一度設定した生年月日を大きく変更すると、アカウント制限などのリスクが生じる場合もあるため、最初の設定時点で慎重に検討することが重要です。
設定しても非公開にならない/うまく機能しない時のチェックポイント
保存し忘れ・キャッシュ・アプリバージョンの問題
誕生日の公開範囲を変更したにもかかわらず反映されない場合、まずは次の点を確認してください。
公開範囲変更後に「保存」ボタンを押したか
一度ログアウトして再ログインすると反映されるか
ブラウザの場合はキャッシュ削除を行ったか
アプリのバージョンが最新かどうか
これらを試しても改善しない場合は、別の端末やブラウザから確認することで、表示不具合か設定ミスかを切り分けられます。
公開範囲設定の誤り(「月日」「年」別の設定ミス)
「月日」と「年」はそれぞれで公開範囲を設定できるため、意図した設定と実際の表示がずれているケースがあります。
例えば、次のようなミスが起こりやすくなります。
月日は「自分のみ」にしたが、年の公開範囲は変更し忘れている
年だけ「自分のみ」にしたつもりが、「全員」のままになっている
設定後は、自分とは別のアカウント(サブアカウントなど)からプロフィール画面を確認し、想定どおりに非公開になっているかチェックすることをおすすめいたします。
編集回数制限や年齢制限による制約
Xでは、生年月日の変更に回数制限が設けられている、あるいはアカウントの年齢区分(13歳以上・18歳未満など)によって、設定できる内容が制限される場合があります。
そのため、
不要な変更を繰り返さない
最初に設定するときに十分に検討する
生年月日を大きく変更しない
といった点を意識して運用することが望ましいです。
誕生日公開のメリット・デメリット — プライバシー vs 利便性
公開するメリット(友人からのお祝い、風船演出など)
誕生日を公開しておくことには、以下のようなメリットも存在します。
フォロワーや友人から「おめでとう」のメッセージやリプライをもらいやすくなる
誕生日当日に、プロフィール画面などで演出(風船表示など)が行われる場合がある
コミュニケーションのきっかけとして、会話が広がりやすくなる
SNSを「交流の場」として楽しみたい方にとっては、一定の魅力がある機能といえます。
公開するデメリット/リスク(個人情報漏洩、年齢特定など)
一方で、誕生日を公開することには、以下のようなデメリット・リスクもあります。
年(西暦)も公開している場合、年齢が正確に特定される
名前や顔写真、居住地などと組み合わせると、実生活の身元が特定される可能性が高まる
他サービスのパスワードや秘密の質問に誕生日を利用している場合、不正アクセスのリスクが増加する
プライバシー保護や安全性を重視するのであれば、「年だけ非公開」あるいは「完全非公開」を基本として検討することを推奨いたします。
安全に使うためのチェックリスト
Xで誕生日を安全に扱うために、以下のチェックリストをご活用ください。
生年月日の公開範囲を確認し、「自分のみ」または削除に設定している
設定変更後に必ず「保存」ボタンを押している
アプリ・ブラウザを最新バージョンに更新している
名前・アイコン・自己紹介文・居住地など、他のプロフィール情報との組み合わせで身バレしないか見直している
不要な生年月日の再設定・再変更を繰り返していない
プライバシーを最優先する場合、誕生日情報の削除も検討している
上記を定期的に確認することで、誕生日情報に起因するトラブルを未然に防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)
誕生日の公開設定が見つからない/変更できません
アプリやブラウザのバージョンが古い場合、設定画面の表示が異なり、該当の項目が見つからないことがあります。
以下の順で確認してみてください。
アプリを最新版にアップデートする
ブラウザ版からも同様の設定画面を確認する
一度ログアウトしてから再度ログインする
それでも改善しない場合は、一時的な不具合の可能性もあるため、時間をおいてから再度試すことも有効です。
月日だけ公開・年だけ非公開にすれば安全ですか?
年を非公開にすることで、年齢そのものは特定されにくくなります。
ただし、「名前+誕生日+その他の情報」が揃うと、実生活での身元が推測される可能性は残ります。
安全性を高めたい場合は、誕生日以外のプロフィール情報も含めて総合的に見直すことが重要です。
誕生日を削除したら風船などの演出は表示されますか?
誕生日情報を削除すると、誕生日当日に表示される演出(風船など)は基本的に表示されません。
演出を楽しみつつプライバシーを守りたい場合は、「月日のみ公開」「年は非公開」といった折衷案も検討可能です。
一度非公開にした誕生日は、後からまた公開できますか?
はい、後から公開に戻すことは可能です。
ただし、生年月日の「値そのもの」を何度も変更すると、回数制限やアカウント制限の対象となる場合がありますので、頻繁な変更は避け、公開・非公開の切り替えは計画的に行うことをおすすめいたします。
まとめ — あなたに最適な設定を選ぼう
本記事では、Xにおける誕生日(生年月日)の非公開設定について、以下のポイントを中心に解説いたしました。
誕生日は個人特定の手がかりとなる重要な情報であり、公開にはリスクがあること
公開範囲は「年」と「月日」を個別に設定でき、「月日のみ公開/年は非公開」「完全非公開/削除」など複数のパターンが選べること
設定が反映されない場合には、保存操作・アプリ/ブラウザのバージョン・キャッシュ・公開範囲の設定ミスなどを確認すべきこと
プライバシーと利便性のバランスを踏まえ、自分に合った公開パターンを選ぶことが重要であること
誕生日の公開・非公開は、単なるプロフィールの装飾ではなく、「どこまで自分の情報をネットに出すか」を決める大切な判断項目です。