プロテインを買おうとして成分表を見た瞬間、「WPC」「WPI」という文字に手が止まったことはありませんか。値段も違うし、たんぱく質量も違いそう。でも一番気になるのは――自分には結局どっちが合うのか、という一点のはずです。しかも過去にWPCでお腹が張ったり、ゴロゴロした経験があると、「また失敗したらどうしよう」と不安になりますよね。
このページでは、WPCとWPIの違いを難しい言葉で終わらせません。目的(筋肥大・減量・健康維持)×体質(乳製品が平気か、お腹が弱いか)×予算(続けられる価格か)の3軸で、今日すぐ決められるように整理します。さらに、購入前に迷いが消える「成分表示の読み方」と、飲んでからお腹が不調になったときの「原因の切り分け手順」までまとめました。読み終える頃には、プロテイン選びが“雰囲気”ではなく、納得できる判断に変わります。
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- 1 WPCとWPIはこう選べば失敗しない
- 2 WPCとWPIの違いを3分で押さえる
- 3 まずは比較表で全体像をつかむ:WPCとWPIの違い
- 4 プロテイン選びでWPCが向く人
- 5 プロテイン選びでWPIが向く人
- 6 目的×体質×予算で迷わず決める選択チャート
- 7 買う前に見る成分表示チェックリスト:ラベルはここだけ見ればいい
- 8 どれくらい飲めばいい?たんぱく質量の考え方を“安全に”整理する
- 9 お腹がゴロゴロするときの原因切り分け:最短で原因に当てる手順
- 10 よくある誤解:WPIを選べば全部解決、ではない
- 11 FAQ:WPCとWPIの「結局どうする?」に短く答える
- 12 まとめ:あなたが今日選ぶべきはこのパターン
- 13 参考にした情報源
WPCとWPIはこう選べば失敗しない
3秒で決まる診断
WPCとWPIで迷っているなら、まずは次の3つで決めてください。細かい違いはこの後で整理しますが、購入直前の人が欲しいのは「私はどっち?」の答えのはずです。
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お腹が弱い、牛乳で張る、以前WPCでゴロゴロした → まずWPI
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とにかくコスパ重視で、毎日続けたい → まずWPC
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減量中で糖質・脂質をできるだけ抑えたい → WPI寄り(ただし総量管理が前提)
ここで大切なのは、WPIが“絶対に正解”ではないことです。WPIでも合わない人はいますし、WPCでも減量はできます。違いを理解し、成分表示を読めるようになれば、どちらでも失敗確率は下げられます。
WPCとWPIの違いを3分で押さえる
WPCとWPIは何が違うのか
WPCとWPIは、どちらもホエイ(乳清)由来のたんぱく質です。違いは「どれだけ精製(ろ過)されているか」にあります。
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WPC(Whey Protein Concentrate:濃縮):たんぱく質以外の成分(乳糖や脂質など)が相対的に残りやすい
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WPI(Whey Protein Isolate:分離):追加のろ過工程で、脂質や乳糖がより少なくなり、たんぱく質比率が高くなりやすい
「分離」と聞くと難しく感じますが、要するに“より純度を上げたホエイ”だと思ってください。
たんぱく質含有率・乳糖・脂質の目安(ただし製品差あり)
一般的な説明として、WPCはたんぱく質が35〜80%程度で乳糖4〜10%程度、WPIはたんぱく質90%以上で脂質や乳糖がより少ない、といった整理がなされます。もちろんこれは目安であり、製品ごとに違います。
また「乳糖がどれくらいか」は“%”ではなく“1回分に何g入っているか”の説明もあり、WPIは1回あたりの乳糖が少ない傾向、WPCはやや多い傾向という情報が見られます。
ポイント
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数字は“参考値”。最終的にはラベル(成分表示)を確認する
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「WPI=乳糖ゼロ」と決めつけない(体質差もある)
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お腹の不調は乳糖だけでなく、量・濃さ・甘味料なども関与し得る
価格差が生まれる理由
WPIは追加のろ過・精製工程が多く、一般にWPCより高くなりやすいと説明されます。
その代わり、胃腸が弱い人や減量中の人にとっては「余計な成分が少ない」「飲みやすい」と感じられることがあり、価格差に納得しやすいケースがあります。
プロテインについては、「WPIプロテインって? WPCとの違いやメリットを徹底解説|NATURECAN FITNESS」も参考にしてみてください。
まずは比較表で全体像をつかむ:WPCとWPIの違い
WPCとWPIの比較表
以下の表は「買う前に見るべき項目」だけに絞っています。迷ったら、まず乳糖(お腹)/価格(継続)/脂質・糖質(減量)の3点を見てください。
| 項目 | WPC(濃縮) | WPI(分離) | こんな人に向く |
|---|---|---|---|
| たんぱく質比率(目安) | 35〜80%程度 | 90%以上が多い | 数字重視ならWPI寄り |
| 乳糖(目安) | 相対的に多め(4〜10%などの説明) | 相対的に少なめ | お腹が弱いならWPI優先 |
| 脂質(傾向) | 残りやすい | 少なめになりやすい | 減量中はWPIが管理しやすい |
| 価格(傾向) | 比較的安い | 比較的高い | 継続優先ならWPC |
| 味・コク(傾向) | 乳感が残りやすいことがある | すっきり系が多いことがある | 味で継続したいならWPCも有力 |
| 注意点 | 乳糖・甘味料で不調の人も | WPIでも合わない人はいる | 量・濃さ・甘味料も要チェック |
プロテイン選びでWPCが向く人
コスパ重視で続けたい人
プロテインは“飲み続けて初めて意味が出る”補助食品です。買うたびに無理をする価格帯だと、結局続かず、いちばん大事な「たんぱく質不足の穴埋め」ができません。継続しやすい価格という理由だけで、WPCを選ぶのは十分合理的です。
味や飲みやすさを優先したい人
「味が好き」「毎日飲める」が最大の勝ちパターンです。WPCは乳由来のコクが残りやすい商品設計も多く、フレーバーが好みに合うと継続が楽になります。
ただし、ここで一つ注意があります。お腹の不調は乳糖だけでなく、甘味料(例:スクラロースや糖アルコール)などの添加物で起こることもあります。味重視ほど“添加物が多い”製品に当たりやすいので、後半のラベルチェックは必ず行ってください。
増量期や食事が細い人の使い方
増量期は、たんぱく質だけでなくエネルギーも必要です。WPCはWPIより脂質や乳糖が残りやすい傾向があり、食事が細い人にとって「飲むだけで多少カロリーが入る」ことが助けになる場合があります。
ただし、増量で最優先すべきは、主食・主菜・副菜の土台です。プロテインはあくまで不足分の調整に使う方が体調は安定しやすくなります。
プロテイン選びでWPIが向く人
乳製品でお腹が張りやすい人
牛乳でお腹が張る、下す、ガスが増える。こうした人は乳糖(ラクトース)の影響が疑われます。WPIは乳糖がより少なくなりやすいので、まず試す価値があります。
ここで大事なのは、「WPIなら絶対に大丈夫」と思い込まないことです。量が多すぎる、濃すぎる、甘味料が合わない、といった別要因があると、WPIでも不調が出ます。後半の“切り分け手順”までセットで読むのが安全です。
減量中で糖質・脂質を抑えたい人
減量は“摂取カロリーを管理しつつ、筋肉を落としにくくする”作業です。WPIは脂質や乳糖が少なめになりやすく、同じ1回分でも余計な栄養が乗りにくい傾向があります。
そのため、減量中で「プロテインのカロリーまで気にしたい」人にはWPIが合いやすいです。
ただし、繰り返しますが、WPCでも減量はできます。差が出るのは日々の積み重ねなので、結局は「続く方」を選んだ人が勝ちやすいです。
トレ後に軽く飲みたい人
トレ後に胃が弱くなる人は少なくありません。脂質が少なめで、すっきり飲めるWPIを好む人もいます。
ただし、大学のコラムでも「トレ直後でないといけない」という考え方は強くはなく、1日トータルで必要量を満たすことが重要だと整理されています。
“飲むタイミング”に縛られ過ぎるより、生活に組み込める形を優先してください。
目的×体質×予算で迷わず決める選択チャート
目的別(筋肥大・減量・健康維持)の分岐
まず目的で大枠を決めます。
筋肥大・体を大きくしたい
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食事でたんぱく質が取れている → WPCでも十分(続く味・価格)
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食事が細い/間食が苦手 → WPC寄り(摂取の習慣化)
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お腹が弱い → WPI(まず体調安定)
減量・体脂肪を落としたい
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糖質・脂質も管理したい → WPI寄り
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価格がネックで続かない → WPCでも可(総量管理で調整)
健康維持・たんぱく質不足の補填
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乳製品が平気 → WPCで始めやすい
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乳製品で不安 → WPIが安心寄り
体質別(胃腸)での最終判断
次に「お腹」を最終判定にします。体調が崩れると継続できないからです。
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牛乳で張る/下す → WPI優先
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WPCで不調経験あり → WPIを試す価値が高い
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乳製品は平気 → 目的と予算で決めてOK
予算別の落としどころ(使い分けがいちばん賢い)
「WPIが良さそうだけど高い」場合は、使い分けが現実的です。
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基本WPC、トレ後だけWPI(胃腸優先の場面)
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基本WPI、増量期はWPCに寄せる
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まずWPCで開始→不調ならWPIへ切替(切り分け手順も併用)
二者択一にしない方が、財布にも体調にも優しくなります。
買う前に見る成分表示チェックリスト:ラベルはここだけ見ればいい
3ステップでたんぱく質含有率を計算する
ラベル(成分表示)でいちばん大事なのは「1回分のたんぱく質g」です。次の3ステップで判断できます。
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1食量(何g)を確認
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たんぱく質(何g)を確認
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たんぱく質g ÷ 1食量g=含有率の目安
例:1食量30gでたんぱく質21g → 21 ÷ 30 = 0.70(70%)
「WPIだから安心」ではなく、実際の数字を見て判断すると外しにくくなります。
炭水化物=乳糖とは限らない(けれど目安にはなる)
炭水化物が多いと「乳糖が多いのでは?」と不安になりますが、炭水化物には乳糖以外も含まれ得ます(糖類、増粘、食物繊維など)。
一方で、一般的にはWPIの方が乳糖が少ない傾向が説明されます。迷う場合は「WPI寄り+少量スタート」が安全です。
甘味料・糖アルコールが“お腹トラブル”の犯人になることもある
「乳糖が原因」と思ってWPIに変えたのに、まだお腹が緩い。こういう時に疑うべきが、人工甘味料や糖アルコールです。医療機関の解説でも、甘味料がガスや下痢に関与する可能性が述べられています。
ラベルで見かけやすい例:
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スクラロース
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糖アルコール類(製品により表記はさまざま)
「甘いほど危険」とは言いませんが、心当たりがある人は“甘味料が少ない・シンプル配合”を選ぶと改善することがあります。
購入前チェックリスト(保存用)
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1食量gとたんぱく質gを確認した
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たんぱく質含有率(目安)を計算した
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炭水化物・脂質を確認した(減量中なら必須)
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甘味料(スクラロース等)や糖アルコールの有無を確認した
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お腹が弱いなら、まずはWPIを検討した
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最初は半量で試せる(運用できる)と判断した
どれくらい飲めばいい?たんぱく質量の考え方を“安全に”整理する
体重あたりの目安を先に知っておく
プロテイン選びで意外と多い失敗が、「必要以上に飲んでお腹を壊す」「食事が減って栄養バランスが崩れる」ことです。
大学の解説では、レジスタンストレーニングを行う人でも、たんぱく質は体重あたり約1.6g/日が一つの目安と整理されています。
また、筋トレ男性を対象にした研究紹介でも、1.6g/kg/日が安全性指標に触れつつ言及されています。
ここから言えるのは、プロテインは「増やせば増やすほど良い」ではなく、必要量に届かない分を埋める道具だということです。
食事のたんぱく質をざっくり見積もるコツ
細かい計算が苦手なら、まずは“ざっくり”で十分です。
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肉・魚・卵・大豆がしっかり取れている日 → プロテインは少なめでも成立
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忙しくて主菜が薄い日が多い → プロテインの出番が増える
「毎日固定で2杯」などの決め打ちより、生活に合わせて調整する方が、長期では安定します。
持病がある場合の注意(安全のため)
腎機能に不安がある方などは、たんぱく質摂取量の調整が必要になる場合があります。自己判断で極端に増やさず、医師に確認してください(一般論としての注意喚起です)。
お腹がゴロゴロするときの原因切り分け:最短で原因に当てる手順
まずは量と濃さを下げる(ここが最重要)
お腹の不調が出た時、多くの人が「製法(WPC/WPI)を変えよう」とします。しかし最初にやるべきは、もっと単純なことです。
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量を半分にする
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水分量を増やして薄める
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一気飲みを避け、数分かけて飲む
医療機関の解説でも、過剰摂取や腸内環境への影響が触れられており、“まず量を適正化する”のは合理的です。
乳糖が原因かどうかを確かめる(WPC→WPI比較)
次に、乳糖の影響を疑う場合の最短ルートです。
切り分け手順(3〜7日)
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不調が出た条件をメモ(量、濃さ、タイミング、空腹か、運動後か)
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条件を揃えたまま「半量・薄め」で再試行
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それでも不調なら、同条件でWPIを少量から試す
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WPIで改善 → 乳糖またはWPCに残りやすい成分が関与している可能性
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WPIでも同様 → 乳糖以外(甘味料、糖アルコール、量、体調)を疑う
WPIは一般に乳糖が少ない傾向が説明されるため、比較に使いやすいという位置づけです。
甘味料・糖アルコールが原因のときの見分け方
甘味料由来の不調の特徴として、以下のような傾向が見られることがあります(個人差あり)。
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乳糖が少ないはずのWPIでも症状が続く
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甘いフレーバーほど不調が強い
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ガスや張りが目立つ
医療機関の解説では、人工甘味料や糖アルコールがガス発生や下痢に関与し得る旨が述べられています。
この場合は、甘味料が少ない製品/無香料に近い製品へ寄せるか、植物性へ切り替えると改善することがあります。
それでも合わないときの代替(WPH・ソイ・ピープロなど)
WPIでも合わない場合は、選択肢を広げます。
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WPH(加水分解ホエイ):より分解が進んだタイプ(商品は少なめ)
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ソイ(大豆):乳由来を避けたい人の定番
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ピープロ(えんどう豆):乳不使用で選択肢として増えている
どれが正解というより、「体調が安定し、継続できるもの」が正解です。
よくある誤解:WPIを選べば全部解決、ではない
誤解1:WPIなら乳糖不耐症でも必ず大丈夫
WPIは乳糖が少ない傾向が説明されますが、必ず無症状とは限りません。製品差・体質差があり、量や甘味料が原因になることもあります。
誤解2:減量ならWPI一択
WPIの方が管理しやすい人はいますが、減量の本質は総量管理です。価格のせいで継続できないなら、WPCで調整した方が結果が出ることも多いです。
誤解3:トレ直後に飲まないと意味がない
大学の解説でも、トレ直後に限定する必要性は強くなく、1日トータルで必要量を確保する視点が重要だと整理されています。
“飲める時間に飲める形で続ける”が、いちばん強い運用です。
FAQ:WPCとWPIの「結局どうする?」に短く答える
WPIなら乳糖不耐症でも必ず大丈夫ですか?
必ずではありません。WPIは乳糖が少ない傾向が説明されますが、製品差・体質差があります。少量から試し、強い症状が続く場合は医療機関へ相談してください。
WPCでも減量できますか?
できます。減量の本質は総摂取カロリーの管理です。WPIの方が脂質・乳糖が少なめになりやすく管理しやすい場合がありますが、WPCでも調整すれば成立します。
1回あたり何g飲めば良いですか?
まずは商品推奨量の半量から始め、体調が安定する範囲で増やしてください。筋トレをしている人でも、たんぱく質は体重あたり約1.6g/日が一つの目安とされ、足りない分を補う考え方が安全です。
“WPC80”“WPI90”って何ですか?
一般的に、たんぱく質含有率の目安として語られる表現です(WPCは最大80%程度、WPIは90%程度など)。ただし製品差があるため、最終的には成分表示で確認してください。
価格差は体感できますか?
体感は目的と体質によります。お腹の不安が減る、減量で管理が楽になるなど、刺さる人には体感が出やすい一方、乳製品が平気で継続重視ならWPCでも満足しやすいです。
まとめ:あなたが今日選ぶべきはこのパターン
今日買うなら、この3パターンで決めてください
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お腹が弱い/牛乳で不調/以前WPCでゴロゴロ → WPI(少量スタート)
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コスパ優先で毎日続けたい → WPC(甘味料や量に注意)
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減量中で糖質・脂質も管理したい → WPI寄り(ただし総量管理が本質)
そして、失敗を減らす最後の鍵は次の2つです。
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ラベルを3ステップで読む(たんぱく質g÷1食量g)
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不調が出たら“量・濃さ→WPC/WPI比較→甘味料確認”で切り分ける
この2つができれば、WPCでもWPIでも「自分に合う形」に寄せられるようになります。購入後に後悔しないために、まずは少量から、続く形で始めてください。
参考にした情報源
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東京医療保健大学「プロテインの必要量や摂取タイミングの誤解」
https://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=230 -
Health.com「Why Concentrate vs. Isolate Matters More Than You Think」
https://www.health.com/whey-protein-vs-isolate-11787764 -
Glanbia Nutritionals「違いを見つけ:ホエイプロテインアイソレートとホエイプロテインコンセントレート」
https://www.glanbianutritionals.com/ja/nutri-knowledge-center/shikiken/weiiwojiantsukehoeifuroteinaisoretotofuroteinkonsentoreto -
(乳糖量の目安)Naked Nutrition「Does Whey Protein Have Lactose?」
https://nakednutrition.com/blogs/diets/does-whey-protein-have-lactose