「ユーザーフォルダの名前、やっぱり変えたい。」──C:\Users\〇〇 に昔のハンドルネームや短縮された名前が残ったままだと、毎回目に入りモヤモヤしますよね。
しかもクラウド同期や一部アプリはフォルダの“場所”を前提に動くため、やり方を誤ると設定が飛んだり、最悪サインインできなくなることも。
本記事は、そんな不安を避けつつ安全にフォルダ名を整えるための決定版ガイドです。
万人向けの「新しいユーザーを作って移行する」王道手順を中心に、どうしても現行アカウントのまま変えたい人向けのレジストリ編集ルートも、失敗時の復旧まで含めて丁寧に解説します。
「どこをコピーすべき?」「OneDriveやアプリの再設定は?」「“使用中で変更できません”の対処は?」といった実務のつまずきも網羅。
読み終える頃には、あなたの環境に合った最短ルートがはっきり見え、安心して一歩踏み出せるはずです。
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ユーザーフォルダ名の変更は、仕組み上リスクのある作業です。
だからこそ、まずは新規ユーザー作成 → データ移行という“壊れにくい”王道から検討しましょう。
時間は少し掛かっても、復旧が容易で、アプリや同期の整合性も取り戻しやすいのが最大の利点です。
一方、既存アカウントのまま進める場合は、別の管理者アカで作業/フォルダのリネーム/ProfileImagePath 修正/再起動で確認が鉄則。
うまくいかないときは元に戻す手順をすぐ実行し、潔く王道ルートへ切り替える判断がトラブル最小化につながります。
最終的に大切なのは、①バックアップ、②常駐・同期の一時停止、③復旧ルートの確保、の“三点セット”。
この基本を守れば、見た目も動作もスッキリ整ったWindows環境に近づけます。さあ、あなたのPCにふさわしい“名前”を、正しい手順で取り戻しましょう。
Windows11のユーザーフォルダ名を変更する方法
Microsoftや有識コミュニティでは、既存フォルダの直接変更は非推奨で、新規アカウント作成→データ移行が最も壊れにくいとされています。
推奨手順(安全ルート)
一時的な管理者アカウントを作成(希望するフォルダ名で作るのがコツ)。
設定 > アカウント > 他のユーザー から追加。その新アカにサインインして初期プロファイルを作成(=
C:\Users\新しい名前が生成)。旧アカに戻らず、新アカのまま旧フォルダ(
C:\Users\旧名)から必要なデータをコピー。
ドキュメント/ピクチャ/デスクトップ等を中心に。AppData配下は必要最低限に。動作確認後、旧アカを削除(必要に応じて残す)。
メリット:システムやアプリの参照先が壊れにくく、復旧も簡単。
デメリット:再ログインや一部アプリの再設定が必要。
中~上級者向け:レジストリを使ってフォルダ名を変更
自己責任・必ずバックアップ&復元ポイント作成。他の管理者アカウントでログインして作業します。
事前準備
システムの復元ポイント作成/重要データのバックアップ
BitLocker利用時は回復キーを控える
OneDrive/Dropboxなどの同期クライアントは一時停止しておく
手順
別の管理者アカウントでサインイン。
エクスプローラーで
C:\Usersを開き、対象の旧フォルダ名を新しい名前にリネーム。レジストリ エディターを起動(
regedit)。HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
内で、対象ユーザーのSIDキーを開き、ProfileImagePathを 新しいパスに修正。再起動 → 対象アカウントでサインインし、動作を確認。
うまくいかない/ログイン不能になった場合:
一時アカで再ログインし、フォルダ名と ProfileImagePath を元に戻す。必要なら新規アカ方式へ切り替え。
できない時の対処法
「フォルダを使用中で変更できません」
対象ユーザーでログインしていないか確認(必ず他アカで作業)。
同期アプリ(OneDrive/Dropbox/Adobe/Steam など)を終了・一時停止。
サインアウト後、再起動してから再トライ。
「ログイン後に一時プロファイルになる/設定が消える」
レジストリの
ProfileImagePathが新パスと一致しているか。C:\Users\新名のアクセス権が適正か(対象ユーザーの所有権)。復旧不可なら新規アカ方式に切り替え。
「Microsoftアカウントの表示名だけ変えたい」
フォルダ名は変わりません。表示名の変更はアカウント情報側で行います(フォルダは固定)。
将来のフォルダ名をこだわる場合は初回サインイン前(OOBE)や新規アカ作成時に設定しましょう。
注意点(よくある落とし穴)
アプリが旧パスをハードコードしていると起動不可や再認証が発生(特にクリエイティブ系・開発環境)。
→ 再インストール/設定やプロジェクトの再パス指定で対応。OneDrive の既定フォルダは別途再リンクが必要になることあり。
企業ドメインや特殊構成(FSLogix/リダイレクト/EDR)は管理者ポリシーに従う。
直接の改名は公式に非推奨。安全第一で。
最短ルートまとめ
安全最優先/誰でも → 新規ユーザー作成 → データ移行(推奨)。
既存アカのまま変えたい(上級者) → 別アカでログイン →
C:\Usersをリネーム →ProfileImagePath変更。新規セットアップ時に狙ったフォルダ名にしたい → OOBE中に設定(手順あり)。
コピペOK:作業用スクリプト&コマンド
対象ユーザーの SID を確認(PowerShell 管理者)
現在のプロファイルパスを確認(PowerShell 管理者)
※レジストリ編集は前章のとおり。編集前に復元ポイントを作成してください。
FAQ
Q. フォルダ名だけ変える簡単ボタンはないの?
A. ありません。名称は初回サインイン時に決まる設計で、後からの変更は慎重な手作業が必要です。
Q. レジストリ方法と新規アカ作成、どっちが速い?
A. 速さは状況次第ですが、失敗時の復旧コストまで含めると新規アカ作成が総合的に安全です。
Q. 企業PCでもできる?
A. ポリシーやプロファイル管理(FSLogix/フォルダリダイレクト等)があると不可または要申請です。管理者に確認してください。