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Windows11で「その他のオプションを表示」を常に表示する方法

Windows 11の右クリックで毎回「その他のオプションを表示」を押すの、地味にストレスですよね。
作業のたびにワンクッション挟まるだけで、思考と手が止まってしまう——。本記事では、レジストリに“たった1つのキー”を追加して、最初から旧コンテキストメニュー(フルメニュー)を開くシンプルな方法をわかりやすく解説します。
管理者権限は不要、元に戻すのも一瞬。バックアップ手順やうまくいかない時のチェックポイント、クリック一発で適用できる.regサンプルまで揃えました。
右クリックの“ひと手間”をなくして、日々の操作をスムーズに——今日からあなたのWindows 11を、手になじむ作業環境に整えましょう。

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この記事のまとめ

「その他のオプションを表示」を常時スキップする設定は、空のInprocServer32を追加→エクスプローラー再起動という最小手順で実現できます。
影響範囲は現在のユーザーに限定され、いつでも削除して標準に戻せます。
万一に備えて HKCU\Software\Classes のバックアップを取っておけば安心ですし、.regファイルやPowerShellトグルを使えばチームへの展開も簡単。
もし反映されない場合は、GUIDや綴りの確認、エクスプローラー再起動、端末のポリシー制御をチェックしてみてください。
右クリックの“余計な一手”をなくすだけで、日々の操作感は驚くほど軽くなります。
まずはバックアップ→適用→再起動の3ステップで、あなたの作業フローを快適化してみましょう。

Windows11で「その他のオプションを表示」を常に表示する方法

Windows 11は右クリックでまず「簡易メニュー」を出し、[その他のオプションを表示](= Shift+F10 と同等)を押すと従来の“フル”コンテキストメニューを呼び出します。

今回はレジストリ追加を行います。
特定のCLSID({86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2})の空の InprocServer32 をユーザーごとに登録することで、エクスプローラーが最初から従来メニューを出す分岐に切り替わるものです。

追加する値は空(既定値を未設定)なので、既存のDLLを差し替えるわけではありません
そのため管理者権限は不要(カレントユーザー配下)で、影響範囲は現在ログオン中のユーザーのみです。

0) 念のためバックアップ

コマンドプロンプト(またはPowerShell)を通常権限で開き、ユーザークラス全体をエクスポート:

reg export HKCU\Software\Classes “%USERPROFILE%\Desktop\Classes_backup.reg”

1) 反映用コマンド

※そのまま貼り付けOK(コマンドプロンプト管理者不要)

reg add “HKCU\Software\Classes\CLSID\{86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2}\InprocServer32” /f /ve
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe
  • /ve は「既定値を空で作成」の意味です。

  • エクスプローラー再起動で即時反映されます。

2) 元に戻す

reg delete “HKCU\Software\Classes\CLSID\{86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2}” /f
taskkill /f /im explorer.exe
start explorer.exe

有効化(旧メニューを常に表示)

メモ帳で以下を保存:Enable_Classic_Context_Menu.reg

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2}\InprocServer32]@=””

ダブルクリック→「はい」で取り込み後、エクスプローラーを再起動(または再サインイン)。

解除(標準の新メニューに戻す)

Disable_Classic_Context_Menu.reg

Windows Registry Editor Version 5.00

[-HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2}]

GUIでやりたい場合(regedit)

  1. Win+R → regedit → Enter

  2. 左ペインで HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID を開く

  3. CLSID を右クリック → 新規 → キー → {86CA1AA0-34AA-4E8B-A509-50C905BAE2A2} を作成

  4. その配下で右クリック → 新規 → キー → InprocServer32 を作成

  5. 右ペインの「(既定)」をダブルクリック → 値は空のままOK

  6. エクスプローラー再起動(タスクマネージャーから「エクスプローラー」を再起動でも可)

よくある質問

Q1. 効かない/変化がない

  • キー名・GUIDの打ち間違い(InprocServer32 の綴り含む)を確認。

  • エクスプローラーを必ず再起動。念のためサインアウト/再起動も有効。

  • 会社PCなどでポリシーやEDRがユーザーハイブのCLSID作成をブロックしている場合あり(情シスに確認)。

Q2. 管理者権限は必要?

  • 今回の場所は HKEY_CURRENT_USER なので不要。全ユーザーに適用したい場合はポリシー配布やログオンスクリプトで各ユーザーに作るのが安全です(HKEY_LOCAL_MACHINE 側に無理に作らないのが無難)。

Q3. どこまで影響する?

  • エクスプローラーとデスクトップの右クリックメニューが主対象。アプリ内の独自メニューには影響しません。

Q4. アップデートで無効化されることは?

  • 大型更新や一部ビルドで挙動が変わる可能性はあります。戻ってしまったら同じ手順を再適用すればOK。無効化された場合は手順2で削除して標準に戻せます。

Q5. 一時的に“旧メニュー”を出したいだけ

  • 標準機能で Shift+右クリック または Shift+F10 で即座に“旧メニュー”が出ます(レジストリ変更不要)。