Windows 11の初回セットアップ中に出てくる「デバイスのプライバシー設定の選択」。
位置情報、診断データ、デバイスの検索、入力の個人用設定、広告のパーソナライズ……いきなり“はい/いいえ”を選ばされると、「全部オフでいいの?」「オンにすると何が送られるの?」と不安になって当然です。
本記事では、持ち運びの有無を軸に、迷ったらそのまま選べるおすすめ設定の早見表を用意しました。さらに、オフにしたときに困りやすいポイントと、セットアップ後にすぐ見直せる設定変更の場所もまとめています。
最短で安全にセットアップを終えたい方も、プライバシーを大切にしつつ便利さも確保したい方も、ここを読めば自分に合う選択がすぐに決まります。
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デバイスのプライバシー設定の選択で迷う理由
Windows 11を新しくセットアップしていると、途中で「デバイスのプライバシー設定の選択」という画面が出て、いくつかの項目を「はい/いいえ」で選ぶよう求められます。
ここで手が止まるのは珍しくありません。文面が抽象的で、「オンにすると何が良いのか」「オフにすると困るのか」が、その場では想像しにくいからです。
結論から言うと、ここで完璧に決め切る必要はありません。
多くの項目はセットアップ後に「設定」から変更できます。だからこそ大事なのは、あなたの使い方に合う“失敗しにくい初期案”で先に進み、必要なものだけ後からオンに戻すことです。
初回セットアップで出る項目は何が多いか
表示される文言はPCやWindowsのバージョンで多少変わりますが、初回セットアップでよく出るのは次の5系統です。
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位置情報
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診断データ(診断とフィードバック)
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デバイスの検索(デバイスを見つける)
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手書き入力と入力の個人用設定(手描き入力とキーボード入力の個人用設定)
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広告などのパーソナライズ(広告ID、推奨事項の表示)
特に「広告」と「診断データ」は言葉だけ見ると不安になりやすい一方、「デバイスの検索」は便利さと引き換えに条件があるため、知っておくと後悔しにくいポイントです。
何を選んでも後から変更できるのか
基本の入口はここです。
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スタート → 設定 → プライバシーとセキュリティ
またWindows 11では、従来の「全般」ページに相当する内容が、「推奨事項 & オファー」へ置き換わっていることがあります。「全般が見当たらない」と感じたら、まずここを探すのが近道です。
迷ったらこれで進められるおすすめ設定
セットアップ中は「早く使い始めたい」「失敗したくない」という気持ちが強いはずです。そこで、まずは迷ったら採用できる“無難な初期案”を提示します。細かな最適化は後回しで構いません。
まず最初の分岐は持ち運びかどうか
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持ち運ばない(据え置き中心):紛失対策の重要度が下がるため、プライバシー重視寄りで進めやすい
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持ち運ぶ(ノートPCを外へ):盗難・置き忘れ対策として「デバイスの検索」を検討する価値が高い
「持ち運ぶのに全部OFF」は、あとから取り返しがつかないケースがあります。失くした後に「探したい」と思っても、セットアップ時にオフのまま運用していて、条件が満たせず役に立たないことがあるためです。
最短で決めたい人向けの推奨セット
次は“まずこれで進める”ためのセットです。あとで必要になったらオンに戻せます。
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据え置き中心(プライバシー優先)
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位置情報:OFF
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診断データ:最小限寄り(選択肢がある場合)
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デバイスの検索:OFF
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入力の個人用設定:OFF(ペン入力しないなら特に)
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広告などのパーソナライズ:OFF
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持ち運び中心(紛失対策も優先)
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位置情報:ON(デバイスの検索の前提になりやすい)
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診断データ:最小限寄り
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デバイスの検索:ON
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入力の個人用設定:好み(ペン入力するならON)
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広告などのパーソナライズ:OFF
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「広告」はOFFでも困ることが少なく、「デバイスの検索」はON/OFFで困り方が変わる——この感覚で決めると早いです。
デバイスのプライバシー設定の選択おすすめ早見表
ここでは、5項目を利用シーン別に整理します。迷ったときは、この表で決めて問題ありません。
プライバシー重視のおすすめ
「余計な収集や最適化はできるだけ避けたい」「家族共用で最適化が混乱しそう」といった人は、基本はOFF寄りが安心です。特に広告IDやおすすめ表示は、OFFにしても日常利用に支障が出にくい一方、ONだと“個人向け最適化”が進みます。
利便性重視のおすすめ
「おすすめ表示がある方が楽」「入力の補助が効いた方が助かる」なら、ONが増えても構いません。ただし、便利さの裏で“データがどんな目的で使われるか”が気になる人は、診断や広告の項目だけOFF寄りにする折衷も可能です。
ノートPC持ち運びのおすすめ
持ち運びユーザーは、最優先で「デバイスの検索」を検討します。ONにする場合は、Microsoftアカウントでサインインしているか、位置情報が使えるか、といった前提も一緒に確認すると安心です。
表A:5項目のおすすめ比較表
| 項目 | プライバシー重視 | 利便性重視 | 持ち運び重視 |
|---|---|---|---|
| 位置情報 | OFF | ON | ON |
| 診断データ | 最小限寄り | 送信を許可(必要に応じて) | 最小限寄り |
| デバイスの検索 | OFF | OFF〜ON(持ち運びならON) | ON |
| 入力の個人用設定 | OFF | ON | OFF〜ON |
| 広告などのパーソナライズ | OFF | ON | OFF |
※診断データは、Windowsのエディションや管理状態により選択肢が異なることがあります。調整はセットアップ後にも可能です。
位置情報をどう選ぶか
位置情報は、地図・天気・近隣情報などの精度に影響します。一方で、位置という情報自体はプライバシー上の懸念が大きい領域でもあります。ここは「便利さ」よりも「必要性」で決めると納得しやすいです。
位置情報をオンにするメリット
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天気や地図などが現在地に合わせて表示されやすい
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持ち運びPCで「デバイスの検索」を使う場合、位置情報が役立ちやすい
「デバイスの検索」は、デバイスが位置情報を送信できることが前提として説明されています。つまり、持ち運び目的で探索を期待するなら、位置情報はON寄りが自然です。
位置情報をオフにしたときに困りやすい場面
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天気や地図が“今いる場所”に合わず、手動で地域を変えることが増える
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紛失時に「探したい」と思っても、位置が取れず精度が落ちる可能性がある
「家の中でしか使わない」「位置情報そのものに抵抗がある」ならOFFでも困りにくい一方、持ち運びならリスクと利得を比較して決めるのが良いです。
後から変更する手順
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スタート → 設定
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プライバシーとセキュリティ
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位置情報(または位置情報サービス)
ここで全体のON/OFFを見直し、必要であればアプリごとの許可も調整します。
診断データをどう選ぶか
診断データは、Windowsの品質改善や不具合修正のために使われる情報です。ただ「診断」という言葉の印象が強く、送信したくないと感じる人も多いはずです。判断のコツは、“完全にゼロにする”より、まず“最小限に寄せる”という考え方です。
最小限と追加の違いをどう捉えるか
Windowsの表示や管理状態によって選択肢は変わりますが、基本的には次のイメージです。
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最小限:動作の安全性や更新など、基本運用に関わる範囲に寄る
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追加(任意):より詳細な利用状況が含まれ得る
プライバシー重視であれば、まず最小限寄りで始めて、困りが出たら見直すのがストレスが少ない方法です。
オフにしすぎて困るケース
企業や学校の管理下にあるPCでは、診断データに関連する設定がポリシーで決められている場合があります。その場合、勝手に変更しようとしても項目が出なかったり、意図せず運用に影響したりすることがあります。自分のPCでない場合は、ルールを優先してください。
また、個人利用でも、トラブル時に原因切り分けの情報が少なくなり、サポートで説明が難しくなることがあります。「何かあったときの保険」として最小限を残す、という選び方も合理的です。
診断データ削除の注意点
診断データは削除できますが、削除しただけで送信が止まるわけではありません。送信を抑えたいなら、削除とあわせて送信設定そのものを確認します。
後から変更する手順
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スタート → 設定
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プライバシーとセキュリティ
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診断とフィードバック
ここで送信や関連オプションを見直せます。
デバイスの検索をどう選ぶか
「デバイスの検索(デバイスを見つける)」は、ノートPCを持ち運ぶ人にとって強い味方になります。反対に据え置き中心の人には不要な場合もあります。ここは“あなたの生活動線”で決めると失敗しにくいです。
オンにすべき人の条件
次に当てはまる人はONを検討する価値が高いです。
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ノートPCを外へ持ち出す
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置き忘れ・盗難が不安
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Microsoftアカウントでサインインして利用する
また、公式の案内では「後からオンにする場合」に必要条件が示されています。つまり、ONにするなら「条件」もセットで理解しておくと、期待値が合います。
オフにしてよいケース
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デスクトップで持ち運ばない
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家の中だけで使い、紛失リスクが極めて低い
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位置情報の送信に抵抗が強い
ONにする前に知っておきたい条件
「デバイスの検索」は、ONにしただけで万能ではありません。公式の説明では、後からオンにする場合の条件として、少なくとも次が挙げられています。
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インターネット接続がある
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位置情報を送信できる
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十分なバッテリーがある
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Microsoftアカウントでサインインしている
「探したいのに、電池が切れていた」「ネットに繋がっていなかった」といった状況では期待どおりに動かないこともあります。だからこそ、持ち運びならONにしつつ、過信せずに物理的な管理(スリーブ、置き場所、バッグ内の定位置)も併用すると安心です。
後から変更する手順
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スタート → 設定
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プライバシーとセキュリティ
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デバイスを見つける
入力の個人用設定をどう選ぶか
「手書き入力と入力の個人用設定」は、入力体験を改善するための仕組みです。ペン入力や手書き入力を使う人には便利ですが、使わない人にとってはメリットが薄い場合があります。
どんな人が恩恵を受けやすいか
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ペン対応PCで手書きをする
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変換候補や入力補助の精度を上げたい
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“自分の使い方”に合わせて学習してほしい
こうした人はONでも良いでしょう。一方で「入力学習が不要」「個人用の最適化は増やしたくない」ならOFFが簡単です。
使わない人がオフにしても困りにくい理由
日常の基本操作(文字入力そのもの)は、個人用設定をOFFにしても大きくは変わりません。特に「ペン入力を使わない」「共有PCで誰の学習か分からなくなる」場合はOFFが無難です。
関連設定の探し方のコツ
入力関連は、診断とフィードバックの項目内に改善スイッチがある場合もあります。たとえば公式案内では、入力や手書き情報の利用を制御するスイッチが「診断とフィードバック」に含まれる形で触れられています。つまり「入力なのに入力メニューにない」ことがあり得るため、迷ったら次を起点に探すと見つけやすいです。
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設定 → プライバシーとセキュリティ → 診断とフィードバック
広告などのパーソナライズをどう選ぶか
「広告」という言葉が出た瞬間にOFFにしたくなる人は多いはずです。ここで大事なのは、広告関連のスイッチは“広告を消す”のではなく、“あなた向け最適化を抑える”色合いが強いことです。だから、プライバシー重視ならOFFが基本で、利便性重視ならONもあり得ます。
広告IDは何を変える設定か
Windows 11には「推奨事項 & オファー」というページがあり、ここで広告IDやおすすめ表示に関する設定を調整できます。
広告IDをONにすると、Windowsアプリで“個人向けに最適化された広告”が表示されやすくなります。逆にOFFにすると、その最適化が抑えられます。
よくある誤解:広告IDをオフにすると広告が消える?
ここは誤解が多いポイントです。公式の説明では、広告IDの設定はWindowsアプリ側で使われる識別子に関するもので、設定の影響範囲が示されています。つまり、広告IDをOFFにしても、広告表示自体が完全になくなるとは限りません。
期待値としてはこう捉えると安全です。
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量がゼロになるのではなく、“あなた向け”の最適化が減る
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おすすめ表示や提案が控えめになる可能性がある
推奨事項 & オファーに集約される項目
「推奨事項 & オファー」では、広告IDだけでなく、スタートメニューや検索結果の改善、設定内のおすすめ表示なども調整できます。これらは“便利な提案”でもあり、“追跡されているように感じる要素”でもあります。気になる人はOFF寄りが安心です。
後から変更する手順
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スタート → 設定
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プライバシーとセキュリティ
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推奨事項 & オファー
後から変更できる場所が一目でわかる一覧
セットアップ後に見直すとき、最大の敵は「どこにあるか分からない」です。ここでは“探す場所”を表で固定しておきます。
表B:後から変更できる場所一覧(設定パス表)
| 項目 | 設定パス(入口) | 補足 |
|---|---|---|
| 位置情報 | 設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報 | 持ち運びで探索を使うならON寄り |
| 診断データ | 設定 → プライバシーとセキュリティ → 診断とフィードバック | 削除=送信停止ではない点に注意 |
| デバイスの検索 | 設定 → プライバシーとセキュリティ → デバイスを見つける | 条件:ネット・位置情報・電池・Microsoftアカウント |
| 広告ID/おすすめ | 設定 → プライバシーとセキュリティ → 推奨事項 & オファー | 「全般」が見当たらない場合の受け皿 |
よくあるトラブルと確認ポイント
セットアップ中は、ちょっとしたことで「同意していいの?」「後で戻せる?」が不安になります。ここでは、よくある詰まりどころを先回りします。
同意しないと先に進めないのか
この画面の「同意」は“あなたが選んだ設定で進めます”という確認です。どれかをONにしなければ進めない、という意味ではありません。迷ったらプライバシー重視でOFF寄りにして進み、必要になったら後からONに戻すのが安心です。
何度も同じ画面が出るとき
通常は初回セットアップで一度だけです。何度も表示される場合は、セットアップ完了前に再起動が挟まっている、更新が保留になっている、ネット接続が不安定などが考えられます。まずはネットが安定しているか、Windows Updateが止まっていないかを確認してください。メーカー機種固有の案内が必要な場合もあるため、手順解説のサポート記事(メーカー)も参考になります。
家族共用と仕事用での考え方
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家族共用:広告やおすすめ、入力学習は「誰の最適化か」が混ざりやすいので、OFF寄りが管理しやすいです。
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仕事用(管理PC):診断データ等が組織ポリシーで管理されることがあります。項目が表示されない・変更できないときは、無理にいじらず管理者へ確認するのが安全です。
よくある質問
全部オフにすると使えない機能はある?
基本操作がすぐに不能になるケースは多くありません。ただし、便利さは確実に下がります。特に持ち運びで「デバイスの検索」を期待するなら、OFFのままだと“探したいときに探せない”可能性が上がります。
後からおすすめ設定に戻せる?
戻せます。入口は「設定 → プライバシーとセキュリティ」です。広告やおすすめは「推奨事項 & オファー」に集約されることがあるので、見当たらないときはそこを確認してください。
デバイスの検索を後からオンにしても間に合う?
間に合う場合もありますが、公式の案内では、後からオンにする場合に必要条件(ネット接続・位置情報・十分なバッテリー・Microsoftアカウント)が示されています。持ち運び予定があるなら、最初からONにしておく方が安心です。
まとめ
-
セットアップ中の「デバイスのプライバシー設定の選択」は、完璧に決め切るより、失敗しにくい案で進めて後から調整するのが安心です。
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迷ったら基本はOFF寄りで問題ありませんが、持ち運ぶなら「デバイスの検索」と位置情報はONが安心につながります。
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広告IDは“広告が消えるスイッチ”ではなく、主に“最適化を抑える”設定です。気になるならOFFが無難です。
-
設定は「プライバシーとセキュリティ」を起点に見直し、広告やおすすめは「推奨事項 & オファー」を探すと迷子になりにくいです。
参考情報
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Microsoft サポート:Windows 11の推奨事項 & オファーのプライバシー設定
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11%E3%81%AE%E6%8E%A8%E5%A5%A8%E4%BA%8B%E9%A0%85-%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%BC%E8%A8%AD%E5%AE%9A-807608ee-3de2-4498-8e7c-eb10d655567f -
Microsoft サポート:Windows の一般的なプライバシーの設定
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A-7c7f6a09-cebd-5589-c376-7f505e5bf65a -
Microsoft サポート:紛失した Windows デバイスを探し、ロックする
https://support.microsoft.com/ja-jp/account-billing/%E7%B4%9B%E5%A4%B1%E3%81%97%E3%81%9F-windows-%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%97-%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%99%E3%82%8B-890bf25e-b8ba-d3fe-8253-e98a12f26316