「楽しかった」「笑顔になれた」――その気持ちを、もう少しだけ上品に、短い言葉で伝えたい。そんなときに役立つのが四字熟語です。年賀状や送別メッセージ、社内の挨拶、スピーチ、SNS投稿など、限られた文字数でも雰囲気を一瞬で明るくできるのが魅力です。
ただし、四字熟語は意味が凝縮されているぶん、選び方を間違えると「強すぎる」「軽すぎる」「皮肉に見える」と受け取られることもあります。そこで本記事では、「笑う」「楽しい」を表す四字熟語をカテゴリ別に厳選し、読み方・意味・ニュアンスの違いを分かりやすく整理しました。さらに、送別・年賀状・社内チャットなど場面別にそのまま使える例文テンプレも用意しています。
「どれを選べば外さないか」がすぐ分かり、今日から安心して使える一語が見つかるはずです。
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笑う 楽しい 四字熟語を選ぶ前に押さえるポイント
「明るい雰囲気を短い言葉で伝えたい」「文章を上品に整えたい」と思ったとき、四字熟語はとても便利です。一方で、四字熟語は“意味が凝縮されている”ぶん、ニュアンスの違いを取り違えると、意図と違う印象を与えることがあります。とくに「笑う」「楽しい」は日常的で柔らかい言葉なので、四字熟語に置き換えた瞬間に“強さ”や“硬さ”が出ることもあります。
ここでは、まず「笑う・楽しい四字熟語」を選ぶときに失敗しにくい考え方を整理し、そのうえで厳選した語と使い方を、例文テンプレまで含めて詳しく解説します。年賀状、送別、社内メッセージ、スピーチ、SNSなど、用途に合わせて迷わず選べる構成にしています。
笑う系と喜ぶ系と和やか系の違い
「笑う」「楽しい」の四字熟語は、実は“どこに焦点があるか”で大きく分かれます。ここを押さえるだけで、選ぶ語が一気に絞れます。
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笑う系(表情・反応が中心)
その人の顔がほころぶ、思わず笑みがこぼれる、といった“表情の変化”や“反応”を表します。
例:破顔一笑(表情がほころんで笑う) -
喜ぶ系(感情の高まりが中心)
嬉しさ、歓喜、満足といった“内側の感情”を強く表します。強度が高い語も多く、場面選びが重要です。
例:欣喜雀躍(小躍りするほど喜ぶ)、喜色満面(喜びが顔にあふれる) -
和やか系(場の空気・関係性が中心)
個人の感情よりも、集団の雰囲気や人間関係の良さを表します。挨拶文やビジネス寄りの文章でも使いやすいのが特徴です。
例:和気藹藹(和やかな気分があふれる)、和気洋洋(にぎやかで和やか)
この3分類を使うと、検索している目的に直結します。
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「相手に笑顔になってほしい」→ 笑う系
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「嬉しい気持ちが伝えたい」→ 喜ぶ系
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「みんなで楽しい時間だった」→ 和やか系
迷ったら、まず“自分が伝えたい中心”が「表情」「感情」「雰囲気」のどれかを決めると、誤用が減ります。
相手・場面で軽さと品を調整するコツ
四字熟語は便利ですが、同時に“文章の温度”を変えます。たとえば同じ内容でも、やわらかい日本語で書くのと、四字熟語を入れるのとでは印象が違います。そこで、相手と場面に合わせて「軽さ」と「品」を調整するコツを持っておくと安心です。
1)相手別に「安全な方向」へ寄せる
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目上・取引先・改まった挨拶
「和やか」「笑顔」「福」の方向が無難です。強い感情表現(飛び跳ねるほど喜ぶ、転げ回るほど笑う)は避けるのが基本です。 -
同僚・仲の良い上司
少しくだけた表現も可能ですが、文面全体の調子に合わせます。たとえばメールが丁寧なら語も丁寧寄りに。 -
友人・家族・SNS
大笑い系・勢いのある語も使いやすい反面、“内輪ノリ”に見える可能性があります。広い公開範囲(SNS)では一段落ち着いた語にするのも手です。
2)文章の「役割」を決めて配置する
四字熟語は、入れる場所で効果が変わります。
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冒頭:挨拶を引き締める
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中盤:場の様子を端的に描写する
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結び:願い・祈り・今後の活躍を美しくまとめる
例:送別メッセージなら「和気藹藹とした時間をありがとうございました(中盤)」「笑門来福をお祈りします(結び)」のように役割を分けると、自然に収まります。
3)四字熟語の直後に「やさしい言い換え」を添える
読み手が四字熟語に慣れていない場合、語だけだと硬く感じることがあります。短い補足を添えると、伝わり方が格段に良くなります。
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「和気藹藹とした、温かい雰囲気の会でした」
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「破顔一笑できるような、うれしい知らせでした」
「四字熟語+一言の言い換え」は、スピーチや社内文書で特に強い型です。
まず避けたい含意が強い四字熟語の見分け方
「笑う」「楽しい」に関係しそうな四字熟語は多く見つかりますが、すべてが“明るい褒め言葉”とは限りません。日常会話での「笑えるね」と、文章表現としての四字熟語は距離があります。ここでは「避けるべき“地雷”」を具体名で断定するのではなく、見分け方の基準を持つことを重視します(基準があれば、初めて見る語でも安全に判断できます)。
誤爆しやすいパターン
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相手を評価しているように見える(上から目線になりやすい)
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「笑い」が“嘲り”や“あざけり”に近い意味で用いられる
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場の格式に対して軽すぎる(式典・公式文書・目上)
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ユーモア目的の語で、第三者が読むと真意が伝わらない(SNSで起きがち)
送る前にできる簡単チェック(5項目)
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その語は「相手の幸せ」「雰囲気の良さ」「自分の喜び」のどれを表しているか説明できる
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相手に対して失礼な含意(嘲笑・揶揄)を連想しない
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目上や取引先が読んでも“軽すぎる”印象にならない
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読みと意味を一言で言い換えられる
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迷ったら「和やか系」「福を願う系」に置き換えられる
このチェックに通る四字熟語を選べば、「明るい気持ちを伝えたかったのに、違う印象になった」という失敗が減ります。
笑う 楽しい 四字熟語おすすめ25選
ここでは「笑う」「楽しい」と相性がよく、比較的使いどころが明確で、文章に入れても破綻しにくい四字熟語をカテゴリ別に紹介します。あわせて、選びやすいように“ニュアンス”と“おすすめ場面”も整理します。
使い分けの目安:
迷ったら「和やか系」→「笑顔系」→「喜び系」→「大笑い系」の順で検討すると、安全性が高まります。
にっこり笑顔を表す四字熟語
破顔一笑(はがんいっしょう)
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意味:こわばった表情がほころび、にっこり笑うこと
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ニュアンス:「安心」「緊張がほどける」「嬉しい報告で笑みが出る」
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おすすめ場面:成功報告、感謝、再会、スピーチでの温かい描写
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使いどころの例:
「皆さまの温かい言葉に、思わず破顔一笑いたしました。」
和顔愛語(わがんあいご)
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意味:穏やかな顔つきと、思いやりのある言葉で人に接すること
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ニュアンス:「人柄の良さ」「優しさ」「周囲を和ませる態度」
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おすすめ場面:送別、称賛、接客・教育・チームの姿勢紹介
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使いどころの例:
「いつも和顔愛語で接してくださり、安心して相談できました。」
笑門来福(しょうもんらいふく)
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意味:笑いの絶えない家(場)に福が訪れる
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ニュアンス:「縁起の良さ」「願い」「前向きな締め」
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おすすめ場面:年賀状、門出、結びの言葉
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使いどころの例:
「笑門来福の一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。」
喜色満面(きしょくまんめん)
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意味:喜びが顔全体にあふれているさま
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ニュアンス:「嬉しさが隠せない」「顔に出る喜び」
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おすすめ場面:お祝い、合格・受賞の場面描写
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使いどころの例:
「結果を聞いた瞬間、喜色満面の表情が印象的でした。」
一笑千金(いっしょうせんきん)
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意味:ひとたびの笑みが千金に値するほど尊い
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ニュアンス:「笑顔の価値」「上品な褒め方」
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おすすめ場面:やや文学的な文章、丁寧な賛辞
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注意:少し格調が高いため、軽いメッセージより“しっとりした文”向きです。
場が和む楽しい雰囲気の四字熟語
和気藹藹(わきあいあい)
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意味:和やかで、打ち解けた雰囲気が満ちていること
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ニュアンス:「仲の良さ」「温かい空気」「ギスギスしていない」
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おすすめ場面:会食、打ち上げ、チーム紹介、送別の思い出
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使いどころの例:
「和気藹藹とした時間を共にできたことが、何よりの思い出です。」
和気洋洋(わきようよう)
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意味:和やかで、にぎやかなさま
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ニュアンス:「活気」「明るい賑わい」「会話が弾む」
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おすすめ場面:イベント、懇親会、クラス・サークルの雰囲気
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使いどころの例:
「会場は終始、和気洋洋とした空気に包まれていました。」
和気藹然(わきあいぜん)
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意味:穏やかで和やかなさま
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ニュアンス:「落ち着き」「静かな和やかさ」
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おすすめ場面:少し改まった文章、紹介文、スピーチ
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使いどころの例:
「和気藹然とした雰囲気の中で、丁寧な意見交換ができました。」
和やか系は、相手を選びにくいのが強みです。「楽しさ」を直接言うよりも、上品に伝えたいときに最適です。
大喜びを表す四字熟語
喜ぶ系は、感情の強さが出やすい分、使う場面を選べば非常に効果的です。「合格」「当選」「大成功」など、理由がはっきりした“喜び”に合わせると自然です。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
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意味:小躍りするほど大喜びする
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ニュアンス:「テンションが高い」「抑えきれない喜び」
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おすすめ場面:合格・受賞・採用などの朗報
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注意:目上への文章で使うと大げさに見える場合があります。丁寧に整えるか、友人向けに。
例:
「朗報を受け、思わず欣喜雀躍いたしました。」
驚喜雀躍(きょうきじゃくやく)
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意味:驚くほど嬉しく、跳ねるように喜ぶ
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ニュアンス:欣喜雀躍よりも“驚き”の要素が強い
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おすすめ場面:サプライズ、予想外の好結果
怡然自得(いぜんじとく)
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意味:満ち足りて落ち着いているさま
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ニュアンス:「静かな満足」「穏やかな喜び」
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おすすめ場面:努力が報われたとき、落ち着いた達成感
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ポイント:「はしゃぐ喜び」ではなく「満足している」方向です。
怡然自楽(いぜんじらく)
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意味:穏やかに楽しむ、心の中に楽しみがある
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ニュアンス:「静かな楽しさ」「自分の中で味わう喜び」
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おすすめ場面:趣味、学び、日々の充実を語る文章
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ポイント:にぎやかというより、落ち着いた幸福感の表現に向きます。
大笑い・爆笑を表す四字熟語
大笑い系はインパクトが強く、使いどころが合えば“楽しさ”が一瞬で伝わります。ただし、目上や公式な場では不向きなことが多いので、用途は絞って使うのが安全です。
抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)
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意味:お腹を抱えて転げ回るほど笑う
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ニュアンス:「爆笑」「耐えられない面白さ」
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おすすめ場面:友人同士、エンタメの感想、ラフなSNS
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注意:ビジネスメールや改まった挨拶には不向きです。
呵呵大笑(かかたいしょう)
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意味:からからと大声で笑う
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ニュアンス:「豪快」「場が明るい」
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おすすめ場面:描写、文章表現としての場面づくり
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注意:相手の人物像(豪快さ)が合う場面に限ると自然です。
すぐ選べる早見表
「どれを選べばよいか」を一目で決められるよう、代表語を中心に整理します。迷ったら、まずこの表の中から選ぶと安全です。
| 四字熟語 | 読み | 方向性 | ニュアンスの強さ | 相性が良い場面 | 一言の言い換え |
|---|---|---|---|---|---|
| 笑門来福 | しょうもんらいふく | 願い・縁起 | 弱〜中 | 年賀状、門出、締め | 笑顔が福を呼ぶ |
| 和気藹藹 | わきあいあい | 雰囲気 | 中 | 会食、送別、チーム | 和やかで仲が良い |
| 破顔一笑 | はがんいっしょう | 表情 | 中 | 報告、感謝、スピーチ | ほころぶ笑み |
| 和顔愛語 | わがんあいご | 人柄 | 中 | 感謝、称賛、送別 | 優しい笑顔と言葉 |
| 喜色満面 | きしょくまんめん | 表情 | 中〜強 | お祝い、朗報 | 喜びが顔に出る |
| 欣喜雀躍 | きんきじゃくやく | 感情 | 強 | 合格、当選、快挙 | 小躍りする喜び |
| 抱腹絶倒 | ほうふくぜっとう | 笑い | 強 | 友人、SNS | 転げるほど笑う |
笑う 楽しい 四字熟語の使い方と例文テンプレ
四字熟語は「知っている」だけでは使えるようになりません。コツは、用途別に“型”を持つことです。ここでは、よく使われるシーンごとに、短文テンプレを複数用意します。語尾を整えるだけで、そのまま使える形にしています。
送別・卒業メッセージで使う例文
送別・卒業は「感謝」「思い出」「これからの活躍」が基本要素です。四字熟語は、思い出を描写する(和やか系)か、未来を祈る(縁起・願い系)に置くと整います。
送別で失敗しにくい組み立て(3ステップ)
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感謝:これまでの関わりへのお礼
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思い出:雰囲気(和気藹藹など)を一語で
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祈り:笑門来福などで締める
テンプレ例(丁寧)
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「これまで大変お世話になりました。○○さんのおかげで、職場はいつも和気藹藹としていました。新天地でもご活躍をお祈りしております。」
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「いつも和顔愛語で接してくださり、安心して仕事に向き合えました。今後のさらなるご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。」
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「ご一緒した時間は、和気洋洋とした楽しい思い出ばかりです。これからも素敵なご縁に恵まれますように。」
テンプレ例(少しカジュアル)
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「一緒に過ごした時間は本当に和気藹藹で、毎日があっという間でした!新しい場所でも笑顔の多い日々になりますように。」
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「またどこかで会えたら、きっと破顔一笑しちゃうと思います。これからも応援しています!」
送別は「大笑い系」より「和やか系」「笑顔系」が安定です。相手の立場が高いほど、なおさらその傾向が強くなります。
年賀状・新年挨拶で使う例文
年賀状や新年挨拶では、「縁起」「願い」「健康」「実り」を短い文章で表す必要があります。ここで最も相性が良いのが笑門来福です。新年は“祝いの言葉”が中心なので、四字熟語の意味が前向きであるほど安心です。
すぐ使えるテンプレ(フォーマル)
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「謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年も笑門来福、笑顔あふれる一年となりますようお祈り申し上げます。」
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「旧年中は大変お世話になりました。皆さまにとって和気藹藹とした実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。」
すぐ使えるテンプレ(親しい相手)
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「あけましておめでとう!今年も笑門来福で、たくさん笑える一年にしようね。」
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「今年も集まれるといいね。みんなで和気洋洋とした時間を過ごせますように!」
一言添えると差が出る工夫
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「笑門来福」に続けて、「健康第一で」「ご家族皆さまで」など、相手に合わせた願いを足すと“自分の言葉”になります。
例:
「笑門来福の一年となりますように。ご家族の皆さまのご健康をお祈りしております。」
社内チャット・スピーチで使う例文
社内チャットやスピーチは「短い」「読みやすい」「誤解されにくい」が重要です。四字熟語は便利ですが、読み手の年齢層や業界によって馴染みが違うため、一言の言い換えを添えるのが基本戦略です。
社内チャット向き(短文)
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「今日は和気藹藹でした。温かい雰囲気で進められて助かりました!」
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「朗報すぎて欣喜雀躍です…!本当にありがとうございます。」
スピーチ向き(丁寧+補足)
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「本日は終始、和気藹藹とした、温かい雰囲気の中で会を進めることができました。」
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「皆さまのお力添えにより、緊張していた私も破顔一笑できる場面が多々ございました。」
“硬さ”を調整するコツ
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丁寧語が多い文章なら、和気藹藹・笑門来福・和顔愛語など“品のある語”を中心に
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軽いノリの投稿なら、抱腹絶倒なども候補。ただし公開範囲が広いときは避けるのが無難
相手別の敬意レベル確認チェックリスト
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相手が目上・取引先 → 「大笑い系」「テンション高すぎる喜び系」は避けた
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文章全体の調子(丁寧/カジュアル)と語の格が合っている
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四字熟語のあとに短い言い換えを添えた(社内向け・スピーチ向け)
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読み間違いしやすい語は、ふりがな・言い換えで補助した
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“誰が読んでも同じ意味”に着地している
笑う 楽しい 四字熟語でよくある誤用と注意点
「意味は間違っていないのに、なんとなく違和感がある」「相手に伝わっていない気がする」——四字熟語で多いのは、このタイプの失敗です。誤用は“辞書的な間違い”だけではなく、場面との不一致でも起こります。ここでは、よくある失敗パターンと対策を具体的に整理します。
意味は合っていても強すぎるケース
1)喜び系が“テンション高すぎ”に見える
「欣喜雀躍」は非常に分かりやすく強い言葉です。朗報に対してはぴったりですが、次のような場面では浮くことがあります。
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目上へのメールで、文面が過剰に砕けて見える
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仕事の成果報告で、落ち着きがない印象になる
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周囲が淡々としている状況で、自分だけはしゃいでいるように見える
対策
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丁寧語で文章を整える(語だけが浮かないようにする)
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強い語を避けて「喜色満面」「破顔一笑」など表情寄りに寄せる
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一言補足で“理由”を添える(なぜ喜んでいるかが明確だと自然)
例:
×「欣喜雀躍です!」(短く勢いが強い)
○「朗報を拝見し、思わず欣喜雀躍いたしました。長く準備してきた分、喜びもひとしおです。」
2)大笑い系が“礼を欠く”印象になる
「抱腹絶倒」は魅力的ですが、改まった文章に入れると“軽さ”が勝ちます。上司・取引先・式典・公式文書では避けるのが基本です。
対策
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友人・内輪の会話に限定する
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どうしても入れたいなら「とても楽しい時間でした」と平易な表現に戻す
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代替として「和気洋洋」「和気藹藹」を使う(雰囲気の楽しさなら上品に表現できる)
皮肉・含みと誤解されるケース
「笑い」は文脈によって、温かさだけでなく“距離”や“見下し”の印象を帯びることがあります。四字熟語は短いので、読み手が勝手に補完してしまい、意図と違う受け取り方をされることがあるのです。
誤解が起きやすい状況
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読み手が多い(社内掲示・SNSなど)
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相手との関係性が浅い
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直前の文が厳しい・指摘調で、最後だけ四字熟語で締めている
対策(文章設計)
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四字熟語は“温度を上げるため”に使う。冷たい文面の帳尻合わせに使わない
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相手を主語にしない(「あなたは〜だ」より「場が〜だった」「私は〜と感じた」へ)
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迷ったら「願い」「感謝」「雰囲気」に寄せる(評価や皮肉の余地が減る)
例:
×「皆さん、和気藹藹でお願いします。」(命令調で不自然)
○「和気藹藹とした雰囲気で進められるよう、私も配慮いたします。」(自分の姿勢に落とす)
読み間違い・書き間違い対策
四字熟語の印象は「正確さ」に左右されます。読みや表記の揺れがあると、せっかく良い言葉でも信頼感が落ちます。難読語を使うときほど、次の対策が有効です。
対策1:よく使う語は「読み+一言の意味」でセット暗記
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和気藹藹(わきあいあい)=和やかで仲が良い
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破顔一笑(はがんいっしょう)=ほころぶ笑み
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欣喜雀躍(きんきじゃくやく)=小躍りする喜び
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笑門来福(しょうもんらいふく)=笑顔が福を呼ぶ
対策2:ふりがなが使える場では、迷わず添える
寄せ書き・カード・スライドなどでは、ふりがながあると読み手の負担が減り、意図が正確に伝わります。
対策3:文章全体の“平易さ”を上げる
四字熟語を入れた分、他の文はなるべく平易にすると読みやすくなります。四字熟語は“スパイス”であり、文章全体を難しくする必要はありません。
笑う 楽しい 四字熟語の覚え方とよくある質問
最後に、四字熟語を「その場だけの知識」で終わらせず、必要なときに思い出せるようにするコツと、よくある疑問への答えをまとめます。
最短で覚えるコツ(カテゴリ暗記)
四字熟語は数が多いので、全部を暗記しようとすると挫折します。最短で身につけるには、まず“核になる数語”を決めて、そこから広げるのが効率的です。
おすすめの核(まず7語だけ)
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雰囲気:和気藹藹、和気洋洋
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笑顔:破顔一笑、和顔愛語
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縁起:笑門来福
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喜び:喜色満面、欣喜雀躍
この7語が入っていれば、ほとんどの「笑う」「楽しい」系の用途はカバーできます。
思い出しやすくする“引き出し”の作り方
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「年賀状」→ 笑門来福
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「送別」→ 和気藹藹、和顔愛語
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「朗報」→ 破顔一笑、喜色満面、欣喜雀躍
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「爆笑」→ 抱腹絶倒
用途のラベルをつけて覚えると、実際の場面で選びやすくなります。
四字熟語とことわざの使い分け
四字熟語とことわざは似ていますが、向いている場面が異なります。
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四字熟語が向く場面
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挨拶文の締め
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スピーチの要点
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タイトル・見出し・短い文章
→ 短く引き締まり、上品さが出やすい
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ことわざが向く場面
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会話文
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気持ちを説明する文章
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具体例と一緒に語る
→ 意味が伝わりやすく、親しみが出やすい
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例として、「笑う門には福来る」ということわざの雰囲気を、より端的にまとめたのが「笑門来福」です。文章を引き締めたいときに四字熟語、温かい語り口にしたいときにことわざ、という使い分けが分かりやすいでしょう。
FAQ
Q1. 一番無難な「笑う 楽しい 四字熟語」はどれですか?
A. 迷ったら「笑門来福」「和気藹藹」が無難です。どちらも相手を選びにくく、願いや雰囲気を表すため、誤解が生まれにくい傾向があります。年賀状・送別・社内の文章まで幅広く対応できます。
Q2. 目上の人へのメッセージでも使える言葉はありますか?
A. はい。「和気藹藹」「和顔愛語」「笑門来福」など、丁寧な文章に合わせやすい語がおすすめです。逆に「抱腹絶倒」など大笑い系、「欣喜雀躍」など勢いが強い喜び系は、文面全体の丁寧さとのバランスを見て慎重に使うのが安全です。
Q3. 楽しかった思い出を上品に表すなら?
A. 「和気藹藹」「和気洋洋」が扱いやすいです。「楽しかった」を直接言わずに、場の雰囲気として伝えられるため、文章が落ち着いて見えます。送別やスピーチにも向きます。
Q4. 嬉しさが爆発した感じを出したいです。どれが近いですか?
A. 「欣喜雀躍」が最も近いです。勢いがある分、場面によっては大げさに見えることがあるため、「朗報を受けて」「努力が報われて」など理由を添えると自然になります。より落ち着いた達成感なら「怡然自得」も候補です。
Q5. 四字熟語だけだと硬く感じます。どうすればいいですか?
A. 「四字熟語+短い言い換え」を添えるのが効果的です。
例:「和気藹藹とした、温かい雰囲気」「破顔一笑できるような、嬉しい出来事」
これだけで、読み手が意味を取りやすくなり、硬さも和らぎます。
Q6. 読み間違いが不安です。どう対策すればいいですか?
A. よく使う語は、読みと意味をセットで覚えるのが確実です。また、寄せ書きやカードではふりがなを添えると親切です。社内文書やスピーチ原稿なら、難読語の使用頻度を下げ、代わりに「和気藹藹」「笑門来福」など定番語に寄せるのも安全策です。
Q7. 送別メッセージでおすすめの“型”はありますか?
A. 「感謝→雰囲気→祈り」の3点セットが鉄板です。
例:「お世話になりました(感謝)。和気藹藹とした時間が思い出です(雰囲気)。笑門来福をお祈りします(祈り)。」
この型に当てはめれば、文章が短くても気持ちが伝わります。