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Wallpaper Engineはロック画面で使える?可否と代替設定を完全整理

Windowsの見た目を整える目的でWallpaper Engineを導入すると、「デスクトップの動く壁紙をロック画面でも同じように表示したい」と考える方は多いはずです。特に、作業開始前に表示されるロック画面は“PCの顔”になりやすく、デスクトップと統一感を出したいというニーズが強い領域です。

一方で、ロック画面は単なる背景表示ではなく、Windowsのセキュリティとログオン制御に直結する画面です。そのため、一般的なアプリが自由に描画したり、常駐して映像を再生したりできるようには設計されていません。この仕様の違いを理解せずに設定を進めると、「できないのは不具合では?」と誤解したり、代替手段を試しても途中で詰まったりしやすくなります。

本記事では、Wallpaper Engineがロック画面で「できること」「できないこと」を最初に整理したうえで、目的別に最短で満足度を上げる方法(静止画上書き/スクリーンセーバー代替)を詳しく解説いたします。あわせて、反映されない場合の切り分け、元に戻す手順、スマホ(Android)での可否の考え方、運用上の注意点まで含めて網羅します。

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Wallpaper Engineはロック画面で使えるのか

結論として、Windowsのロック画面でWallpaper Engineのライブ壁紙を「そのまま動かす」ことはできません。これはWallpaper Engineの性能不足というより、Windowsロック画面が外部アプリに対して「常時描画の場」を提供しない設計であることが主因です。ロック画面はログオン前の保護領域に近く、表示できる要素や実行できる処理が厳しく制限されています。

ここで重要なのは、「ロック画面で何を実現したいか」を分解することです。多くの方の目的は次のいずれかに分類できます。

  • ロック画面でも“動く映像”として再生したい

  • ロック画面は動かなくてもよいが、雰囲気だけ統一したい(静止画でよい)

  • 離席時に“それっぽい画面”を表示しつつ、戻るときはパスワードで守りたい

このうち「動く映像としてロック画面に表示」はWindowsの仕様上できませんが、後者2つは代替でかなり近い体験を作れます。

理解しやすいように、まず「できないこと/できること」を表で整理します。

目的ロック画面での実現現実的な代替
ロック画面でライブ壁紙を再生したい不可スクリーンセーバーで代替
ロック画面の見た目を統一したい可(静止画)ロック画面画像の上書き
離席時に動く画面を出して戻るときは保護したいロック画面そのものでは不可スクリーンセーバー+再開時ログオン

以降の章では、この表の「代替」を具体的な手順に落とし込み、失敗しにくい形で説明いたします。

Windowsのロック画面でできないこと

Windowsのロック画面は、デスクトップとは別物と考える必要があります。デスクトップはユーザーがログオンした後の作業空間であり、常駐アプリや描画アプリが自由に動けます。一方、ロック画面はログオン前・ロック中の表示で、セキュリティやプライバシーの観点から制約が強く、以下のことができません。

  • ロック画面をライブ壁紙として常時再生すること
    Wallpaper Engineのようなアプリがロック画面に対して直接レンダリングし続けることは想定されていません。結果として、デスクトップのように「動く壁紙を割り当てる」という発想が成立しません。

  • ロック画面上でWallpaper Engineの音声・インタラクションを動作させること
    ロック画面に入力反応や音声再生を持ち込むのはセキュリティ上も運用上も難しく、一般的な仕組みでは提供されません。

  • ロック画面に入った瞬間からWallpaper Engineが起動して表示し続けること
    ロック画面はシステムの制御領域に近く、ユーザー側のアプリが勝手に描画を乗っ取るような挙動は許容されません。

ここを誤解して「ロック画面で動かない=設定ミス」と判断すると、不要な試行錯誤を繰り返しやすくなります。重要なのは、目的を代替手段に置き換える判断です。

Wallpaper Engineでできること

「ロック画面で動く」は不可ですが、Wallpaper Engine側には“ロック画面に近い体験”を作るための手段が用意されています。代表的なのは次の2つです。

  • ロック画面の背景を静止画として上書きする
    これは「ライブ壁紙をロック画面へ」というより、「ロック画面の背景画像をWallpaper Engine側で用意した静止画へ置き換える」アプローチです。動きはしませんが、作品の雰囲気を統一できます。手間が少なく、失敗しても戻しやすい点が利点です。

  • スクリーンセーバーとしてWallpaper Engineを使う
    ロック画面そのものではなく、離席時にスクリーンセーバーが起動して動く映像を表示することで、「ロック画面っぽい体験」を作れます。さらに「再開時にログオン画面へ戻す」を組み合わせることで、見た目と保護を両立しやすくなります。

加えてスマホ(Android)については、端末やランチャーの仕様によってロック画面にライブ壁紙が設定できる場合があります。ただし、PCとは前提が異なり、端末依存でできないことも多いため、後半の章で切り分けの考え方を解説します。


Wallpaper Engineでロック画面を静止画にする設定

「ロック画面も統一感は出したいが、動かなくてもよい」「まずは最短で形にしたい」という場合は、ロック画面を静止画で上書きする方法が最も現実的です。これは、ロック画面そのものにライブ壁紙を割り当てるのではなく、ロック画面で表示する背景画像を差し替える発想です。

この方法が向いている方は、次に該当します。

  • まずはすぐに見た目を変えたい

  • PC操作に慣れておらず、複雑な設定を避けたい

  • “動き”よりも“統一感”を優先したい

  • トラブルがあっても簡単に戻せるようにしたい

ロック画面画像の上書きの手順

手順はシンプルですが、途中で迷わないよう「やること」を段階化して説明します。

  1. Wallpaper Engineを起動します
    Steamから起動して問題ありません。まずは通常通り、デスクトップ壁紙が動く状態を確認しておくと安心です(動いていない場合、ロック画面上書き以前にWallpaper Engineの基本設定側で問題が起きている可能性があります)。

  2. 設定画面を開きます
    右上の歯車アイコンなどから設定へ入ります。設定項目は複数のタブに分かれているため、焦らず「一般(General)」系の項目を探します。

  3. ロック画面画像の上書きを有効にします
    一般タブ内に「ロック画面画像の上書き」といった趣旨の項目があります。これを有効化し、案内に従って適用します。
    ここでのポイントは、ロック画面を“動画”にするのではなく、あくまで“画像として差し替える”設定である点です。

  4. ロック画面を表示して反映を確認します
    Windows + Lでロック画面に移り、背景が変わっているか確認します。反映までに少し時間がかかる場合があるため、すぐに変わらない場合は一度Windowsを再起動して確認すると切り分けがしやすくなります。

  5. 意図した見た目にならない場合は、後述のコツを適用します
    「トリミングが変」「暗くて読みにくい」などはよくある現象です。見た目の調整は次のH3で扱います。

画質とトリミングを意図どおりにするコツ

ロック画面の背景は、ディスプレイ解像度や表示領域(時計表示や通知表示が重なる領域)によって見え方が変わります。Wallpaper Engineの作品はデスクトップ用途に最適化されているものが多いため、ロック画面に持ち込むと「想定と違う」結果になりやすいです。

よくあるズレと対策を整理します。

  • 時計や通知が被って主役が隠れる
    ロック画面は中央〜上部に要素が表示されることが多いため、中央にキャラクターやロゴがある作品は相性が悪い場合があります。
    対策:主役が左右に寄っている作品、背景に余白がある作品を選ぶと安定します。

  • トリミングで上下が切れる
    壁紙は縦横比が合わない場合、Windows側の表示で自動トリミングされることがあります。
    対策:横長で余白がある作品を選ぶ、またはロック画面で見せたい位置に重要要素が集中しない作品を選ぶのが現実的です。

  • 暗くて文字が読みにくい
    ロック画面は時計や通知の可読性が重要です。暗色一辺倒の作品は雰囲気は良くても視認性が落ちます。
    対策:明暗差のある作品、背景が単色に近い作品、視認性の高い配色の作品を選びます。

  • 画質が荒く見える
    ロック画面は表示処理の都合で、デスクトップほど綺麗に見えない場合があります。
    対策:細密な文字や極細ラインに依存しない作品を使うと荒さが目立ちにくいです。

運用上のおすすめは、「ロック画面用に相性の良い作品を1つ決める」ことです。デスクトップは季節や気分で頻繁に変えても、ロック画面は“読みやすさ・安心感”が優先されるため、固定しておく方が満足度が上がりやすいです。

元に戻す方法

ロック画面上書きは試しやすい反面、「元に戻せるか不安」という声も多いです。戻し方は、Wallpaper Engine側とWindows側の両面で整理しておくと安心です。

  • Wallpaper Engine側で上書きを無効化する
    まず設定で「ロック画面画像の上書き」をオフにします。これでWallpaper Engineがロック画面背景へ介入しない状態に戻ります。

  • Windows側でロック画面背景を任意に戻す
    Windowsの「個人用設定」→「ロック画面」から、背景を「画像」や「Windowsスポットライト」など希望の状態へ戻します。
    「Wallpaper Engineをオフにしたのに見た目が戻らない」と感じる場合は、Windows側の背景設定が固定されているケースが多いです。

  • 確認のために一度再起動する
    ロック画面はキャッシュや表示タイミングの影響を受けやすいため、設定変更後に再起動を挟むと、反映状態を正確に確認しやすくなります。


Wallpaper Engineをスクリーンセーバーで代替する方法

「ロック画面でも動きを出したい」「離席中に動く映像を出したい」というニーズに最も近いのが、スクリーンセーバー代替です。これはロック画面を直接カスタマイズするのではなく、PCが一定時間操作されないときにスクリーンセーバーを起動し、Wallpaper Engineの映像を表示する方法です。

この方法が向いている方は次のとおりです。

  • ロック画面で動かないのは理解したが、離席時に動く表示が欲しい

  • 画面を放置したときの演出を強化したい

  • 戻るときはパスワード入力で保護したい(覗き見対策も含む)

  • デスクトップと“ほぼ同じ作品”を離席時にも見せたい

スクリーンセーバー設定の手順

スクリーンセーバーはWindows側の機能ですが、Wallpaper Engineはスクリーンセーバーとして動作する仕組みを提供しています。大まかな流れは「Wallpaper Engine側でスクリーンセーバーを導入」→「Windows側でスクリーンセーバーとして選択」です。

  1. Wallpaper Engineを起動します
    まず通常の壁紙が動く状態であることを確認します。

  2. スクリーンセーバー関連の設定へ進みます
    Wallpaper Engineの設定や機能メニューの中に、スクリーンセーバー導入・設定の項目があります。

  3. スクリーンセーバーをインストールします
    初回はインストールが必要な場合があります。管理者権限が求められるケースもあるため、社用PCなど権限が制限される環境では注意が必要です。

  4. Windows側のスクリーンセーバー設定を開きます
    Windowsの検索で「スクリーンセーバー」と入力すると設定画面へ到達しやすいです。
    そこでスクリーンセーバーの一覧を開き、Wallpaper Engineのスクリーンセーバーを選択します。

  5. プレビューで動作確認します
    プレビューで動作すれば、基本的には設定成功です。動作しない場合は「反映されない原因と対処」の章で切り分けを行ってください。

この方法は「ロック画面そのもの」ではない点に注意が必要ですが、体験としては最も近く、満足度が高い選択肢になりやすいです。

再開時にログオン画面へ戻す設定

スクリーンセーバーをロック画面の代替として成立させるために重要なのが、再開時にログオン画面へ戻す設定です。これを有効にすると、離席中はWallpaper Engineの映像が表示され、戻るときはパスワードやPIN入力が必要になります。つまり「見た目」と「保護」を両立しやすくなります。

設定の考え方は次のとおりです。

  • スクリーンセーバーが起動 → 動く映像が表示される

  • キーボードやマウス操作で解除 → そのままデスクトップへ戻るのではなく、ログオン画面に戻す

  • ログオンを通過して初めて作業再開できる

この運用により、周囲の人がPCに触れてしまうリスクや、離席中に画面を覗かれるリスクを減らせます。

なお、社内規程で「離席時はロック必須」などが定められている環境では、スクリーンセーバーだけに依存するのではなく、従来どおり Windows + L でロックする運用も併用する方が確実です。スクリーンセーバーは“演出”であり、ロック操作の代替として必ずしも同等ではない点は押さえておく必要があります。

放置時に自動起動させる目安

待ち時間の設定は、体験と実用性のバランスで決める必要があります。短すぎると作業中にも起動してストレスになり、長すぎると離席時に起動せず目的を果たしません。

判断の目安を具体化します。

  • 自宅PCで短時間離席が多い(飲み物、宅配対応など):3〜5分
    すぐ起動して見た目を楽しめます。ただし、作業中に手が止まる場面が多い方は短すぎる設定で邪魔になることがあります。

  • 作業の集中を優先し、邪魔されたくない:10分以上
    「少し考えている時間」に起動する頻度を下げられます。映像を“たまに楽しむ”運用に向きます。

  • ノートPCで省電力を優先する:10〜15分以上+軽量壁紙
    高負荷な壁紙はバッテリー消費が増えるため、スクリーンセーバーに割り当てる作品は軽めを選ぶと安定します。

  • 社用PCで規程がある:規程に合わせる
    待ち時間の上限が定められている場合があります。必ず組織のルールを優先してください。


Wallpaper Engineのロック画面が反映されない原因と対処

ここからは「静止画上書き」や「スクリーンセーバー代替」を試しても反映されない場合に、最短で原因を切り分けるための考え方をまとめます。ポイントは、やみくもに再インストールするのではなく、発生箇所(Wallpaper Engine側/Windows側/権限・セキュリティ)を分けて確認することです。

まずは以下のチェックリストで状況を整理してください。

  • デスクトップでWallpaper Engineの壁紙は正常に動いている

  • ロック画面でやりたいことは「静止画上書き」か「スクリーンセーバー」か明確である

  • Windowsの設定変更が可能な権限(管理者権限など)がある

  • セキュリティソフトが新規の実行をブロックしていない

  • PCを再起動しても同じ症状が出る

この前提が揃うと、対処が早くなります。

設定項目が見つからない

設定項目が見つからない場合、主な原因は次の3つです。

  1. 設定の場所を見誤っている
    Wallpaper Engineの設定はタブが複数あります。ロック画面関連や一般設定は「一般」系のタブにまとまっていることが多いため、まずそこを確認してください。

  2. UIや言語の違いで名称が一致していない
    日本語表示でも、バージョンや翻訳の都合で項目名が微妙に異なる場合があります。「ロック」「ロック画面」「Lock」などキーワードで近い項目を探すのが確実です。

  3. 権限や環境により表示・実行が制限されている
    社用PCや制限アカウントでは、スクリーンセーバー導入やロック画面の変更に関わる操作が制限されることがあります。設定項目が表示されても実行できないケースもあります。

対処の優先順位は、①設定の場所確認 → ②検索(項目名の揺れを吸収) → ③権限確認、の順がおすすめです。

真っ黒になる・すぐ戻る

ロック画面が真っ黒になる、適用してもすぐ戻る、スクリーンセーバーが動かない、といった症状は、原因が複数あり得ます。代表例と対処をセットで整理します。

  • Windows側の背景設定が別の仕組みで上書きしている
    たとえば、ロック画面背景がスライドショーやスポットライト設定になっていると、一定のタイミングで別の画像に切り替わることがあります。
    対処:一時的にロック画面背景を「画像」に固定し、挙動が安定するか確認します。

  • 反映タイミングやキャッシュの問題
    ロック画面は表示タイミングが限定されるため、設定直後に即反映されないことがあります。
    対処:Windows + Lでロック画面を表示し直す、PCを再起動して再確認する、という順で確認します。

  • セキュリティソフトがスクリーンセーバーをブロックしている
    スクリーンセーバーは実行ファイルとして扱われるため、環境によってはブロック対象になり得ます。
    対処:セキュリティソフトの履歴・隔離・通知を確認し、Wallpaper Engine関連が遮断されていないかを見ます。社用PCの場合は自己判断で除外設定を行わず、管理部門へ確認してください。

  • 高負荷壁紙がスクリーンセーバー時に不安定
    デスクトップでは動くが、スクリーンセーバー起動時に落ちる場合があります。
    対処:軽量な壁紙へ切り替えて再試行します。特に高解像度・高フレームの作品は相性が出やすいです。

症状が出た場合は、「軽量作品で再現するか」を試すと、原因が負荷起因かどうかを切り分けやすくなります。

社用PCや権限不足のケース

社用PCは個人PCと違い、ロック画面やスクリーンセーバーが情報漏えい対策の範囲として管理されていることが多いです。特に以下のケースでは、ユーザー側で解決できない可能性があります。

  • スクリーンセーバーのインストールに管理者権限が必要

  • スクリーンセーバーやロック画面変更がポリシーで固定されている

  • 実行ファイルや外部アプリがセキュリティ基準で制限されている

  • そもそもWallpaper Engine自体の利用が許可されていない

この場合、無理に回避策を導入すると、監査やセキュリティ違反に該当する可能性があります。必ず社内ルールに従い、管理部門に相談するのが安全です。ロック画面は特に“守るべき画面”であるため、個人判断での改変は避けてください。


Wallpaper Engineをスマホのロック画面で使う場合

PCではロック画面にライブ壁紙を適用できませんが、Androidは端末やランチャーの仕様により、ロック画面にライブ壁紙を設定できる場合があります。ただし、ここは非常に重要な点として、対応可否は端末依存です。つまり、同じアプリでも端末が違えば「できる/できない」が分かれます。

この章の目的は、スマホでの可否について断定することではなく、「自分の端末で可能かどうかを短時間で見極め、次の行動を決める」ことにあります。

Androidでロック画面に設定できない理由

Androidでロック画面ライブ壁紙が設定できない理由は、故障やアプリ不具合よりも、端末仕様の影響が大きいです。典型は次のとおりです。

  • メーカー独自仕様でロック画面ライブ壁紙を制限している
    バッテリー消費や発熱、セキュリティ、UXの観点で制限されることがあります。

  • ランチャーの仕様でロック画面が対象外になっている
    「ホーム画面のみ」「ホームとロックが一体」など、設定の自由度はランチャー依存で変わります。

  • 省電力機能でバックグラウンド動作が制限される
    ライブ壁紙は描画が伴うため、省電力が強い端末では挙動が安定しない場合があります。

このため、同じ手順を試しても、端末によってメニューが出ない・選べない・反映されない、という差が生まれます。

対応可否の見分け方

可否判定は、複雑な検証よりも「設定画面にロック画面の選択肢が出るか」を基準にすると早いです。具体的には次の順で確認します。

  1. Wallpaper Engineのモバイル側で壁紙をプレビューします

  2. 「適用」や「壁紙に設定」などの操作を行います

  3. 選択肢に「ロック画面」「ホーム画面」「両方」などが出るか確認します

  • 「ロック画面」が選べる:対応している可能性が高く、試す価値があります

  • 「ホーム画面のみ」「両方のみ」しかない:端末仕様でロック画面が対象外の可能性が高いです

ここで重要なのは、「ロック画面が選べない=故障」と短絡的に判断しないことです。端末仕様でメニューが出ないだけ、というケースは十分にあり得ます。

ロック画面だけに設定したい時の考え方

「ロック画面だけライブにしたい」という要望は理解しやすい一方、端末側がそれを許可しない場合、アプリ側だけで解決できないことがあります。その場合は、次のように考えると判断がぶれにくくなります。

  • 端末が「ロック画面のみ」を許可しているなら、その範囲で実現可能です

  • 端末が「両方」しか許可しないなら、ロック画面だけをライブ化するのは難しい可能性が高いです

  • 無理に機能拡張や非公式手段へ進むほど、安定性・安全性・サポート性が下がります

まずは「端末が許可する範囲で最適化する」という現実的な方針が、結果として満足度を上げやすいです。


Wallpaper Engineでロック画面を使う際の注意点

ロック画面や離席時表示は、デスクトップ以上に「他人に見られる」前提で設計した方が安全です。見た目を優先しすぎると、プライバシーや運用面で思わぬリスクが出るため、ここで注意点を整理します。

プライバシーと情報表示の注意

ロック画面は、家族や同僚、外出先の周囲など、意図せず第三者の目に入る可能性が高い画面です。次の点は最低限押さえてください。

  • 個人名、メールアドレス、顧客名、社名などが表示される壁紙は避けます

  • 画面にIDやメッセージを常時表示するタイプの作品は、ロック画面用途ではリスクが上がります

  • 通知をロック画面に表示する設定と組み合わさると、情報が露出しやすくなります

  • 背景が派手すぎると通知が読みづらくなり、結果として重要通知を見落とす可能性もあります

「見た目を整える」と「見せてよい情報だけにする」は両立が必要です。

バッテリーと発熱の注意

スクリーンセーバー代替は、動く映像を再生するため、環境によっては消費電力が増えます。特にノートPCや小型筐体では、発熱やファン回転の増加につながる場合があります。

  • ノートPCは、スクリーンセーバー用途の壁紙を軽量なものにする

  • 長時間離席する場合は、スクリーンセーバーよりスリープに移行させる設定も検討する

  • 画面の省電力設定(ディスプレイオフ時間)とのバランスを取る

「見た目の演出」と「電力管理」はトレードオフになりやすいため、使い方に合わせて調整してください。

アップデート後の確認ポイント

WindowsやWallpaper Engineはアップデートで挙動が変わることがあります。特にロック画面やスクリーンセーバーはシステム側の影響を受けやすいため、更新後に次を確認すると安心です。

  • ロック画面の静止画上書きが維持されているか

  • スクリーンセーバーの選択肢からWallpaper Engineが消えていないか

  • セキュリティソフトが更新後に新規ブロックを発生させていないか

  • 以前より負荷が上がっていないか(ファン回転、カクつき等)

「更新後に急に動かない」というケースは珍しくありません。原因切り分けの最初の一歩として、更新有無の確認は有効です。


Wallpaper Engineのロック画面に関するよくある質問

ロック画面を動く壁紙にする方法はあるか

Windowsのロック画面でWallpaper Engineのライブ壁紙をそのまま再生する方法は、基本的にはありません。ロック画面は外部アプリが自由に描画できる設計ではないためです。
その代わり、目的に応じて次の2つの代替が現実解になります。

  • 見た目の統一が目的:ロック画面の静止画上書き

  • 離席時の動きが目的:スクリーンセーバー代替+再開時ログオン

「ロック画面で動く」に固執するより、「目的を満たす代替」を選ぶ方が、結果として満足度が高くなります。

ロック画面とデスクトップを別の壁紙にできるか

考え方としては次の整理が分かりやすいです。

  • デスクトップ:Wallpaper Engineで自由度高くライブ壁紙を運用できます

  • ロック画面:Windows側の背景設定(画像やスライドショー等)が基本で、Wallpaper Engineは静止画上書きという“補助的”な関与になります

したがって、「ロック画面は別の静止画」「デスクトップはWallpaper Engine」という分離運用は現実的です。一方で、ロック画面の上書きはデスクトップの作品から雰囲気を持ってくる運用になりやすく、ロック画面を完全に別世界として自由にライブ化する、という発想は成立しにくい点に注意してください。

ロック画面で音を鳴らせるか

ロック画面はそもそも外部アプリが動作する前提ではないため、ロック画面でWallpaper Engineの音を鳴らすという運用は想定しづらいです。音が必要な演出は、ログオン後のデスクトップ領域で楽しむのが現実的です。

スクリーンセーバー代替を使う場合でも、環境や設定によっては音声の扱いが制限されることがあります。離席中の音は周囲に迷惑になる可能性もあるため、運用面でも慎重に判断してください。

おすすめの代替アプリはあるか

本記事の主題はWallpaper Engineの範囲での可否と代替策です。そのため、まずは以下の順で検討することを推奨いたします。

  1. ロック画面は静止画上書きで統一感を出す

  2. 動きが欲しい場合はスクリーンセーバー代替で体験を近づける

  3. それでも要件に合わない場合に、他ツールの検討へ進む

ロック画面は仕組み上の制約が大きいため、アプリを変えても根本が解決しないケースがあります。まずは「Windowsの仕様を前提に、最も確実な代替を選ぶ」という順序が失敗しにくいです。


まとめ

  • Wallpaper EngineをWindowsのロック画面でライブ壁紙として動かすことはできません。ロック画面は外部アプリの自由描画を前提としない仕組みのためです。

  • ただし、次の2つで「近い体験」は実現可能です。

    • 静止画上書き:ロック画面の雰囲気を統一でき、手間が少なく戻しやすい

    • スクリーンセーバー代替:離席時に動く映像を表示でき、再開時ログオン設定で保護も両立しやすい

  • 反映されない場合は、Wallpaper Engine側/Windows側/権限・セキュリティの3方向に分けて切り分けると、最短で原因に到達できます。

  • Androidは端末依存で、ロック画面にライブ壁紙を設定できないケースがあるため、メニューの選択肢有無で可否を見極めるのが合理的です。

次の行動としては、手間最小なら「静止画上書き」、動き重視なら「スクリーンセーバー代替」を選び、離席時の安全性を高めるために「再開時ログオン」の設定を必ず確認してください。また、WindowsやWallpaper Engineのアップデート後は挙動が変わる場合があるため、更新後にロック画面・スクリーンセーバー設定が維持されているか点検する運用をおすすめいたします。