「前に付けた名前が恥ずかしい」「クラン用に名前を揃えたい」「配信向けにIDを整えたい」──そんなときに必要になるのが、VALORANTの名前変更です。
本記事では、2025年時点の最新の公式仕様に基づき、Riot IDの変更手順から、90日ごとの変更ルール、エラーが出る場合の対処、試合中に名前を隠す設定までをまとめて解説します。
VALORANTの「名前変更」で何が変わる?まずは仕組みを理解しよう
Riot ID=ゲーム内で表示される名前
VALORANTでフレンド一覧や試合中に表示される名前は、Riot IDと呼ばれます。
Riot IDは以下の2つの要素で構成されています。
- ゲーム名:例)
SovaMaster - タグライン:例)
#JP1
ゲーム内では、SovaMaster#JP1 のように表示されます。
ゲーム名・タグライン・ログインIDの違い
混同しやすいポイントなので、最初に整理しておきます。
- ゲーム名
- フレンドや味方・敵に見える「名前」の部分
- 3〜16文字の英数字(一部記号や日本語も可)
- タグライン
#の後ろに付く識別子- 3〜5文字の英数字
- 同じゲーム名でも、タグラインが違えば別のプレイヤーとして登録可能
- ログインID(ユーザー名)
- ライアットアカウントにログインするときのID
- 通常、ゲーム内には表示されず、今回の「名前変更」とは別物
実際に変更できるのはRiot ID(ゲーム名+タグライン)であり、ログインIDそのものは別の扱いになります。
他のRiotゲーム(LoL・TFTなど)との連動
Riot IDは、Riotが提供する複数のゲームで共通して使われるIDです。
そのため、VALORANTでRiot IDを変更すると、LoLやTFTなど他のRiotタイトルでも同じ名前に切り替わります。
VALORANTの名前変更手順(Riot IDの変え方)
ここでは、PCブラウザからRiot IDを変更する手順を解説します。
手順① Riotアカウント管理ページへアクセスする
ブラウザで R i o t アカウント管理ページ(account.riotgames.com)にアクセスします。
手順② 対象アカウントでログインする
名前を変更したいアカウントの
- ログインID(ユーザー名)
- パスワード
を入力してサインインします。必要に応じて、登録メールアドレス宛に送られる6桁の認証コードを入力します。
ポイント
異なるアカウントでログインしていると、意図しないアカウントの名前を変更してしまうおそれがあります。
普段使用しているアカウントでログインしているか、念のため確認してください。
手順③ 「Riot ID」タブから名前とタグラインを編集する
- 左側メニュー、または上部タブから「Riot ID」を選択します。
- 「Riot ID」の欄に表示されている
- ゲーム名
- タグライン(#以降)
を希望の内容に書き換えます。
タグラインは、同じゲーム名のプレイヤーを区別するための番号・文字列です。特にこだわりがなければ、覚えやすい数字やアルファベットを設定しておくとよいでしょう。
手順④ 変更を保存し、ゲームクライアントを再起動する
- 入力が終わったら、ページ右下などにある「変更を保存」ボタンを必ずクリックします。
- VALORANTのクライアントが起動している場合は、一度終了し、再度起動します。
通常、クライアント再起動後に新しいRiot IDが反映されます。
ありがちなつまずき
- 入力後に「変更を保存」を押し忘れている
- 別アカウントでRiotアカウントにログインしている
- クライアントを再起動しておらず、古い情報がキャッシュされている
何日ごとに変えられる?Riot IDの変更ルールと注意点
90日ごとの無料変更ルール
Riot公式の最新仕様では、Riot IDは無料で変更できますが、90日に1回のみというクールダウンが設定されています。
- 2023年11月20日に、一度全プレイヤーに無料変更の機会が付与され、その後は
- 「最後に無料でRiot IDを変更してから90日後」に再度変更が可能
- 90日以内に再度変更しようとすると、エラーになり変更できません
注意
以前は「30日ごと」という情報もありましたが、2025年時点では90日ルールが公式仕様です。古い記事を参考にしないよう注意してください。
ゲーム名・タグラインの文字数と使用可能な文字
公式サポートによると、現在のルールは次の通りです。
- ゲーム名(表示名)
- 3〜16文字
- 原則として英数字を中心に、一部の記号・言語が利用可能
- タグライン
- 3〜5文字
- 英数字のみ
日本語名については、VALORANTでは実際に使用できるケースが多く、GameWithなど日本語攻略サイトでも「日本語は使用可能」と案内されています。
使用できない名前・タグラインの例
- 侮辱的・不適切な表現
- 差別的な用語
- 下品・暴力的・過度に攻撃的な表現
などは、Riotポリシーにより禁止されています。
- 地域コード(JP、NAなど)のタグライン
JPNAEUWなど、Riotがサーバー・地域コードとして用いている文字列は、タグラインに使用できません。
- 他プレイヤーと完全に同一の組み合わせ
- ゲーム名+タグラインのセットが他のプレイヤーと完全に一致している場合、「このRiot IDはすでに使用されています」と表示され、登録できません。
日本語や記号は使える?名前の決め方Q&A
日本語名・記号の扱い
日本語(ひらがな・カタカナ・漢字)を含むゲーム名は、多くの場合使用可能です。ただし、次の点には注意してください。
- 環境によっては、フォントの都合で一部文字が表示崩れする可能性がある
- 判定上は問題なくても、他プレイヤーに読みにくい名前は敬遠されることがある
他人と同じ名前でも大丈夫?タグラインとの関係
Riot IDは「ゲーム名+タグライン」の組み合わせが一意であればよいため、ゲーム名単体は他人と被っていても問題ありません。
例:
SovaMaster#1111SovaMaster#JP1
ゲーム名が同じでも、タグラインが異なれば別のアカウントとして登録できます。
覚えやすく通報されにくい名前をつけるコツ
- フレンドが読みやすい長さ(8〜12文字程度)
- 不快・挑発的と受け取られない表現
- 自分のSNS・配信名と揃える場合は、個人情報につながる要素(本名・住所・学校名など)を含めない
「名前が変わらない」「この名前は使えません」と出るときの対処法
ここでは、よくあるトラブルごとに原因と対策を整理します。
ケース1:変更がゲーム内に反映されない場合
よくある原因
- Webページで「変更を保存」を押していない
- VALORANTクライアントを再起動していない
- 別のRiotアカウントにログインして変更している
対処法
- Riotアカウント管理ページを開き、Riot IDが意図どおりに保存されているか確認する
- VALORANTを完全に終了し、再起動する
- 同じアカウントでログインしているかを確認する(複数アカウントを持っている場合)
ケース2:「このRiot IDはすでに使用されています」と表示される場合
原因
- 入力した「ゲーム名+タグライン」の組み合わせが、既に他のプレイヤーに使われている
対処法
- ゲーム名はそのままで、タグラインだけ変更してみる
- タグラインの桁数を変えてみる(3〜5文字の範囲で調整)
ケース3:「この名前はご利用になれません」と表示される場合
原因
- 不適切なワード・公序良俗に反する表現が含まれている
- システムが安全上の理由で制限している文字列を含んでいる
対処法
- 下品な単語・差別的表現・暴力的なワードなどを含んでいないかチェックする
- どうしても原因が分からない場合は、単語をまるごと別の表現に置き換える
Q&Aサイトでも、同様のエラーに関する相談が多く寄せられています。
ケース4:クールダウン期間中で変更できない場合
原因
- 最後にRiot IDを変更してから90日が経過していない
確認・対処法
- 最後に変更した日をある程度覚えている場合は、カレンダーで90日後を確認する
- どうしても記憶が曖昧な場合は、少し時間を置いてから再度試す
なお、直近で名前変更を行った結果、ハラスメントなど深刻な問題が発生している場合は、例外的にサポートに相談できる場合があります。
試合中に名前を隠したい人向け:プライバシー設定
「名前は変えたくないが、試合中だけは見えないようにしたい」という場合は、ゲーム内のプライバシー設定を利用します。
ゲーム内設定でプレイヤー名を非表示にする手順
- VALORANTクライアントを起動
- 右上の歯車アイコンから「設定」を開く
- 「一般」タブ → 「プライバシー」セクションへ移動
- 「パーティー外のプレイヤーに対してプレイヤー名を表示しない」をオンにする
これにより、試合中、パーティー外のプレイヤーには自分の名前ではなく、使用中のエージェント名が表示されます。
非表示にできる場面・できない場面
- 非表示になる場面
- 試合中のスコアボード
- キルログ など、一部のゲーム内表示
- 非表示にならない場面の例
- 試合終了後の結果画面
- キャリア画面 など
完全な匿名化ではない点は理解しておきましょう。
配信・SNSとあわせた身バレ対策の考え方
- 配信時は、オーバーレイでIDを隠す・フレンドリストを映さないようにする
- SNSアカウントとゲーム内IDを紐づける場合、本名や所属先が推測される情報は避ける
- 明らかなハラスメントを受けた場合は、証拠を保存した上でRiotサポートに相談する
よくある質問(FAQ)
Q. ログインID(ユーザー名)も一緒に変わりますか?
A. いいえ。今回説明しているのはRiot ID(ゲーム名+タグライン)の変更です。
ログインIDは別管理であり、通常はゲーム内には表示されません。
Q. モバイルや別PCでも同じ名前が表示されますか?
A. はい。同じRiotアカウントでログインしていれば、PC・別PC・将来的な他プラットフォームでも同じRiot IDが表示されます。
Q. 名前を戻したい場合、元の名前は再度使えますか?
A. 他のプレイヤーにそのゲーム名+タグラインの組み合わせを取られていなければ、再度同じIDを使うことができます。その場合も、90日ルールの対象になります。
Q. 間違って不適切な名前にしてしまったときはどうすればいい?
A. まずは、次の変更が可能になるタイミング(90日後)に、安全な名前へ変更してください。
もしその間に、その名前が原因でハラスメントやトラブルに遭っている場合は、状況を添えてRiotサポートに相談することも検討してください。
まとめ:名前変更は計画的に。90日ルールを意識して設定しよう
- VALORANTの「名前変更」は、Riot ID(ゲーム名+タグライン)を変える操作です。
- 変更はRiotアカウント管理ページから行い、90日に1回無料で変更できます。
- 日本語名や同名プレイヤーとの重複も一定の範囲で許容されますが、不適切な表現や地域コードなどには制限があります。
- 変更が反映されない・エラーになる場合は、「保存ボタン」「クライアント再起動」「クールダウン期間」「禁止ワードや重複」を順に確認すると解決しやすくなります。
- 試合中の身バレが気になる方は、プライバシー設定で「パーティー外のプレイヤーに対してプレイヤー名を表示しない」を有効化することで、エージェント名表示に切り替えられます。
90日ルールを意識しつつ、自分らしく、かつ安全で覚えやすいRiot IDを設定して、VALORANTをより快適に楽しんでください。


