VALORANTをプレイしていると、「以前は快適だったのに突然重くなった」「視点を動かすと引っかかる」「撃ち合いの瞬間に一瞬止まる」といった症状に悩まされることがあります。
これらは単に「PCが弱いから」「回線が悪いから」と一言で片づけられる問題ではなく、複数の要因が重なって発生しているケースが非常に多いです。
本記事では、
どこから確認すべきか
何を優先して対策すべきか
再発させないために何を意識すべきか
を明確にし、場当たり的な設定変更ではなく、論理的に切り分けて改善する手順を解説いたします。
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Valorantが重い・カクつく症状を切り分ける
ラグとカクつきの違いを見分けるポイント
まず重要なのは、体感として似ている「ラグ」と「カクつき」を混同しないことです。対策が真逆になる場面もあるため、ここを誤ると時間を消費します。
ラグ(通信)が疑わしい典型例
自分の視点移動は滑らかだが、敵や味方が瞬間移動(ワープ)したように見える
角から出た敵が「見えた瞬間に倒される」頻度が増える(実際には相手側で先に見えている)
弾が出ている感覚はあるのに、ヒット判定や被弾が遅れて表示される
体感が不安定で、同じ操作でも結果が変わる
この場合は、PCの描画性能ではなくネットワークの遅延(Ping)や損失(パケットロス)が主因になりやすいです。
カクつき(処理)が疑わしい典型例
視点移動が一定ではなく、微妙に引っかかる(スタッター)
戦闘中、スキルが重なった瞬間、煙やエフェクトが増えた瞬間に一瞬固まる
マップ読み込み直後やラウンド開始直後だけ重い
Pingは問題ないのに、FPSが落ちる・フレームの間隔が乱れる
この場合は、GPU/CPU負荷、温度、ドライバ、設定、バックグラウンド処理が原因になりやすいです。
両方起きているケース
試合中に「ワープ」も「一瞬停止」もある
週末夜など混雑時間帯は特に悪化し、同時にPCも熱くなる
録画や配信を開始すると急に不安定になる
この場合は「回線→PC」の順に片付けるより、観測指標で切り分けながら同時進行のほうが早く改善します。
まず見るべき数値はPing・パケロス・FPS
切り分けの軸は、基本的に以下の3つです。
Ping(遅延)
Pingが高いほど、操作の反映や他プレイヤーとの位置同期が遅れます。VALORANTは競技性が高く、わずかな遅延差でも体感が強く出ます。
目安として、安定して低いほど有利ですが、重要なのは「平均値」よりも上下のブレです。例えば平均20msでも、瞬間的に80msへ跳ねるなら体感は悪くなります。パケットロス(損失)
パケットロスは「データが届かない」状態で、少量でもワープや判定遅れ、入力の不自然さにつながります。Pingが低くても、ロスが出ていると体感は改善しません。
また、ロスが常時ではなく「数秒に一度だけ」発生する場合、プレイヤーは「一瞬だけ重い」「ときどき止まる」と表現しがちです。FPS(フレームレート)とフレームの安定性
FPSは高いほど滑らかに見えますが、VALORANTで本当に重要なのは安定性です。平均FPSが高くても、瞬間的な急落があると「カクつき」として体感します。
ここで意識したいのが「フレームタイム(フレーム間隔)」です。数値を細かく見る必要はありませんが、体感として一定に滑らかであることが重要です。
最初の判断のコツ
Ping/ロスに異常がある → まず回線側を疑う
Ping/ロスが安定しているのに重い → PC/設定側を疑う
どちらも怪しい → まず“簡単に戻せる設定”と“負荷の見える化”から着手する
試合中だけ重い、たまに固まる時の典型パターン
「常に重い」より難しいのが、「特定の条件でだけ重い」ケースです。よくあるパターンは次のとおりです。
パターン1:温度上昇による性能低下(サーマルスロットリング)
序盤は快適なのに、数試合目から急にFPSが落ちる、視点が引っかかる、という場合に疑います。ノートPCや小型ケースのデスクトップで起きやすいです。温度上昇でCPU/GPUが自動的にクロックを落とすと、処理が追いつかずフレームが乱れます。
パターン2:バックグラウンド処理の“スパイク”
普段は大丈夫でも、裏で次のような処理が走ると一瞬止まります。
Windows Update関連の処理
ウイルス対策ソフトのスキャン
ブラウザの動画再生、タブ大量
録画・配信のエンコード負荷
DiscordやGPUユーティリティなどのオーバーレイ
「ラウンド開始直後だけ」「撃ち合いの瞬間だけ」といった“短い停止”は、スパイクが原因であることが多いです。
パターン3:回線の瞬間的な混雑や干渉
Wi-Fi利用時は特に、電子レンジ・Bluetooth機器・近隣ルーターの干渉、距離や壁の影響で瞬間的にロスが出ることがあります。また混雑時間帯はルーティングや帯域の影響でPingが跳ねやすいです。
パターン4:設定の組み合わせによる不安定化
例として、以下の組み合わせは体感悪化につながりやすいです。
VSyncオン+FPS上限未設定(遅延増+不安定)
ボーダレス系の表示+オーバーレイ多数(描画パスが増えて引っかかりやすい)
Reflex設定と上限の不整合(環境次第で負荷の揺れが出る)
ここまでで「ラグ寄りか、処理寄りか」を掴めたら、次は原因チェックに進みます。
Valorantが重い原因を確認するチェックリスト
推奨スペックと現在の負荷を照合する
最初に行うべきは「VALORANTの推奨スペックを満たしているか」ではなく、より実務的に言えば、自分の目標FPSに対して余裕があるかです。
VALORANTは比較的軽いゲームですが、144Hzや240Hzで安定させたい場合、瞬間負荷・バックグラウンド・温度といった“周辺要因”が効いてきます。
最低限の考え方
60fps安定が目標:設定を落とせば多くの環境で達成可能
144fps安定が目標:CPU性能とメモリ余裕、温度管理が重要
240fps安定が目標:CPUボトルネックや設定の揺れが顕在化しやすい
まず確認する項目(優先度順)
空きメモリ:ゲーム中にメモリ不足になると、途端に引っかかりやすくなります。
ディスク空き容量:空きが少ないと更新・キャッシュで詰まり、読み書きが不安定になることがあります。
GPU/CPU使用率:どちらかが常時張り付いているならボトルネックです。
常駐ソフトの数:オーバーレイ、録画、ブラウザ、同期アプリは要注意です。
“不足かどうか”の目安
タスクマネージャーでCPUが常時90〜100%付近:CPUが足りないか、バックグラウンドが重い
GPUが常時95〜100%付近:画質・解像度・表示モードで負荷が高すぎる
メモリが常時8〜9割:スワップが発生しやすく、カクつきの原因になりやすい
スペック不足が疑われる場合でも、すぐ買い替えを考える前に、次の「温度」「常駐」「設定」を整えることで改善することが多いです。
CPU・GPU温度とクロック低下を確認する
温度由来のカクつきは、症状が不規則になりがちで、見落とされやすいポイントです。
特に「最初は快適」「数試合後から重い」「部屋が暖かい日だけ不調」のようなパターンは、温度が最有力です。
確認のしかた(難しい道具は不要です)
ファンが急にうるさくなるタイミングと、カクつきが一致するか
PCが熱い、キーボード面が熱い、排気が熱い
ノートPCで底面が塞がれていないか(膝上、布団、クッションは悪化しやすい)
対策(効果が出やすい順)
吸気・排気の確保:机の上に置き、通気を確保します。
ホコリ除去:吸気口・排気口・フィルターの掃除は効果が大きいです。
室温を下げる:室温の影響は大きく、冷房が最も確実です。
ファン設定の見直し:静音モードは避け、冷却優先にします。
FPS上限を設定:常時全力状態を避け、熱の上昇を抑えます。
温度問題は「ゲーム設定を下げても直らない」場合があるため、ここで一度潰しておくと、以降の調整が非常に楽になります。
ストレージ容量とバックグラウンド処理を確認する
“プチフリーズ”の原因として多いのが、ストレージとバックグラウンド処理です。特にHDD利用環境や、SSDでも空き容量が極端に少ない環境は不利です。
ストレージ側の注意点
SSDでも空き容量が少ないと、キャッシュや更新で詰まり、処理が遅くなることがあります。
HDDはランダムアクセスが遅く、ゲーム中の細かな読み書きで引っかかりやすいです。
OSとゲームが同じドライブで、裏で更新が走ると影響が出ることがあります。
バックグラウンド処理で要注意のもの
録画・配信ソフト(エンコード負荷)
ブラウザ(特に動画、タブ大量、拡張機能)
Discordのオーバーレイや画面共有
Windowsの同期・クラウド連携
セキュリティソフトのスキャン
切り分けの進め方(最短ルート)
まずVALORANT以外のアプリを極力終了してプレイし、改善するか確認
改善するなら、アプリを1つずつ戻し、原因を特定
原因アプリが特定できたら、ゲーム中だけ機能をオフ(オーバーレイや録画設定など)
「原因が複数ある」場合でも、この手順だと再現性を保ったまま潰せます。
ドライバとWindows更新の影響を確認する
ドライバやOS更新は、安定性にプラスにもマイナスにも働きます。更新直後から不調になった場合は、疑う価値があります。
ドライバ関連で起きやすい症状
フレームが不安定になる
特定のマップや場面でだけ引っかかる
ゲーム起動直後は問題ないが、時間経過で悪化する
基本方針
長期間更新していない場合:まず更新を検討(安定性改善が期待できます)
更新した直後から不調:クリーンインストールやロールバックを検討
更新・変更を行う際の注意
変更前に「現状の設定」をメモしておく
1回に複数の変更をまとめてやらない(原因が追えなくなります)
変更後は同じ条件で再現性を確認する(同じマップ、同じ練習メニュー等)
この段階までで「原因の候補」が絞れてきたら、次はゲーム内設定を最適化します。
Valorantの設定でカクつきを減らす
表示モードとVSyncの考え方
VALORANTの快適さを左右する設定の中で、効果が大きいのが表示モードとVSyncです。
表示モードの考え方
原則として、フルスクリーンが安定しやすい傾向にあります。
ボーダレス(ウィンドウ表示系)は、利便性が高い一方で、環境によってはオーバーレイや他アプリとの干渉が増え、引っかかりが出ることがあります。
「普段はボーダレスで便利」という方でも、カクつきが出る時は一度フルスクリーンで検証してください。改善する場合、原因は表示モードや周辺機能の干渉に近いです。
VSyncの考え方
VSyncはティアリング(画面の裂け)を抑える効果がありますが、一般に入力遅延が増えやすい設定です。
競技性を重視する場合、まずはVSyncオフを基準に検証するのが無難です。
ティアリングが気になる場合は、VSyncをオンにする前に、FPS上限やモニター設定(リフレッシュレートの整合)を優先して調整すると、遅延を増やさずに改善することがあります。
NVIDIA Reflexと入力遅延の設定方針
NVIDIA環境ではNVIDIA Reflexが遅延低減に寄与する可能性があります。ただし重要なのは「オンにすれば必ず体感が良くなる」という単純な話ではなく、自分の環境で副作用(負荷変動や発熱)がないかまで含めて判断することです。
基本のおすすめ手順
まずReflexを「オン」で試す
次に「オン+ブースト」を試す(発熱やファン騒音、安定性を確認)
体感と安定性を比較し、勝ちやすいほうを採用する
注意点
低遅延に寄せるほど、PCへの負荷のかかり方が変わる場合があります。
「オン+ブースト」で温度が上がり、結果として後半カクつくなら本末転倒です。安定性が落ちるなら「オン」に戻す判断が合理的です。
Reflex設定を変えたら、他の設定は固定し、単独で効果を見てください。
グラフィック設定のおすすめテンプレ
VALORANTの設定は項目が多く、闇雲に触るほど迷子になります。ここでは最初に“型”を作り、その後に必要なものだけ微調整する方針を推奨いたします。
| 目的 | 画質系設定の方針 | VSync | Reflex | 影・装飾系 | 使いどころ |
|---|---|---|---|---|---|
| 安定FPS重視 | 低〜中中心で安定を作る | オフ | オン | 低/オフ多め | まずカクつきを止めたい |
| 低遅延重視 | 低中心で遅延を最小化 | オフ | オン+ブーストも検証 | 低/オフ多め | 撃ち合い重視、温度注意 |
安定FPS重視で優先して下げたい傾向
影、装飾、品質系(視認性にも影響しやすい)
高負荷になりやすい描画の品質項目
不必要な演出(自分が見やすい範囲で)
ただし、VALORANTは「視認性」が勝敗に直結します。画質を落としすぎて敵が見えづらくなるなら逆効果です。まずはカクつきを止める最小限に留め、必要なら少しずつ戻すのが安全です。
FPS上限と安定性を両立させるコツ
意外と効果が大きいのが、FPS上限設定です。
「平均FPSは高いのに不安定」「撃ち合いでだけガクッと落ちる」という場合、上限設定で負荷変動を減らすと改善することがあります。
なぜ上限が効くのか
FPSを無制限にすると、CPU/GPUが常時全力になりやすい
全力状態は温度が上がり、クロック変動が起きやすい
結果としてフレーム間隔が乱れ、「一瞬の引っかかり」に見える
目安の考え方(例)
144Hzモニター:上限を141〜144付近で検証
240Hzモニター:上限を237〜240付近で検証
まずは「上限を設けて、一定に張り付く」方向を優先する
上限設定のコツ
上限を決めたら、しばらく固定してプレイし、体感を確認
途中で上限を頻繁に変えない(比較が難しくなります)
温度問題が疑わしい場合は特に有効
ここまででゲーム内設定の“芯”が整います。次はWindows側での安定化です。
Windows 10/11側で重い・カクつくを改善する
電源プランとGPUの優先設定
Windowsの電源設定は、思っている以上にゲームの安定性に影響します。省電力寄りの設定だと、CPU/GPUが状況に応じて性能を落としやすくなり、結果としてフレームが乱れることがあります。
優先度の高い調整
電源プランを高パフォーマンス寄りにする
ノートPCは可能な限りAC接続でプレイする
メーカー独自の省電力モード(静音・バッテリー優先)を避ける
「うるさくなるのが嫌で静音モード」という方は、VALORANTのプレイ中だけでも切り替えると効果が出やすいです。
グラフィック設定とフルスクリーン最適化
Windowsにはアプリごとのグラフィック設定があり、環境によっては「高性能GPU」を明示的に割り当てることで安定する場合があります。特にノートPCで内蔵GPUと外部GPUが併用される環境では、意図せず内蔵側が使われ、重くなるケースがあります。
確認観点
VALORANTが高性能GPUで動作しているか
表示モードをフルスクリーンで運用できているか
余計な最適化が干渉していないか
また、WindowsにはハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング等の設定があり、環境によって体感が変わることがあります。ただしこれは万能ではなく、オンで改善する人もいればオフで安定する人もいます。
そのため、ここは「最後の微調整」として、オン/オフを1回ずつ検証し、改善したほうに固定する運用が現実的です。
不要な常駐ソフト・オーバーレイの整理
ゲーム中の引っかかりは、常駐ソフトとオーバーレイが重なるほど起きやすくなります。特に「便利だから入れている」系のソフトが原因になりがちです。
代表例
Discordのオーバーレイ、画面共有
GPUユーティリティの常駐表示
FPS表示や録画のオーバーレイ
ブラウザの常駐(動画、SNS、拡張機能)
整理の手順(失敗しないやり方)
まず“全部切る”のではなく、ゲームに関係ないものから順に終了
改善したら、その段階で原因候補が狭まります
必要なものだけ戻し、戻した瞬間に悪化するなら原因確定です
特に配信・録画は、設定次第で負荷が大きく変わります。「録画しないと困る」場合は、画質を落とす、フレームレートを下げる、エンコーダ設定を見直すなど、目的に合わせて負荷を調整してください。
改善しない場合の修復と再インストール
ここまでの対策を行っても改善しない場合、最後は「環境を一度リセットする」方向になります。ただし、最短で直すには順序が重要です。
優先度順(おすすめ)
PC再起動
一時的な不調やメモリリーク、裏処理の詰まりが解消することがあります。最も早く、リスクがありません。設定の再確認(表示モード・VSync・FPS上限)
“遅延が増える設定”や“負荷が乱れる設定”が混ざっていないかを確認します。最初に決めたテンプレに戻すのが確実です。GPUドライバの整理(更新/クリーンインストール/ロールバック)
更新直後の不調であればロールバック、長期未更新なら更新が候補です。クリーンインストールは不整合の解消に役立ちます。VALORANTの修復・再インストール
最終手段寄りです。ただし、ファイル破損や設定不整合が疑われる場合には有効です。
再インストール前に、設定や感度などバックアップできるものは控えておくと復旧が楽になります。
この段階で改善しない場合、次に疑うべきは回線側、もしくはハード側(ストレージ劣化やメモリ不良など)です。
回線やサーバー要因のラグを対策する
有線化と機器再起動の優先順位
ラグ要因の対策は、「効果が高い順」がかなり明確です。時間をかける前に、まず“定番の強手”を実行してください。
優先度1:Wi-Fiをやめて有線LANにする
Wi-Fiは便利ですが、干渉・距離・壁・混雑など、ゲームにとって不利な要素が多いです。可能なら有線が最優先です。これだけでパケットロスが消えるケースも多くあります。
優先度2:ネットワーク機器の再起動
ルーター
ONU/モデム
必要に応じてハブ
長時間稼働で不安定になっている場合、再起動で改善することがあります。
優先度3:ケーブルとポートの確認
LANケーブルの劣化や接触不良は、瞬間ロスの原因になります。挿し直しやケーブル交換で改善することがあります。
補足:同居人の利用状況
同居人が動画視聴や大容量ダウンロードをしていると、帯域が圧迫されてPingやロスが増えます。ゲーム中だけでも協力してもらえると改善します。
混雑時間帯とルーティングの影響を減らす
回線の品質は、家の中だけで完結しません。時間帯や地域、経路(ルーティング)により、急に悪化することがあります。
よくある状況
休日や夜間に急にラグくなる
特定の時間帯だけPingが跳ねる
普段は問題ないのに、イベントや大型アップデート時に悪化する
できる範囲の対策
有線化(最重要)
ルーターの設置場所の見直し(Wi-Fi利用時)
ルーターのファームウェア更新
混雑時間帯の大容量通信を避ける
どうしても改善しない場合は、回線事業者やプラン見直しを検討
“ルーティングの問題”は利用者側で完全に解決できないこともあります。その場合は、時間帯を変える、回線側に相談する、といった判断も必要です。
サーバー障害の確認と待つべきケース
自分の環境を疑う前に、「ゲーム側の障害」の可能性も常に残しておくべきです。特に以下の状況では、サーバーやサービス側の問題を疑います。
友人やSNSでも同時にラグ報告が多い
同じ地域の複数人が一斉に不調
自分の回線テストは問題ないのに、VALORANTだけ不安定
この場合、設定をいじり倒すより、公式の告知や障害情報を確認し、待つ判断が最も合理的です。無理に設定を変更すると、障害が復旧したあとに「設定のせいで別の不調」が残ることがあります。
再発防止とよくある質問
安定動作のための運用チェックリスト
最後に、再発防止として「これを守れば戻りにくい」という運用ポイントをまとめます。原因が複合的でも、ここを押さえると不調の頻度を減らせます。
プレイ中は不要なアプリを閉じ、オーバーレイを最小化する
録画・配信は負荷を把握し、設定を軽くする(必要ならプレイ中は停止)
表示モードはフルスクリーンで検証し、安定する設定を採用する
VSyncは基本オフで運用し、ティアリング対策はFPS上限から検討する
FPS上限を設け、フレームの安定を優先する
ノートPCは通気を確保し、清掃と室温管理を行う
回線は可能なら有線化し、瞬間ロス対策を優先する
ドライバやOS更新は「一度にまとめて変えず」、変更内容を記録する
このチェックリストを“自分の標準設定”として固定し、そこから逸れた時に不調が出るかどうかを見れば、原因特定が速くなります。
よくある質問
FPSは出ているのにカクつくのはなぜですか
平均FPSが高くても、瞬間的にフレーム間隔が乱れると「カクつき」として体感します。典型的な原因は以下です。
温度上昇によるクロック低下(後半だけ不調になりやすい)
バックグラウンド処理のスパイク(録画、ブラウザ、更新、スキャンなど)
表示モードやオーバーレイの干渉
FPS無制限による負荷変動(上限設定で安定する場合があります)
まずは「上限FPSを設定する」「不要アプリを閉じる」「温度を下げる」の3点を同時に行うと、改善が見えやすいです。
VSyncはオフがよいですか
競技性を重視する場合は、一般にVSyncは入力遅延が増えやすいため、まずはオフで運用するのが無難です。
ティアリングが気になる場合は、VSyncをオンにする前にFPS上限や表示モード、リフレッシュレートの整合を優先して調整し、それでも改善しない場合の最終手段として検討すると失敗が減ります。
Reflexはオンとオン+ブーストのどちらがよいですか
基本は「オン」から始め、体感が良く安定するなら「オン+ブースト」を検証する流れを推奨いたします。
ただし、オン+ブーストで発熱が増え、試合後半にカクつくなら逆効果です。安定性を損なうなら「オン」に戻す判断が合理的です。重要なのは、遅延の体感だけでなく、安定性(カクつきの有無)も含めて比較することです。
Windows 11にしてから重くなりました。戻すべきですか
戻す判断は最終手段として、まずは以下を確認してください。
電源プランが省電力寄りになっていないか
ノートPCの省電力モードが有効になっていないか
グラフィック設定で高性能GPUが割り当てられているか
不要な常駐・オーバーレイが増えていないか
ドライバ更新直後の不調であればロールバックが効かないか
これらを行っても再現性が高く、しかもWindows 10の同環境で明確に改善する見込みがある場合に限り、戻す検討が現実的です。
ルーター交換は効果がありますか
パケットロスやWi-Fi干渉、機器の不安定さが原因であれば効果が出る可能性はあります。ただし、交換はコストがかかるため、先に以下を優先してください。
有線化できないか
ルーター再起動や設置場所変更で改善するか
ケーブルやポートの接触不良がないか
混雑時間帯だけ悪化していないか(回線側要因の可能性)
これらで改善せず、Wi-Fi品質や機器の不調が疑われる場合に、交換が検討対象になります。
まとめ
VALORANTが重い・カクつく場合は、最初に「ラグ(通信)」と「カクつき(処理)」を切り分け、Ping・パケットロス・FPSの状態を見ながら対策を進めるのが最短です。
処理落ち側は、温度・バックグラウンド・表示モード・FPS上限の4点が特に改善効果が出やすく、回線側は有線化と機器再起動が最優先です。
また、変更は一度にまとめて行わず、必ず1項目ずつ効果を確認し、元に戻せるよう記録して進めてください。アップデートや環境変化で再発する可能性があるため、最後のチェックリストを「標準運用」として固定しておくことを推奨いたします。