Twitter(X)で「通知が来ない」と、DMや重要な投稿、仕事の連絡を見逃してしまい不安になりがちです。しかし原因は1つではなく、端末側の通知設定、Xアプリ内の通知設定、省電力や集中モードなどの端末機能、通信環境、そして場合によってはX側の一時的な遅延・障害まで幅広く考えられます。
本記事では、手当たり次第に設定を触って混乱しないように、症状別に最短で切り分けできる流れで整理し、iPhone/Androidそれぞれの確認点と復旧手順を、低リスクの操作から順に詳しく解説いたします。
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X(旧Twitter)で通知こないとき最初に確認すること
通知が必要な対象を整理する
最初に行うべきは、「何の通知が来ないのか」を言語化して整理することです。通知には種類があり、種類ごとに設定箇所や原因が変わります。ここが曖昧だと、設定を直しても「直ったのか」「まだ一部が止まっているのか」を判断できません。
代表的には次の4系統です。
投稿通知:特定アカウントの新規投稿、スペース開始、ライブ配信など
反応通知:いいね、リポスト、返信、引用、フォローなど
DM通知:メッセージ受信(仕事・連絡用途で重要になりやすい)
システム通知:ログイン、セキュリティ、利用規約など運営からの通知
次に、「全部が来ない」のか「一部だけ来ない」のかを切り分けます。
全部が来ない:端末の通知許可・アプリの通知許可・省電力・集中モード・ログイン状態など、全体に効く原因を優先します。
一部だけ来ない:Xアプリ内の通知種別設定、特定アカウントの通知設定、通知カテゴリ(Android)や通知の見え方(iOS)など、個別設定を疑います。
また、見逃しが致命的な方は「どの通知が最優先か」を決めておくと復旧後の運用が安定します(例:DMは必ず鳴らす、投稿通知は重要アカウントだけ、反応通知は必要最小限など)。
障害かどうかを疑う基準を持つ
「設定は何も変えていないのに突然止まった」場合、X側の遅延・障害の可能性もあります。ただし、障害を疑う前に、まずは自分の端末・アプリ側の基本チェックを済ませるほうが、結果的に解決が早いです。
それでも次のような条件がそろう場合は、障害や一時遅延も視野に入れます。
同じ時間帯に、家族や同僚など複数人が似た症状になっている
Wi-Fiでもモバイルでも、場所を変えても改善しない
特定の通知だけでなく、全体的に遅れる・まとめて届く
自分の端末設定に心当たりがなく、アプリ更新直後などのタイミングでもない
ただし、障害があっても「端末側の通知がオフ」なら当然通知は出ません。したがって、次の「5分チェック」は必ず実施してください。
5分で終わる基本チェックリスト
以下は、効果が出やすく、かつリスクの低い順のチェックです。まずここをクリアにしてください。
基本チェック(5分)
端末側で「X」の通知が許可されている
Xアプリ内でプッシュ通知がオンになっている(必要な種類もオン)
集中モード/おやすみモード/サイレント等で止めていない
省電力モードやバックグラウンド制限で止めていない
アプリが最新版で、通信が安定している
ここで直るケースは非常に多いです。直らない場合は、次の章で症状から最短経路を選びます。
X(旧Twitter)で通知がこない原因を症状別に切り分ける
原因切り分けは、「症状を言い換える」だけで精度が上がります。以下の表で、最初に見るべき場所を決めてから進めると無駄が減ります。
| 症状 | 起こりやすい原因候補 | 最初に確認する場所 | まず試すこと |
|---|---|---|---|
| 通知欄には出るが、プッシュが来ない | 端末の通知表示/集中モード/省電力/バナーや音の設定 | 端末設定 | 通知許可・表示形式・集中モードを確認 |
| 通知欄も更新されない | 通信不安定/アプリ不具合/ログイン問題/バックグラウンド停止 | 通信→アプリ→アカウント | アプリ再起動→端末再起動→更新→再ログイン |
| 特定アカウントの通知だけ来ない | そのアカウントの通知設定が未設定/ミュート等 | Xアプリ内設定 | 対象アカウントの通知設定を再設定 |
| 通知音だけ鳴らない・バナーだけ出ない | 表示形式の設定/通知カテゴリ(Android)/サウンド設定 | 端末設定 | 通知の表示と音・バイブの設定を確認 |
以下、各症状を詳しく解説いたします。
通知欄に表示されるがプッシュが来ない
このパターンは、X側で通知自体は発生しており、端末が「表示のしかた」または「表示タイミング」を制限している可能性が高いです。たとえば次のような状態です。
アプリを開くと通知が溜まっているが、プッシュで出てこない
通知センターにはあるが、ロック画面に出ない
バナーが出ない/音が鳴らないので気づかない
優先順位は次の順にすると効率的です。
端末の通知許可と表示形式(ロック画面/バナー/サウンド)
集中モードやおやすみモード(時間帯や状況で止まる)
省電力・バックグラウンド制限(スリープ中だけ止まる)
Xアプリ内の通知種類設定(そもそも受け取りたい種類がオフ)
「通知欄には出る」時点で、Xアプリ内設定だけを何度も触るより、端末側の表示設定を先に見るほうが解決が早いです。
通知欄も更新されない
このパターンは「通知が表示されない」だけではなく、アプリが通知を受け取る状態になっていない可能性があります。主な原因候補は以下です。
通信の問題:回線が不安定、VPNが影響、バックグラウンド通信が止まる
アプリの問題:アプリが古い、内部状態が不整合、キャッシュ不良
アカウントの問題:ログイン状態が不安定、複数端末で挙動が崩れる
端末の問題:省電力が強く、アプリが裏で止められる
この症状は「設定」よりも、「アプリ再起動」「端末再起動」「アプリ更新」「再ログイン」のような状態復旧が効くことが多いです。後半の復旧手順で詳しく扱います。
特定アカウントの通知だけ来ない
このパターンは、全体設定の問題というより、そのアカウントの通知設定が成立していないことが多いです。具体的には以下を疑います。
対象アカウントの投稿通知をそもそもオンにしていない
「すべてのポスト」ではなく「一部の通知のみ」になっている
自分がそのアカウントをミュートしている、キーワードミュート等で抑制している
通知対象が「ライブ配信のみ」などに限定されている
また、相手の投稿頻度や投稿形式の変化(リポスト中心、返信中心など)によって「通知が来ないように見える」ケースもあります。まずは「通知対象の種類」を確認してから、対象アカウントの通知設定を作り直してください。
通知音やバナーだけ出ない
「通知は来ているのに気づけない」症状です。よくあるのは次の状態です。
ロック画面に出ないが通知センターにはある
バナーが出ず、通知センターの中だけに溜まる
音が鳴らない(サイレント・通知音オフ・カテゴリが無音など)
バイブが鳴らない
このケースは、Xアプリ内設定だけでなく、端末側の「通知の見え方」設定が支配的です。特にiPhoneは「バナーを一時表示」「バナーを持続表示」など表示方式が分かれます。Androidは通知カテゴリ(チャンネル)単位で、音・ポップアップ・ロック画面表示が分かれる機種があります。
iPhoneでT通知がこない場合の設定チェック
iPhoneの通知許可と表示方法
iPhoneでは、端末側の通知許可がオフだと、Xアプリでいくら設定しても表示されません。まずは以下を順に確認します。
確認手順(iPhone)
「設定」を開く
「通知」を開く
アプリ一覧から「X」を選ぶ
「通知を許可」がオンか確認する
表示方法(ロック画面/通知センター/バナー)が必要なものだけオンになっているか確認する
「サウンド」を必要に応じてオンにする
「バッジ」が必要ならオンにする
ここで重要なのは、「通知を許可」だけオンでも、バナーがオフならプッシュで画面上に出ず、通知センターに溜まるだけになる場合がある点です。「通知は来ているが気づけない」場合、表示形式を見直してください。
また、ロック画面では通知が非表示(プレビュー非表示)になっていて、結果として「来ていないように見える」こともあります。見逃しを防ぐ観点では、必要に応じてロック画面での表示設定も合わせて見直します。
見逃しやすいポイント
バナーが「なし」になっている
サウンドがオフになっている
ロック画面での表示がオフになっている
通知のプレビュー設定が厳しく、気づきにくい
集中モードとおやすみモードの影響
iPhoneの集中モードは、時間帯・場所・アプリ使用状況などで自動的に切り替わることがあり、「いつの間にか止まっていた」が起こりがちです。
よくある症状
仕事中や就寝中だけ通知が来ない
特定の場所(会社・自宅)でだけ止まる
画面上に出ないが後でまとめて溜まっている
この場合は、次の観点で確認します。
集中モードがオンになっていないか
集中モードで「通知を許可するアプリ」にXが含まれているか
通知を許可しない設定が広くかかっていないか
スケジュール設定(時間・場所・アプリ)で自動オンになっていないか
集中モードは便利な一方、通知トラブルの原因として非常に頻出です。「特定の時間帯だけ止まる」場合は、最優先で疑ってください。
通信とバックグラウンド更新の見直し
通知は基本的にネットワークを介して届きます。通信が不安定だったり、バックグラウンドでアプリの動作が抑制されると、遅延や停止につながります。
確認の観点
Wi-Fiとモバイル通信の両方で同じか(片方だけなら回線側の可能性)
VPN利用時だけ起きるか(切って改善することがあります)
省電力モード中だけ起きるか(省電力でバックグラウンド動作が抑制されがちです)
加えて、アプリの内部状態が崩れている場合は、設定ではなく「再起動」「更新」「再ログイン」が効くこともあります。後述の復旧手順も合わせて実施してください。
Androidで通知がこない場合の設定チェック
Androidの通知許可と通知カテゴリ
Androidでは、アプリ単位で通知の許可を管理します。また端末やOSバージョンにより、通知が「カテゴリ(チャンネル)」に分かれていることがあります。たとえば「DMはオンだが、投稿通知カテゴリだけオフ」のような状態が起こり得ます。
確認の基本方針
まず「Xの通知」が全体として許可されているか
次に、通知カテゴリがある場合は、重要カテゴリ(DM、投稿通知など)がオフになっていないか
ロック画面表示やポップアップ表示が無効になっていないか
通知カテゴリが細かい端末ほど、意図せず一部だけ無音・非表示になっているケースが増えます。「一部だけ来ない」はカテゴリ設定を疑ってください。
省電力とバックグラウンド制限の影響
Androidで最も多い原因の1つが、省電力・電池最適化・バックグラウンド制限です。メーカー独自機能が強く効く端末もあり、「スリープ中だけ通知が止まる」「しばらく触っていないと止まる」が発生しやすくなります。
よくある症状
画面点灯中は来るが、スリープ中は来ない
しばらく使っていないと通知が遅れる
まとめて一気に届く
この場合、次のような設定を探して確認します(名称は端末により異なります)。
電池最適化(最適化対象からXを外す)
バックグラウンド制限(制限しない設定にする)
データセーバー(バックグラウンド通信を許可する)
自動起動管理(Xの自動起動を許可する)
Androidでは「通知許可はオン」でも、電池最適化でアプリが止められれば通知が来ないことがあります。通知トラブルが継続する場合、この観点は必ず確認してください。
通信の最適化設定とVPNの影響
通信面の切り分けも重要です。特にVPNや広告ブロック、セキュリティアプリなどが入っている場合、通知の経路が不安定になることがあります。
切り分けのポイント
Wi-Fiのみで発生するか/モバイルのみで発生するか
VPNオンの時だけ発生するか
特定のルーターや特定の場所だけで起きるか
一時的にVPNをオフにして症状が消える場合、VPN側の設定や相性の問題が疑われます。恒久対応としては、VPNの例外設定を検討してください。
X(旧Twitter)で通知がこないときの復旧手順
ここでは「低リスク → 中リスク → 高リスク」の順で、復旧に効きやすい手順をまとめます。上から順に実施し、途中で改善したらそれ以上は不要です。
アプリ再起動と端末再起動
最初に行うべきは「状態のリセット」です。設定原因でなくても、内部状態が崩れているだけで通知が止まることがあります。
手順
Xアプリを完全終了する(マルチタスク画面から終了)
再度Xアプリを起動する
改善しない場合、端末を再起動する
特に「急に来なくなった」「今日だけおかしい」は、再起動で直る割合が高いです。
アプリ更新と再ログイン
次に、アプリの更新状況とログイン状態を整えます。
手順
App Store/Google PlayでXアプリを最新版へ更新する
改善しない場合は、Xアプリから一度ログアウトし、再ログインする
ログアウトは有効なことがある一方、ログイン情報が曖昧なまま実施すると復旧が面倒になります。以下を事前に確認してください。
ログアウト前チェック
ID(メールアドレス/電話番号/ユーザー名)を把握している
パスワードが分かる、または再設定ができる
二要素認証を使っている場合、認証手段が手元にある
キャッシュ整理と再インストール
ここからはやや強い手段です。改善しない場合にのみ実施してください。
Android:アプリ情報からキャッシュ削除が可能な端末があります
iPhone:キャッシュ削除の概念がAndroidほど明確でないため、状態を整える目的では再インストールが選択肢になりやすいです
再インストール前の注意点
再ログインが必須になることが多い
端末側の通知許可は、再インストール後に再設定が必要になる場合がある
二要素認証やメール認証が必要な場合があるため、認証手段を事前に確認する
再インストールは「最後の一押し」として有効ですが、まずは端末設定とアプリ更新・再ログインを優先してください。
通知設定のリセット手順
設定が複雑に絡む場合は、「通知設定を作り直す」発想が有効です。特に「特定アカウントだけ」「プッシュだけ」などの症状では、設定の再保存が効くことがあります。
おすすめの進め方
Xアプリ内でプッシュ通知を一度オフにする
アプリを再起動する
再度プッシュ通知をオンに戻し、必要な種類(DM、投稿通知など)を選び直す
特定アカウントの投稿通知も、対象プロフィールでいったん解除してから再設定する
この手順は、設定を大量に弄るよりも安全で、変更点が明確になります。
問い合わせ前に揃える情報
どうしても直らない場合、サポートに頼る前に「切り分け情報」を整理すると解決が早くなります。自己解決を続ける場合にも、整理するだけで原因が見えることがあります。
最低限まとめたい情報
端末:iPhone/Android、機種名、OSバージョン
Xアプリ:バージョン、最終更新日
症状:通知欄に出るか/プッシュだけ来ないか/一部だけか
条件:Wi-Fiのみ/モバイルのみ/スリープ中のみ/特定時間帯のみ
実施済み:再起動、更新、再ログイン、再インストールの有無
「どの手順で何が変わったか」をメモしておくと、再発時にも迅速に復旧できます。
X(旧Twitter)で通知がこない状態を防ぐ運用とFAQ
通知を増やしすぎない整理術
通知は多すぎると、重要な通知が埋もれて「来ていない」と錯覚しやすくなります。また通知の種類を過剰にオンにすると、端末側で通知がまとめられたり、集中モード運用が難しくなったりします。
おすすめの整理方針
最重要:DM(仕事・連絡用途)
次点:重要アカウントの投稿通知(数を絞る)
余裕があれば:反応通知(必要なものだけ)
特に投稿通知は便利ですが、対象を増やすほどノイズも増えます。運用としては「本当に逃したくない数件」まで絞るのが現実的です。
複数端末運用時の注意点
同一アカウントを複数端末(スマホ、タブレット、旧端末など)で利用していると、通知の挙動が分かりにくくなります。端末ごとの通知設定が揃っていないと、「片方だけ来る」「片方だけ遅れる」が起きます。
おすすめの運用
通知を受ける主端末を決める(基本は1台)
予備端末は通知をオフにする、または最小限にする
OS更新・アプリ更新のタイミングを揃える
複数端末を併用する場合は、どの端末で通知を受ける設計にするかを決めるだけでトラブルが減ります。
よくある質問
通知欄には出るのにプッシュ通知だけ来ません
この症状は、端末側の表示設定や集中モード、省電力による抑制が原因になりやすいです。優先順位としては次の順が確実です。
端末の通知許可とバナー表示、サウンド
集中モード/おやすみモード
省電力・バックグラウンド制限
Xアプリ内の通知種類の確認・再設定
通知欄に溜まっているなら、まずは「見え方」を疑ってください。
特定のアカウントの投稿通知だけ来ません
対象アカウントのプロフィールで投稿通知がオンになっているか確認し、通知対象(すべての投稿など)を選び直してください。あわせてミュートやキーワードミュートも確認すると確実です。
一度解除してから再設定すると、設定の反映が安定することがあります。
スリープ中だけ通知が来ません
Androidでは電池最適化・バックグラウンド制限の影響が強く、スリープ中のみ止まる症状が頻出です。iPhoneでも集中モードや通知表示設定で「気づけない」状態になります。
「スリープ中だけ」という条件がある場合、まず省電力と集中モードを疑ってください。
通知音だけ鳴りません
サイレント、通知サウンド設定、通知カテゴリの無音設定(Android)などが典型です。通知自体が来ているかは通知欄で確認し、来ているなら「音・バイブ・表示方式」の問題として端末側を見直してください。
再インストールすると何が消えますか
一般的にアプリの一時データがリセットされ、再ログインが必要になる場合があります。ログイン情報(ID・パスワード、二要素認証)が確実に手元にある状態で実施してください。
なお、再インストールは強い手段のため、先に「更新」「再ログイン」「通知設定の作り直し」を試すことを推奨いたします。
直らないときはどこに問い合わせればよいですか
復旧手順を一通り実施しても改善しない場合は、Xのサポート導線(アプリ内のヘルプや問題報告)に進むのが現実的です。その際、本記事の「問い合わせ前に揃える情報」を整理しておくと、状況説明が明確になります。
また、障害・遅延の可能性もあるため、同時期に他者にも発生していないかを確認し、時間を置いて再チェックするのも有効です。