X(旧Twitter)の「ブロック一覧(ブロックリスト)」は、過去にブロックした相手を見返したり、必要に応じて解除したりするための管理画面です。しかし、アプリやWeb版のUI変更、iPhoneとAndroidのメニュー表記差などが重なり、「どこにあるのか分からない」「開けない」「一覧が空に見える」といった迷いが起きやすい領域でもあります。
本記事では、スマホ(iPhone/Android)とPC(x.com)それぞれの導線、解除手順、整理の考え方、表示トラブルの切り分けまでを、できる限り具体的にまとめます。読み終えた時点で「ブロック一覧を開ける」「解除できる」「トラブル時に自分で原因を絞れる」状態になることを目標にいたします。
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Xのブロック一覧とは
ブロックリストでできること
ブロックリスト(ブロック一覧)は、Xにおける「ブロック済みアカウントの管理画面」です。ここでできることは、主に次のとおりです。
自分がブロックしているアカウントを一覧で確認できます
「誰をブロックしていたか」を履歴として把握できます。過去のトラブル相手を再確認したいときや、誤ってブロックした可能性があるときに役立ちます。一覧から個別にブロック解除できます
解除したい相手を見つけたら、その場で解除操作が可能です。プロフィール画面に移動せずに作業できるため、ブロック数が多い方ほど利便性が高いです。(条件により)表示の切り替えが存在する場合があります
画面によっては「すべて」「インポート済み」など、何らかの区分が表示されることがあります。もし切り替えが表示されている場合は、見たい対象がそのタブに含まれているかも確認すると、見落としを減らせます。
ブロックリストは「見られたくない相手を遮断する」ためだけではなく、自分の安全確保とストレス軽減を継続するための管理画面でもあります。定期的に見直すことで、必要な遮断は維持しつつ、不要になったブロックは解除するといった整理がしやすくなります。
ブロックの効果と見え方の要点
ブロックは強い制限を伴う機能です。誤解されやすい点も含めて、最低限押さえたい要点を整理いたします。
フォロー関係が解除されます
ブロックを行うと、相互フォローであってもフォロー関係が外れます。解除後に再びつながりたい場合は、必要に応じて再フォローが必要になります。相手はあなたをフォローできなくなります(あなたも相手をフォローできません)
一時的な距離の確保だけでなく、継続的に接触を断つ効果があります。やり取り(返信・メンション等)が制限されます
ブロックは、相手からの干渉を減らす目的で使われることが多いです。ただし、機能の細部はUI変更や仕様調整が入り得るため、体感に差が出る場合があります。「投稿が完全に見えなくなる」とは限りません
ここが重要な誤解ポイントです。あなたの投稿が公開設定の場合、相手がログアウトや別アカウントなどの条件で閲覧できる可能性は残ります。したがって、「絶対に見られたくない」目的が中心の場合は、ブロックだけでなく、公開範囲(非公開運用)や返信制限などの追加対策も検討すると安心です。
ブロックは万能ではありませんが、接触の回避という点では強力です。一方で、トラブルを拡大させないためには、ブロックを選ぶ前後の運用(証拠保全、報告、公開範囲の調整、ミュートの併用など)も含めて考えることが大切です。
Xのブロックリストを開く方法
ここでは「最短でブロック一覧を開く」ことを優先し、端末別に手順を整理いたします。表記はアップデートで変わることがありますが、基本的には「設定」→「プライバシー」関連の配下にあります。見つからない場合は、後半のトラブル対処パートのチェックリストまで進めてください。
スマホアプリでブロック一覧を見る手順
iPhone/Androidアプリでの導線は概ね共通ですが、文言の並びや表示位置が少し違う場合があります。以下は迷いにくい順序での手順です。
Xアプリを起動します
画面左上のプロフィールアイコン(またはメニュー)を開きます
UIによっては、スワイプ(左端から右方向)でもメニューが出る場合があります。
設定とプライバシーを開きます
「設定とサポート」という折りたたみ項目の中に入っている場合は、そこを展開して見つけます。
プライバシーとセキュリティを開きます
ブロックしているアカウント(または同等の名称)を開きます
この画面に到達すると、ブロック中のアカウントが一覧で表示されます。ブロック数が多い場合、読み込みに少し時間がかかることがあるため、表示が崩れているように見える場合は数秒待ってください。
補足:解除したい相手を探すコツ
名前やアイコンが似ているアカウントが多い場合、誤解除が起きやすいです。解除前に「プロフィールへ移動」して本人確認(IDや過去投稿)を軽く見てから戻ると安全です。
ブロック数が非常に多い場合、スクロール負荷が高くなるため、後述の「整理のコツ」で紹介する基準作りを先に行うと、判断が早くなります。
PCブラウザでブロック一覧を見る手順
PC(x.com)では左側のサイドメニューから辿る形が基本です。スマホより項目が多く見えるため、「どこにあるのか分からない」と感じた場合は、次の流れをそのままなぞってください。
x.comにログインします
左メニューのもっと見る(More)をクリックします
設定とプライバシーをクリックします
左側(または中央)の一覧からプライバシーとセキュリティを開きます
ブロックしているアカウント(同等の名称)を開きます
PC版で詰まりやすいポイント
設定画面の中でさらにサブメニューが並ぶため、スクロールが必要な場合があります。
ブラウザ拡張機能(広告ブロッカー等)により、設定画面の一部が表示崩れを起こすことがあります。表示がおかしい場合は一時的に拡張機能を無効化して確認すると切り分けが容易です。
一覧からブロック解除する手順
ブロック解除は、ブロックリスト上で個別に実施できます。操作は単純ですが、誤解除を避けるため、次の順序で行うと安全です。
ブロックリストを開きます
解除したい相手の行を見つけ、右側の表示(例:ブロック中)をタップ/クリックします
表示が変化すれば解除完了です(文言やボタン状態が変わります)
不安が残る場合は、相手のプロフィールに移動し、ブロック状態が解除されていることを確認します
解除時の注意点
解除した瞬間に相手があなたをフォローできる状態に戻ります。相手との関係を完全に断ちたい場合は解除しない方がよいケースもあります。
「誤ブロックかもしれない」程度の迷いがある場合は、いったん解除ではなく、後述の「ミュートとの使い分け」を含めて判断すると、後悔を減らせます。
ブロック解除したからといって、過去のやり取りが自動で戻るわけではありません。関係性を戻す行為(再フォロー等)は必要に応じて別途行います。
Xのブロックリストを整理するコツ
ブロックは積み上がりやすく、気づくと数十〜数百に達することがあります。整理が難しくなる主因は「解除基準がない」「当時の状況を忘れている」「似たアカウントが多い」の3点です。ここでは、短時間で事故なく整理するための考え方をまとめます。
誤ブロックを減らす運用ルール
まず、今後の誤ブロックを減らすルール作りが重要です。ルールがあると、ブロックリストの棚卸し頻度も下がり、精神的負担も軽くなります。
おすすめの簡易ルール(個人利用向け)
原則、最初はミュートで様子を見る(感情的な衝突が起きたときに特に有効です)
明確なスパム・なりすまし・粘着・誹謗中傷はブロックを優先する
危険性が高い場合(脅迫、個人情報晒し等)は、ブロックに加え、報告や証拠の保存も検討する
誤操作を避けるため、ブロック前に相手のIDを確認し、必要ならスクリーンショット等でメモしておく
おすすめの簡易ルール(運用・コミュニティ向け)
ブロック対象を「スパム」「なりすまし」「荒らし」「執拗な中傷」などのカテゴリで定義する
チーム運用の場合、ブロック判断のログ(理由、日時、担当者)を軽く残す
「ミュートで十分なケース」と「ブロックが必要なケース」を例示して共有する
このように基準を明文化すると、棚卸しの際に「解除してよい対象」が自然に絞られ、作業時間を短縮できます。
ブロックとミュートの使い分け
目的に応じた使い分けは、対人トラブルを避ける上でも非常に重要です。以下に、行動の指針として使える比較表を用意いたします。
| 目的 | 推奨手段 | 期待できる効果 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 投稿を見たくない | ミュート | 表示を減らす/遮る | 一時的に距離を置きたい、衝突回避 | 相手の行為そのものは止まりません |
| 接触を断ちたい | ブロック | フォロー/接触を強く制限 | 粘着・中傷・なりすまし、継続的な被害 | 公開投稿が閲覧される可能性は残り得ます |
| ルール違反を止めたい | 報告(+ブロック) | 運営側の対応を期待 | スパム、脅迫、規約違反の疑い | 即時解決しない場合もあります |
| 反応だけ避けたい | 返信制限等 | 返信・リプ欄の管理 | 炎上予防、話題のコントロール | 設定範囲を誤ると正規ユーザーも制限します |
「ブロック=完全遮断」と思い込みやすい一方、目的によってはミュートが最適解になることも多いです。特に、相手に気付かれたくない、関係性を完全に壊したくない、という事情がある場合はミュートの方が適します。
外部ツールを使う前の判断基準
ブロック数が多い場合、「一括解除」や「一覧のエクスポート」をうたう外部ツールが気になることがあります。しかし、ログイン連携や権限付与が必要な場合、アカウントリスクが上がります。安全面を優先するなら、次の判断基準で検討してください。
外部ツール検討の判断基準
公式機能だけで目的が達成できないか(閲覧・個別解除で足りるか)
ログイン連携が必要か(ID/PW入力や、過剰な権限付与が求められないか)
運営者情報、利用規約、プライバシーポリシー、問い合わせ窓口が明確か
料金体系が不透明でないか(自動更新、解約手順など)
仕様変更時に想定外の操作が起きないか(解除の誤爆など)
現実的な代替策(公式機能中心で負担を減らす)
「解除基準」を作り、解除対象を先に決める(迷いを減らす)
一度に大量作業せず、10〜20件単位で区切る(誤解除を減らす)
解除前にプロフィールでID確認を入れる(似た名前対策)
端末を変えて作業する(スマホよりPCの方が一覧操作が楽な場合があります)
結果として、外部ツールを使わなくても、基準と手順を整えるだけで管理負荷は大きく下がります。安全性を最優先する場合は、公式機能の範囲で運用することをおすすめいたします。
Xのブロック一覧が表示されない時の対処
ここからは「見当たらない」「空」「件数が合わない」「読み込まれない」といったトラブルへの対処です。原因は大きく、(1)導線ミス、(2)ログインアカウント違い、(3)アプリ/ブラウザ環境、(4)一時的不具合、に分かれます。順番に切り分ければ、多くは解消または原因特定が可能です。
メニューに見当たらない時の確認ポイント
まずは導線とアカウントの確認が最優先です。次の項目を上から順に確認してください。
ログイン中のアカウントが正しいか
複数アカウント運用の方は特に多いです。「ブロックしたのはAアカウントだが、今見ているのはBアカウント」という状態だと、当然一覧が一致しません。設定の入口を誤っていないか
「設定とプライバシー」まで入れているかを確認してください。通知設定や表示設定と混同しやすい点に注意が必要です。スマホの場合:設定項目が折りたたまれていないか
「設定とサポート」などの折りたたみ項目の中に「設定とプライバシー」が入っている場合があります。見当たらない場合は、メニュー内の折りたたみ部分を展開して探してください。PCの場合:もっと見るの配下にないか
左メニューに直接「設定」が見えない場合があります。「もっと見る」の中に設定が入っていることが多いため、まずそこから辿ってください。
ここまで確認しても見つからない場合は、UIの表示崩れや読み込み不全の可能性が上がります。次の切り分けへ進んでください。
件数が合わない・一部が出ない時の切り分け
「ブロック数はもっとあるはず」「特定の相手が見当たらない」「一覧が途中で止まる」場合は、環境要因で表示が不安定になっていることがあります。次のように切り分けると原因が見えやすくなります。
切り分け手順
端末を変えて同じ画面を開く(スマホ→PC、またはPC→スマホ)
片方でだけ起きるなら、端末・アプリ・ブラウザ側の問題の可能性が高いです。
通信を変える(Wi-Fi→モバイル、またはその逆)
読み込みが途中で止まる場合、回線品質の影響が疑われます。
時間を置いて再確認する
サーバー側の一時的不具合や反映遅延で、時間経過で改善するケースがあります。
ブラウザの拡張機能を疑う(PC)
設定画面の表示が崩れる場合、広告ブロッカー等が影響することがあります。
「一部が出ない」状態は焦りやすいですが、手当たり次第に操作を増やすほど混乱しがちです。上記の順で冷静に原因を絞ることをおすすめいたします。
端末別の復旧手順
最後に、復旧の定番手順をチェックリスト化いたします。簡単なものから順に実施してください。
チェックリスト(共通)
通信環境を切り替えて再試行する(Wi-Fi/モバイル)
アプリ/ブラウザを完全に終了し、再起動する
Xアプリを最新バージョンへ更新する(スマホ)
ブラウザを更新し、可能なら別ブラウザでも試す(PC)
キャッシュ削除、またはシークレットモードで再ログインする(PC/スマホブラウザ)
端末を再起動する
数時間〜半日程度、時間を置いて再確認する
補足:再ログイン時の注意
パスワード再設定を急がないでください。ログイン自体ができるなら、まずは表示問題の切り分けを優先した方が安全です。
二段階認証を設定している場合、再ログインに必要な情報(認証アプリ、バックアップコード等)が揃っているかも確認してください。
これらを実施しても改善しない場合は、アカウント固有の問題や一時障害の可能性があります。焦って外部ツールに頼るより、時間を置く・別端末で確認する・サポート情報を参照する、という順序の方が安全性が高いです。
よくある質問
相手に通知されますか
ブロックが「通知」として相手に直接届くとは限りませんが、相手があなたのプロフィールや投稿にアクセスしようとした際に、ブロック状態の表示などから気付く可能性はあります。
「気付かれたくない」「関係性をこれ以上悪化させたくない」という事情が強い場合は、ブロックではなくミュートを優先する考え方も有効です。目的が「自分の視界から外す」ことならミュートで足りるケースも多いため、状況に応じて使い分けてください。
自分をブロックしている人の一覧は見られますか
「自分をブロックしている人の一覧」を公式機能として一覧表示することは、一般に期待しにくい領域です。外部ツール等で推測する方法が話題になることもありますが、正確性・安全性の両面で注意が必要です。
どうしても確認したい場合でも、まずは「特定の相手にアクセスできない」「投稿が見えない」など、個別事象で判断する方が現実的です。
ブロックすると公開投稿は見られますか
あなたの投稿が公開設定の場合、ブロックによって相手の反応(返信・いいね等)は制限されても、閲覧そのものが完全に不可能になるとは限りません。
「絶対に見られたくない」目的がある場合は、ブロックに加えて、公開範囲の見直し(非公開運用)、返信制限、個人情報が含まれる投稿の削除・編集など、複合的に対策する方が安全です。
大量にブロック解除したい場合はどうすべきですか
大量解除は、時間と集中力が必要です。最も安全なのは、次の手順で「誤解除を避けつつ進める」方法です。
解除基準を先に決める(例:スパム系のみ解除しない、過去の誤解が解けた相手は解除候補、など)
1回の作業を10〜20件程度に区切る
解除前に、相手のプロフィールでID確認を入れる(似た名前対策)
解除後に違和感が出たら、作業を止めて見直す
一括操作をうたう手段は魅力的に見える反面、誤爆や権限リスクが伴う場合があります。まずは公式機能の範囲で、基準と分割作業によって安全に進めることをおすすめいたします。
Xのブロックリスト運用まとめ
Xのブロック一覧(ブロックリスト)は、原則として設定とプライバシー → プライバシーとセキュリティ → ブロックしているアカウントから確認できます。スマホとPCで入口は似ていますが、表示名や配置が異なることがあります。
ブロック解除は、ブロックリストから個別に実行できます。誤解除を防ぐため、ID確認や小分け作業が有効です。
ブロックは強力ですが、公開投稿の扱いなど「万能ではない」点もあるため、目的に応じてミュート、報告、公開範囲の見直しを組み合わせると安全性が上がります。
表示されない場合は、導線ミスやアカウント違いの確認を最優先し、その後に更新・再起動・キャッシュ・別端末といった順序で切り分けると解決率が上がります。
次のアクションとしては、まず本記事の手順でブロックリストを開き、解除が必要な相手がいる場合は「解除基準」を決めたうえで少数ずつ解除してください。UIは変更され得るため、迷った場合は「設定→プライバシー」配下に戻って探す、という基本動線を覚えておくと、今後も迷いにくくなります。