就労継続支援A型とB型を調べていると、「結局どっちがきついのか」が一番知りたくなるものです。しかし、きつさは作業の重さだけで決まるわけではありません。時間の縛りや欠勤の扱い、責任や評価のプレッシャー、体調の波への配慮、人間関係、収入への不安など、複数の要素が重なって体感が大きく変わります。この記事では、A型・B型のきつさを5つの軸で整理し、向き不向きが分かるチェックリスト、比較表、見学・体験で確認すべき質問までを一つずつ具体的に解説します。「自分に合う方を選び、無理なく続ける」ための判断材料を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
就労支援A型とB型のきつさは何で決まる
きつさを決める5つの軸
「どっちがきついか」を考えるとき、最初にやるべきことは“きつさの定義”を自分の中で揃えることです。人によって苦手が違うため、A型がつらい人もいれば、B型のほうがしんどい人もいます。判断をブレさせないために、次の5つの軸で整理すると一気に見通しが良くなります。
時間の縛り(出勤の安定性)
週何日、1日何時間、開始時刻、遅刻欠勤の扱い、急な体調不良が起きたときの柔軟性。
たとえば「朝が弱い」「通院が不規則」「睡眠が安定しない」場合、ここが最初の壁になりやすいです。責任と評価(プレッシャーの強さ)
仕事としての期限、品質、ミスの影響、注意のされ方、目標設定の厳しさ。
「怒られるのが怖い」「評価されると緊張して動けなくなる」タイプの人は、この軸が重く感じやすいです。作業負荷(身体・認知の負担)
立ち作業か座り作業か、スピード、手順の複雑さ、マルチタスク、器用さの要求。
体力面だけでなく、集中力・注意力・段取り力など、頭の疲労もここに含めて考えるのがポイントです。対人ストレス(コミュニケーション負担)
利用者同士の距離感、職員への相談しやすさ、報連相の頻度、雑談の圧、トラブル時の対応。
作業そのものより、「人がいる空間」がしんどくなる人は少なくありません。体調変動への許容(波が出たときの設計)
通院・服薬調整・不眠・気分の落ち込み・疲労の蓄積が起きたとき、作業や時間を調整できるか。
ここが弱いと、短期的には頑張れても、長期で消耗しやすくなります。
この5軸で見たとき、A型・B型の制度の違いは「どの軸に負担が出やすいか」に影響します。ただし、最終的な体感は事業所の運用で大きく変わるため、制度だけで決め切らないことが重要です。
きついの正体は作業よりもルールとプレッシャーになりやすい
「きつい」と聞くと、重労働や難しい作業を想像しがちですが、実際には“ルール”と“プレッシャー”が負担の中心になりやすいです。特に次のような状態は、作業が軽くてもつらさが増えます。
欠勤や遅刻の連絡だけで強い罪悪感が出る
「迷惑をかけた」と感じてしまう人ほど、連絡という行為自体が心理的ハードルになります。周囲のペースに合わせようとして無理をする
自分のスピードが遅い、ミスが多いと感じると、頭の中がずっと緊張し続けます。注意されることが“人格否定”に聞こえる
指導が普通の範囲でも、過去の経験や特性で強くダメージを受ける場合があります。「休んだら終わり」「一度崩れたら戻れない」と思っている
これは制度というより“環境設計”の問題で、復帰の流れが整っていないと増幅します。
つまり、作業の軽重だけで「きつい/楽」は決まりません。ルールの説明が丁寧か、調整の余地があるか、相談が通るか――こうした運用面が、体感を大きく左右します。
事業所差が大きい理由
A型・B型の話題は、どうしても制度の説明に寄りがちです。しかし、実際に通うときに効いてくるのは「その事業所の現場」です。事業所差が大きい理由は、少なくとも次の項目がバラバラだからです。
仕事内容の違い
軽作業中心、清掃、製造補助、食品関連、事務補助、梱包、施設外就労など、負担の質がまったく違います。支援員の関わり方
こまめに声をかけてくれるのか、必要なときにだけ介入するのか。苦手が出たときに“責める”のか“調整する”のかで安心感が変わります。調整の幅
作業変更、休憩、通院配慮、ステップアップ設計、席替えやグループ調整などの柔軟性があるかどうか。人間関係の設計
固定席・固定メンバーで安心する人もいれば、固定化で息苦しくなる人もいます。トラブルが起きたときに職員が中立的に介入できるかが重要です。情報の透明性
工賃(賃金)の決まり方、面談の頻度、欠勤時の扱いなどを“曖昧にしない事業所”ほど、後からのズレが起きにくいです。
だからこそ、「A型がきつい」「B型がきつい」と一括りにするよりも、先に自分の苦手軸を見つけ、その軸を軽くできる事業所を探すほうが成功しやすくなります。
就労支援A型がきついと感じやすい場面
雇用契約による勤務の縛りと欠勤時の扱い
A型は雇用契約を結んで働く形が基本のため、「出勤の安定性」や「勤務ルール」が明確になりやすい傾向があります。これはメリットでもあり、きつさの原因にもなり得ます。
きつく感じやすい具体例
体調が不安定で、当日の朝にならないと動けるかわからない
眠りが浅く、起床時間がズレやすい
通院や薬の調整が続いており、疲労が読みにくい
家族都合・生活事情で時間が固定しにくい
こうした場合、「休むこと」そのものより、休んだ後の気まずさや自己否定が大きな負担になります。
さらに、A型では“働く”性質が強くなるほど、「欠勤が続くとどうなるか」を本人が過剰に恐れることがあります。ここで重要なのは、実態としてどう運用されているかです。
見学で確認すべきポイント
週・時間の設定は段階的に増やせるか(最初から高負荷になっていないか)
欠勤連絡の方法が明確か(電話のみなのか、メッセージ等も可能か)
体調悪化が起きたときの「復帰のステップ」があるか
通院配慮(曜日・時間)を相談できるか
同じA型でも、ここが整っている事業所では「働く緊張」が薄まり、継続しやすくなります。
評価や責任のプレッシャーが出やすい
A型がきついと感じる理由として多いのが、責任や評価によるプレッシャーです。これは「厳しい上司がいる」だけの話ではなく、本人の特性や過去の経験によっても強弱が変わります。
プレッシャーが強くなるパターン
ミスをすると頭が真っ白になる、再発防止を考えるほど不安が増える
注意されると“全部ダメ”と感じ、回復に時間がかかる
スピードを求められると焦ってミスが増え、悪循環になる
周囲の目が気になり、常に緊張して疲弊する
ここで大事なのは、「評価」が何のために使われるかです。
良い運用では、評価は“叱るため”ではなく、“調整するため”に使われます。たとえば、作業の種類を変える、手順を簡素化する、休憩を増やす、目標を小さくするなど、本人が続けられる形に調整する材料になります。
安心できる運用の特徴
面談が定期的で、叱責ではなく相談が中心
ミスに対して「原因の切り分け」と「次の工夫」を一緒に考える
できないことを責めるより、できる形に組み替える
目標が現実的で、達成の手触りがある
評価が怖い人ほど、見学時に「注意のされ方」「相談の通りやすさ」を具体的に聞いておくと、入ってからのギャップが減ります。
体調に波があると消耗しやすいパターン
体調に波がある方がA型で消耗しやすいのは、頑張りが“連続前提”になりやすいからです。特に、次のループには注意が必要です。
最初は気合で出勤を続ける
反動で疲労が溜まり、睡眠やメンタルが崩れる
欠勤が増える
罪悪感で自己否定が強くなる
無理して復帰する
さらに崩れる
このループは「本人が弱い」から起きるのではなく、波がある前提の設計になっていないときに起きやすいものです。
ループを避けるための工夫
体調が良いときほど“上限を決める”(頑張りすぎない)
週の中に回復日を入れる(通院や休息日を固定する)
不調のサインを言語化して、早めに相談できるようにする
休むときのルールを明確にし、「休んでも戻れる」導線を持つ
A型を選ぶ場合は、「調子が悪い週の扱い」を先に決めておくと、長期継続がしやすくなります。
A型が合いやすい人の特徴
A型は、プレッシャーが出やすい反面、「働いている実感」や「生活リズムの固定」がプラスに働く人も多いです。次の特徴に当てはまるほど、A型が合いやすくなります。
決まった時間に起きるほうが、むしろ体調が安定する
“役割がある”ことで自信がつきやすい
日々の達成感があるほうが落ち込みにくい
支援を受けながらでも、勤務の枠を守る挑戦をしたい
収入面も重視したい(生活設計の見通しが欲しい)
ただし、合う合わないは制度だけで決まりません。A型が合いやすい人でも、支援が薄い環境や負荷が高すぎる仕事内容では消耗します。逆に、配慮設計が整ったA型なら、体調の波がある人でも継続できるケースがあります。
就労支援B型がきついと感じやすい場面
工賃が伸びにくく焦りやすい
B型は雇用契約を結ばない形が一般的で、工賃はA型の賃金ほど高くなりにくい傾向があります。この点は制度上の大きな違いであり、B型の“きつさ”として真っ先に出やすい部分です。
焦りが強くなるパターン
生活費の不安が常に頭から離れない
家族から「このままで大丈夫?」と言われ、心が急く
自分だけ置いていかれる感覚がある
目標が曖昧で、通う意味が見えなくなる
ここで大切なのは、B型の目的を「工賃」だけに置かないことです。
B型が強いのは、体調や生活の土台を整えながら、働く練習を積み重ねられる点です。焦りが強いほど、次のように目標を二段階・三段階に分けると、気持ちが安定します。
第1段階:週の通所を安定させる(遅刻欠勤の連絡も含めて習慣化)
第2段階:作業の種類を増やす/得意を探す
第3段階:工賃アップの条件や、次のステップ(A型・就労移行・一般就労)を相談する
焦りを「行動に変える計画」に落とせると、B型のきつさはかなり軽くなります。
単調さ・達成感の薄さでしんどくなることがある
B型は、作業が比較的シンプルな場合も多く、そこが続けやすさにつながる一方で、単調さが負担になる人もいます。
単調さがつらくなる理由
刺激が少なく、時間が長く感じる
成長の実感が持てず、自己評価が下がる
目標がないと、通所が“作業の繰り返し”になりやすい
工賃が上がらず、「頑張っても意味がない」と感じる
この対策は、事業所選びと通い方の工夫の両方で可能です。
事業所選びの視点
作業が複数あり、希望に応じて変更できるか
難易度を少しずつ上げられる仕組みがあるか
役割(検品、仕分け、リーダー補助など)を増やせるか
作業の目的が説明され、納得感が得られるか
通い方の工夫
目標を「作業量」ではなく「安定通所」「集中の持続」「報連相」などに置く
1日の中で“できたこと”を言葉にして残す
苦手が出たら早めに作業調整を相談する
単調さでしんどくなる人ほど、「変化の余地があるか」を見学で確認すると良いです。
人間関係が固定化しやすいケース
B型がきつくなる原因として、意外に多いのが人間関係です。B型は通所が長期化することもあり、同じメンバーと過ごす時間が増えると、距離感の調整が難しくなることがあります。
固定化で起きやすいこと
グループができて入りづらい
雑談やうわさ話が増えて疲れる
相性が悪い相手と離れられず、通所自体が苦痛になる
小さな摩擦が積み重なり、相談しづらくなる
ここで鍵になるのは、職員が「中立的に介入できるか」です。人間関係は本人の努力だけでは解決できない場面があり、環境側の設計が重要です。
見学で確認したいポイント
席は固定か、調整できるか
トラブル時の対応方針(職員が間に入るか)
相談窓口が明確か(誰に、どう伝えるか)
少人数グループや作業分けが可能か
人間関係が不安な人ほど、「困ったときに逃げ道があるか」を優先して選ぶのがおすすめです。
B型が合いやすい人の特徴
B型は、体調や生活の土台を整えながら働く練習ができる点が強みです。次の特徴があるほど、B型が合いやすくなります。
体調に波があり、固定シフトが負担になりやすい
まずは短時間・少日数から始めたい
失敗や評価が怖く、プレッシャーが少ない環境が必要
外出・通所の習慣化が最優先
自分の得意・不得意を探しながら進めたい
一方で、将来の不安が強い人ほど、B型を“停滞”と捉えて苦しくなることがあります。その場合は、B型の中で「次の段階」を支援者と一緒に設計できる事業所を選ぶと、安心感が増します。
就労支援A型とB型を一目で比べる表
比較表:雇用契約、働き方、収入目安、公的データ、休みやすさ
「どっちがきついか」を考えるとき、違いを一枚で俯瞰できると迷いが減ります。以下は、きつさに直結しやすい項目に絞った比較です。実際は事業所ごとに差があるため、表は“判断の地図”として使い、最終的には見学・体験で確かめてください。
| 比較項目 | A型 | B型 |
|---|---|---|
| 契約の性質 | 雇用契約を結ぶことが多い | 雇用契約を結ばない形が一般的 |
| 時間の縛り | シフトや勤務ルールが明確になりやすい | 体調や状況に合わせて相談しやすい傾向 |
| プレッシャー | 役割・評価・責任が負担になりやすい | 比較的少なめだが、目標がないと不安が増える |
| 作業負荷 | 事業所により幅が広い。外部就労などで負荷が上がることも | シンプルな作業が多い傾向だが、単調さがつらい人も |
| 休みやすさ | 仕組みが整っていれば休めるが、本人がプレッシャーを感じやすい | 相談しやすい傾向だが、人間関係で通いづらくなることも |
| 合いやすい目的 | 生活リズム固定、働く実感、段階的な就労に挑戦 | 習慣化、体調優先、安心できる場で土台作り |
比較表で大切なのは、「A型=きつい」「B型=楽」と決めないことです。きつさは“本人の苦手軸”と“事業所の運用”の掛け算で決まります。
自分に合う方がわかるチェックリスト
次のチェックリストは、あなたにとって「何がきつさの原因になりやすいか」を見える化するためのものです。点数化しなくても構いません。引っかかる項目が多い側は、慎重に設計する必要があります。
生活リズム
決まった時間に起きるのが比較的安定している
朝の支度や移動が苦になりにくい
予定があるほうが生活が整う
上が多いほどA型向きになりやすいです。逆に、日によって睡眠や体調が大きく変わるならB型の柔軟さが助けになります。
プレッシャー耐性
役割があるほうが頑張れる
注意や指摘を受けても切り替えられる
目標があるほうが気持ちが安定する
ここが弱いと、A型で緊張が強くなりやすいです。ただし、支援が手厚いA型なら緩和できることもあります。
通院・服薬・体調変動
通院頻度が高い、または変更が起こりやすい
服薬調整で眠気やだるさが出やすい
気分の波があり、外出できない日がある
この場合は、B型で土台を作るほうが安定しやすいことがあります。
目的の優先順位
収入の見通しが欲しい
働く練習を段階的に進めたい
まずは通う習慣を作りたい
人間関係の負担を減らしたい
目的が「安定して通う」「体調を整える」に寄るほどB型が合いやすく、「働く枠を作る」「役割で自信を付ける」ほどA型が合いやすくなります。
このチェックで方向性を掴んだら、次は事業所選びで「自分の不安が軽くなる運用か」を確認していきます。
きつさで失敗しない事業所選びのコツ
見学で必ず聞くべき質問10
見学での質問は、遠慮せず具体的に聞くほど失敗が減ります。以下は、そのまま使える質問です。可能ならメモにして持参し、回答を記録してください。
週何日・1日何時間から始められますか(最低ラインと増やし方)
遅刻・欠勤の連絡方法(電話のみか、時間帯、連絡先は誰か)
体調が落ちた週の調整(日数・時間を一時的に減らせるか)
作業の種類と変更の可否(合わない作業が出たときの対応)
休憩の取り方(固定か、追加休憩の相談ができるか)
人間関係で困ったときの介入(職員がどう動くか)
面談の頻度と内容(叱責中心か、相談中心か)
工賃・賃金の決まり方(出来高、時給、評価、控除の有無)
通所の負担軽減(送迎、昼食、交通費補助など)
合わなかった場合の選択肢(変更や相談の流れ、連携先)
この10項目に明確に答えられる事業所ほど、運用が整理されており、後からのギャップが起きにくい傾向があります。
避けたいサイン レッドフラッグ
見学では「良い点」だけでなく、「避けたいサイン」にも目を向けてください。レッドフラッグは、入所後に修正しづらい問題であることが多いです。
質問への回答が曖昧で、具体例が出ない
欠勤・体調不良の話題になると、急に圧が強くなる
ミスや遅れの話が「自己責任」寄りで、調整の話が少ない
利用者の表情が硬く、職員に話しかけづらい雰囲気がある
工賃(賃金)の仕組みが不透明で、説明が短い
体験利用を勧めず、すぐ契約の話になる
もちろん、見学の一場面だけで断定はできません。しかし、複数のレッドフラッグが重なる場合は、別の事業所も比較するのが安全です。
体験利用で確認するポイント
体験利用は、パンフレットでは分からない「きつさの実態」を確認する最大のチャンスです。次の観点でチェックすると、感覚ではなく根拠を持って判断できます。
身体の疲労
当日より、翌日に疲れが残るか
移動も含めて体力的に続けられそうか
休憩で回復できるか、休憩の質はどうか
頭の疲労
手順が理解できる説明だったか
分からないときに聞き返せたか
焦りが増える環境だったか、落ち着けたか
対人ストレス
職員の声かけが安心につながったか
利用者同士の距離感は合いそうか
相談したいときに話しかけやすい空気か
調整の余地
苦手が出たときに「ではこうしましょう」と代案が出るか
作業変更や席の調整が現実的に可能か
体調の波を前提に話が進むか
可能であれば、体験は1回ではなく複数回行い、「調子が良い日」と「普通の日」の両方で確かめると、判断が安定します。
合わなかったときの相談先と変更の流れ
「選んだら戻れない」と思うほど、選択は重くなり、プレッシャーになります。しかし、実際には合わなかった場合の相談ルートがあります。大切なのは、我慢して限界まで耐えるのではなく、早めに相談して調整することです。
相談先の例
市区町村の障害福祉窓口(制度・手続きの相談)
相談支援専門員(計画相談がある場合は特に強い味方になります)
主治医、訪問看護、支援者(体調面の整理と負荷調整)
別のA型・B型、就労移行支援など(環境変更の選択肢)
合わないと感じたときの進め方
何がきついのかを5軸で言語化する(時間/評価/作業/対人/体調)
事業所内で調整できるか相談する(作業変更、日数、休憩、席、支援の頻度)
調整しても改善しない場合、相談支援や行政と連携して次の選択肢を検討する
移る場合は「理由=逃げ」ではなく、「継続のための環境調整」と捉える
環境が合わないまま続けると、自己否定が強まり、回復に時間がかかることがあります。合わないと感じた時点で、相談すること自体が前向きな行動です。
就労支援A型とB型でよくある質問
B型からA型へは移れる?
移れます。B型で通所が安定し、生活リズムや作業耐性が整ってきた段階で、A型に挑戦する人は少なくありません。ポイントは「段階を飛ばさない」ことです。
移行を考える目安
週の通所が大きく崩れず、欠勤があっても復帰できる
作業への不安が減り、得意な作業や対処法が見えている
相談ができるようになり、抱え込まずに調整できる
収入や次の目標に向けて、具体的なイメージが持てる
いきなり高負荷にせず、週・時間の設定を現実的に組むこと、そして“波が出たときの設計”を先に決めておくことが成功の鍵になります。
A型からB型へ変えるのは逃げ?
逃げではありません。むしろ、合わない環境で消耗し続けるほうが長期的なリスクになりやすいです。大事なのは、「自分の目的」と「現実の負荷」が噛み合っているかです。
A型でプレッシャーが強すぎて体調が崩れる
欠勤が増え、復帰のたびに自己否定が強くなる
作業よりも人間関係や評価で消耗する
こうした状態なら、B型で土台を立て直し、再設計するほうが結果的に近道になることがあります。変更は“後退”ではなく、“継続のための戦略”として考えてよいものです。
工賃や賃金はどれくらいが目安?
目安は地域・事業所・作業内容で大きく変わります。そのため、インターネット上の平均値だけで判断するのではなく、見学時に次を必ず確認してください。
工賃(賃金)の決まり方(出来高、時給、評価)
月の平均的な水準(可能なら直近の実績の説明)
控除があるか(昼食代など)
工賃(賃金)を上げる仕組みがあるか(作業の幅、役割、スキル評価)
「数字」だけでなく、「どうすれば上がるのか」が説明できる事業所ほど、納得感を持って通いやすくなります。
週何日から通える?
週何日から可能かは事業所によって異なります。一般的には、B型のほうが柔軟に相談しやすい傾向があり、A型は安定した勤務を求められやすい傾向があります。ただし、これはあくまで傾向で、事業所の方針により逆転します。
決め方としては、次のように「最低ライン」と「上限」をセットで考えると現実的です。
最低ライン:体調が普通の日でも守れそうな日数・時間
上限:調子が良い週に無理なく増やせる日数・時間
調整案:不調の週はどう減らすか、復帰はどう戻すか
この設計を支援者と共有しておくと、無理な増やし方を防げます。
相談はどこにすればいい?
入口が分からないときほど、いきなり一人で決めずに、相談できる場所を使うほうが安心です。代表的な相談先は次のとおりです。
市区町村の障害福祉窓口
相談支援専門員(計画相談)
主治医、訪問看護、支援機関
気になる事業所(複数)への見学予約
相談の際は、「どっちがきついか」ではなく、「自分は何がきつくなりやすいか(5軸)」を伝えると、提案の質が上がります。たとえば「朝の起き上がりが不安」「注意されると落ち込みが長い」「人が多いと疲れる」といった具体があると、合う環境を探しやすくなります。