Switchでモンハンを初めて遊ぶとき、いちばん迷うのは「どれを買えばいいか」と「買ったあとに何をすればいいか」です。シリーズは作品ごとに遊び味が異なり、さらに拡張コンテンツの有無やオンライン要素も絡むため、最初の判断を誤ると「思っていたのと違った」と感じやすくなります。
本記事では、Switchで初めてモンハンを始める方が後悔しないように、タイトル選びの軸を整理し、購入後に迷わない最短の進め方、つまずきやすいポイントの対策、初心者向けの武器選びまでを、ひと続きで詳しく解説いたします。
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Switchで初めてモンハンをやるならおすすめはどれ
まず迷ったらモンハンライズが無難な理由
初めてのモンハンで迷ったとき、最優先で候補に入れたいのがモンスターハンターライズです。理由は大きく3つあります。
1つ目は、テンポの良さと学びやすさです。モンハンは「モンスターの動きを見て、攻撃の隙に差し込む」ゲームですが、慣れないうちは攻撃が当たらない、回復する前に倒れる、何を準備すればいいか分からない、という壁が出ます。ライズは移動や立て直しがしやすい仕組みが揃っており、初心者でも「次はこうしてみよう」と改善しやすい設計です。
2つ目は、ソロでも進めやすい導線です。初めてだとオンラインで知らない人と遊ぶことに抵抗があったり、友人と時間が合わなかったりします。ライズはソロ中心でもストーリーの流れが追いやすく、段階的に難易度が上がるため、操作と知識を積み上げながら進められます。
3つ目は、情報の探しやすさです。初めての作品ほど「困ったときに調べられる」ことが大切です。ライズはプレイヤー人口が多く、武器の使い方、序盤の進め方、素材集めなど、必要な情報を見つけやすい傾向があります。結果として、詰まったときに自己解決しやすく、モチベーションが落ちにくくなります。
「続けられるか分からないが、モンハンを体験してみたい」という方には、ライズが最も“失敗しにくい入口”になりやすいです。
やり込み重視ならダブルクロスが向く理由
「1本買うなら長く遊びたい」「やり込み量が多い作品がいい」という方には、モンスターハンターダブルクロス(MHXX)が合う場合があります。ダブルクロスは作品としての雰囲気が“昔ながらのモンハン”寄りで、ライズとはプレイ感が異なりますが、やり込み重視の観点では魅力があります。
特に違いが出やすいのは、次の点です。
蓄積型の上達が気持ちよい
モンスターの動き、アイテム準備、立ち回りの工夫など、少しずつ覚えていくほど狩りが安定します。ライズに比べると立て直しが難しい場面もありますが、その分、上達が実感しやすい面があります。コンテンツ量が多い
クエスト数や装備の選択肢が多く、目標が尽きにくいタイプの作品です。「装備を作って試す」「別の狩猟スタイルを触る」など、寄り道の幅が広いことが合う方もいます。
ただし、初めての1本としては注意点もあります。操作の癖やシステムの理解が必要で、ライズより“最初の数時間の負荷”が高くなりがちです。アクションゲームに慣れていない方や、短時間プレイ中心の方には、まずライズでモンハンの基本を掴んでから、次の作品としてダブルクロスを検討する流れもおすすめです。
アクションが不安ならストーリーズも選択肢
「アクション操作に自信がない」「ボタン入力が忙しいゲームは苦手」という方は、モンスターハンターストーリーズ2のような別ジャンル作品も視野に入ります。ストーリーズはモンハンの世界観やモンスターの魅力を楽しみながら、操作負担を抑えて遊べるタイプです。
ただし、ここで理解しておきたいのは、ストーリーズは“モンハンの狩り”そのものとは別物という点です。狩りの手触り、武器ごとの操作、回避と攻撃の駆け引きといった体験を求める場合はライズやダブルクロスが適しています。一方で、モンハンの雰囲気に触れてみたい、モンスターが好き、RPGが好きという方にはストーリーズが合う可能性があります。
「まずは楽しく続けられることが最優先」という場合は、無理にアクションへ踏み込まず、入口を変える選択も十分にありです。
ライズ単体とライズ+サンブレイクはどちらを買うべきか
最初はライズで十分な人
ライズを選ぶときに次に迷うのが「ライズ単体」か「ライズ+サンブレイク(拡張込み)」かです。結論として、次の条件に当てはまる方はまずライズ単体で十分です。
続けられるか分からない
モンハンは合う人には深く刺さりますが、合わない人には難しく感じやすいゲームでもあります。最初から拡張込みを買って「元を取らなきゃ」とプレッシャーを感じるより、まず本編で手触りを確かめたほうが安心です。最初は“狩りの基本”を覚えたい
初心者に必要なのは、回避のタイミング、回復の判断、モンスターの行動パターンの読み、装備更新の流れなど、土台になる部分です。これらはライズ本編で十分に学べます。予算を抑えたい
セール状況にもよりますが、最初からセットを買うより単体のほうが入りやすいケースが多いです。まず本編で満足できたらそれで完結ですし、ハマったら後から拡張を追加できます。
大切なのは「拡張を買うかどうか」より、「初期の数時間でモンハンの楽しさをつかめるかどうか」です。ライズ単体は、その入口として非常に扱いやすい選択になりやすいです。
最初からセットが向く人
一方で、最初からライズ+サンブレイクのセットが向く方もいます。判断のポイントは、プレイ方針がある程度固まっているかどうかです。
長く遊ぶ前提が決まっている
例えば、装備作りや周回を楽しむタイプで、エンドコンテンツまで遊ぶのが見えている方は、最初からセットのほうが買い直しの手間がなくなります。友人がすでに拡張まで進んでいる
友人と遊ぶことが主目的の場合、合流のしやすさは重要です。自分だけ本編で止まってしまうと、協力プレイの範囲が狭くなり、モチベーションに影響することがあります。セールなどでセットが割安
価格差が小さいなら、セット購入の心理的なハードルは下がります。後から拡張を買い足す可能性が高いなら、セットのほうが結果的にお得になる場合があります。
ただし、セットを買った場合でも、最初にいきなり拡張の難しい要素に触れるわけではありません。まず本編で基礎を固めてから拡張へ移行する流れになるため、初心者でも問題なく進められます。
サンブレイクを遊ぶための前提条件
ここは購入前に必ず押さえたい注意点です。サンブレイクは拡張コンテンツであり、基本的にライズ本編を進めた先で解放される内容です。つまり、拡張を買った瞬間に最初から遊べるわけではなく、本編の進行が前提になります。
そのため、初心者が「拡張まで買ったのに、すぐに遊べないの?」と感じることがありますが、これは仕様です。拡張は“続き”であり、“別のスタート地点”ではありません。
この前提を理解したうえで、次のように考えると判断が楽になります。
まず本編で面白いか確かめたい → ライズ単体
面白いのは分かっている、長く遊ぶつもり → セット
友人と早く合流したい → セット(ただし本編の進行は必要)
購入判断は「どちらが正解」ではなく、プレイ目的に合わせるのが最も後悔が少なくなります。
買った直後にやること:初心者の最短ルート
チュートリアルと修練場で先に覚える操作
初めてのモンハンでつまずく原因の多くは、実は「難しい敵」ではなく、基本操作の未整理にあります。攻撃はできるけれど、回復の手順が遅い、納刀を忘れる、回避の癖がない、といった小さなズレが積み重なって苦しくなります。
買った直後におすすめしたい最短ルートは、まずチュートリアルに沿って進めつつ、早い段階で修練場を活用することです。修練場で確認したいのは、次の3点です。
納刀と回復の一連の流れ
モンハンでは「攻撃→被弾→回復」が頻繁に起こります。回復には隙があるため、納刀して距離を取り、回復し、また構える、という一連の流れを体に入れるだけで生存率が上がります。回避の癖づけ
「当たらない立ち回り」は最初からできなくても問題ありませんが、「危ないときに距離を取る」癖は早めにつけたほうが楽です。回避や移動で仕切り直す感覚を修練場で試しておくと、本番で慌てにくくなります。武器の基本コンボを2〜3個だけ覚える
すべての技を覚える必要はありません。まずは「よく使う攻撃」「隙が少ない攻撃」「締めに使える攻撃」を2〜3個覚えるだけで十分です。初心者が詰まるのは、強い技を狙って隙だらけになり、被弾して回復が追いつかなくなるパターンが多いからです。
この段階で「やることが多い」と感じるかもしれませんが、逆に言えば、ここを整理しておくだけで序盤のストレスが大幅に減ります。
里クエストから始めると楽な理由
次に、ゲームの進め方です。ライズには大きく分けて、里(ストーリー中心)と集会所(オンライン要素が中心)という導線があります。初めての方は、まず里クエストから始めると楽になります。
里クエストの利点は、次の通りです。
段階的に要素が解放される
いきなり多くのシステムを覚える必要がなく、必要なタイミングで必要なことが出てくる構成です。覚える負担が分散され、理解が追いつきやすくなります。ソロ前提の気楽さがある
初見のうちは、他人のペースに合わせるより、自分のペースで「動きを見て覚える」ほうが上達が早い傾向があります。失敗しても気まずさがなく、気持ちが折れにくいです。装備更新の流れを学びやすい
素材を集めて武器防具を作る、強化する、足りない素材を取りに行く、というモンハンの基本サイクルは、里クエで十分に体験できます。ここで“狩りの生活習慣”が整うと、その後が非常に楽になります。
初心者の最短ルートは、「里で基本を覚え、装備更新に慣れ、困ったら修練場で調整する」です。派手さより、まずは土台を固めるのが近道です。
集会所はいつ行くべきか(ソロとマルチ)
集会所クエストはマルチの中心ですが、ソロでも進められます。ただし、初心者がいきなり集会所を主軸にすると、次のような“分からなさ”が出やすくなります。
クエストの目的が多く、何から手をつければよいか迷う
オンラインだと展開が早く、動きを覚える前に終わってしまう
自分が足を引っ張っている気がして気疲れする
そのため、目安としては、里で基本操作と回復の流れが安定してきたら集会所へ移るのがおすすめです。具体的には、次ができていれば十分です。
被弾したら距離を取り、落ち着いて回復できる
追いかけ回して空振りし続ける時間が減ってきた
武器を1つに絞って、よく使う攻撃が手に馴染んできた
マルチをする場合も、最初は「素材集め」「簡単なクエストの周回」など、失敗しても気になりにくい目的から入ると安心です。逆に、初見の強敵にいきなりマルチで挑むと、状況が分からないまま倒されてしまい、学びが少なくなりがちです。
まずは“自分が状況を理解できるライン”を作ってから合流するほうが、結果的に楽しく続けやすくなります。
初心者がつまずきやすいポイントと対策
回復が足りない・乙る→アイテム準備と立ち回り
初心者の最初の壁は、ほぼ確実に「回復が追いつかない」「倒れてしまう」です。これは腕前の問題というより、準備と判断の型がまだないことが原因です。対策は大きく2つです。
1)持ち込みの基本を徹底する
狩りに出る前に、回復系は不足しないように持ち込みます。ここで重要なのは、「足りなくなってから考える」のではなく、「余る前提で持つ」ことです。余っても問題ありませんが、足りないと失敗に直結します。
2)攻めの回数を決める
初心者が乙る典型は、「もっと殴れる」と思って居座り、被弾して回復が遅れ、さらに被弾して倒れる流れです。まずは型として、次を意識すると安定します。
1〜2回攻撃したらいったん離れる
モンスターが大きく動いたら追わずに様子を見る
回復は“半分を切ってから”ではなく“危険な状態になる前”にする
「攻める勇気」より「引く判断」を先に身につけると、狩りの成功率が一気に上がります。倒れなくなるだけで、クエストは自然とクリアできるようになります。
火力が出ない→装備更新とスキルの考え方
次に多いのが「時間がかかる」「火力が出ない」と感じるケースです。ここで焦って操作を増やすより、まず確認したいのが装備更新です。モンハンは“装備を更新するゲーム”と言ってよいほど、武器と防具で強さが変わります。
初心者がやりがちな落とし穴は、次の通りです。
初期装備のまま進めてしまう
見た目や名前だけで装備を選び、性能を見ていない
防具を作らず、被弾が増えて回復が追いつかない
改善策としては、次の順番が堅実です。
まず武器を更新する
討伐時間に直結します。素材が集まったら、作れる範囲で強いものに更新します。次に防具で生存力を上げる
火力より生存が優先です。倒れないほど結果として火力が伸びます。スキルは“分かる範囲”からで十分
最初から細かい最適解を追う必要はありません。「回復しやすくなる」「被弾しても立て直せる」といった方向に寄せるだけで体感が変わります。
火力不足は、操作で埋めるより装備で解決できることが多いです。装備更新の習慣がつくと、詰まり方が根本から減ります。
時間切れ→弱点意識と狙う部位
時間切れが続く場合は、装備更新に加えて「当て方」を見直す段階です。ただし、初心者がいきなり難しいことをすると逆効果になりやすいので、順番をおすすめします。
第一段階:当てやすいところに安定して当てる
弱点を狙い続けて空振りが増えるくらいなら、まずは当てやすい部位に確実に攻撃を入れるほうが良いです。攻撃している時間が増えれば、討伐時間は短くなります。第二段階:大きな隙に弱点を狙う
例えば、転倒した、動きが止まった、攻撃後に硬直した、などの分かりやすいタイミングだけ弱点を狙います。常に狙うのではなく、狙えるときに狙う方針です。第三段階:立ち回りで“攻撃できる時間”を増やす
無理に追わず、モンスターが向きを変える地点を読む、回避後に反撃する、など、狩りの流れが分かってくると自然に討伐が早くなります。
時間切れの改善は、焦って動きを増やすより、「攻撃が当たっている時間」を増やす考え方が効果的です。
初心者向け武器の選び方
扱いやすさで選ぶ武器の目安
モンハンの武器はどれも強く、好みで選んで問題ありません。ただ、初めてだと選択肢が多すぎて迷い、結果として操作が定まらず苦しくなることがあります。そこで、初心者が選ぶときの目安を示します。
扱いやすい武器の条件は、概ね次の通りです。
動きながら攻撃しやすい(位置調整が簡単)
隙が小さい攻撃がある(被弾しにくい)
役割が分かりやすい(何をすればよいか迷いにくい)
この条件に当てはまりやすい武器は、一般的に「まず触ってみて違和感が少ない」傾向があります。一方で、溜めや儀式が多い、操作が複雑、被弾しやすい立ち回りになりやすい武器は、最初は難しく感じる場合があります。
ただし「難しい武器=ダメ」ではありません。好きな武器で続けられるのが最優先です。迷うときだけ、“扱いやすさの条件”で候補を絞るのが現実的です。
まず1つに絞って慣れるコツ
初心者が上達するいちばんの近道は、武器を頻繁に変えず、まず1つに絞ることです。武器を変えると、攻撃のリズム、距離感、回避の癖が毎回リセットされ、狩りが安定しません。
1つに絞ったうえで、次の順番で慣れると失敗が減ります。
安全に回復できる
これができれば乙りにくくなります。“短い攻撃”で当てられる
欲張らず、確実に当てる練習です。大きな隙にだけ強い攻撃を入れる
無理に毎回狙わないことがコツです。
この順番は地味ですが、最終的に討伐が早くなり、装備も作れて、モンハンが一気に面白くなります。最初に派手な動きを目指すより、まず「倒れない」「当たる」を整えるほうが結果が出ます。
途中で持ち替えてよいタイミング
「武器は1つに絞る」と言っても、ずっと固定しなければならないわけではありません。持ち替えが向くタイミングもあります。目安は次の通りです。
基本操作(回復・回避・納刀)が安定した
狩りの流れが分かり、余裕が出てきた
今の武器に“楽しさ”が感じられなくなった
特定のモンスターで相性が悪いと感じる場面が増えた
この段階に来たら、修練場で新しい武器を触り、同じモンスターで試すと違いが分かりやすいです。持ち替えるときも、いきなり難しい武器に飛ぶより、今の武器と操作感が近いものを選ぶと移行がスムーズです。
また、マルチ中心で遊ぶ場合は「味方と役割が被りにくい武器」「サポートしやすい武器」に寄せるのも選択肢です。ただし、最初のうちは役割より「自分が安定して戦えること」が最重要です。安定して戦える武器こそが、結果として最も貢献度が高くなります。